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Yamareco

記録ID: 2648826
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無雪期ピークハント/縦走
白山

点名・吹向(△1881.5m)と三ノ峰(上小池から)

2009年09月27日(日) [日帰り]
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komaQ-kako その他1人
GPS
--:--
距離
15.4km
登り
1,840m
下り
1,842m

コースタイム

日帰り
山行
9:56
休憩
0:57
合計
10:53
5:59
85
7:24
7:30
99
9:09
9:14
10
9:24
9:24
31
9:55
10:00
42
標高2150m 吹向尾根分岐コブ
10:42
10:45
44
標高点2009mコブ
11:29
11:56
54
点名・吹向(標高1881.5m)
12:50
12:50
60
標高点2009mコブ
13:50
13:50
29
標高2150m 吹向尾根分岐コブ
14:19
14:30
9
三ノ峰
14:39
14:39
67
15:46
15:46
66
16:52
ゴール地点(上小池)
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2009年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
上小池登山口の駐車場に駐車。
コース状況/
危険箇所等
整備されています。
登山道を離れると道はありません。
コース図は手書きです。
三ノ峰から吹向尾根をみます。
三ノ峰から吹向尾根をみます。
標高点2009mコブから標高1980mコブ(左)と三角点コブ(右下)です。レンズの前に笹の葉がついていました。
標高点2009mコブから標高1980mコブ(左)と三角点コブ(右下)です。レンズの前に笹の葉がついていました。
点名・吹向です。中央奥は別山です。
点名・吹向です。中央奥は別山です。
三角点からチブリ尾根を見ます。
三角点からチブリ尾根を見ます。
標高1980mコブから三ノ峰です(帰路に撮影)。
標高1980mコブから三ノ峰です(帰路に撮影)。
登山道下のガレから吹向尾根を振り返ります。2060m小コブ(中央左)、2009mコブ(中央)と1980mコブ(左奥)です。2009mコブ(中央)の奥に三角点コブがわずかに頭を出しています。
登山道下のガレから吹向尾根を振り返ります。2060m小コブ(中央左)、2009mコブ(中央)と1980mコブ(左奥)です。2009mコブ(中央)の奥に三角点コブがわずかに頭を出しています。

感想

 点名・吹向は三ノ峰の北西にあり,遥か昔には吹向尾根といって登山道もあったというが,最近では沢屋が沢登りを終えて登るくらいではなかろうか?

05:59【標高930m 上小池登山口(駐車場)発】 
 さて出発.いったん林道へと下り,だらだらと林道を歩く.ほどなく左手に登山口.早くもなく遅くもないペースで登っていく.今日のような行程では,はじめにとばすと必ず後からバテてしまう.
 ほどなく山越跡を通過.さらに登る.コンスタントな登りが続く.開けたと思ったらそこが六本檜.稜線だ.

07:24〜07:30【標高1420m 六本檜】 
 三ノ峰が見える.少し休んで出発.
 出てすぐに単独行に抜かれる.まだ紅葉していないが,ぶなやダケカンバが立派だ.登っていくと左手に,猪鼻山から三ノ峰へ延々続く稜線越しに,目的の吹向尾根が見えてくる.遠いなあ.2人組をパスする.さらに登り,登山道が左へトラバースし始めるともうすぐ.すぐに小屋が見えてきた.

09:09〜09:14【標高2080m 三ノ峰避難小屋】 
 中には入らず.少し休んで先を急ぐ.ひと登りで三ノ峰山頂へ.

09:24【標高2128m 三ノ峰山頂通過】 
 先行した単独行が休憩していた.せっかく稼いだ高さもここからいったん100mの下り.ここまで来ると,目的の吹向尾根の様子がよくわかる.稜線を境にこちら側は薮が薄そうに見える.向こう側は樹林が濃そう.
 鞍部まで下り登り返す途中に重装備の単独行にすれ違う.目的の標高2150m小コブ付近が近づいてきた.前方では2人組が別山平へと登っている.登山道はわずかに右側を巻くように進んでおり,左手はシラビソと笹の薮だ.

09:55〜10:00【標高2150m 吹向尾根分岐コブ】 
 どこから左へ入ろうかと悩んだ後,コブを過ぎた辺りから左手薮へ突入することとした.シラビソと落葉樹の凄まじい薮.樹間からかいま見る目的の尾根はかなり左.コースを少しずつ左へ修正しながら下っていく.左手の目的の尾根の標高2070mには小さなコルがそこを目指すが,木がびっしり.
 下っていくと,左に小さなガレ場が出現し薮から開放される.ガレ場の下1/4辺りに出たので,これを利用して下る.下った少し先には,直径10mくらいの木の全くない不思議な円形の広場があった.ちょうどコルのすぐ北側になる.
 薮をわずかに進んで稜線上の標高2070mの小コルにでる.ここから上は稜線も薮だが,ここから下は,何と,北側は密薮で南側は何とも言えない快適な稜線となっている.靴〜すね程度の笹と草木で難なく進める.これがどこまで続くのか.
 標高2060m小コブからは先がかなり見える.標高2009mコブから標高1980mコブまでは,稜線の南側には木は全く見られない.ということは,こんな感じで快適に行けるのかも.左手は谷越しに三ノ峰が大きい.
 標高2010m付近のみ笹が胸辺りまでの深さであった.が,これくらい先ほどの薮に比べれば問題なし.これを過ぎて再び快適な稜線を進むと,ほどなく標高2009mコブへ.

10:42〜10:45【標高2009m 標高点コブ】 
 よい眺めだ.ここまで来ると前方の標高1980mコブから右奥へ下る尾根の先に小さく飛び出すターゲットのコブがはっきりわかる.標高1980mコブまではここまでと同じように見える,その先の尾根はこちら側しか見えず,向こう側の様子がわからない.こちら側は木がびっしりだ.三角点の奥には猪鼻山,さらに奥には大長山が見える.左手にはあいかわらず三ノ峰がどっしり.
 標高1980mコブまでも快適に歩いていける.あっという間に到着.ここから先を見ると,三角点への稜線の向こう側も薄いように見えるが...もう少し進んで現実を知ることとなる.
 標高1970mあたりからついに快適な稜線が終わってしまう.厳密には,もしかしたらここからさらに左へ分岐する尾根には快適な稜線が続いているのかもしれない.が,目的は右への稜線.シラビソと笹と落葉樹の密薮だ.意を決して突入する.
 少しでも歩きやすそうな所を右へ左へ選びながら,三角点コブの方へと下っていく.確かにシラビソ林の中にも笹が主で木の枝が邪魔ではない所があったりして,まだ少しは歩きやすい所もたまにはあるのだ.
 下りきってわずかに登るとそろそろ三角点コブ.この密薮の中に石があったら探しにくいなあ,と思いながら尾根の先端まで行くと,何やら空間がありそう.密薮からひょこっと出たその空間は,直径数mくらいの木のほとんどない開けた空間であった.そしてその中央には...

11:29【標高1881.5m 三等三角点の点名・吹向コブ着】 
堂々とした風格の三等三角点の点名・吹向が鎮座していました.国土地理院の白杭はなく,人工物などいっさいありません.そういえば,主稜線の登山道を出てここまで人工物は全く見かけなかった.この石にお目にかかった人はいったいどのくらいいるのでしょう.
 それにしてもよい眺めです.目立つのは別山平から西にのびる尾根です.その奥には別山と御舎利山が顔を出します.そこから西へ長大なチブリ尾根がのびています.その奥には白山主峰群が見えるはずですが,残念ながら雲の中...ここから見る白山はとても貴重かと思いますが...猪鼻山や大長山,赤兎山もあいかわらず見えています.
 ゆっくりエネルギー補給をします.ここまで来られたのもM氏のおかげです.しかしここはあくまでも折り返し地点です.あの密薮の登り返しがあると思うと...そろそろ行きますか.記念にテープを残し,名残惜しいが三角点に別れを告げる.30分弱の滞在であった.

11:56【標高1881.5m 三等三角点の点名・吹向コブ発】 
 いきなり密薮へ突入.行きよりも少し北側にわずかな小沢状の箇所があり,薮には変わりないがこれを利用していける所まで行く.あとは高みへとシラビソの森を登っていく.
 右手が明るくなり,シラビソの森から抜けるが,それでもまだまだ薮である.少しでも歩きやすい所を選んで右へ左へ進みながら登っていく.そろそろもう一度右に出てみる.抜け出ました.あの快適な稜線に戻ってきた.標高1980mコブまでに40分を要した.
 あいかわらず三ノ峰がどっしり.斜面には滝も見える.下方の岩屋俣川は水流が少ないように見える.ゆっくり写真を撮ってさらに進む.すぐに標高2009mコブへ.

12:50【標高2009m 標高点コブ 通過】 
 ここもあいかわらずよい眺め.
 さらに戻る.登り返しだが快適な稜線と三角点をゲットできた満足感で足も軽い.標高2060m小コブを過ぎ,標高2070mコルに到着.さてここからどうするか.
 行きに見たガレを利用するのがよさそう.ということで北側へ少し下る.小さな円形草地から登るとガレの末端.ガレの向かって右のへりを登っていく.遠目には急だが登り始めると問題なし.ただし浮き石が多く注意が必要.
 ガレを登りきって右へと逃げる.振り返ると,吹向尾根が続いている.2060m小コブ,2009mコブ,意外に目立つ1980mコブ.そして2009mコブの奥にわずかに顔を出す三角点コブ.あそこまで往復してきたのだ.
 ガレの上からはわずかにシラビソと笹の薮をこぐと,登山道に出た.行きのルートよりこちらがはるかに楽なようだ.

13:50【標高2150m 吹向尾根分岐コブ】 
 往復4時間弱.上出来です.休む間もなく,三ノ峰へ向けて登り返し.今日はここからも長い.

14:19〜14:30【標高2128m 三ノ峰山頂】 
 誰もいない.ここで少し休憩.ハンディ機をいれてみたが,2エリアの声がパラパラと聞こえる程度.時間も時間なので声を出さずに帰路を急ぐこととする.下ってすぐに避難小屋.

14:39【標高2080m 三ノ峰避難小屋】 
 誰もいない.通過する.トラバース道を終えて,ここから長い下り.くっきりではないが,二ノ峰,一ノ峰,銚子ヶ峰,願教寺山など見える.長丁場であったため,長い下りにうんざり.

15:46【標高1420m 六本檜】 
 通過する.ここからも長い.まだかまだかと思いながら下る.山越跡を過ぎればもう少し.沢音が大きくなってくれば林道も近い.登山口に到着.ここから林道を戻るのがうっとうしい.緩いが最後の登り返し.

16:52【標高930m 上小池登山口(駐車場)着】 
 往復11時間弱.ようやく戻ってきました.吹向尾根は予想外に快適な区間が多く,それで何とか三角点までたどり着けた,というところでしょうか.

注意:今回のコースは登山道から離れると道がありません.距離が長いうえ,密藪もあり,道迷いの危険がとても高いです.本報告はこのルートを推奨するコースガイドではありません.

(2020年10月15日にアップロードしました。当時公開していたホームページ(閉鎖)からの抜粋です。)

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