霧晴山(点名・霧晴△1456.3m@白山中宮)
- GPS
- --:--
- 距離
- 4.0km
- 登り
- 812m
- 下り
- 798m
コースタイム
- 山行
- 7:13
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 7:31
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
山に道はありません。 コース図は手書きです(テキストデータと写真と記憶をもとに作成していますので多少実際と違いがあるかもしれません)。 |
写真
感想
5月の連休から山はご無沙汰であった.そろそろどこかにと思っていたところ,難関藪山三角点を次々ゲットしているM氏から点名・霧晴のお誘いを受ける,時期的には少し遅いかもしれないが,二つ返事で同行させていただく.M氏は以前に真西の小尾根からアプローチして山頂に行ったことがあるらしい.残雪で石は見られなかったとのこと.今回は,やはり以前に行かれたことのあるW氏のデータを参考に,北西尾根を利用する予定.
点名・霧晴のピークは霧晴山と呼ばれているようだ.昔は中宮温泉から霧晴山を越えて親谷の湯方面にいたる山道があったらしく,山越えの所を霧晴峠とも呼ぶようだ.古い道の跡でもあればよいのだが...
06:43【標高660m 中宮温泉駐車場(湯谷右岸)発】
橋を渡った右岸の駐車場から,背後の斜面に取り付いた.いきなりの急登だ.すぐに左手の枯れ沢に逃げ込み登っていくが,ここも徐々に急となり,結局再び右手の斜面へと戻る.
登るにつれ大岩が点在するようになる.岩は結構もろく,そこに生えている木々をつかみながら登るが,決して気持ちのよいもでのではない.帰路もこのルートを使うなら,かなり慎重に下らないと危険だろう.予想よりもかなり厳しく,990mコブ北西尾根にのる.尾根にのってしまうとケモノ道のような状態で,今までとは比べ物にならないくらいに進む.
昔の森林作業の名残か,太いワイヤーが所々に見られる.かわいそうにワイヤーが巻かれたまま育って締め付けられている大きな木もあった.立派なブナの木もあった.ほどなく標高990mコブに着く.わずかに進むと行く手の眺めの開ける箇所に出る.
08:30【標高990m 標高990mコブ過ぎ眺めのよい所】
三角点西の標高1300mコブまでの尾根が見える.その左の谷にはまだ雪渓が残っている.ひとまず鞍部まで下る.鞍部から振り返ると笈ヶ岳へのルートであるジライ谷左岸尾根と冬瓜岳だよく見える.冬瓜の三角点も見に行かねば...
鞍部からはケモノ道様の尾根を登っていく.ほどなく明らかに人の手の入った石垣様構造と3-4m四方くらいの平たい箇所があった.W氏からいただいたデータには作業小屋跡と記されていたので,ここのことか.建材などは見られなかった.さらに登る.右手が切れ落ち左手も急斜面のやせた箇所の通過もあった.ミズナラと思われるとても大きな木もあった.
登るにつれ尾根は不明瞭となり斜面と化してくる.帰りのためのマークを所々につけながら登っていく.標高1300mコブ頂点は藪っぽい.ここで東進に変更.
10:02【標高1300m 標高1300mコブ過ぎ眺めのよい所】
藪を抜けると眼前に点名・霧晴のコブがずんぐり大きく見える.右には湯谷頭も見えた.
わずかに下ってから再び登り.ここにも太いワイヤーがあったり,大きなボルトが埋め込まれていたり,人の手の入った跡があった.古い道の名残だろうか.何となくケモノ道があるようなないような尾根を登っていく.先ほど点名・霧晴コブを眺めたとき,斜面の途中に目立った枯れ木が見られた.その枯れ木の所に来ると1本の倒木があり,そこからすばらしい眺めが開けた.湯谷頭から中宮道の尾根と,その奥に加賀禅定道の尾根.枯れ木の広場と勝手に名付けた.
激藪こぎはなく,なんとなくケモノ道のような尾根を登っていくと,徐々に斜面が収束してくる.コブの直下は尾根がはっきりしなくなるので,マークをつけつつ登っていく.岩も目立ち,右に左にずれながらになる.そろそろピークかという頃にも岩が点在し,その間を縫うように進んでいく.M氏から「あった」との声.
10:50〜11:08【標高1456.4m 点名・霧晴(霧晴山)】
4つの保護石を従えて三等三角点の点名・霧晴が鎮座している.苔むしてなかなかよい感じ.そばの木に古びた赤布が1枚,途中に何枚か見かけたものと同じか.記念に黄色テープを残す.
眺めはないが,そばの木に登ってみるとなかなかよい眺め.湯谷頭や滝ヶ岳が見え,その奥に北縦走路,さらにはまだまだ雪の残る白山主峰群が見える.振り返ると樹間からわずかに笈ヶ岳も見える.
休んでいると小さな虫がたかってくるので休憩も程々に戻ることとする.下り始めはやはりどこも似たような感じの斜面.コンパスで向きを確かめながら,マークを拾ってよい具合に下っていけた.尾根が明瞭になれば一安心.枯れ木の広場を過ぎ,標高1300mコブへと戻る.ここから北西尾根へ少し下った辺りから,帰路はM氏が以前に利用した西尾根を利用することとした.
12:06【標高?m 標高1300mコブ北西から西尾根下降地点】
ぬた場のような少し平たい箇所から下降することとした.斜面はやや急だが,登りの取り付き斜面のような岩はなく,下りが阻まれることはなさそう.ただし,左への尾根に吸い込まれると最後は谷にはさまれてしまうので要注意.寝た枝と浮いた岩の混じる歩きにくい斜面だが,コンパスを西にあわせてどんどん下っていく.ここも途中に大きなミズナラ?があった.
ずっと斜面でどこを下ればよいかわかりにくい.徐々にシダが多くなり,通過するたびに胞子の排出がすごい.かなり下って標高950m付近で左に尾根状構造が見えて来た.乗ってよい尾根かよくない尾根か悩むが,向きとしてはよさそう.この尾根に乗って下っていく.左にだけ吸い込まれないように注意していく.下ると少しやせて来て,左手に滝の見える谷が迫って来た.ほどなく小さな鞍部状箇所があり,ここから右手の斜面を斜め下りしていく.
シダをはじめ下草の育った森を下っていく.猿の声がする.この辺りにも結構棲んでいるんだろう.下方に湯谷が見えて来た.河原へと降り立つ.少し河原を下り,堰堤を2個横からすり抜けると,舗装林道の終点に到着.対岸少し下に中宮道の登山口が見える.川の水で顔を洗ってスッキリ.10分あまり舗装林道を下っていくと,中宮温泉の駐車場に到着.
14:14【標高660m 中宮温泉駐車場(湯谷右岸)着】
今回もM氏のおかげで難関三角点をゲットできました.ありがとうございます.
注意:今回のコースは登山道がありません.急斜面や藪もあり危険が高いです.本報告はこのルートを推奨するコースガイドではありません.
(2020年11月8日にアップロードしました。当時公開していたホームページ(閉鎖)からの抜粋です。)
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