快晴の☆天狗岳に再び
- GPS
- 07:30
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 1,016m
- 下り
- 1,010m
コースタイム
10:05東天狗岳山頂10:10→10:28西天狗岳山頂10:32→11:32中山峠→12:18中山山頂
→13:02高見石小屋13:30→13:47賽の河原→14:27渋の湯登山口
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
一部に凍結箇所があるもののノーマルでも通行可能でした 渋の湯で受付を済ませ100mほど下った駐車場へ(20台ほど・1日1000円) 水洗トイレあり(暖房) |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口の取り付きが凍結していてアイゼンなしでは滑りました。 高見石への分岐から傾斜がきつくなり効率が悪いのでしばらく登ってアイゼンを装着し、気持ちよく登れました。 多くの登山者が歩いているのでルートは鮮明ですが、少し外れると深雪にはまります。 中山峠を過ぎると森林限界を超え風が強くなるので、黒百合ヒュッテで防寒対策やストックからピッケルに換える等の準備をすると良いでしょう。 頂上手前までハイマツも良く締まった雪に埋まっておりほぼ直登できます。 頂上手前から雪の着いた岩稜帯になりますが、慎重に登れば特に難しくは無いと思います。 中山峠から中山・高見石・渋の湯間は、気温が高くグズグズの雪でした。 こちらもルートを少しはずすとしっかり深雪にはまります。 |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
感想
一昨年の暮れに登った天狗岳、前回は、唐沢鉱泉を起点に西尾根から西天狗・東天
狗へと登り黒百合ヒュッテを経て起点に戻る周回コースでした。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-158167.html
今回は、渋の湯を起点に西天狗岳まで往復の計画でしたが、最終的には中山・高見
石を経て再び渋の湯に戻る周回コースに変更しました。
渋の湯には7時頃到着、駐車の受付を済ませて駐車場に入り出発準備をしました。
同時に停められた二人組の方も準備されていました。
気温は-7℃くらいですがあまり寒さを感じなかったので、上はアンダー1枚、薄手の
ミドル1枚にジャケットは脇のベンチレーション全開、下はタイツにオーバーパンツ
で出発しました。
結果的に、寒くもなく汗をかくこともなく快適に歩けました。
登山口の沢に架かる橋の手前にある登山ポストに登山計画書を投函します。
登山道は溶けた雪が凍結してツルツル、トレース脇の柔らかい雪の部分を選んで登
りました。
高見石への分岐から勾配が増して来たのでアイゼンを装着、登り易くなりました。
一昨日のアイスクライミングで太腿に筋肉痛があったのですが、唐沢鉱泉への分岐
まで来る頃にはペースも整い、痛みも和らいでいました。
少し登るとソロの方に追いつき先に行かせていただきました。
分岐からは前回下りで通った道なので何となく見覚えがあるような…。
当時は雪も少なく、岩がゴロゴロしていたり網格子にアイゼンの爪を引っ掛けたり
しましたが、今回はすっかり雪に埋まって快適に登れました。
登山者が多くトレースがしっかり踏み固められていますが、道を譲り合う時などは
少し外れるとスッポリ踏み抜いてしまうので注意が必要です。その痕跡がたくさん
ありました。
黒百合ヒュッテに着くと二人の登山者が休息をとっていました。
陽が昇るに連れ気温も上がってきて穏やかな登山日和ですが、この先に備えて目出
帽をかぶり、ストックをピッケルに持ち替えることにします。
10分ほど休んで中山峠に向かいます。
峠を過ぎるとソロの先行者がいて先に行かせていただきました。じきに森林限界を
超え吹き晒しになりますが、予報どおり風はあまり強くありませんでした。
と、思ったのもつかの間、急登の取り付きくらいになると身体を揺らすほどの風が
あたるようになりました。たまに立ち止まるほど強く吹くこともありました。飛ば
されてくる雪粒が顔に当たって痛いほどです。
ハイマツ帯は締まった雪にすっかり覆われており、うっすらとトレースが見えます。
トレースが見えなくても岩稜帯まではほぼ直登できるので安心して登れます。
頂上の下50mほどから岩稜帯になりますが、取り付き付近で二人の登山者と会い、少
し会話を交わしました。渋の湯を7時頃出られたとのことでした。
岩稜帯の通過は滑落等に注意すべき所もありますが、慎重に通過すれば問題ないと
思います。
風に煽られながら岩稜帯を登り東天狗岳に到着すると、360度言うことなしの展望が
拡がっていました。
南・北・中央アルプスの名だたる山々が見えます。富士山は硫黄岳の陰で見えませんが…。
周囲の景色を写真に撮っていると後続していたソロの方が登って来られ、登頂の記
念写真をお互いに撮り合いましたが、相変わらず風が強くて手ブレが心配なほど吹
かれました。
夏沢峠に下ると言うその方と別れ、西天狗岳に向かいました。
西天狗岳は丸みを帯びた山全体が雪に覆われ、東天狗岳の岩山らしい姿とは対照的です。
鞍部に来ると西天狗岳で遮られるのか、さっきまでの強風がウソのようにピタリと止み、
別世界のようでした。
トレースを辿ってひと登りで山頂に到着です。誰もいません。
雪原のように広い山頂を独り占めしながら、ここでも周囲の景色を写真に撮りました。
充分に景色を堪能して東天狗に戻ります。
東天狗の山頂はパスして直下から岩稜帯を慎重に下りました。
しばらく下ると二人の登山者が登ってきました。黒百合ヒュッテで休息していた
方々のようです。
ハイマツ帯の斜面で唐沢鉱泉への分岐の先で先行させていただいたソロの方、中山
峠の手前で、駐車場で一緒だった二人組の方と会いました。
中山峠まで下ってくると風はだいぶ治まってきました。
予定していた時間より早く、体力も問題なかったので高見石経由で下ることにし、
予定変更を会の留守宅本部にメール通知しました。
休んでいると中山方面からスノーシューを履いたソロの方が下って来られ、稲子湯
方面に下って行かれました。
中山への登りは樹林帯の中の緩やかな道でした。
途中2人組の登山者に会っただけで、風もなく暑いくらいの陽射しを浴びながら静か
な山歩きを楽しめました。
中山山頂手前は開けて天狗岳が良く見えますが、山頂標識は登山道脇の樹林の中に
あり、うっかり見落とすところでした。
少し下ると中山展望台で、雪原が広がり中央アルプスから御嶽・乗鞍、北アルプス
方面、更には浅間山、奥秩父方面まで展望が開けています。
雪原を少し下ると高見石への樹林帯の長い下りになります。少々うんざりした頃、
少し登り返すと高見石小屋に着きました。早速、高見石に登って白くなった白駒の池
などを眺めながら休息しました。
小屋に戻ってスープとあんパンで腹ごしらえしていると、今時の山ガール三人組が
現れ賑やかに休息していました。それぞれに最新の装備を身に着けているようでした。
食後の珈琲を楽しんでいるうちに30分ほどが過ぎ、渋の湯へと出発しました。
登山道の雪は気温が上がって随分緩んでいましたが、程良いクッションになって膝
に優しい下りでした。トレース脇にはスノーシューで落ち込んだ大きな穴があって、
雪の深さを物語っていました。
途中、スキーを持った二人組に会いましたが、どこを滑るのでしょう。
西天狗の斜面は快適かも…などと考えているうちに賽の河原です。
賽の河原は岩が雪で埋まりヒップソリで下りたい程のスロープになっていましたが、
残念ながら今日は持って来ていませんでした。
沢に架かった橋をいくつか渡って渋の湯に到着し、楽しかった山行の終点です。
おしまい。
予定された通り西天狗から高見石に回られたんですね。
風が強かったですが展望に恵まれたので私たちも満足した山歩きでした。
下山が余りにも早かったので、温泉に入りながらやっぱり西天狗に行けば良かったかな?など話しておりました。
やっぱり快晴に恵まれると気持ち良いですね!
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する