剣山(一ノ森〜剣山〜次郎笈)


- GPS
- --:--
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 1,086m
- 下り
- 1,080m
コースタイム
天候 | 曇りのち快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は全体的によく整備されており、案内標識も豊富で特に迷い易い所はなかったと思いますが、現地のコース案内図にあるように、行場周辺は地形急峻で滑落事故が多発しており、体力に自信がない方や、装備が十分でない方は、他の登山道への迂回を促しています。 行場から追分に抜けるお花畑コースは、山腹崩壊の為に全面通行禁止になっていました。 トイレは見ノ越駐車場、西島リフト駅、一ノ森ヒュッテ、剣山頂上ヒュッテにありました。 |
写真
感想
今回はGWに入ったので、ずっと計画していた遠征プランを実行しようと、山歩きを始めた時に百名山の本を見て、その美しい山容に一目惚れをした、四国は徳島の剣山に行ってきました。
剣山は標高1955mの西日本で二番目に高峰の山で、愛宕山の946mが最高峰だった私たちには一気に1000mも高くなるのですが、車で標高1400mの登山口まで行けるというので、私たちにも何とかなるかな?
剣山脈は東西に約60kmの草地の縦走路が魅力だということなので、自分たちのレベルでも歩けそうなルートとして、剣山登山口で一般的な見ノ越駐車場からスタートをして、東の一ノ森から剣山〜次郎笈までの縦走後、再び見ノ越に下山するルートで計画しました。
連休に入る前日の26日の夜から大阪を出発して、明石大橋から大鳴門橋を経て、徳島自動車道に入り、美馬ICを降りて給油と貞光町のコンビニで食料を購入後、道幅の狭い国道438号線を南下して、深夜3時前に見ノ越第一駐車場に着きました。
GW連休初日なので、駐車場には既に十数台の車中泊らしい車が先着していました。
車中で2時間ほどの仮眠の後、眠い目をこすりながら準備をして、早朝5:30に見ノ越をスタート。
外へ出て、あまりの寒さにびっくりしましたが、登山口の剣神社を石段を登った所にあった温度計を見ると気温は0度!寒いはずです…
大した防寒対策もしてなかったけど、登ってるうちに体も温まるだろうと思い、そのまま歩き続けると、案の定30分ほどで汗が出て暖かくなってきました。
登り始めから約1時間で西島リフト駅に到着。
寒いので休憩もそこそこに歩みを進めると、すぐに刀掛の松に着きました。
刀掛の松からは剣山山頂まで最短で30分ほどで行けますが、今回は長く頂上からの縦走をしたかったので、ここから行場ルートを経由して東の一ノ森を目指しました。
行場ルートは鎖場や岩場もある難所が多く、滑落事故も起きているらしいので不安でしたが、早朝出発のおかげで時間もたっぷりあるので、無理そうならいつでも引き返す心積りでドキドキしながら歩き始めました。
行場ルートは予想した通り、足場の悪い道や、残雪の斜面を支えのない中で渡る場所なんかもありましたが、ゆっくり慎重に足を進めて通り抜けて行きます。
鎖場は体が入らないような狭い岩の間を垂直に登るような所でしたが、一ノ森に向かうのには通る必要はなかったので、眺めるだけで通り過ぎました。
その先の夏のキレンゲショウマの群生が有名なお花畑コースは、山腹崩壊で完全通行禁止になっていました。
今の時期はまだ見頃のお花も少ないと思うので通る予定もなかったけど、これからの盛夏シーズンに復旧が間に合わないと、楽しみにしている人には残念ですね。
その後もスリル満点な道は続き、やがて一ノ森に向かうコルに出てからは道も穏やかにになり、一ノ森ヒュッテに到着しました。
一ノ森ヒュッテは宿泊施設ですが、ビジターでも美味しいコーヒーが飲めると聞いていたので、是非とも休憩がてらコーヒーを頂きたかったけど、あいにくこの日は休業中だったので、そのまま通り過ぎて山頂を目指します。
今日の最初のピークの一ノ森山頂で軽く休憩したあと、いよいよ念願の縦走路を歩き始めます。
一ノ森から二ノ森へはその名の通り、ブナの生い茂る森を抜ける神秘的な道でしたが、二ノ森のピークを過ぎてからは一気に視界が開けて、明るい縦走路が伸びていきます。
二ノ森からすぐに剣山の頂上ヒュッテに着いて、少し長めの休憩をしてから、階段を上がって剣山の山頂を歩きました。
剣山の山頂は今まで見たこともないくらい広い場所で、一面にミヤマクマザサが広がる圧巻の頂上でした。
植生保護の為の木道が張り巡らされていて、剣山を守りたい多くの人たちの苦労が知れるようで、感慨深いものがありました。
そしていよいよ今回のメインの剣山から次郎笈への縦走路に立ちます。
これだー!!これが見たかったんだー!!
剣山から次郎笈を見た写真を何度も本の写真やネット画像で見ていたのですが、実際にこの目で見た感動はもう、言葉には言い表せないほどでした。
緑に染まる次郎笈の柔らかなな山肌は、まるで生まれたての小象のような愛らしさで、それでいて凛々しく雄大なサラブレットの鍛えられた筋肉のようでもありました。
山頂から降りて少しずつ次郎笈に近づく毎に、ゆっくりと表情を変えていく次郎笈の姿に見とれて、何度も立ち止まってはため息が出るほどです。
いい加減にあとから歩いてくる人にも迷惑になるので、前に歩き進んではみていますが、出来れば日没までずっとこの場所に留まりたい気持ちでした。
そんな感動の中、少しずつ次郎笈に向かっていくと、いつの間にかなだらかだった縦走路が段々と傾斜が…
そしていつしかその傾斜は急坂になって、愛らしさの微塵もないSっ気タップリな急登が始まっていました。
激しく息が切れて、何度も休みながらやっとの思いで山頂に立った時には、さっきの感動はもうどこかへ行っちゃったけど、これはこれでまたツンデレな次郎笈の魅力なんですね(;´∀`)
次郎笈は剣山とは違ってあまり広くないピークだったので、そのまま三嶺方面に降りて休憩場所を探して昼食にしたかったのですが、後から次々と次郎笈へ向かってくる人が見えたので、剣山方面に戻って下山途中に探すことにしました。
次郎笈からの帰り道は剣山の山頂には戻らずに、途中の分岐点から巻き道を大剣神社経由で西島に向かう道で帰ることにします。
このトラバースルートは剣山の西側の斜面を歩くので見晴らしは最高なのですが、思ったより道幅が狭くて、所々で道が半分崩れている所もあったりで、滑落すると生死に関わるような危険な場所も多かったです。
それでも途中に地図にはなかった二度見展望所というベンチのある絶好の休憩ポイントがあったので、そこでゆっくりと昼食を摂ることができたので、やっぱりコッチの道を選んで正解だったと思います。
大剣神社の手前には剣山の御神水との水場があったので、空いたペットボトルに入れて飲んでみると、とっても美味しかったです♪
水場から大剣神社を過ぎて暫くで、朝にも通った西島リフト駅に戻ってきました。
このままリフトで下りてもいいかなーと思ったのですが、料金が1人片道千円ってことで迷わず歩いて下山しました(笑)
行きは駐車場から西島まで1時間かけて登りましたが、帰りは約30分で見ノ越に到着。
約8時間で当初の予定通りに下山することができました。
前日の夜に大阪を出発して、ほぼ2時間足らずの睡眠で寝不足気味だったけど、最高に満足の剣山登山でした。
この日はこのまま高松まで車を走らせてのお泊り。
さぬきうどんや瀬戸内のお魚も食べて、楽しい四国旅行になりました。
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