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記録ID: 28778
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

鳳凰山 早川尾根 アサヨ峰 仙丈岳(青二才編)

2000年09月26日(火) 〜 2000年09月30日(土)
 - 拍手
GPS
104:00
距離
29.3km
登り
3,500m
下り
2,849m

コースタイム

1日 甲府(駅の通用口でねる)
2日 夜叉神峠−南御室小屋
3日 鳳凰山−高嶺−早川小屋
4日 アサヨ峰−栗沢山−北沢峠
5日 仙丈往復 帰宅
天候 快晴
アクセス
コース状況/
危険箇所等
早川尾根は静かな山歩きと甲斐駒の大展望が楽しめます。
高嶺の急な下りのほかは特に問題なかったと思います。
予約できる山小屋
馬の背ヒュッテ
北沢峠 こもれび山荘
夜叉神峠から
奥秩父からの日の出
奥秩父からの日の出
間ノ岳、北岳
甲斐駒とオベリスク
甲斐駒とオベリスク
仙丈の登りから。
アサヨ峰からの日の出。
仙丈の登りから。
アサヨ峰からの日の出。
甲斐駒と栗沢山
撮影機器:

感想

仙丈岳に登ってみたいと思っていましたが、単に北沢峠からの往復だとものたりなかったようで、夜叉神峠から縦走しました。
カモシカと近距離で遭遇したり、カメラがこわれたり色々ありました。

              以下記憶文
1日目 
深夜甲府まで移動し駅の通用口でシュラフをしき寝る。同じことをやっている人がいて心強い。山靴がなければ、通報されてた?かもしれない。
それなりに通る人はおり、自分と同じ年くらいの人がラジカセをおいて
踊っていたりしていた。

2日目 
甲府駅からバスにのり、夜叉神峠から登る。
夜叉神峠までは一登りだ。準備体操のつもりで登る。
峠からは白根三山が見えた。つい2ヶ月ほど前に歩いた北岳も見える。
次第にシラビソの中を歩くようになり、下を見ながら緩やかに登っていると、
なにか微妙な音がすぐ上からする。モグモグという音だ。
顔を上げてみると、カモシカが道のど真ん中できのこを食べていた。
距離は2Mなかったと思う。私を見下ろしているが、かまわずきのこを食べ続けている。
カメラをむけたら逃げ出した。
苺平まで比較的緩やかだが長い道を行く。
紅葉はナナカマドが少し赤くなってきたくらいだった。
深いツガの森の中の道になり、やがて南御室小屋についた。
小屋の目の前がテン場で、すぐ近くに水が引いてあった。
非常に落ち着いた雰囲気の小屋で、いつか泊まってみたいと思う。

3日目 
稜線でのご来光を目的に、未明に歩き始める。ツガの森はまっくらで、一人では怖い。
それゆえラジオをつけるが、夜明けのヘッドライト(演歌番組)以外まともに受信できない。演歌を聴きながら暗闇の中を登っていく。
ツガの森を通過すると景色が開けほどなくして薬師小屋についた。
中2のとき弟と泊まった小屋だった。
もうあたりはうっすら明るくなっていて、白砂の道をゆっくり登り、薬師山頂付近で日の出を迎える。景色は最高だ。
日の出は奥秩父のほうから登った。
暁の中にシルエットを浮かべていた富士山が姿を現す。まさしく霊峰といったいでだちだ。
間ノ岳、北岳も真っ赤に染まった。
北岳に鳳凰の影が写りまるで影絵のようだった。
モニュメントのような白い岩をバックに白根方面の写真を撮りながら歩く。
観音岳山頂につく。北には甲斐駒ケ岳が長い黒戸尾根を従え聳えていた。
その手前にオベリスクがそそり立っている。
いったん下って赤抜沢の頭に登り返すがけっこうな急登できつい。
ここで、カメラが壊れた。安物だったが、動かなくなった。
甲斐駒の雄姿をまじかで撮ることを楽しみにしていたのでがっかりした。
高嶺まで行くと、白砂の道は終わり下には早川尾根の緑の尾根が連なっていた。
高嶺山頂でカメラマンっぽい女性がいたので、カメラを見てもらった。
フィルムの扱い方がなっていない、など散々おこられた挙句見ていただいたが、
「ダメね、わからないわ」とさじを投げられてしまった。
青二才ゆえ怒られたことは微妙に思ったが、おそらくお仕事中だったのだろう。
一生懸命見てくださいました。本当にありがとうございました。
高嶺から石畳の道を一気に下る。大沢岳の下りを思い出すような道だった。
白鳳峠、広河原峠とコメツガの中の南アルプスらしい雰囲気の道を歩く。
やがて早川尾根小屋についた。
北岳が樹林ごしに、斜めにとがった山頂を見せている。
水場は小屋のすぐ近くでおいしかった。
小屋で管理人以外の人をみておらず、もしかしたら私一人だけだったかもしれない。

4日目 
ミヨシの頭まではときたま短い急登があるくらいだったと思う。
ここからアサヨ峰までは大きく展望が開け、目の前に甲斐駒ケ岳を見ながらの
稜線漫歩だった。
アサヨ峰を通過し、栗沢山で大休みしじっくりと甲斐駒ケ岳を眺める。
「目は最高のレンズ」の言葉を思い出し、しっかり目に焼き付けた。
栗沢山からは長衛小屋に向けての急な下りだった。
コメツガの森の中を下っていく。
やがて小屋についたが、テントの数が多い。だが、テント場は広く問題はなかった。
小屋で使い捨てカメラを買い、明日に備える。

5日目
軽荷で仙丈岳を往復する。たしか日の出前にでていった。
小仙丈岳に向けて最初はコメツガの森の中の歩きやすい道を行く。
徐々に夜は明けて、樹間に甲斐駒や北岳のシルエットが見え始める。
森林限界を超えたあたりで日の出を迎える。
アサヨ峰から日は昇った。アサヨ峰は「朝日」とその命名が関係あるらしい、
ということを知っていたのでなおさら感慨深かった。
鋸岳がまさに名のとおりの様相を呈している。
ハイマツ越しにつり尾根を従える北岳の姿も見えた。
小仙丈の山頂でカールを抱いた山頂を見る。
カールの中は草紅葉で薄く黄色になっていた。
そこからは展望を楽しみながら、山頂までゆっくり歩く。
山頂に着く。
位置がいいのだろう。南アルプスの主たる山々が一望でき
仙塩尾根を目で追っていけば、はるたかなたに塩見岳。
その奥に荒川赤石、そのまた奥には深南部の山々が見える。
真向かいには甲斐駒、鋸。遠くは八ヶ岳や中央アルプスも見えていたと思う。
これで南アルプスの百名山はすべて登ったことになった。
山頂からカールの中におりると、非常に立派な小屋ができていて
発電につかうのか、風車が勢いよく回っていた。
馬の背に下っていく。次第に鋸岳が大きくなっていく。
馬の背ヒュッテの横をとおり後は沢沿いに下っていった。
北沢峠につき、長衛小屋まで戻って荷物をかつぎ再度北沢峠に戻る。
バスを乗り継ぎ甲府まで行く。
例によって信玄公の像が迎えてくれた。この像をみると、なんとなく山行が終わったということを実感できるのである。

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