厳冬期の鳳凰三山と快晴のオベリスク!
- GPS
- 50:45
- 距離
- 23.0km
- 登り
- 2,228m
- 下り
- 2,228m
コースタイム
夜叉神峠登山口8:05-9:10夜叉神峠9:20-10:45杖立峠10:50-11:50山火事跡12:15-苺平13:15-14:00南御室小屋
(2月10日)
南御室小屋6:15-7:40薬師岳小屋8:00-薬師岳8:10-8:45観音岳9:00-鳳凰小屋分岐9:15-赤抜沢ノ頭10:10-10:20地蔵岳11:25-赤抜沢ノ頭11:30-鳳凰小屋分岐12:15-12:50観音岳13:10-薬師岳13:40-13:50薬師岳小屋13:55-14:45南御室小屋
(2月11日)
南御室小屋5:25-6:10森林限界6:30-7:00南御室小屋8:30-苺平8:55-山火事跡9:15-9:45杖立峠10:00-10:30夜叉神峠10:40-11:15夜叉神峠登山口
天候 | 2/9 快晴 2/10 快晴 2/11 曇り時々晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口から雪道。9日早朝はノートレースでしたが、この3日間で多くの人が入ったので地蔵岳までトレースができているでしょう。 その証拠に行きは膝上くらいまで踏み抜くことも結構ありましたが、帰りはありませんでした。 危険個所は赤抜沢ノ頭手前の鞍部への下り。急な下りで、帰りはトレースができた上に登りでも苦労しました。なので、下りは特に注意。 またオベリスク頂上へのロープは現在ありません。 トイレ… 夜叉神峠登山口と南御室小屋にあり。 薬師岳小屋は雪に埋もれて使えません。 水場… 南御室小屋の水場は雪に埋もれています。 温泉… 「フカサワ温泉」420円。甲府から韮崎にかけては源泉掛け流しの良い温泉が多くあるが、そのうちの1つ。薄く茶色がかったお湯に韮崎旭温泉並みのシュワシュワの泡付き。泉温は適温。飲泉も可。石鹸は完備もシャンプーはなし。 |
写真
感想
厳冬期の3連休。昨シーズンまでだったら泊まりなんて考えられなかったが、今シーズンから冬山テン泊も始めたため、願ってもない連休。
といっても、まだまだ行けるところは限られている。そこで今回は正月に観音岳止まりだった鳳凰山に今、度は地蔵岳まで足を延ばして正真正銘の鳳凰三山踏破をすることにした。
(2月9日)
夜叉神峠登山口の駐車場には5時半に到着。今日の行程は約6時間なので、すぐに歩きだしても昼には着いてしまい時間を持て余しそう。よって2時間ほど仮眠。
7時半に起き出し、8時過ぎに歩き出した。正月の時と違って登山口から雪道だが凍結してはいないので、まだアイゼンはつけないで大丈夫。
このところ楽な歩きが続いていたので、久々のテン泊装備が肩に食い込み足も重い…
それでも夜叉神峠に着くと白峰三山が真っ白な姿で出迎えてくれて、疲れも吹き飛ぶ。
夜叉神峠の先で若い男性2人がやってきたので不思議に思い声を掛けると、朝一で登りだしたがトレースがなく、この先までラッセルしてきたが心が折れて戻ってきたとのこと。まだまだ時間的には早いしもったいないと思ったが、それだけハードだったんでしょう。ここまでありがとうございました!
彼らと他にも何人か先行しているだろう人たちのトレースをたどって先を行く。杖立峠を過ぎると雪も深くなり、時々膝上まで踏み抜くようになる。
山火事跡にいた山岳部の学生さんたちはワカンをしていたように、今日の時点ではワカンの方が有効だったかもしれない。
それでも予定通り14時頃には南御室小屋に到着。まだテントは1張りもなかったが私の前を歩いていた先ほどの学生さんの他に、男性1人と女性3人が先に到着していた(翌日この方たちが若い男性2人の後を継いでここまでラッセルして来たことを知る)
テント設営後、水場の確認に行くが雪の下だった。その後ラッセル男性が1mほど掘ってみたが、雪の下は凍っていてムリだと言っていました。
仕方ないので雪を溶かして水を作ることに。幸いにしてサラサラの新雪には事欠かなかった。
実際水を作ってみて分かったのは、細かな木くずなどが結構混じっていること。本当はコーヒーフィルターなどで濾すらしいがそんなのは持ってないし、少しぐらいなら大丈夫だろうと気にしなかった。
この日は続々と人がやって来て、結局テン場は27張りの大盛況でした。
(2月10日)
この日の目的は白峰三山のモルゲンロートと地蔵岳まで行くこと。だがまたしても出遅れてしまい、それでも正月の時はギリギリ日の出に間に合ったが、今日はその時よりも日の出も早くなっているので当然ですが間に合わず…(><)
樹間から僅かに見えたモルゲンロートが素晴らしく、明日のリベンジをこの時早くも決めた(笑)
私がテン場を出発した時でもまたテント内にいる人も多いな〜と思ったが、その証拠に小屋から森林限界までのトレースはまだしっかりしていなくて、変な方についていたりズボッと踏み抜いたりもした。
森林限界に出るころにはすっかり陽は上がってしまっていたが、眼前には快晴の下の白峰三山♪ 心配した風も吹けば強く冷たいですが、それでも煽られることは少ない。きっと弱い部類の風なんでしょう。
薬師岳小屋でワカンをした方たちとすれ違う。なんと3時半に歩き出したとのこと。モルゲンもバッチリ見れたんだろうなぁ…うらやましい!
薬師岳から観音岳の稜線は季節を問わず、いつ歩いても気持ちがイイ! 前を見れば私を抜いていった2人の方が観音岳にいるのが見えるが、後ろを振り返っても誰もいない。つまりはこの稜線を独占♪
観音岳に着くと先ほどの2人の姿は見えない。ということは一足先に地蔵岳に向かったようです。もちろんここでも充分に景色を堪能してから地蔵岳に向かいました。
地蔵岳への稜線も、雪はあったりなかったり。順調に歩いて行くが、赤抜沢ノ頭の鞍部への下りはまだまだ踏み跡がしっかりしていなくて足もと不安定。ここはかなり気を遣いました。
ただ危ないと思ったのはそこだけで、あとは快晴の大展望を楽しみながらの歩き。
そしてだんだんと近付いてくるオベリスクに胸を躍らせながら歩いて行って赤抜沢ノ頭に到着。ここまで来ればオベリスクはすぐそこ!
雪面をひと下りで賽ノ河原へ。ついに来た!厳冬期のオベリスクに!
昨夏に訪れた時には、まさかその後の冬に来るとは考えもしなかった。
オベリスクの基部まで行って戻ってきた方に挨拶すると、なんと昨日のラッセル男性だった。この後テン場まで戻って、この日のうちに下山するとのことで健脚ですね〜。
その後もあとからやってきたガイドの男性と話をしたり、ただただオベリスクに見とれているうちに気がつけばあっという間に1時間。
この間、時折吹く風は強いものの日差しは暖かい。よって寒さに震えることも殆んどなく、当然ですが手先や足先が痺れるようなこともありませんでした。まるで春山のような陽気だった。
この1時間の間にも10人ほどの方が後からやって来ましたし、観音岳へ戻る途中でも10人ほどの方たちとすれ違った。3連休ともあれば足を延ばしやすいんでしょうね。
観音岳への登り返しはややキツかったが、テン場に戻るとすっかりと閑散となっていた。大抵の人は薬師か観音までで、その日のうちに下山して行ったようです。
結局この日のテン場は10張りほどで、昨日の半分以下。静かな夜となりました。
(2月11日)
昨日決めたように、今日は白峰三山のモルゲンのリベンジ。朝起きて空を見上げると、星は出ているが少しだけ雲も見える。なんか微妙な感じだが、行かないで後悔するよりはマシと森林限界までナイトウォーク。昨秋に買った新しいヘッデンが初めてフル活用できたのが妙に嬉しい。
登りつつ樹間から東側を見るが、昨日の同時刻には明るんできていた空が今日はその気配がない。やっぱり駄目かなぁ〜。
蛙岩で白峰三山を見てみるも、ガッスガスでな〜んにも見えない。この時点で既に諦めモードだったが、森林限界までもう少しなのでとりあえず行ってみる。
でもやっぱり駄目でした。いちおう日の出の時刻まで待ってみましたが、結局ガスは取れずじまい。昨日ちゃんと早出しておくんだったと後悔しながらテン場まで戻りました。
テントを撤収していると薬師岳まで行ってきた男性が戻って来たので聞いてみると、何も見えないうえに風も強く5分と居られなかったそうです。
すっかり静かになったテン場をあとに、夜叉神峠へと下山開始。行きはなかなか苦労した道も、多くの人が歩いたおかげですっかり歩きやすくなり、サクサクと下って駐車場まで戻って来れました。
この日は結局白峰三山の姿は全く見られなかったが、その前の2日間に飽きるほど見たから良しとしよう。
白峰三山のモルゲンロートも、また次に訪れる機会ができたと思えばいい。
これは来季の宿題か? でもまだ冬の間にテン泊できる場所は限られているので、ひょっとしてこの冬の間に再訪があるかも…!?
とりあえず、今度の週末はオオサワぎ!ですけどね♪(笑)
ケンさん 慎重ですね。
そしてよい天気何よりでした。
自分は富士山のカリカリ斜面で顔面から何回もダイブしましたよ(笑)
快晴の鳳凰三山、素晴らしい眺望ですね。
個人的には甲斐駒ヶ岳は好きな山なのですが
雪の付き方がすごく綺麗です。
テン場はさすがに大盛況といっても余裕がありそうですね。
近いうちに再訪が実現しそうですね
オオサワギ、圧勝を期待しています
富士山でしたか
ということは、二連チャン
よ〜く見えていましたし、そちらも良い天気だったのでは?
今週末も良さそう
南アは快晴率が高いのか、今回も素晴らしかったです
この夏は鋸岳へ行く予定なので、黒戸尾根から甲斐駒です。
ついでに積雪期の下見も…
この冬の間に再訪したいような、したくないような
薬師岳までが長いんですよね〜
今週末ですが、ほどほどにしてオカナイとオッカナイ
剣が峰さんこんにちは。
イグルーに泊まったよねやまです。
両日とも早い時間に歩いておられたようで、どんな人がラッセルしてくれたのか、などのいきさつがよくわかりました。これまで私は人の多い山にあまり登ることがなかったので、「最近山であった人」の機能がほとんど出ませんでしたが、ヤマレコおもしろいですね。
こんにちわ〜
ケンさん隣の山におったんですか!
私は雪のつき方が男性的という甲斐駒ケ岳にいましたよ
ほんと良い天気でしたね〜
今週末も楽しみですね
わ〜!オベリスクと富士山きれいだなあ!
あそこら辺からだとこんなにおっきく見えるんですねぇ、フジヤマ!
わたしもドキドキしながらこないだ西穂でテント山行始めました〜
案外いけるわね☆って自信とやっぱ小屋がなかったらこえーよーう!っていう不安。。
総じて雪山は愉しいのだすなあ♪
日曜日の中央線日野春駅から甲斐駒ケ岳と鳳凰三山がよく見えました。
あそこにkengamineさんがいるんだな〜っと
天気いいな〜っと思いながら
お汁粉、美味しそう〜
二日目は寝坊しちゃったの?
はじめまして、コメントありがとうございます!
先日はとても興味深いものを見させてもらいました。
あの日到着した時にはイグルーはなかったので、夜トイレに行った時に見かけた時にはビックリでした
しかも中に灯りがついていて人の気配があったものですから、どんな方なのかずっと気になっていたものです。
それにしても、あのような雪の板を作るだけでも大変でしょうに、それを絶妙のバランスで積み上げて扉まで作ってしまうんですから本当にすごいです
ぜひ作っているところを見てみたかったです。
さすがに3連休ともあれば、鳳凰三山にも結構ユーザーさんが入っていましたね。
それを下山後に確認できるのが、ヤマレコの面白いところですね
またどこかの雪山でyoneyamaさんのイグルーを見てみたいです!
マエトモさん、こんばんは!
私はマエトモさんの山行計画を知っていたので、甲斐駒を眺めながら今どの辺かなって思ってました
お互い天気に恵まれて、最高の山でしたね
しっかし、積雪期の黒戸尾根を2日でですか
ロボコップの成果が着実に実を結んでいるようですね。
今週末は置いて行かないでくださいね
hirappeさんも今季から雪山テン泊始めたなんて、意外でしたよ
これまでの経歴から、もうバリバリだと思ってました
そうそう!私も最初の時はこりゃムリだなって思いましたが、回数を重ねるごとに案外イケると思うようになりました
季節を問わずテン泊はイイですね
はい、イイ天気でございました
私の方は月曜のガスガスな天気を見てrokuさんはまたしても…って思ってたよ
やっぱりお汁粉に反応したね
2日目は寝坊じゃないけど、二度寝みたいなものかな?
どうも腰が重い…
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