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Yamareco

記録ID: 266499
全員に公開
雪山ハイキング
丹沢

冬の丹沢山塊(塔ノ岳〜尊仏ノ土平〜ユーシン渓谷〜雨山峠〜鍋割山)

2013年02月03日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
12:20
距離
24.4km
登り
2,014m
下り
2,013m

コースタイム

04:45 大倉
06:20 堀山の家
07:00 花立山荘 07:10
07:45 塔ノ岳頂上 08:15
10:15 尊仏ノ土平
10:45 熊木沢出合
11:15 ユーシンロッジ(河原で昼休憩) 12:00
12:15 雨山橋との分岐
13:15 雨山峠
13:50 茅ノ木棚沢ノ頭
14:15 鍋割峠
14:50 鍋割山頂上 15:00
15:40 後沢乗越
16:10 二俣
17:05 大倉

歩行:10時間45分
休憩:1時間35分
合計:12時間20分


天候 晴れのち曇り
朝4時30分の大倉の気温は4℃
朝8時の塔ノ岳山頂標の裏の温度計はマイナス3℃
過去天気図(気象庁) 2013年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
03:50 自宅出発
04:30 大倉
コース状況/
危険箇所等
・前日、気温が高く、雨が降ったこともあり雪はだいぶ消えていました。
あまり人が歩かないルートや日の当たらない箇所は全行程でそれなりに雪が残っていました。

【大倉〜塔ノ岳】
良く整備された登山道です。
夜間の通過は初めてでしたが、ストレスなく歩けました。
真っ暗闇のなか、5〜6人に遭遇しました。
登れば登るほど、この時期の丹沢名物の泥んこ祭りが各所で開催されています。
雪は金冷し辺りから増えてきました。

【塔ノ岳〜尊仏ノ土平】
ユーシン・水場の道標に従って西尾根を下っていきます。
雪は思ったほどではありませんでしたが、今回の行程では一番多かったです。
凍結している箇所もあり早い時間帯は注意が必要です。
水場を過ぎるとトレースは消滅し、動物の足跡しかありませんでした。
ここから踏み抜き地獄が始まり、歩くのに難儀してコースタイムを大幅にオーバーします。
なお、下りで使う場合は標高1,260m辺り(尾根が北西と南西に分かれる箇所)で注意が必要です。
何年か前に初めてここを下ったとき、一瞬「あれ?」と思ったのですが、
そのときは地面が露出しており踏跡も判別できましたし、赤テープが北西の正しい方向にぶら下がっていました。
今回はテープに気づきませんでしたが、風に吹き飛ばされたのかも。
慎重に歩けば問題ないとは思います。

【尊仏ノ土平〜熊木沢出合〜ユーシンロッジ】
この区間は全行程林道歩きです。
尊仏ノ土平から熊木沢出合までは意外と雪があります。落石も多数です。
山の斜面が崩壊して、土砂が林道を遮って谷底に流出しているポイントが何箇所かあります。
久しぶりに通ったら、以前よりも崩壊が進んでいるような気がしました。
雪がついているので慎重に通過します。
熊木沢出合を過ぎたら、雪も落石もない安全な林道を30分ほど歩いてロッジに到着です。

【ユーシンロッジ〜雨山峠〜鍋割山】
雨山橋との分岐から山の中に入っていきます。
雨山峠までは山腹を巻くように沢沿いを進んでいく気持ちの良いルートではありますが、桟道、倒木、痩せて急峻な箇所が連続して出現します。
そういう危険な箇所に限って、雪がついていたり凍結していたりで通過に難儀します。
このルート、冬場は推奨できません。
雨山峠からは安心して歩ける箇所が増えますが、やはり痩せて急峻な箇所や足元が凍結気味の鎖場などが出現しますので、同じく冬場はお奨めできません。

【鍋割山〜後沢乗越〜大倉】
よく整備された登山道です。
山頂直下に少しだけ雪が残っていますが、やはり南側斜面ですので、この時期恒例の泥んこ祭りがいたるところで開催されています。
誰もいない大倉バス停付近
2012年02月03日 04:39撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
2/3 4:39
誰もいない大倉バス停付近
真っ暗な山の中へ
早速後悔します
2012年02月03日 04:47撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
2/3 4:47
真っ暗な山の中へ
早速後悔します
見晴茶屋から
2012年02月03日 05:26撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
2/3 5:26
見晴茶屋から
堀山の家あたりで明るくなってきます
2012年02月03日 06:14撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
1
2/3 6:14
堀山の家あたりで明るくなってきます
花立山荘直下から
朝日に照らされる富士山
2012年02月03日 06:57撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
5
2/3 6:57
花立山荘直下から
朝日に照らされる富士山
いい雰囲気です
2012年02月03日 06:59撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
2/3 6:59
いい雰囲気です
花立山荘で小休止
朝日が昇ります
2012年02月03日 07:10撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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2/3 7:10
花立山荘で小休止
朝日が昇ります
青空の下、進みます
2012年02月03日 07:18撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
2/3 7:18
青空の下、進みます
塔ノ岳の頂上が見えてきました
2012年02月03日 07:23撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
2/3 7:23
塔ノ岳の頂上が見えてきました
西丹沢も見えてきました
2012年02月03日 07:24撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
2/3 7:24
西丹沢も見えてきました
夕暮れっぽい雰囲気ですが、まだ朝の7時30分です
2012年02月03日 07:28撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
2
2/3 7:28
夕暮れっぽい雰囲気ですが、まだ朝の7時30分です
金冷しから、雪が少し
2012年02月03日 07:31撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
2/3 7:31
金冷しから、雪が少し
塔ノ岳頂上に到着
この後、しばし貸切
2012年02月03日 07:44撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
2/3 7:44
塔ノ岳頂上に到着
この後、しばし貸切
富士山が綺麗です
2012年02月03日 07:45撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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2/3 7:45
富士山が綺麗です
南アルプス、北岳、間ノ岳、農鳥岳
2012年02月03日 07:45撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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2/3 7:45
南アルプス、北岳、間ノ岳、農鳥岳
表尾根方面
すっかり日が昇ってしまいました
2012年02月03日 07:46撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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2/3 7:46
表尾根方面
すっかり日が昇ってしまいました
定番ショット
2012年02月03日 07:47撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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2/3 7:47
定番ショット
景色を眺めながら、西丹沢方面に進みたい・・・
2012年02月03日 07:55撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
2/3 7:55
景色を眺めながら、西丹沢方面に進みたい・・・
後ろ髪を引かれつつ、西尾根を下ります
2012年02月03日 08:13撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
2/3 8:13
後ろ髪を引かれつつ、西尾根を下ります
水場を過ぎると、動物の足跡のみ
2012年02月03日 08:32撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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水場を過ぎると、動物の足跡のみ
静かで落ち着きます
2012年02月03日 08:45撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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静かで落ち着きます
雪はあったりなかったり
2012年02月03日 09:08撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
2/3 9:08
雪はあったりなかったり
1234P付近はブナの巨木が多いです
2012年02月03日 09:25撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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2/3 9:25
1234P付近はブナの巨木が多いです
尊仏ノ土平
2012年02月03日 10:09撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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尊仏ノ土平
林道を進みます
2012年02月03日 10:15撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
2/3 10:15
林道を進みます
崩壊斜面は慎重に
2012年02月03日 10:34撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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2/3 10:34
崩壊斜面は慎重に
熊木沢出合
2012年02月03日 10:43撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
2/3 10:43
熊木沢出合
そこからの蛭ヶ岳
2012年02月03日 10:44撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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そこからの蛭ヶ岳
熊木ダムは綺麗に写りません
2012年02月03日 10:47撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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2/3 10:47
熊木ダムは綺麗に写りません
トンネル
2012年02月03日 10:47撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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トンネル
玄倉川
2012年02月03日 11:10撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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2/3 11:10
玄倉川
ユーシンロッジです
トイレだけ借りました
2012年02月03日 11:15撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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2/3 11:15
ユーシンロッジです
トイレだけ借りました
河原に下りて昼ごはん
2012年02月03日 11:29撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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2/3 11:29
河原に下りて昼ごはん
また山の中に入っていきます
2012年02月03日 12:14撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
2/3 12:14
また山の中に入っていきます
倒木が多い
ここはまだ安全箇所なので写真を撮る余裕があります
2012年02月03日 12:18撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
2/3 12:18
倒木が多い
ここはまだ安全箇所なので写真を撮る余裕があります
凍結した木製の橋
道も細くうっすらと積雪
2012年02月03日 12:31撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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2/3 12:31
凍結した木製の橋
道も細くうっすらと積雪
写真を撮る余裕もなく雨山峠に到着
2012年02月03日 13:16撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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2/3 13:16
写真を撮る余裕もなく雨山峠に到着
同じく写真を撮る元気もなく茅ノ木棚沢ノ頭
2012年02月03日 13:53撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
2/3 13:53
同じく写真を撮る元気もなく茅ノ木棚沢ノ頭
最後の鎖場です
雪はありませんが、凍結してイヤな感じです
2012年02月03日 13:58撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
2/3 13:58
最後の鎖場です
雪はありませんが、凍結してイヤな感じです
いい雰囲気になってきました
落ち着きます
2012年02月03日 14:10撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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2/3 14:10
いい雰囲気になってきました
落ち着きます
鍋割峠に到着
もう安心です
2012年02月03日 14:16撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
2/3 14:16
鍋割峠に到着
もう安心です
神奈川の主峰はかくれんぼ
カメラのバッテリーがここで尽きました
2012年02月03日 14:22撮影 by  Canon PowerShot S110, Canon
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2/3 14:22
神奈川の主峰はかくれんぼ
カメラのバッテリーがここで尽きました
撮影機器:

感想

地元丹沢を歩いた素朴な記録です。

久しぶりに山の上から朝焼けを眺めたくて、深夜3時頃には登山を開始する予定でした。
が、目が覚めたらすでに3時をまわっていました。
のんびりと準備をして自宅を4時前に出発、大倉の民間駐車場に車を停めたのが4時30分でした。
堀山の家あたりで朝を迎えるのでしょうか。

まあ、仕方がないですね、、、

気合を入れなおして山の中に入っていきますが、暗闇の登山経験は過去に2回だけです。
少しでも危険を感じたら撤退しようと思っていましたが、さすがに整備の行き届いた大倉尾根です。
普段は忘れていますが、登山道整備に携わってくれている方や、山小屋関係者のおかげで安全に登山道を歩けるのですね。

さて、堀山の家あたりで明るくなってきたので、ヘッデンを外します。
その後、ベンチで休んでいた女の子2人とお父さんらしき男性のパーティーを追い抜かします。
女の子2人は、登山道から見える朝焼けや富士山に感動しているようです。
「私は将来、山ガールになる!」なんて無邪気な声が聞こえてきます。
真っ暗な登山道を歩いてきたあとなので、絶景に出会えて嬉しかったのでしょうね。

塔ノ岳の頂上に着いた頃にはすっかり日が昇ったあとでしたが、山頂から西方向の眺めがとても素晴らしかったです。
富士山、南アルプスのオールスター、西丹沢の山並みが一大パノラマでした。
こんなに景色がいいのに、西尾根を下って谷に下りていくのは後ろ髪が惹かれる思いでした(苦笑)
稜線歩きを満喫できる丹沢山〜蛭ヶ岳まで進もうか悩みますが、提出した計画書から大幅な変更となるので我慢しました。

西尾根は意外と雪が残っており、水場から先はトレースもなかったため、踏み抜いてばかりで通過に難儀しました。
尊仏ノ土平では一面に雪が残っており、誰もいないためかなり物悲しい雰囲気でした。
世界の果てみたいな、、、
でも、そういう雰囲気は嫌いではありません。というか、かなり好きです。

塔ノ岳を8時過ぎに出発してから鍋割山に着く15時頃までの間に人に出会ったのは、ユーシンロッジ周辺のみでした。
ロッジでトイレを借りたあと河原に下り、パンをかじりながら玄倉川の水でお湯を沸かしてコーヒーを飲みました。
沢の音と小鳥のさえずりだけが聞こえてきます。
そのまま昼寝したくなりました。

至福の時間はあっという間に過ぎて、また山の中に入らなければなりません。
雨山峠に続く沢沿いの道、そして雨山峠から鍋割山へと続く尾根は冬場は難易度高いですね。
このルートを雪のある時期に単独で歩くのは、上級者でないと厳しいと思いました。
私ぐらいのレベルでは、滑落するのではないかとヒヤヒヤしながらの行軍でした。
この日は、前日の雨で雪が減っていたにも関わらず・・・
ようやく鍋割山の頂上に到着したころにはヘトヘトでした。

少し休んで、歩き慣れた道を下って大倉に戻る最中、大いに反省した1日でした。
大倉で飲んだ缶コーヒーが、たまらなく美味しかったです。

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無雪期ピークハント/縦走 丹沢 [日帰り]
鍋割山〜塔ノ岳
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
2/5
体力レベル
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ハイキング 丹沢 [日帰り]
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利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
1/5
体力レベル
3/5
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技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 丹沢 [日帰り]
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
ハイキング 丹沢 [日帰り]
鍋割山-塔ノ岳-大倉尾根
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
1/5
体力レベル
3/5

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