大東岳(表コース・ピストン) 杉林からブナ林へ


- GPS
- 08:33
- 距離
- 9.7km
- 登り
- 1,002m
- 下り
- 992m
コースタイム
天候 | 曇、雪、晴。-7〜0℃。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
表コースは赤ペンキ、赤テープが充実しており、迷う可能性は低いです。 |
写真
感想
大東岳に行って来ました。
週末はまたもや不順な天気。しかし、次の週末までには10℃を越える日が続くという天気予報で、雪山コンディションは大きく変わりそうです。「何処に行こうかな〜」と考えているところに、職場の相棒(はぐりん)から一ヶ月ぶりにガイド登山をして欲しいという要望が。
はぐりん「また雪山行きたくなっちゃいました〜。今度は泉ヶ岳の滑降コースよりもレベルが上なところで〜」
derakkuma「・・・じゃ、大東岳は? インターネットでも記録が少ないし、その理由を確かめに行くというのは?」
はぐりん「大東岳って、泉ヶ岳よりも高いんですか〜?」
derakkuma「200mくらい高い」
はぐりん「じゃ、大東岳でっ!」
(derakkuma)「(この若造、鉄槌喰らわしたるっ!)」
そんなこんなで日曜日。天気予報では午前(風速20m越え)よりも午後(風速10m台)のほうが風がマシとのことなので、秋保大滝に寄ったりノンビリしながら10時過ぎに秋保ビジターセンターに到着。既に10台くらいの車があり、あれー、大東岳に登っている人がいるのかな、と思いましたが、実際には登山口のトレースゼロで、ほとんどが渓流釣りや磐司岩散策の車だったようです。
表コースを辿ります。雪は水分が多くなってきていますが、アイスバーンとまでは行かず、ワカンでスネくらいまででした。うっすらとトレースらしき溝もあり、先頭交代しながら植林されたと思われる杉林の中を快適に進行します。最初の徒渉地点らしき場所(雪で埋まって徒渉にはならず)の手前で「このほうが安全だよ」と尻セードを体験して貰い、二度目の徒渉地点では実際に沢を渡ると、相棒のテンションは上がってきました。
はぐりん「いや〜、こういうのなかなか経験できないですね〜。楽しい楽しい♪」
derakkuma「空気は良いし、心は落ち着くし、近場でこんなに楽しめるところがあるのは幸せだねぇ」
しかし、三度目の徒渉地点を過ぎたあたりから、だんだんラッセルも深くなり始め、ときどき踏み抜きも多くなってきました。気丈な相棒も心なしかトーンダウン。なにせ単調な杉林が長いです。なかなか高度も上がらず、ピークハントと景色が目当ての相棒には、やはり勝手が違ったのでしょうか。立石沢標識後、四度目の徒渉地点を過ぎ、杉林を抜けたところから急登が始まりますが、だんだん先頭を行く元気がなくなってきました。
はぐりん「え〜、ここを登るんですか〜。キツイな〜」
derakkuma「まあ、ここを抜ければ稜線に出るから、景色も良くなるよ」
はぐりん「そうですか〜(やや疑心暗鬼な表情)」
(derakkuma)「(ヒャッヒャッヒャッ!)」
ヒーコラしながら890付近で稜線に合流すると、天気も良くなってきました。遠く太白山が見え、太平洋も窺えます。相棒もご納得の様子。しかし、稜線に出るまでにあれこれ3時間以上です。これが大東岳をやる人が少ない理由でしょう。しかもこの時期だと既に花粉も舞っていたようで、帰宅後には目のかゆみが出てきました。相棒にも疲労の色が見えます。
derakkuma「ここからは、尾根沿いに上がっていくだけだから、あと1時間半で登頂できるんじゃない?」
はぐりん「そうですか〜(やや気落ちした表情)」
相棒は明らかに疲れているようでしたが、それでも帰りたいとは言い出さないのは立派。標高点標識のある1019ピークからは素晴らしい雪庇を従えた大東岳山頂が見え、我々の気力も再充填されます。1200付近まではなだらかな登りが続き、いったん休憩して、最後のアイスバーン気味の鼻こすりの坂を登り切ると、頂上台地に出ました。
はぐりん「生憎の天気になっちゃいましたね〜」
derakkuma「こればっかりは運もあるから、仕方ないね。ともかく、頂上探そうか」
広い広い台地を北へと進んでいくと、10分ほどで山頂標識を確認できました。稜線に出てから2時間。強風で視界が悪い中で脚が止まってきた相棒も、十分な達成感があったようです。既に15時半を回っていたので、記念撮影をして、そそくさと来た道を帰りました。トレースは一部消えかかっていましたが、迷わず戻れます。沢の徒渉を1つ減らすために尾根を越えるあたりで日が暮れてきましたが、ヘッドランプを点灯することで問題なく、相棒の脚にも力が戻っていました。さすが、全盛期には10kmを32分前後で走ったことのある二十代です。18時半頃に駐車場に戻ると、他の車はすべていなくなっていました。
はぐりん「いや〜、充実してました〜」
derakkuma「かなり内容の濃い山行だったね。道迷いもなく、体力的にも厳しく、もう初級は卒業かと」
はぐりん「来週もどっか行きましょうよ〜、次、次〜」
derakkuma「(だいたい自分がどんな山に登ったか、大東岳の姿も知らないくせに)・・・うん、まあ、天気次第だと思うけど、考えとくよ」
若いモンには叶わんな・・・。そんな黄昏を感じたderakkumaでした。
※追伸
鼻こすりの坂の前後で、相棒が携帯電話とデジカメを落としてしまったようです。雪解け後、数ヶ月後でも構いませんので、見つけた方がいらしたら、この記録またはderakkumaまでメッセージを頂けますでしょうか。よろしくお願い致します。
コメント
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derakkumaさん、雪の大東岳お疲れ様でした。
大東岳日帰り?日曜日は二口温泉へのバスは1便しかないんじゃ、と思ったら今回は車利用でしたか。仙台では車がないodaxは、一度登った時、秋保温泉からタクシーを飛ばして6000円取られて以来、大東岳には近付いていません(笑)。
大東岳、意外に天気が悪くなかったんですね。時間帯がやや遅めなのも良かった?雪のヘッデン歩きはお手のものでしょうか(笑)。でも、か細いヘッデンの光も雪面の反射のアシストで、確かに効果的かもしれませんね。
写真9のさかんに木をつつく野鳥はコゲラだと思います(私の同日黒鼻尾根のレコにものっけています)。最も普通に見られるキツツキですが、くっきりよこしまな心、もとい背中がチャーミングです。
今回の山行の真相は、相棒が「車を出す」というので、これに乗じて「普段行けないところに行くべし」と思った人がいた、ということのようです(爆)
大東岳、天気はそんなに悪くなかったです。時間を遅めにしたので、帰りは暗くなりましたが、ヘッデン使えば夏山より快適です。雪山は日が暮れる前に行動を終えるのがセオリーだとは思いますが、時と場合によるかと。アイスバーンや雪庇を通過するのは、日が暮れたらやめたほうが良いと思いますが。
http://www.youtube.com/watch?v=hstK8mMtsSs
コゲラですが、コンデジで撮った動画があるのでyoutubeにupしてみました。確かに背中の横縞が可愛いですね。なんか最後のほうで人間の声も聞こえてきます(笑)
泉ヶ岳の6ルート一筆書きは、ナルホドそそられますが、ここは発案者のodaxさんにお任せしたいと思います(笑)
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