甲斐駒ヶ岳〜栗沢山〜アサヨ峰 ◆雲海に浮かぶ峰々を辿る◆
- GPS
- 16:03
- 距離
- 26.0km
- 登り
- 3,871m
- 下り
- 3,875m
コースタイム
- 山行
- 15:20
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 16:03
天候 | 晴れ(ガスの中では霧雨) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
前日台風の影響からか、到着時も下山時もガラガラでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【尾白川渓谷〜甲斐駒ヶ岳】 前日大雨だったにもかかわらず、花崗岩の登山道には泥濘も水たまりもなく、快適に歩けました。渓谷〜笹の平分岐までガサガサに積もる落葉はまだなく、とても歩きやすい時期だと思いました。 【甲斐駒ヶ岳〜駒津峰】 白砂の山肌をトラバースしていきます。北沢峠からアプローチできない今期ですが、岩に立てられた赤マークなどは明快で迷うことはありません。白砂の歩行ルートも意外に踏まれている印象でした。 【駒津峰〜仙水峠】 初めはガレ場、やがて林に入ります。標高差500mを一気に下げます(戻りは500mを一気に上げることになります)。 【仙水峠〜栗沢山】 駒津峰から落とした標高を再び登るイメージです。登山道は歩きやすく、特に前半はシラカバと苔の林が気持ちいいです。ハイマツ帯に出ると何度も現れる偽ピークに騙されながら、岩場の高度を上げていきます。 【栗沢山〜アサヨ峰】 ハイマツ交じりの岩稜帯。マークは多くありませんが、基本的に尾根伝いなので迷うことはありません。眺望を楽しみながら歩けます。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
8月に仙丈ヶ岳に登った際、正面に見えた栗沢山とアサヨ峰。南アルプス北部は多く歩いているものの、早川尾根はこれまで全くの未踏。歩いてみたいと強く思うようになりました。とはいえコロナ禍で北沢峠からのアプローチができない今季、ルートは限られています。
過去レコなど参照に「御座石鉱泉〜地蔵岳〜アサヨ峰ピストン」を計画、御座石鉱泉へ向かいました。ところが、前日台風の影響で鉱泉手前の道路が通行止め・・・さてどうしようかと考え、「黒戸尾根〜アサヨ峰」にチャレンジしてみることにしました。
シンプルに甲斐駒ピストンなら問題ないものの、「+栗沢山・アサヨ峰」とすると遅かったかと思われる3:00AM前にヘッデンスタート。
花崗岩の登山道は前日大雨の影響がまったくなく、極めて歩きやすいコンディションです。これから増えるであろう広葉樹の落葉もまだ少なく、気温もちょうどよく、ほぼ5時間で甲斐駒山頂に着きました。
昨年南アルプス縦走した記憶を辿り、駒津峰へ下っていきます。多くの登山者で賑わっているのが当たり前のこの白い斜面に誰もいないのは、やはり異様な光景に映ります。
駒津峰からは未踏のルート、まずは仙水峠へ下ります。グングンと高度を下げながら、「これは帰りの登り返しが大変だな」と心配になります。下っていく途中でガスの中に入り、しばらくは天然ミスト状態でした。
仙水峠から栗沢山へ登っていきます。序盤は明るいシラカバ林、やがて足元にコケも現れて気持ちよく登っていくことができます。やがてハイマツ帯へ。ガスっているせいか、ピークらしきものが見えたかとおもうと霞み、なかなかたどり着けません。甲斐駒から下る際に眺めた山容は、「まあ急だろうな」という感じでしたがやはりそうなりました。いくつかの偽ピーク(あるいは霞?)に騙されて心折れそうになりながら、何とか栗沢山に登頂しました。
ここからアサヨ峰へは高度を下げることもなく、快適な尾根歩きです。ガスの中から浮かび上がる甲斐駒の姿や彼方のオベリスクまで続く早川尾根の稜線を眺めながら、岩稜帯を歩いていきます。やはり誰もいないアサヨ峰ピークでしばし休憩、雲海に浮かんだ峰々を眺めました。
わかっていたとはいえ、「再び下り、再び登ら」なくては帰れません。
仙水峠まで下ると何とか気力を振り絞り(でも実際はバテバテ、休み休みでしたが)、駒津峰まで登り返します。六方石から「本日2度目の甲斐駒登山」、途中で足が攣りそうになりながら、何とか稜線に乗り直しました。
ライチョウに励まされ、駆け足で黒戸尾根を下りましたが、やはり秋の日はつるべ落とし。17時ころにはヘッデン歩行となり、真っ暗になった尾白川渓谷に戻りました。
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