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Yamareco

記録ID: 289772
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無雪期ピークハント/縦走
四国剣山

剣山(一ノ森〜剣山〜次郎笈)

2013年04月27日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
11.1km
登り
1,086m
下り
1,080m

コースタイム

5:30見ノ越駐車場-5:40剣神社登山口-6:30西島リフト駅-6:50刀掛の松-7:10不動の岩屋-8:25一ノ森ヒュッテ-8:30一ノ森山頂-9:00二ノ森山頂-9:30剣山頂上ヒュッテ-9:50剣山山頂-11:00次郎笈山頂-12:00二度見展望所-12:30剣山御神水-13:00西島リフト駅-13:30見ノ越駐車場
天候 曇りのち快晴
過去天気図(気象庁) 2013年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
徳島自動車道・美馬ICから国道438号線を南に90分ほどの、見ノ越駐車場が今回の出発地点です。
コース状況/
危険箇所等
登山道は全体的によく整備されており、案内標識も豊富で特に迷い易い所はなかったと思いますが、現地のコース案内図にあるように、行場周辺は地形急峻で滑落事故が多発しており、体力に自信がない方や、装備が十分でない方は、他の登山道への迂回を促しています。

行場から追分に抜けるお花畑コースは、山腹崩壊の為に全面通行禁止になっていました。

トイレは見ノ越駐車場、西島リフト駅、一ノ森ヒュッテ、剣山頂上ヒュッテにありました。

早朝の見ノ越駐車場をスタート。
さ、寒いっ!!(;゜Д゜)
2013年04月27日 05:38撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 5:38
早朝の見ノ越駐車場をスタート。
さ、寒いっ!!(;゜Д゜)
剣神社の参道が登山口になります。
2日後が山開きだそうです。
2013年04月27日 05:41撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 5:41
剣神社の参道が登山口になります。
2日後が山開きだそうです。
神社の温度計は0度!
2013年04月27日 05:47撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 5:47
神社の温度計は0度!
天気予報では早朝から快晴だったのですが、曇ってるし、寒いし、風強いし…
登ってる間に暖まると言い聞かせて歩きます。
2013年04月27日 05:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 5:48
天気予報では早朝から快晴だったのですが、曇ってるし、寒いし、風強いし…
登ってる間に暖まると言い聞かせて歩きます。
登り始めて20分で駐車場が見えてきました。
少し体が温もってきたかな?
2013年04月27日 05:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 5:57
登り始めて20分で駐車場が見えてきました。
少し体が温もってきたかな?
リフトの下を潜ります。
因みに見ノ越から西島駅までのリフトの営業は午前9時からです。
2013年04月27日 05:58撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 5:58
リフトの下を潜ります。
因みに見ノ越から西島駅までのリフトの営業は午前9時からです。
剣山はリフトを使うと最短40分ほどで山頂に行けるので、老若男女を問わず誰にでも気軽に楽しめる山です。
2013年04月27日 05:58撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 5:58
剣山はリフトを使うと最短40分ほどで山頂に行けるので、老若男女を問わず誰にでも気軽に楽しめる山です。
30分登って、汗も出てきて調子が出てきました♪
2013年04月27日 06:13撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 6:13
30分登って、汗も出てきて調子が出てきました♪
登山道は結構ガレている所も多く、足元に注意しながら歩きます。
2013年04月27日 06:24撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 6:24
登山道は結構ガレている所も多く、足元に注意しながら歩きます。
1時間で西島リフト駅に到着しました。
トイレもあり最初の休憩です。
2013年04月27日 06:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 6:33
1時間で西島リフト駅に到着しました。
トイレもあり最初の休憩です。
西島駅の案内図でルート確認。
まずは一ノ森を目指します。
2013年04月27日 06:39撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 6:39
西島駅の案内図でルート確認。
まずは一ノ森を目指します。
休憩もしたし、また頑張るぞ!
2013年04月27日 06:39撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 6:39
休憩もしたし、また頑張るぞ!
雲の中から太陽の光が差し込む幻想的な光景でした。
2013年04月27日 06:49撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 6:49
雲の中から太陽の光が差し込む幻想的な光景でした。
刀掛の松。
床の間にあるみたいなってことなのかな?
2013年04月27日 06:54撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 6:54
刀掛の松。
床の間にあるみたいなってことなのかな?
刀掛の松は剣山山頂方面と、行場経由の一ノ森方面との分岐になります。
2013年04月27日 06:54撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 6:54
刀掛の松は剣山山頂方面と、行場経由の一ノ森方面との分岐になります。
斜面の残雪を渡ります。
緊張した〜!
2013年04月27日 07:10撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 7:10
斜面の残雪を渡ります。
緊張した〜!
鎖場を登って頂上に向かえますが、私たちは当然スルー(;´∀`)
2013年04月27日 07:20撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 7:20
鎖場を登って頂上に向かえますが、私たちは当然スルー(;´∀`)
一ノ森ヒュッテへの可愛い案内板♪
2013年04月27日 07:34撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 7:34
一ノ森ヒュッテへの可愛い案内板♪
行場ルートは足場の悪い場所や、濡れた岩場もあったりで緊張の連続でした。
2013年04月27日 07:38撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 7:38
行場ルートは足場の悪い場所や、濡れた岩場もあったりで緊張の連続でした。
行場ルートから追分方面へ抜けるお花畑コースは、山腹崩壊の為に全面通行禁止になってました。
2013年04月27日 07:45撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 7:45
行場ルートから追分方面へ抜けるお花畑コースは、山腹崩壊の為に全面通行禁止になってました。
夏場はとても綺麗なルートらしいので、早く通れるようになるといいですね。
2013年04月27日 07:46撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 7:46
夏場はとても綺麗なルートらしいので、早く通れるようになるといいですね。
一ノ森ヒュッテに到着しましたが今日はお休みでした。
2013年04月27日 08:27撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 8:27
一ノ森ヒュッテに到着しましたが今日はお休みでした。
一の森山頂から剣山と次郎笈を望みます。
天気も良くなってきました♪
2013年04月27日 08:31撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 8:31
一の森山頂から剣山と次郎笈を望みます。
天気も良くなってきました♪
山頂からコルに戻って念願の縦走開始です。
2013年04月27日 08:46撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 8:46
山頂からコルに戻って念願の縦走開始です。
一ノ森から二ノ森へはブナの森を抜けていきます。
2013年04月27日 08:50撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/27 8:50
一ノ森から二ノ森へはブナの森を抜けていきます。
こんなかんじ…
2013年04月27日 08:52撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 8:52
こんなかんじ…
二ノ森山頂にはあっという間でした。
2013年04月27日 09:01撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 9:01
二ノ森山頂にはあっという間でした。
二ノ森を越えると気持ちいい縦走路が♪
2013年04月27日 09:03撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/27 9:03
二ノ森を越えると気持ちいい縦走路が♪
二ノ森から30分で剣山頂上ヒュッテに到着しました。
食事に宿泊、お土産も買えるので、ずっと居たくなります。
2013年04月27日 09:32撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 9:32
二ノ森から30分で剣山頂上ヒュッテに到着しました。
食事に宿泊、お土産も買えるので、ずっと居たくなります。
頂上ヒュッテ横の階段を上がります。
2013年04月27日 09:51撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 9:51
頂上ヒュッテ横の階段を上がります。
階段を登りきると、安徳天皇の剣を埋めたという宝蔵石。
ご神体にもなっていて、これが「剣山」命名の由来になったらしいです。
2013年04月27日 09:52撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 9:52
階段を登りきると、安徳天皇の剣を埋めたという宝蔵石。
ご神体にもなっていて、これが「剣山」命名の由来になったらしいです。
山頂は驚くほど広くて、植生保護の為の木道が何本も敷いてありました。
2013年04月27日 09:53撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 9:53
山頂は驚くほど広くて、植生保護の為の木道が何本も敷いてありました。
山頂の一等三角点も、しっかりと石垣で守られていました。
2013年04月27日 09:58撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 9:58
山頂の一等三角点も、しっかりと石垣で守られていました。
剣山は西日本で二番目に高い1955m。
愛宕山より1000mも高いんですね!
2013年04月27日 09:58撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 9:58
剣山は西日本で二番目に高い1955m。
愛宕山より1000mも高いんですね!
そしてこれから夢にまで見た次郎笈に向かいます。
2013年04月27日 09:59撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 9:59
そしてこれから夢にまで見た次郎笈に向かいます。
剣山から見た次郎笈。
これです!この景色が見たかったんです〜ヽ(*´∀`)ノ
2013年04月27日 10:01撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/27 10:01
剣山から見た次郎笈。
これです!この景色が見たかったんです〜ヽ(*´∀`)ノ
もう感動で足が動きません…
ずっと写真撮ってました(^_^;)
2013年04月27日 10:07撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/27 10:07
もう感動で足が動きません…
ずっと写真撮ってました(^_^;)
気持ちのいい縦走路がずっと続きます。
2013年04月27日 10:08撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/27 10:08
気持ちのいい縦走路がずっと続きます。
ところが次郎笈の山頂が近づくと…
2013年04月27日 10:37撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/27 10:37
ところが次郎笈の山頂が近づくと…
だんだんと勾配が急になってきて…
2013年04月27日 10:35撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 10:35
だんだんと勾配が急になってきて…
あんなに優しげだった山とは思えない急坂〜!(; ̄▽ ̄)
2013年04月27日 10:52撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 10:52
あんなに優しげだった山とは思えない急坂〜!(; ̄▽ ̄)
そんなツンデレな次郎笈山頂にやっとの思いで到着です。
剣山からちょうど1時間でした。
2013年04月27日 11:02撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/27 11:02
そんなツンデレな次郎笈山頂にやっとの思いで到着です。
剣山からちょうど1時間でした。
次郎笈は剣山とは対照的で小さなピークでしたが、登りきった達成感はさいこーでした♪
2013年04月27日 11:03撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 11:03
次郎笈は剣山とは対照的で小さなピークでしたが、登りきった達成感はさいこーでした♪
次郎笈から塔丸、三嶺を望みます。
次回はあそこまで行ってみたいなぁ。
2013年04月27日 11:05撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/27 11:05
次郎笈から塔丸、三嶺を望みます。
次回はあそこまで行ってみたいなぁ。
次郎笈の頂上付近で昼食予定だったけど、人もどんどん増えてきたので、剣山方向に戻ります。
2013年04月27日 11:24撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/27 11:24
次郎笈の頂上付近で昼食予定だったけど、人もどんどん増えてきたので、剣山方向に戻ります。
帰り道は剣山の頂上には向かわず、巻き道を大剣神社経由で西島を目指します。
2013年04月27日 12:00撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 12:00
帰り道は剣山の頂上には向かわず、巻き道を大剣神社経由で西島を目指します。
トラバースルートは斜面の細尾根を歩きで見晴らしはいいですが、道が崩れかけてる所もあって油断禁物です。
2013年04月27日 12:03撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 12:03
トラバースルートは斜面の細尾根を歩きで見晴らしはいいですが、道が崩れかけてる所もあって油断禁物です。
途中に地図になかった絶好の休憩ポイントがあったので、ここで昼食にしました。
2013年04月27日 12:07撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 12:07
途中に地図になかった絶好の休憩ポイントがあったので、ここで昼食にしました。
昼食中の二度見展望所から見ノ越方面を。
右に見えるのは丸笹山かな?
2013年04月27日 12:17撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 12:17
昼食中の二度見展望所から見ノ越方面を。
右に見えるのは丸笹山かな?
大剣神社手前にある剣山の御神水。
予想以上に美味しいお水でした!
2013年04月27日 12:28撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 12:28
大剣神社手前にある剣山の御神水。
予想以上に美味しいお水でした!
西島駅まで戻ってきました。
2013年04月27日 12:30撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 12:30
西島駅まで戻ってきました。
西島駅のリフト乗り場。
片道で千円…はい、もちろん歩いて下山です!
2013年04月27日 13:02撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 13:02
西島駅のリフト乗り場。
片道で千円…はい、もちろん歩いて下山です!
無事に見ノ越駐車場まで戻ってきました。
剣山に来て本当によかったです!おつかれさまぁ♪
2013年04月27日 13:28撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/27 13:28
無事に見ノ越駐車場まで戻ってきました。
剣山に来て本当によかったです!おつかれさまぁ♪

感想

今回はGWに入ったので、ずっと計画していた遠征プランを実行しようと、山歩きを始めた時に百名山の本を見て、その美しい山容に一目惚れをした、四国は徳島の剣山に行ってきました。

剣山は標高1955mの西日本で二番目に高峰の山で、愛宕山の946mが最高峰だった私たちには一気に1000mも高くなるのですが、車で標高1400mの登山口まで行けるというので、私たちにも何とかなるかな?

剣山脈は東西に約60kmの草地の縦走路が魅力だということなので、自分たちのレベルでも歩けそうなルートとして、剣山登山口で一般的な見ノ越駐車場からスタートをして、東の一ノ森から剣山〜次郎笈までの縦走後、再び見ノ越に下山するルートで計画しました。

連休に入る前日の26日の夜から大阪を出発して、明石大橋から大鳴門橋を経て、徳島自動車道に入り、美馬ICを降りて給油と貞光町のコンビニで食料を購入後、道幅の狭い国道438号線を南下して、深夜3時前に見ノ越第一駐車場に着きました。

GW連休初日なので、駐車場には既に十数台の車中泊らしい車が先着していました。
車中で2時間ほどの仮眠の後、眠い目をこすりながら準備をして、早朝5:30に見ノ越をスタート。

外へ出て、あまりの寒さにびっくりしましたが、登山口の剣神社を石段を登った所にあった温度計を見ると気温は0度!寒いはずです…

大した防寒対策もしてなかったけど、登ってるうちに体も温まるだろうと思い、そのまま歩き続けると、案の定30分ほどで汗が出て暖かくなってきました。

登り始めから約1時間で西島リフト駅に到着。
寒いので休憩もそこそこに歩みを進めると、すぐに刀掛の松に着きました。

刀掛の松からは剣山山頂まで最短で30分ほどで行けますが、今回は長く頂上からの縦走をしたかったので、ここから行場ルートを経由して東の一ノ森を目指しました。

行場ルートは鎖場や岩場もある難所が多く、滑落事故も起きているらしいので不安でしたが、早朝出発のおかげで時間もたっぷりあるので、無理そうならいつでも引き返す心積りでドキドキしながら歩き始めました。

行場ルートは予想した通り、足場の悪い道や、残雪の斜面を支えのない中で渡る場所なんかもありましたが、ゆっくり慎重に足を進めて通り抜けて行きます。
鎖場は体が入らないような狭い岩の間を垂直に登るような所でしたが、一ノ森に向かうのには通る必要はなかったので、眺めるだけで通り過ぎました。

その先の夏のキレンゲショウマの群生が有名なお花畑コースは、山腹崩壊で完全通行禁止になっていました。
今の時期はまだ見頃のお花も少ないと思うので通る予定もなかったけど、これからの盛夏シーズンに復旧が間に合わないと、楽しみにしている人には残念ですね。

その後もスリル満点な道は続き、やがて一ノ森に向かうコルに出てからは道も穏やかにになり、一ノ森ヒュッテに到着しました。

一ノ森ヒュッテは宿泊施設ですが、ビジターでも美味しいコーヒーが飲めると聞いていたので、是非とも休憩がてらコーヒーを頂きたかったけど、あいにくこの日は休業中だったので、そのまま通り過ぎて山頂を目指します。

今日の最初のピークの一ノ森山頂で軽く休憩したあと、いよいよ念願の縦走路を歩き始めます。

一ノ森から二ノ森へはその名の通り、ブナの生い茂る森を抜ける神秘的な道でしたが、二ノ森のピークを過ぎてからは一気に視界が開けて、明るい縦走路が伸びていきます。

二ノ森からすぐに剣山の頂上ヒュッテに着いて、少し長めの休憩をしてから、階段を上がって剣山の山頂を歩きました。
剣山の山頂は今まで見たこともないくらい広い場所で、一面にミヤマクマザサが広がる圧巻の頂上でした。

植生保護の為の木道が張り巡らされていて、剣山を守りたい多くの人たちの苦労が知れるようで、感慨深いものがありました。

そしていよいよ今回のメインの剣山から次郎笈への縦走路に立ちます。

これだー!!これが見たかったんだー!!

剣山から次郎笈を見た写真を何度も本の写真やネット画像で見ていたのですが、実際にこの目で見た感動はもう、言葉には言い表せないほどでした。

緑に染まる次郎笈の柔らかなな山肌は、まるで生まれたての小象のような愛らしさで、それでいて凛々しく雄大なサラブレットの鍛えられた筋肉のようでもありました。

山頂から降りて少しずつ次郎笈に近づく毎に、ゆっくりと表情を変えていく次郎笈の姿に見とれて、何度も立ち止まってはため息が出るほどです。

いい加減にあとから歩いてくる人にも迷惑になるので、前に歩き進んではみていますが、出来れば日没までずっとこの場所に留まりたい気持ちでした。

そんな感動の中、少しずつ次郎笈に向かっていくと、いつの間にかなだらかだった縦走路が段々と傾斜が…
そしていつしかその傾斜は急坂になって、愛らしさの微塵もないSっ気タップリな急登が始まっていました。

激しく息が切れて、何度も休みながらやっとの思いで山頂に立った時には、さっきの感動はもうどこかへ行っちゃったけど、これはこれでまたツンデレな次郎笈の魅力なんですね(;´∀`)

次郎笈は剣山とは違ってあまり広くないピークだったので、そのまま三嶺方面に降りて休憩場所を探して昼食にしたかったのですが、後から次々と次郎笈へ向かってくる人が見えたので、剣山方面に戻って下山途中に探すことにしました。

次郎笈からの帰り道は剣山の山頂には戻らずに、途中の分岐点から巻き道を大剣神社経由で西島に向かう道で帰ることにします。

このトラバースルートは剣山の西側の斜面を歩くので見晴らしは最高なのですが、思ったより道幅が狭くて、所々で道が半分崩れている所もあったりで、滑落すると生死に関わるような危険な場所も多かったです。

それでも途中に地図にはなかった二度見展望所というベンチのある絶好の休憩ポイントがあったので、そこでゆっくりと昼食を摂ることができたので、やっぱりコッチの道を選んで正解だったと思います。

大剣神社の手前には剣山の御神水との水場があったので、空いたペットボトルに入れて飲んでみると、とっても美味しかったです♪

水場から大剣神社を過ぎて暫くで、朝にも通った西島リフト駅に戻ってきました。
このままリフトで下りてもいいかなーと思ったのですが、料金が1人片道千円ってことで迷わず歩いて下山しました(笑)

行きは駐車場から西島まで1時間かけて登りましたが、帰りは約30分で見ノ越に到着。

約8時間で当初の予定通りに下山することができました。

前日の夜に大阪を出発して、ほぼ2時間足らずの睡眠で寝不足気味だったけど、最高に満足の剣山登山でした。

この日はこのまま高松まで車を走らせてのお泊り。
さぬきうどんや瀬戸内のお魚も食べて、楽しい四国旅行になりました。


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