三つ峠


- GPS
- 12:45
- 距離
- 17.8km
- 登り
- 1,458m
- 下り
- 1,211m
コースタイム
09:47 達磨石
11:48 八十八大師
13:09-13:18 三つ峠山頂
13:27-14:15 四季楽園(昼食)
17:41 霜山
18:42 湖畔下山道分岐
19:45 天上山ロープウェイ山頂駅
20:48 河口湖駅
天候 | 大寒にしては気温はやや高く、天気は良好。風もほとんどなし。 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コースの大半は雪に覆われている。凍結部分もあるため、アイゼンが必要。三つ峠駅から山頂までは、踏み跡がしっかりしていて歩きやすい。ロープウェイ天上山駅方面に降りる道は、やや薄いがトレースは付いている。 |
予約できる山小屋 |
三つ峠山荘
|
写真
感想
K氏に誘われて三つ峠を登ることになった。この三つ峠、Wikipediaを開くといきなり「峠ではない」と書かれている。麓の駅名は「三つ峠駅」だが1/25,000地図での山頂は「三ッ峠山」であり、表記が揺れている。その由来も、3つのピークがあるから、あるいは水峠から転じたなど複数の説があるようである。個人的には、単に麓から3つのコブが見えるから、あるいはコブ4つに見えないこともないから峠はその間の3つと数えたか、と思う。それにしても、雪山デビューがまたいきなり標高差が大きいになってしまった。私は登りが苦手でK氏は下りが苦手。その点が若干心配だが、どうなるか。
三つ峠駅を出て振り返ると、駅舎の背後に巨大な山体がそびえ立っている。この存在感は圧倒的で、麓の集落を見守っているようにも威圧しているようにも見える。古くから霊山として知られているのも納得が行く。
山祇神社にてアイゼンを装着。やがて林道が終わり登山道に入るが、適度な積雪で歩きやすい。そして高度が上がるにつれて、富士山とそれに続く麓の街並みが目に入ってくる。この日は山も街も真っ白。
途中で、外国人2人組にかなりの速度差で追い抜かれる。日本の山に登る外国人はなぜか軽装が多いが、彼らもジーパンでアイゼンも付けていないという身軽な格好だった。登山道を見下ろすように立っている屏風岩を過ぎて、最後の上りへ。ここまで出会った登山客は数人だったが、山頂付近で30人ほどの集団とすれ違う。雪山初心者講習のような雰囲気。
山頂からの眺めは文句なく素晴らしい。目の前の富士山を筆頭に、南アルプスが北から南まで全て、丹沢山系、八ヶ岳まで見渡せる。雲取山方面だけ木が茂っていて見にくいが、ほぼ360度の大パノラマが体験できる。この時点では、ほぼコースタイム通りだと私は思っていたが、計算間違いで実際には1時間遅れている。
少し下った場所にある山荘、四季楽園でカレーライスを注文し宿の人の話を聞く。天上山方面はトレースが付いていないと思っていたが、前日に20人のグループが歩いて行ったという。それで、河口湖まで歩くことにした。この選択が大きな間違いだったことが判明するのは、2時間後のことである。
山荘を出てしばらくすると、間違ってバス停側に降りるルートを歩いていることに気づく。正しい道に入り直したが、こちらはトレースが薄い。20人が歩いたというのは微妙なところ。自然と脚は遅くなる。そして16時頃には、もはや日の入りに間に合わないことが確定する。その後も進みは更に遅くなり、ついに日が暮れた。私のヘッドランプは10年昔の製品で光が弱いが、K氏は割合と最近のものを持っていて明るい。これに助けられた。
思いがけず夜行・雪道ハイクとなり、なんでもない距離がとてつもなく長く感じる。本当に雪道は、上り・下りよりも平らな道の方が歩きにくいというのを感じる。
真っ暗な中、無人のロープウェイ天上山駅に到着するが、当然営業していない。脇道の遊歩道から高度差200mあまりを一気に降りる。すると、突然河口湖の湖畔から花火が上がり始めた。季節外れだが、大規模な花火大会が開催されているらしい。今いるこの登山道、実は絶好の観覧ポイントである。花火をそれよりも高い位置から眺めるという体験は貴重である。夜間行動の辛さは、これで打ち消されたように思う。
実は終電の時間を心配していたが、その1本前ぎりぎりの時刻に河口湖駅に到着した。
今回の敗因は、やはり山頂からのルート選択を間違えたことだ。雪道を考慮して、バス停側に下るルートを選ぶべきだった。この時期はバスが走っておらず、タクシーも呼べるかどうかは分からないが、少なくとも車道をたどって下山できただろう。逆に運が良かったのは、天候が極めて良好だったこととK氏が明るいヘッドランプを持っていたことである。それに助けられて無事下山できたが、反省すべき点が多い山行となった。
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