581 瓶ヶ森、伊予富士、笹ヶ峰(登り東之川、下り下津池)笹藪に手こずる&今月一杯で廃止のバスで下山
- GPS
- 56:00
- 距離
- 34.6km
- 登り
- 2,820m
- 下り
- 2,966m
コースタイム
- 山行
- 5:45
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 7:02
- 山行
- 9:38
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 11:38
- 山行
- 3:59
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 4:15
天候 | 20日高曇り、21日快晴時折ガス風弱し、22日快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
22日 下津池8:55(せとうちバス)9:21伊予西条駅・・・復路のバス路線は2020年9月30日の最終便をもって廃止。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
東之川〜瓶ヶ森山頂・・・ところどころはっきりしないところもあるが良好。 瓶ヶ森白石小屋〜瓶ヶ森避難小屋・・・一部笹に埋もれ不明瞭(一般の駐車場からのコースは問題なし) 瓶ヶ森女山山頂〜吉野川源流碑〜西黒森手前・・・胸の高さ以上の笹薮。踏み跡はしっかりしているが、笹に隠れて足元見えず。路肩の弱いところで踏み抜き要注意。 主谷分岐〜東黒森〜伊予富士・・・笹薮腰の高さくらいまで。踏み跡はしっかりしている。 伊予富士〜桑瀬峠・・・笹薄く歩きやすい。 桑瀬峠〜寒風山・・・笹薄いが、ところどころ濃いところあり。 寒風山〜笹ヶ峰・・・濃い笹薮。踏み跡はしっかりしている。 笹ヶ峰〜丸山荘〜林道登山口・・・笹刈り済。整備行き届いている。 |
その他周辺情報 | 湯之谷温泉・・・JR予讃線石鎚山駅(伊予西条駅の西隣)から徒歩15分弱。(駅の北西) 入浴料500円。8:30〜20:00。石鹸、シャンプーの備え付きなし。脱衣場ロッカー無料。 瓶ヶ森避難小屋・・・清潔で新しい1階4名くらい、2階8名くらい。水場、トイレ隣。旧瓶ヶ森ヒュッテ内にも避難室(3,4名)あり。ドコモ電波はトイレで入る。 第1キャンプ場まで徒歩3分。 丸山荘・・・当日は営業なし。避難室(3,4名)あり。水場、トイレあり。ドコモ電波良好。キャンプ場有り10張りくらい。 下津池バス停・・・国道上。分岐から上流側。酒屋も何もない。2020年9月30日をもって路線バス廃止注意。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
補助リープ10M
カラビナ類
スリング
アマチュア無線機
|
---|---|
備考 | サンダル 20日 水2.5リットル、お茶1リットル、ポカリ0.5リットル(行動中1リットル消費)、ビール1リットル、焼酎0.4リットル 21日 水1.5リットル、お湯0.5リットル、お茶0.5リットル、ポカリ1リットル(行動中1。5リットル消費)、ビール0.5リットル、焼酎0.2リットル 22日 水1.5リットル、お茶0.5リットル、ポカリ0.5リットル(行動中1リットル消費)、焼酎0.1リットル |
感想
待ちに待った4連休。しかし、どうも全国的に天気が良くない予報。
西日本の方が良いかなということで、GWに雨で2回流れている四国の石鎚山の東側尾根をチョイス。
当初は3泊4日で瓶ヶ森、伊予富士、笹ヶ峰、東赤石山と縦走するつもりであったが、仕事の都合で18日夜東京出発が出来ず、19日出発、20日から22日までの2泊3日の登山計画となり、縦走は銅山越えで終えて東平を見物してマイントピア別紙に降りる予定とした。
19日お昼ごろ、東京を出発。新幹線と特急列車を乗り継ぎ、伊予西条のビジホに前泊。
20日、快晴の空の元、西城駅前でバスを待つ。石鎚山のロープウェイに行くバスなので、けっこうな乗車人数となる。
殆どの人が、ロープーウェイのある停留所で下り、4,5人ほどが終点の西之川まで乗車した。
西之川のバス停からすぐに左手の橋を渡ると廃校?跡。ここにトイレと水場がある。
そのまま、東之川に向かって40分弱、車道を歩く。東之川集落は廃屋ばかりで人気が無い。
東之川集落手前で、対岸に階段が付きだしている所があったが、こちら側からは川に降りることも渡ることも無理そうなので、もう少し進む。すると、看板と橋があり、ここから登山道がスタート。
はじめは、石組みされた屋敷地?畑?の跡を縫うようにぐいぐいと高度を上げる。
やがて、植林のトラバースとなっても、時折石組みを通過する。昔は結構山奥まで人が入っていたんだと実感する。
途中標高900m付近で以前からの道に合流するも、その道は通せんぼで最近人が歩いた形跡はない。このあと、標高1100m付近で幾島新道に合流するが、こちらも廃道。
幾島新道に合流してしばらく登ると、植林帯から広葉樹林へと樹種が入れ替わり、台ヶ森へ。登り着いた鞍部から5分程の寄り道で頂上に行ける。
台ヶ森からも高度をぐいぐい上げる。笹原っぽくなったなと思ったら、いきなり瓶ヶ森第一キャンプ場へ。まだ13時過ぎなのに結構にぎわっている。ここまで、追い抜き2名、後続2名、下りすれ違い4名しか見かけていないのに、ここはにぎわっている。
瓶ヶ森の駐車場から1時間かからずに来れるので、そちらの方からの人が多いのだろうか。
今日はテントを背負っているものの、明日の長い行程を考慮し、少しでも早く出発できるようテントは使わないで避難小屋へ。
避難小屋は一番乗りであった。1階の板の間は狭く、詰めても4名ほど。
梯子(室内の梯子は足能r内食い込んで結構つらい、また、2階の床に移る所が間隔が広すぎて怖い。外の梯子からの方が簡単に出入りできる。)
暗くなってからも到着する人もいて、本日は合計で7名ほどが宿泊。
夕方、レトルト中華丼とアルファ米、ベーコン炒めの晩御飯を済ませると黄色い光が小屋内に差し込んできた。
氷見二千石原に上がってから少し曇っていたけれども、晴れてきたようだ。少し高台に上がって美しい夕焼け空を楽しむ。
刻々と変化する空。
海岸も見える。
石鎚山の黒いシルエットも。
夕焼け空を楽しんでからは、明日も早いので就寝。19時頃にはもう寝ていた。
21日。朝3時起床。星が瞬いている。夜明け前の空にオリオン座が輝く。
フリーズドライパスタの朝ごはんを済ませ4時半過ぎには出発準備完了。
まだ真っ暗な中、昨日登った女山への道を登る。
アルコールと2食分が減ったので、少し荷物が軽くなったはずなのにザックが重い。
女山山頂からは、これから進む西黒森、そして西の方には黒く石鎚山を眺めつつ、今日の長い行程に備え、サッサと鞍部へと下り始める。
昨日の瓶ヶ森周遊で、西黒森への縦走路は笹が茂っている感じだったので、雨具を上下着こみ、スパッツも装備した完全防御で進むも・・・始めは大したことなかった笹がどんどん背丈が高くなり、高い所では胸の高さになる始末。
踏み跡はしっかりしているので、迷うことはないが、下が見えないので段差で滑り、路肩の弱い所は斜面を滑り落ちそうになったりと危険この上ない状態。
急勾配の所では、ストックで足元を探りつつ、一歩一歩確かめるように進むから、全然前に進めない。
吉野川源流碑のある鞍部には、コースタイムの1.5倍くらいの時間をかけ、ようやく到着。
さらに稜線を頑張って進むが、登り勾配は時間はそれほどかからないものの、笹が覆いかぶさってキツイ。
この先も同じような感じである。
こんなことをやっていたら、時間も体力も消耗しきってしまう・・・
源流碑から15分程で引き返す決断をし、戻る。
すると後から来た縦走者の方2名とすれ違う。
この先はどうですかと聞かれるも、あきらめて引き返すということしか言えない自分。
ああ、情けないなぁ。
体力不足だ。
源流碑からは、車道を巻き巻き進む。
アスファルトの道は足には響くものの、笹がなく快適。
景色も最高で、ドンドン進める。
西黒森、自念子ノ頭を巻いて、主谷分岐の所(東黒森の西口)から東黒森への踏み跡に入る。
この道も、濡れた笹藪だが、さっきほどではなく、せいぜい腰の高さぐらいまで。笹をかき分け進むと、東黒森。ここまではほぼコースタイム。
さっきまでガスがかかっていたが、それがきれいに晴れて大展望が広がる。
来し方は、自念子ノ頭、西黒森、瓶ヶ森、石鎚山。
そしてこれから行く、伊予富士、寒風山、笹ヶ峰。さらに遠くは東赤石かな?
東黒森〜伊予富士間の鞍部の分岐は不明瞭。こちらからはあまり登られていないようだ。
足が痛くなってきて、下りに特に時間がかかる。東黒森→伊予富士コースタイム45分の所、65分かかった。
登り着いた伊予富士は、展望の感じは先程の東黒森と似ている。まあ、近いから当たり前か。
そして登山者でにぎわっていた。どうも皆、旧寒風山トンネルに車を止めて、桑瀬峠経由でピストンするようだ。
そのお陰で、伊予富士から桑瀬峠、そして寒風山間は笹が薄い。
伊予富士からは転げ落ちるように急勾配を下り、あとは鷹ノ巣山方面の尾根に至るまではゆるゆると笹原をのんびり進む。
鷹ノ巣山の尾根を過ぎると疎林の中の下りになる。ガスも出てきて涼しい。
桑瀬峠は笹原の中の鞍部。明瞭な道が西方向に下っている。
ここまで、コースタイムの1.2倍から1.4倍ほどかかっているが、車道を巻いたお陰で、日没の時間にはまだ余裕がある。このまま、寒風山、笹ヶ峰を越えて予定通り丸山荘までたどり着けそうだ。
寒風山への登りは、けっこうな急勾配。今までなかった岩峰越え等も出てきた。
こちら側も、やはり桑瀬峠からのピストンの方が多いようで、日帰り装備の団体さんともすれ違う。荷物軽そうでいいなぁ。
寒風山で小休止。瀬戸内側から雲が上がって来て見晴らしがきかなくなってきた。思っていたほど好天が続かないなぁとおもっていたら、下山後、四国沖に台風が発生していたようでした。
寒風山から笹ヶ峰にかけては、濃い笹薮が続く。踏み跡はしっかりしているが、あやはりスピードは落ちる。小さなアップダウンを繰り返して今どこにいるのかよくわからない。
2回目の休憩地点でようやく笹ヶ峰本体が大きく迫ってきた。
大きい山体。見えているのに、なかなか頂上に近づけない。
丸山荘への分岐から、急に道が良くなり、すぐに笹ヶ峰頂上。
曇っていて、展望はイマイチであったが、とうとうここまで来た。
疲れた・・・
途中、車道を巻いて稼いだ余裕時分はほぼ消化しているが、今日は後は丸山荘への下りだけ。しかも、さっきの分岐点での感じでは、笹刈りがなされていそうなので、そんなに時間はかからないだろうと推測。
果たしてその通りで、笹ヶ峰からの道は、順調で暗くなる前に、丸山荘に到着できた。
丸山荘は木造校舎風の営業山小屋だが、今日は小屋番さんは上がって来ていないことは電話確認済、小屋前の広場でテントを張る。
なお、小屋内には避難室もあり、そこも使うことが可能である。
水場、トイレあり。10張りほどのテンバに今日は8張りほど。まあまあの混み具合である。
お隣の地元の方や、岡山の方と楽しく談笑しながら、今日はスパゲティに挑戦。摺り切りのお湯で茹でて、温めなくても良いパスタソースをそのままかけていただく。
下界で味は確かめてきたが、2人前は飽きてきた。1人前に別の食料を用意する方がよさそうだ。
談笑しながら、明日の行動計画を話し合う。皆さん当然車なので、元来た道を変えるそうだが、私はバス停まで下り中ればならない。
当初計画では、明日は笹ヶ峰に登り返して、ちち山、土山越え、銅山越えを経て、別子銅山の遺構「東平(とうなる)」を見物して、マインTピア別子に下山する予定。タップリ一日分歩くことになる。
しかし、今日の午後から足首が痛い。そして、笹藪漕ぎで全体に疲れてきている。
見上げる笹ヶ峰は大きく、そして遠い・・・
今回は諦めることにし、下津池のバス停へ下ることに決めた。
下津池からのバスは1日3本。朝のバスは8:55発。
登山口まで1時間強。そしてリンドウを2時間半の合計3時間半かかる計算。
足も痛いし、余裕を見て5時には出発することに決めて、はやばやと就寝することにした。
22日3時。今朝も星空の時間に起床。
昨晩お湯を入れておいた炊き込みご飯のアルファ米と、お茶の朝ごはんを取って、テント撤収。まだ真っ暗の4時半に出発。
真っ暗なせいもあるが、足首が痛くて下りは堪える。
ゆっくり下っていたら、宿まで倍の時間がかかってしまった。
宿まで着くと明るくなってきたので、ヘッドランプを撤収。そして、スピードも回復して来た。
宿から登山口まではコースタイムの1.2倍くらい。
あとは林道だけ・・・と言っても長い・・・そして足にこたえる。
休憩してから30分くらいは快調だが、その後は足が痛くなってくる・・・
休憩を繰り返して、バスの時間ギリギリに下津池バス停に到着。
ああ、間に合った。よかった。
ちなみに、下津池から伊予西条駅へのバスは2020年9月30日をもって廃止になる。
ああ、残りの区間をこなすときはどうやって来ようか?
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