八ヶ岳 本沢温泉


- GPS
- 06:52
- 距離
- 14.9km
- 登り
- 740m
- 下り
- 899m
コースタイム
みどり池入り口8:45--10:30しらびそ小屋10:50--12:05本沢分岐12:10--12:30本沢温泉(泊)1泊2食付9,900円
1/14
本沢温泉7:38--8:43林道ゲート8:48--9:17本沢入口9:21--10:29稲子の湯手前(林道分岐)--(車)--みどり池入口
出発時刻/高度: 08:41 / 1582m
到着時刻/高度: 10:34 / 1418m
合計時間: 25時間53分
合計距離: 14.96km
最高点の標高: 2146m
最低点の標高: 1412m
累積標高(上り): 677m
累積標高(下り): 844m
天候 | 1/13 晴れのち雲り 1/14 雪 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
みどり池入り口に駐車します。 |
写真
感想
今年の冬は例年よりも寒い日が続き、当地では朝方は氷点下10度以下になる日が何度もありました。私は“冬”の季節はきらいではありません。むしろ一番好きな季節なのかもしれません。寒冷地で生まれ育ったせいもありますが、寒さには強いと自負しています。ピリっとした突き刺さるような澄んだ空気、新雪のあたり一面の雪景色、遠近に見渡せる雪を纏った険しい表情の山塊・・・冬には惹かれるものがたくさんあります。
さて、昔から山にはずいぶん通ってきましたが、基本的に冬山はやらないと決めていました。しかし目の前に冬山入門メッカ、「八ヶ岳」があることも常に気にかかっていました。協会の先輩である会員(もちろん山の大先輩でもあります)に誘われて、1月13,14日にスノートレッキングに行って来ました。八ヶ岳連邦のほぼ中央、東側にある本沢温泉という山小屋に宿泊する2日間の行程です。佐久側から入り、山腹にある稲子の湯付近に車を停め、しらびそ小屋(みどり池)経由で向かいます。シラビソやカラマツの樹林をぬって淡々と高度を稼ぐ登山道は、よく踏み固められてあり圧雪状態ですべることもほとんどなく、また新雪直後のように足がずぼずぼハマることもなく、歩きやすいルートでした。途中休憩したしらびそ小屋からは、氷結したみどり池の正面に東天狗岳の威容がひときわ美しく聳えていました。本沢温泉は、その昔、諏訪と佐久を結ぶ交易路として機能した夏沢峠越えの古道に位置しています。すぐ近くには日本一高地(2150m)にある野天風呂がありますが、脱衣場などの設備は何もなく、さすがに真冬に裸になって入るには気が引けて断念しました。明治初期に開湯した温泉宿は現在ではもっぱら通年営業の山小屋として重宝されています。昼過ぎに着いた我々は、さっそく個室のコタツにあたりながら、夕食を挟んで、持参した酒とつまみで“山談義”にいそしみました。離れの建物にある源泉掛け流しの温泉にも入って温まりました。
翌、14日(月)は成人の日です。この日は昔から大雪になる?ジンクスがあるようで、天気予報の通り朝からしんしんと雪が降り積もっています。(下山してから知ったのですが、その日は東京などでも大雪で大混乱でした。)雪が深くならないうちにと、早めに下山することにしました。トレース(足跡)のついていない新雪の登山道を歩くのは、なんともいえない優越感と気持ちのよさを感じさせます。ただし、あまり雪が深くない場合に限ります。時折、新雪の下の地面がつるつるに凍結している箇所があって、目に見えないだけに突然足をとられます。相方はネイチャースキーをつけて下山しましたが、私は念のため持参したカンジキやアイゼンはつけることなく、登山靴のままでした。最後の林道歩きの箇所だけはお借りしたスノーシューをつけました。雪が降りしきる中の淡々とした山歩きは、モノクローンの世界に浸っているようで妙に感傷的になります。午前中には車を置いてある場所まで戻り、山麓の日帰り温泉施設に寄って凝った体をほぐし、少しの休息の後、解散しました。
今回、久しぶりのスノートレッキングということで、ウェアや装備、体感の寒さや雪の具合、体力などいろいろな要素をチェックしながら歩きました。現在位置や高度、方角などを随時把握できる高機能のGPSナビも役に立ちました。幸い、行程中に特に危ない場面はありませんでしたが、冬山はちょっとした天候の変化でとりまく状況が急変します。やみつきになりそうですが、今後とも慎重を期して行動したいと思います。
何かとお世話になった相方のAさんには御礼を申し上げます。
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