記録ID: 2683322
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳
日程 | 2020年10月28日(水) [日帰り] |
---|---|
メンバー | |
天候 | 晴れ、やや雲あり 午後は一時雪 |
アクセス |
利用交通機関
<奈良田湖駐車場>
車・バイク
20台程度駐車可能な、奈良田湖前の路肩スペースです。 トイレは無く(※)、電波圏外です。 ※少し先の奈良田バス待合所まで行けば、トイレがあります。 奥の崖側は落石注意となっているので、停めないほうが良いです。 以下、登山口ナビさんのページ( https://tozanguchinavi.com/trailhead/trailhead-2713 )からの引用です。 緯度経度:35.573105 138.301511 奈良田湖の中央付近にある山梨県道37号南アルプス公園線(南アルプス街道)の路肩スペース。 アクセスは、中部横断道の下部温泉早川ICを下りて県道9号線の本栖・国道52号線方面へ右折、国道300号線(本栖みち)につき当たったら左折して上沢の交差点を県道37号線の西山温泉・早川方面へ直進、道なりに進むと奈良田湖に架かる吊橋の右手にある(手前の西山ダムへの分岐付近の東屋前にも、数台駐車可能)。 奥の崖側は落石の可能性があるので注意が必要。
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地図/標高グラフ


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コースタイム [注]
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
コース状況/ 危険箇所等 | <笹山ダイレクト尾根> 破線ルートではありますが、整備された歩きやすい道でした。 短い間隔でピンクテープが設置されています。 但し、テープを見逃すとやや道迷いしやすいと感じました。 ほとんどの区間が急登で、岩場、鎖場や梯子、渡渉は一切無く、登り一辺倒です。 <笹山北峰〜白河内岳> 笹山北峰からは、まず樹林帯で2682Pに向かいます。 2682Pから先はハイマツ帯と岩場を登っていきます。 岩場には、赤や黄でペイントがされているので、それを辿ります。 <白河内岳〜大籠岳> 広くガレた尾根を歩きます。 途中にある2776Pは、西側斜面を巻きます。 岩に赤や黄でペイントがされているので、それを辿ります。 少し積雪している箇所がありましたが、上に乗っても沈まないくらいの固く締まった雪でした。 <大籠岳〜広河内岳> 引き続き、広くガレた尾根を歩きます。 この区間も若干の積雪がありました。 岩に赤や黄でペイントがされているので、それを辿ります。 最後、広河内岳の山頂へは、ガレた斜面を約100m直登します。 |
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その他周辺情報 | ※周辺情報と言いつつ、奈良田からは結構遠いですけど。 <みはらしの丘 みたまの湯> 「牡丹の湯」、「藤の湯」の2つがあり、男湯・女湯で日替わり制です。(この日は牡丹の湯でした。スケジュールはHP上に公開されています。) 内湯×2(中温、高温)、露天風呂×2(中温、高温)、サウナがある温泉施設です。 サウナは利用可能ですが、人数制限がされていて、定員の半分程度しか入れません。 入場時に検温があり、どの都道府県から来たかを聞かれます。(あくまでアンケートのようで、場所によって入場を断られるといったことはありません。) 入浴料金は780円です。 露天風呂では、昼間は晴れていれば眼前に櫛形山、鳳凰三山、八ヶ岳、奥秩父山塊の雄大な景色が、夜は甲府盆地の見事な夜景を楽しみながらお湯に浸かることができます。 URL http://www.mitamanoyu.jp/spa |
過去天気図(気象庁) |
2020年10月の天気図 [pdf] |
写真
雪はほぼ無いようですね。
・・・そういえば、「◯河内岳」と名前の付く山は結構ありますよね。
今回の黒河内岳(笹山)、白河内岳、広河内岳で、4座登ったことになります。
ちなみに南アには、小河内岳という山もあります。
笹山は「黒河内岳」とも呼ばれます。
標高は2,733m、南峰より少しだけ高く、日本百高山83位です。
周りに遮るものが一切なく、360度の大展望を楽しめました。
後ろには荒川三山(左)、蝙蝠岳(中央)、塩見岳(右)がドーンと見えました。
写真を見て気が付きましたが、手前左の斜面に熊の平小屋が見えていますね。
あそこから南に向かうと安倍荒倉山が、北に向かうと三峰岳があります。
(広河内岳に登頂した後、北側に下りて、大門沢下降点から下る周回ルートをとってもよかったのですが、4日前にも歩いたばかりだし、何よりあの渡渉をまたやりたくないので、ピストンにしました。)
標高は2,895m、今日登った山で一番高く、日本百高山35位です。
奈良田湖前に停めた車からここまで、なんと11時間半もかかってしまいました。
ピストンの往路としては、今までの登山人生で一番時間がかかったかも。
三角点は、伝付峠方面の登山道(写真右奥のピンクテープがあるところ)に入ってすぐの場所にあったようですが、見逃しました。
この時点で16時前ということは、明るいうちの下山は到底無理っぽいですね。
・・・あれれ、なんか雪が降ってきました。(下っているうちにすぐ止みましたけど。)
感想/記録
by MonsieurKudo
4日前、奈良田から大門沢ルートで登った農鳥岳。
その途中にある、大門沢下降点から白峰南嶺を見た瞬間、あの稜線を歩きたいと思いました。
今回の山行を計画したきっかけは、そんな感じでした。
今は仕事がひと段落し、暇・・・じゃなかった(笑)、忙しくないので有給消化も兼ねて休みを取りました。
目的はもちろん、山に行くためです。
ほぼ週末や祝日にしか山に行かない自分にとって、かなり久しぶりの平日登山です。
予報では、南アの天気は晴れ。
だったらと、歩いてみたかった白峰南嶺に行っちゃうことにしました。
奈良田からダイレクト尾根で笹山に登り、そこから白峰南嶺を歩いて広河内岳へ。
復路はピストンで戻るルートで計画しました。
広河内岳からそのまま大門沢下降点に下り、大門沢ルートで下る周回ルートをとっても良かったのですが、大門沢ルートは4日前に歩いたばかりでしたし、あの渡渉をまたやるのは勘弁という気持ちだったので、ピストンにしたのでした。
仕事から帰ってきて準備をし、夕食後にシャワーを浴びてすぐに出発。
ベッドでは寝ていません(仕事帰りの電車の中でぐっすり寝ましたw)が、明日はかなりの早出をしなくてはならないので、寝ている時間はありません。
100%のパフォーマンスを出すために充分な睡眠は必要なので、あまり良くないのですが仕方がありません。
4日前と同じルートで奈良田へ。
今回の中央道走行は全く問題ありませんでした。
(それにしても平日夜の高速って、工事ばかりやってますねー。)
奈良田湖前の駐車スペースには、夜中の1時に到着。
当然のように一番乗りでした。
外に出て空を見上げると雲は無く、星が綺麗に見えていました。
1時半過ぎに出発。
これほどの早出は、自分の登山人生の中で初めてかもしれません。
(このくらい早出すれば、明るいうちに戻ってこられると思っていたのですが、考えが甘かったですw)
最初は奈良田湖にかかる長大な吊り橋である塩見橋を渡り、笹山登山口へ。
そこからは単調な急登がひたすら続きました。
誰もいない山でたったひとり、黙々と登っていきます。
自分には霊感というものが無いので、怖いという感情はあまりありませんが、シーンと静まり返った中を登るのは何かと気が滅入る(展望が無ければ尚更)ので、スマホから録音しておいたラジオを流しながら登るのが最近のスタイルです。
一応、熊避けにもなりますしね。(もちろん、熊鈴も装備します。)
笹山ダイレクト尾根は、そのほとんどが急登で構成されていて、標高を稼ぎやすい鎖場や梯子は一切なく、登り一辺倒。
言い換えれば、標高は自分の足で稼げ!という、ある意味男らしい(?)尾根と言えます。
標高差は約1,900mもあり、それを一気に登り上げるわけです。
甲斐駒の黒戸尾根には及びませんが、標高差としてはなかなかのものです。
この前、黒戸尾根で甲斐駒に登った際は山頂まで約8時間半かかりましたが、ダイレクト尾根で笹山南峰山頂までは、約5時間45分で登ることができました。
笹山南峰は木に囲まれていますが、展望が無いわけではありません。
が、北峰のほうが眺めが良いので、すぐに北峰に向かいました。
笹山北峰は周りに遮るものが無く、360度の展望が楽しめました。
特に、目の前にドーンと聳える荒川三山、蝙蝠岳、塩見岳が見えて感動しました。
次に向かった白河内岳は広大な山頂を持つ山で、北八ツの蓼科山を彷彿とさせる山容でした。
ここからの景色も絶品でした。
さらに稜線を歩き進め、次のピークの大籠岳へ。
大籠岳の山頂はそれほど広くはありませんでしたが、やはり眺めは最高でした。
景色を堪能し、いよいよ白峰南嶺北端、最後のピークである広河内岳へ向かいました。
途中で見えた広河内岳の雄大な山容に、またしても感動しました。
広河内岳山頂へ至る最後の約150mの直登がキツかったですが、ちょうどお昼に広河内岳に登頂できました。
ここも360度遮るものが無い山頂で、目の前に白峰三山を望む、素晴らしい大展望を楽しむことができました。
奈良田から歩き始めて、11時間半もかかってしまいましたが、その苦労に見合う絶景を見ることができて良かったです。
相変わらず風は強かったですが、テンションが上がっていてあまり気にはなりませんでした。
岩陰で風を凌ぎながらお昼を食べ、下山を開始しました。
・
・
・
平日だけあって、終始誰とも会わず、素晴らしい眺めの稜線や山頂を独り占めできました。
天気も快晴とまではいかないまでも、予報通り晴れて良かったです。
下山は4日前と同じく夜になってしまいましたが、濃厚で充実した1日が過ごせました。
その途中にある、大門沢下降点から白峰南嶺を見た瞬間、あの稜線を歩きたいと思いました。
今回の山行を計画したきっかけは、そんな感じでした。
今は仕事がひと段落し、暇・・・じゃなかった(笑)、忙しくないので有給消化も兼ねて休みを取りました。
目的はもちろん、山に行くためです。
ほぼ週末や祝日にしか山に行かない自分にとって、かなり久しぶりの平日登山です。
予報では、南アの天気は晴れ。
だったらと、歩いてみたかった白峰南嶺に行っちゃうことにしました。
奈良田からダイレクト尾根で笹山に登り、そこから白峰南嶺を歩いて広河内岳へ。
復路はピストンで戻るルートで計画しました。
広河内岳からそのまま大門沢下降点に下り、大門沢ルートで下る周回ルートをとっても良かったのですが、大門沢ルートは4日前に歩いたばかりでしたし、あの渡渉をまたやるのは勘弁という気持ちだったので、ピストンにしたのでした。
仕事から帰ってきて準備をし、夕食後にシャワーを浴びてすぐに出発。
ベッドでは寝ていません(仕事帰りの電車の中でぐっすり寝ましたw)が、明日はかなりの早出をしなくてはならないので、寝ている時間はありません。
100%のパフォーマンスを出すために充分な睡眠は必要なので、あまり良くないのですが仕方がありません。
4日前と同じルートで奈良田へ。
今回の中央道走行は全く問題ありませんでした。
(それにしても平日夜の高速って、工事ばかりやってますねー。)
奈良田湖前の駐車スペースには、夜中の1時に到着。
当然のように一番乗りでした。
外に出て空を見上げると雲は無く、星が綺麗に見えていました。
1時半過ぎに出発。
これほどの早出は、自分の登山人生の中で初めてかもしれません。
(このくらい早出すれば、明るいうちに戻ってこられると思っていたのですが、考えが甘かったですw)
最初は奈良田湖にかかる長大な吊り橋である塩見橋を渡り、笹山登山口へ。
そこからは単調な急登がひたすら続きました。
誰もいない山でたったひとり、黙々と登っていきます。
自分には霊感というものが無いので、怖いという感情はあまりありませんが、シーンと静まり返った中を登るのは何かと気が滅入る(展望が無ければ尚更)ので、スマホから録音しておいたラジオを流しながら登るのが最近のスタイルです。
一応、熊避けにもなりますしね。(もちろん、熊鈴も装備します。)
笹山ダイレクト尾根は、そのほとんどが急登で構成されていて、標高を稼ぎやすい鎖場や梯子は一切なく、登り一辺倒。
言い換えれば、標高は自分の足で稼げ!という、ある意味男らしい(?)尾根と言えます。
標高差は約1,900mもあり、それを一気に登り上げるわけです。
甲斐駒の黒戸尾根には及びませんが、標高差としてはなかなかのものです。
この前、黒戸尾根で甲斐駒に登った際は山頂まで約8時間半かかりましたが、ダイレクト尾根で笹山南峰山頂までは、約5時間45分で登ることができました。
笹山南峰は木に囲まれていますが、展望が無いわけではありません。
が、北峰のほうが眺めが良いので、すぐに北峰に向かいました。
笹山北峰は周りに遮るものが無く、360度の展望が楽しめました。
特に、目の前にドーンと聳える荒川三山、蝙蝠岳、塩見岳が見えて感動しました。
次に向かった白河内岳は広大な山頂を持つ山で、北八ツの蓼科山を彷彿とさせる山容でした。
ここからの景色も絶品でした。
さらに稜線を歩き進め、次のピークの大籠岳へ。
大籠岳の山頂はそれほど広くはありませんでしたが、やはり眺めは最高でした。
景色を堪能し、いよいよ白峰南嶺北端、最後のピークである広河内岳へ向かいました。
途中で見えた広河内岳の雄大な山容に、またしても感動しました。
広河内岳山頂へ至る最後の約150mの直登がキツかったですが、ちょうどお昼に広河内岳に登頂できました。
ここも360度遮るものが無い山頂で、目の前に白峰三山を望む、素晴らしい大展望を楽しむことができました。
奈良田から歩き始めて、11時間半もかかってしまいましたが、その苦労に見合う絶景を見ることができて良かったです。
相変わらず風は強かったですが、テンションが上がっていてあまり気にはなりませんでした。
岩陰で風を凌ぎながらお昼を食べ、下山を開始しました。
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平日だけあって、終始誰とも会わず、素晴らしい眺めの稜線や山頂を独り占めできました。
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この記録へのコメント
投稿数: 149
すごいロングな距離、日帰りですごすぎます😳
北岳〜農鳥までは昨年縦走したので、いつかまた奈良田を起点に農鳥〜広河内〜笹山の尾根をつないでみたいという野望はあります😁
ハート
農鳥オヤジが描いたのかも?🤭🎵
投稿数: 261
こんばんは。
前回の農鳥日帰りでも相当しんどいのに、南アルプス連発よく行けますね(笑)。
笹山は登ったことありませんが、篠山南峰からの富士山が素晴らしいです。
山のかかり方といい、南アルプスから見る富士山では一番かも。