冬の丹沢山塊(塔ノ岳〜尊仏ノ土平〜ユーシン渓谷〜雨山峠〜鍋割山)


- GPS
- 12:20
- 距離
- 24.4km
- 登り
- 2,014m
- 下り
- 2,013m
コースタイム
06:20 堀山の家
07:00 花立山荘 07:10
07:45 塔ノ岳頂上 08:15
10:15 尊仏ノ土平
10:45 熊木沢出合
11:15 ユーシンロッジ(河原で昼休憩) 12:00
12:15 雨山橋との分岐
13:15 雨山峠
13:50 茅ノ木棚沢ノ頭
14:15 鍋割峠
14:50 鍋割山頂上 15:00
15:40 後沢乗越
16:10 二俣
17:05 大倉
歩行:10時間45分
休憩:1時間35分
合計:12時間20分
天候 | 晴れのち曇り 朝4時30分の大倉の気温は4℃ 朝8時の塔ノ岳山頂標の裏の温度計はマイナス3℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
04:30 大倉 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・前日、気温が高く、雨が降ったこともあり雪はだいぶ消えていました。 あまり人が歩かないルートや日の当たらない箇所は全行程でそれなりに雪が残っていました。 【大倉〜塔ノ岳】 良く整備された登山道です。 夜間の通過は初めてでしたが、ストレスなく歩けました。 真っ暗闇のなか、5〜6人に遭遇しました。 登れば登るほど、この時期の丹沢名物の泥んこ祭りが各所で開催されています。 雪は金冷し辺りから増えてきました。 【塔ノ岳〜尊仏ノ土平】 ユーシン・水場の道標に従って西尾根を下っていきます。 雪は思ったほどではありませんでしたが、今回の行程では一番多かったです。 凍結している箇所もあり早い時間帯は注意が必要です。 水場を過ぎるとトレースは消滅し、動物の足跡しかありませんでした。 ここから踏み抜き地獄が始まり、歩くのに難儀してコースタイムを大幅にオーバーします。 なお、下りで使う場合は標高1,260m辺り(尾根が北西と南西に分かれる箇所)で注意が必要です。 何年か前に初めてここを下ったとき、一瞬「あれ?」と思ったのですが、 そのときは地面が露出しており踏跡も判別できましたし、赤テープが北西の正しい方向にぶら下がっていました。 今回はテープに気づきませんでしたが、風に吹き飛ばされたのかも。 慎重に歩けば問題ないとは思います。 【尊仏ノ土平〜熊木沢出合〜ユーシンロッジ】 この区間は全行程林道歩きです。 尊仏ノ土平から熊木沢出合までは意外と雪があります。落石も多数です。 山の斜面が崩壊して、土砂が林道を遮って谷底に流出しているポイントが何箇所かあります。 久しぶりに通ったら、以前よりも崩壊が進んでいるような気がしました。 雪がついているので慎重に通過します。 熊木沢出合を過ぎたら、雪も落石もない安全な林道を30分ほど歩いてロッジに到着です。 【ユーシンロッジ〜雨山峠〜鍋割山】 雨山橋との分岐から山の中に入っていきます。 雨山峠までは山腹を巻くように沢沿いを進んでいく気持ちの良いルートではありますが、桟道、倒木、痩せて急峻な箇所が連続して出現します。 そういう危険な箇所に限って、雪がついていたり凍結していたりで通過に難儀します。 このルート、冬場は推奨できません。 雨山峠からは安心して歩ける箇所が増えますが、やはり痩せて急峻な箇所や足元が凍結気味の鎖場などが出現しますので、同じく冬場はお奨めできません。 【鍋割山〜後沢乗越〜大倉】 よく整備された登山道です。 山頂直下に少しだけ雪が残っていますが、やはり南側斜面ですので、この時期恒例の泥んこ祭りがいたるところで開催されています。 |
写真
感想
地元丹沢を歩いた素朴な記録です。
久しぶりに山の上から朝焼けを眺めたくて、深夜3時頃には登山を開始する予定でした。
が、目が覚めたらすでに3時をまわっていました。
のんびりと準備をして自宅を4時前に出発、大倉の民間駐車場に車を停めたのが4時30分でした。
堀山の家あたりで朝を迎えるのでしょうか。
まあ、仕方がないですね、、、
気合を入れなおして山の中に入っていきますが、暗闇の登山経験は過去に2回だけです。
少しでも危険を感じたら撤退しようと思っていましたが、さすがに整備の行き届いた大倉尾根です。
普段は忘れていますが、登山道整備に携わってくれている方や、山小屋関係者のおかげで安全に登山道を歩けるのですね。
さて、堀山の家あたりで明るくなってきたので、ヘッデンを外します。
その後、ベンチで休んでいた女の子2人とお父さんらしき男性のパーティーを追い抜かします。
女の子2人は、登山道から見える朝焼けや富士山に感動しているようです。
「私は将来、山ガールになる!」なんて無邪気な声が聞こえてきます。
真っ暗な登山道を歩いてきたあとなので、絶景に出会えて嬉しかったのでしょうね。
塔ノ岳の頂上に着いた頃にはすっかり日が昇ったあとでしたが、山頂から西方向の眺めがとても素晴らしかったです。
富士山、南アルプスのオールスター、西丹沢の山並みが一大パノラマでした。
こんなに景色がいいのに、西尾根を下って谷に下りていくのは後ろ髪が惹かれる思いでした(苦笑)
稜線歩きを満喫できる丹沢山〜蛭ヶ岳まで進もうか悩みますが、提出した計画書から大幅な変更となるので我慢しました。
西尾根は意外と雪が残っており、水場から先はトレースもなかったため、踏み抜いてばかりで通過に難儀しました。
尊仏ノ土平では一面に雪が残っており、誰もいないためかなり物悲しい雰囲気でした。
世界の果てみたいな、、、
でも、そういう雰囲気は嫌いではありません。というか、かなり好きです。
塔ノ岳を8時過ぎに出発してから鍋割山に着く15時頃までの間に人に出会ったのは、ユーシンロッジ周辺のみでした。
ロッジでトイレを借りたあと河原に下り、パンをかじりながら玄倉川の水でお湯を沸かしてコーヒーを飲みました。
沢の音と小鳥のさえずりだけが聞こえてきます。
そのまま昼寝したくなりました。
至福の時間はあっという間に過ぎて、また山の中に入らなければなりません。
雨山峠に続く沢沿いの道、そして雨山峠から鍋割山へと続く尾根は冬場は難易度高いですね。
このルートを雪のある時期に単独で歩くのは、上級者でないと厳しいと思いました。
私ぐらいのレベルでは、滑落するのではないかとヒヤヒヤしながらの行軍でした。
この日は、前日の雨で雪が減っていたにも関わらず・・・
ようやく鍋割山の頂上に到着したころにはヘトヘトでした。
少し休んで、歩き慣れた道を下って大倉に戻る最中、大いに反省した1日でした。
大倉で飲んだ缶コーヒーが、たまらなく美味しかったです。
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