天子ヶ岳−熊森山縦走
- GPS
- 32:00
- 距離
- 17.1km
- 登り
- 1,984m
- 下り
- 971m
コースタイム
6月11日 五宗山発4:50−5:30町境東京電力鉄塔付近5:40−6:30五宗山6:40−8:00熊森山8:10−8:50猪ノ頭峠9:00−9:20猪ノ頭林道トンネル静岡県側出口付近着
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年06月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
・県境尾根を南から北へと縦走すると、熊森山で道が二つに分かれている。北へ向かう道が縦走路なのだが、道の様子がすっかり変わってしまい、不安になる。だが、もうひとつの西へと向かう道は五宗山(御堂平)へと向かう道なので気をつけたいところ。 ・猪ノ頭峠から林道(猪ノ頭−湯の奥線)のトンネル出口(静岡県側)までの道は少し下草が茂っているが、赤いテープが目印になっており、明るいうちならまず迷わずに下れるので問題ない。 |
写真
感想
今回の山行は大失敗だった。まず、出発に手間取ってしまい、稲子川渓谷沿いの天子山荘付近から11時前にやっと登りだす始末・・・。その後、しばらくは順調だったが登りが次第にきつくなり、標高の低い山だとなめてかかっていた分、よけいに苦しく感じながらやっとの思いで天子ヶ岳山頂にたどり着く。やはり、大半の人が登る田貫湖からのコースからのほうがずっと楽だったに違いないwww
だが、いったん主稜線上に出てしまえばかなり楽な感じの縦走路に変わり、長者ヶ岳まではたいしたこともなく着いてしまった。そこから引き返してしまえばよかったのだが、縦走路に妙な執着心を捨てきれず、さらに北上して行けるところまで行ってみようという気になってしまった。幸い、途中ですれ違った方に情報を教えてもらい、なんとか日が暮れるまでは猪ノ頭峠から林道に下りられそうだと分かり、俄然勢い付いてしまったのがまずかった・・・。
縦走路はその後もしばらくは緩やかなアップダウンの連続で、眺望は退屈だが気分良く距離を稼げ、道に迷うこともなく、東京電力の鉄塔にたどり着くことができた。そこで稜線上を北上する道が一瞬途絶えてしまったように見えたが、慎重に鉄塔の後ろに回りこんで捜すと、まだ続いているのが分かり、ホッとした。さらに進むと湧水峠に着き、そこからはかなりの急登を30分程経て、熊森山にたどり着く。ここまではよかったのだが、ここからが大変だった。まず北上する道を下っていったところ、道の様子がおかしい。さっきまで境界見出標やら赤ペンキやらで賑やかだった登山道が突然そっけないものになり、下草も少しずつ出てくるようになった。これはおかしいと思い、引き返して、今度は熊森山頂から西へ伸びる道を行くことにした。方角が明らかに違っているのだが、さっきのような違和感はない。赤ペンキもしっかり残されており、こっちでいいやとズンズン突き進んでしまった・・・。この道は一旦は下るのだが、次第にきつい登りに変わり、熊森山よりも高いのではないかという笹薮で覆われた開けた場所に出た。そのころにはすっかり暗くなり、しかもその先は道もなくなり、赤ペンキも消えてしまった。仕方なくそこで野宿する羽目になる。
夜はかなり寂しい感じでつらかった。気温も下がってくるし、時々パキパキと小枝が折れる音がするし、妙な気配もするのでほとんど寝付けなかった。日帰りのつもりだったのでテントもなく、ツェルトにくるまりながら明るくなるのをひたすら待っているしかない。雨が降ってこないのが本当に幸いだった。
翌朝は午前5時前には歩き出した。とにかく熊森山に戻ろうと意気込んだのだが、ここでまたミス。来るときは気づかなかった分かれ道に早々に迷い込んでしまったのだ。しばらくはそれに気づくこともなく突き進み、30分以上進んでようやく気が付いたが、しばらくそのまま下ってしまった。すると、昨日通った東京電力の鉄塔の電線のずっと下の方に出てしまったのでびっくりした。そのまま作業道に出て上がって行こうかとも考えたが、また迷ったらもうアウトだと思い、必死で来た道を戻る。これが精神的に実にきつかった。だがイライラしながらもなんとか頂上部に戻り、前日やってきた道との接点を見つけた。ホッとしながら熊森山へと向かい、午前8時過ぎにようやく頂上に辿り着いた。あとは昨日途中まで下って戻って来た北へ向かう寂れた登山道を下って、やっとの思いで猪の頭峠に着くことができた。そこから「湯の奥林道」と書かれた分かれ道を下って行き、30分弱で車道に降り立ち、迎えに来てくれた知人の車で帰ることができた。後で知ったのだが、自分がビバークしたところは五宗山(御堂平ともいうらしい)という名のついた山だった・・・。
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