電車で雲取山鈍足紀行〜避難小屋泊で天使に出会う【鴨沢in三峰out】
- GPS
- 11:30
- 距離
- 22.4km
- 登り
- 2,071m
- 下り
- 1,563m
コースタイム
- 山行
- 5:16
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 5:48
- 山行
- 4:38
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 5:36
天候 | 1日目晴れ時々曇り、2日目快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ホリデー快速おくたま1号 06:46新宿発 08:21奥多摩駅着 奥多摩駅→鴨沢バス停 IC運賃 639円 臨時バスばんばん出てます、2本ほど待ち、座れました。 帰り 三峯神社13:30→三峰口14:20頃着 三峰口14:30→西武秩父鉄道で御花畑着 5分ほど歩いて西武秩父駅 帰りのバス三峰口行き(13:30のみ)に乗ると 交通費・時間ともに余計にかかるのでおすすめしない 「1時間おきにバスあるわ」では下調べがザツすぎました。 バスは30分前から並んでも座れるかどうか微妙 (紅葉ハイキング日和の日曜日) バスは臨時とか増便とかは無いっぽい。。。観光客の方もいっぱいなのに。 三峯神社→三峰口(バス)600円 約50分 三峰口→御花畑(西武鉄道)450円 約20分 13:30のバスに乗って、西武秩父駅には15時くらいに着きました。 ちなみに 三峯神社→西武秩父(バス)950円 約90分 100円安いし、へんに歩かなくて済む。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
雲取山荘〜三峰までの間にわりと厳しい急な下りが延々続く (白岩山〜お清平までの間かな) 落ち葉がふかふかで、足を置く場所を気にしながら滑らないよう慎重に |
その他周辺情報 | 三峰の温泉目当てで行ったのに、日帰りは休止中 (下調べが甘かった) 三峯神社HPには記載されていましたが・・・ http://www.mitsuminejinja.or.jp/ 三峯神社 興雲閣には明記なし!うう。 http://www.mitsuminejinja.or.jp/kounkaku/ |
写真
装備
備考 | ストックは持つべき |
---|
感想
前々からこの土日はIさんとテン泊の予定でしたが、
行き先を決めたのが前日の夜20時すぎ。
「雲取山どうですか?」
って言われた時、正直「えぇ〜。超キツイ・・・」と思いました。
テレワークで行動範囲が
自宅マンション内⇆徒歩1分のスーパー
のみの毎日。
ほとんど歩いてない足が、テントを背負ってのロングコースを耐えられるんだろうか。
他に候補はいくつかあったものの、
ハイシーズンだし夜中に出ても駐車場空いてないんじゃない?
ということで、電車でアクセスしやすいことが決定打となり、雲取山に決定。
せっかく電車で行くなら、縦走したい。
と、これはわたしの提案。
三峯側から歩いたことがあるわたしの希望で、奥多摩側からスタートにしました。
三峯神社のところの温泉に入りたい!って前々から思っていたんです。
よね。
でも本当に入りたいんならちゃんと調べろって話ですよ。
なまりきった足には、登りだしからキツかった・・・。
だらだらと登りながら、何度「帰りましょう」と口にでかかったことか。
超超超しんどかった・・・。
やっと着いた七ツ石小屋で
「ここまでこのペースで来た人は、雲取山荘に何時につきますかね・・・?」
と聞いたら「17時すぎかな」
山頂から雲取山荘までは北斜面だから暗いので気をつけてくださいね、
いざとなったら避難小屋があるけど、密だったらやめたほうがいいですよ、
とのこと。
しんどい〜〜〜。
そのあと、順調に巻道+巻道で時間を稼ぎ、
なんとか避難小屋に着いたのが16時すぎ。
足も痛いし、もうここに泊まりたいよ。
そぅっと開けると、さほど密でもなく、適度に場所が空いていて
ありがたくお邪魔させていただきました。
ここに泊まったのは、全部で12人くらいかな。
山岳カメラマンの素敵なおじさまや、一眼レフ+三脚を担いだソロの男性、
美男美女カップル、仲良し家族など、
適度なディスタンスを保ちながら一つ空間をシェアしました。
就寝タイムになって、寝つきが悪い私はイビキのハーモニーに悩まされてしまい
途中で「そうだ、耳栓あったわ」と思い出し、ガサゴソしながら装着。
それでようやく眠れる感じになりました。
みんなの声も、いびきも、寝言(呻き声)も遠く、いい感じに。
しかしそのあと、事件は起こっていたんです。
(恥ずかしながら全然知らなかった・・・。)
夜中に、耳栓をしててもわかるくらい、部屋の中がザワザワしだして
ヘッドライトの明かりがチラチラと。
私はてっきり、みんなで仲良く星空を撮影に行ってるんだな〜、
カメラ担いでた人多いし、きっと綺麗なんだな〜今日、
それにしてもみなさんいつのまにか仲良しね〜と
うつらうつらしながら思っていました。
(申し訳ない・・・)
実際は、夜21〜22時ごろ?に外を散歩していたおじさまが転んで頭を打ち、流血。
気づいた人が中に運んで、みんなで手当をしていたらしい・・・。
そしておじさんの言動が少し怪しかったので
レスキューを呼んだほうがいいと判断し、外に出て携帯の電波を探すも、誰の携帯も繋がらず。
そのあとカメラマンさんのてきぱきとした指示により、
若い男性2人(一人は彼女と来ていた男性)が雲取山荘まで連絡しに走ったらしい。
それ聞いた時、心底驚きましたってば。
真夜中よ。
真っっっ暗よ!
寒いです外!!!
朝、扉がガラリと開く音。ヒソヒソ声ではない話し声。
「お、日の出かな?」と耳栓を外すと
「財布はありますか?」「荷物はどれ?」
ん。なんだろう、なんだか不穏。
起き上がった私の目に飛び込んで来たのは
背中に「山岳救助隊」と書かれたウェアを来た男性。
え?なんで?なになに。見回り?事件・・・?
「ねぇねぇ、救助隊の人来てるよ!」
とIちゃんを起こすと
「うん。夜中12時くらいから登って来たらしいね・・・」眠そうな声で返事。
Iちゃんは外で大きな音がして目が覚めたようで、夜中の出来事をほぼ把握していました。
自分も起きて手伝おうとしたら「だいじょうぶ、寝てていいよ」
とカメラマンさんに制されたそう。
そのあとも気になって会話を全部聞いていたとのこと。
というわけで、事の顛末はすべて起床後のIちゃんから聞きました。
保温できるものをかき集めた結果、小屋にあった毛布では足りず
私たちの隣で寝ていた男性は自分のマットと寝袋をおじさんに提供。
それでも心許無く、雲取山荘まで電話を借りに行ったうちの一人は、
防寒グッズ入手のため(?)また山荘へ。つまり合計2往復したらしい。
不平不満どころか、戻って「おかげで綺麗な夜景見れましたよ〜」
なんて言ってたらしい。
そしてカメラマンさんは一睡もせず、朝までず〜っとおじさんの経過観察。
トイレに連れて行ったり、様子をずっと見てたんだって!
天使か!
天使が密です、この小屋は!
本当にお恥ずかしながら、わたし、何にも知らずに寝てました・・・。
なんか、ごめんなさい。。。
傷の手当くらいできるグッズ持っていたのに。
耳栓が優秀すぎましたよ。
おじさまは結局、ヘリで下山されるそうで、
救助隊の方が「もう大丈夫ですから、みなさん山行を楽しんでくださいね」
って言ってくれたのも印象的でした。
優しかった。とっても。
余談ですが、東京側でレスキューを呼んでもヘリなどの費用はかからないそうです。
(東京都負担)
埼玉側は、そうではないらしい・・・。
みなさまお疲れ様でした。
・・・っていう、大事件を経て、なんとか無事に下山。
下りも相当長くて相当しんどかった。
へこたれて歩いていたら、さっきすれ違ったはずのトレランの人にまた遭遇。
「えっ・・・(デジャヴ?)」
って2度見。
「おかわり(2回目)!」
世の中にはすごい人がいるものだ。
そして、楽しみにしていた下山後の温泉、休止中・・・・・・・・・・。
がんばって境内の階段、登ったのに。ひどい。
バスは三峰口止まり、しかも足痛いのにずっと立ちっぱなし。
最後までしんどい思いさせてくれるじゃないの雲取山め。
いろいろあって、思い出深い紅葉ハイキングとなりました。
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