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Yamareco

記録ID: 259473
全員に公開
ハイキング
六甲・摩耶・有馬

高座の滝から石の宝殿→六甲山→有馬温泉(人生初の歩荷トレ)

1996年05月10日(金) 〜 1996年05月11日(土)
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motch その他10人
GPS
--:--
距離
11.7km
登り
1,065m
下り
690m

コースタイム

5/10
芦屋川駅
 ↓
高座の滝 テント張り訓練、泊

5/11
高座の滝 出発訓練、歩荷トレーニング(25kg)
 ↓
横ノ池
 ↓
芦屋カンツリークラブ
 ↓
東お多福山
 ↓
石の宝殿
 ↓
六甲山 歩荷トレーニング終了
 ↓
有馬稲荷神社(下山)
 ↓
有馬温泉太閤の湯(合宿終了)
天候 5/10 曇
5/11 晴
アクセス
利用交通機関:
電車
 ↓阪急神戸線
芦屋川駅

感想

大学でワンゲルに入部後、最初の訓練合宿だった。
新歓合宿で、氷ノ山で乱痴気騒ぎをし、
まだ体育会の恐ろしさを予想してなかった1回生一同だが、
金曜日の講義後に電車に乗って出発し、
芦屋川駅に下りた後の先輩諸氏の異様な雰囲気からして、
これはただならぬことになりそうだと思ったが、
高座の滝のテン場に着くや否や、
先輩から罵声、手足のマシンガン攻撃を食らい、
急き立てられるようにテント張り訓練スタート。
この展開に1回生は全くついていけない。
ダンロップの三角テントを3分以内に張ることが課題で、
これをこなせなければ何十回でもやり直し。
そして、本当に何十回もやり直した。
3分を切ったころには、周囲は真っ暗な状態。
その後も、炊事やら気象図を取るやらの雑務で、休まる暇なし。

翌朝は、起床の声がかかってから1時間以内に完全に出発の準備を整える訓練。
当然クリアできるはずもなく、1時間45分くらいかかる。
テント張り訓練は何回でもやり直せる分、上達が早いが、
出発訓練は1日に1回しかできないので、その後もクリアにずいぶんと苦労をした。

出発訓練の不出来に不機嫌な先輩の指示に従い、砂袋に土砂を詰め込まされる。
バネ計りでザック(キスリング!)の重量が25kgになるまで量る。
そして、人生初の歩荷トレーニングがスタートした。

高座の滝から芦屋カンツリークラブ内の登山道を経て、
東お多福山経由で六甲山へ向かう。
今振り返れば、25kgは大した重量ではないのだけれど、
歩荷の要領を得ていない1回生にとっては、まさに地獄の苦しみ。
1時間も経たないうちに足元がおぼつかなくなる。
8人いた1回生のうち、ひとりがまともに歩けなくなり、
先輩からの罵声、蹴りなどが入る。
立ち止まって待つ自分を含めた他の1回生も、
その様子を立った状態で待っているために休めず、同様にしんどい。
結局その1回生は歩荷を下ろすことになった。

朝7時ごろに出発したが、六甲山に登頂したのは15時頃だったと記憶している。
山頂に向けた最後の舗装路の急坂は、ダッシュをするように命じられ、
必死で走ったけれども、傍から見たら亀のような動きだったはずだ。
六甲山頂で歩荷は終了、有馬温泉へ下山し、温泉に入って帰った。

今回のレコでこの合宿を振り返り、
コースの距離を辿ると、たかだか10kmそこそこで、
累積標高差も1000m弱に過ぎないにもかかわらず、
そして20歳という若さで体力的にも充実していたにもかかわらず、
25kgの歩荷トレーニングで完全に音を上げてしまった。
これはひとえに「慣れ」と「歩荷時の身体の使い方」が未熟だったからである。

それから15年以上経ったが、今や25kgではトレーニングにならないほどになった。

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コメント

うへぇ〜〜〜
読んでるとゾっとする
入部していきなりコレはねぇ・・・。

ヴィジョガワは冗談だったんだけど、
泊まりの歩荷トレもやってみたくなってきちゃったなぁ。
しかし、そのトレを活かせるようなことが出来るかって問題が・・・、
家族を説得しなきゃいかんって問題
2013/1/12 1:01
連泊ヴォッカ
これやるにはかなりの覚悟が必要だよ・・・。
しかし、遂げたら相当なヴォッカ力が付きます。

ここ数年では↓の1回だけだけど、
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-127917.html
心身ともに本当に消耗しました。
2013/1/15 21:24
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