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Yamareco

記録ID: 289887
全員に公開
雪山ハイキング
白馬・鹿島槍・五竜

唐松岳ー丸山にも登れず

2013年04月28日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
06:07
距離
7.3km
登り
702m
下り
713m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

6:15八方池小屋-6:40第1ケルン-7:00八方山-7:30八方池小屋, 【再出発】7:45八方池小屋-8:25八方山-8:50八方池-10:05(2361mピーク)-観光モードで下山
天候 未明から朝は曇りで、一瞬体が浮くほどの強風+地吹雪。その後、徐々に収まり、昼過ぎには快晴
過去天気図(気象庁) 2013年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
コース状況/
危険箇所等
夏はメジャーなトレッキングコースなので、当日朝の強風、吹き溜まりでの膝を超す新雪が難儀な以外は、問題なし。当日遅めに登り始めた人々は、トレースもしっかりして楽しい登山になったはず。ただ、下山時は雪が緩み、踏み抜きやビシャビシャの道に難儀したかも。
夜中じゅう吹いた猛烈な風は、夜が明けてさらに強くなったと感じるほど、大きな音をたてている
2013年04月29日 15:57撮影
4/29 15:57
夜中じゅう吹いた猛烈な風は、夜が明けてさらに強くなったと感じるほど、大きな音をたてている
とりあえず、空身で偵察をすべく、準備する
2013年04月29日 15:51撮影
4/29 15:51
とりあえず、空身で偵察をすべく、準備する
ときおり突風が昨日から昨夜にかけて降った新雪だけでなく、その下のザラメ雪までも舞い上げていく
2013年04月29日 15:52撮影
4/29 15:52
ときおり突風が昨日から昨夜にかけて降った新雪だけでなく、その下のザラメ雪までも舞い上げていく
前を行くのは、一緒に偵察に出た名古屋からの御人。時折、右から体が浮くような突風が吹く
2013年04月29日 15:46撮影
1
4/29 15:46
前を行くのは、一緒に偵察に出た名古屋からの御人。時折、右から体が浮くような突風が吹く
Ice Ripple: 向い風に下を向いて登ると、いろいろな形の風紋が面白い
2013年04月29日 15:50撮影
4/29 15:50
Ice Ripple: 向い風に下を向いて登ると、いろいろな形の風紋が面白い
八方山で撮って頂いた。突風に踏ん張ってるね。背景は白馬の山々(のはずだが雲) 前の日に大雪渓で雪崩遭難があった
2013年04月29日 16:01撮影
4/29 16:01
八方山で撮って頂いた。突風に踏ん張ってるね。背景は白馬の山々(のはずだが雲) 前の日に大雪渓で雪崩遭難があった
風が緩んだ感じだったので八方山から小屋に戻り、荷物を背負い、すぐに登り返す。一旦往復した道なのでルートはとりやすいが、面白くはない。これは、有名なカオ(八方)ケルン
風が緩んだ感じだったので八方山から小屋に戻り、荷物を背負い、すぐに登り返す。一旦往復した道なのでルートはとりやすいが、面白くはない。これは、有名なカオ(八方)ケルン
第3ケルンに到着。まだあまり弱くならない風に、名古屋からの御人はここで降りることを決めた。私はもう少し登ってみよう。せめて丸山までは
第3ケルンに到着。まだあまり弱くならない風に、名古屋からの御人はここで降りることを決めた。私はもう少し登ってみよう。せめて丸山までは
先行者は数人いるはずだが、強風でトレースはすぐに消える。複雑な風で短い雪庇が左右に出来ているところもある
2013年04月29日 16:06撮影
4/29 16:06
先行者は数人いるはずだが、強風でトレースはすぐに消える。複雑な風で短い雪庇が左右に出来ているところもある
この坂の上が2361mのピーク。その上を雲が猛スピードで流れている
この坂の上が2361mのピーク。その上を雲が猛スピードで流れている
傾斜はこれくらい。昨夜の新雪が膝上ぐらいに吹きだまっているところもあり、踏み抜きもあり、左膝が早くも音を上げてきた。「偵察」していなければ、1時間は進んでいたと思い、少し悔しい
2013年04月29日 16:06撮影
4/29 16:06
傾斜はこれくらい。昨夜の新雪が膝上ぐらいに吹きだまっているところもあり、踏み抜きもあり、左膝が早くも音を上げてきた。「偵察」していなければ、1時間は進んでいたと思い、少し悔しい
後から登ってきたソロの方。突風に耐えている。この後、快調に抜いていった
2
後から登ってきたソロの方。突風に耐えている。この後、快調に抜いていった
坂を登りきる寸前。地吹雪の中から丸山が姿を見せた。
2013年04月29日 16:07撮影
3
4/29 16:07
坂を登りきる寸前。地吹雪の中から丸山が姿を見せた。
2361mのピークを登り、下界を見る。歩いてきた稜線の下は白馬の町。その向こうは、燧ケ岳、妙高の方向。強風に逆らいつつ、素晴らしい景色にしばし佇む
2013年04月29日 16:08撮影
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4/29 16:08
2361mのピークを登り、下界を見る。歩いてきた稜線の下は白馬の町。その向こうは、燧ケ岳、妙高の方向。強風に逆らいつつ、素晴らしい景色にしばし佇む
左膝が少しうずく。まだまだ登れるが、今日中に帰宅しなければならない。ロープウェイは3:30pmに終了。昨日のようにそれもストップすると、下山に2時間近く余計にかかる。敗退を決め、ハイキングモードに変更する
2013年04月29日 16:09撮影
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4/29 16:09
左膝が少しうずく。まだまだ登れるが、今日中に帰宅しなければならない。ロープウェイは3:30pmに終了。昨日のようにそれもストップすると、下山に2時間近く余計にかかる。敗退を決め、ハイキングモードに変更する

感想

 前日夜に白馬村北城に入った時は小雨だったが、夜からみぞれに変わった。翌朝、車のフロントガラスには全面雪が張り付いていた。7時にはまた雨に変わり、雷も鳴り出した。少し様子見をすることにして、雷が収まった8時半頃、ゴンドラ駅に向かった。天候が天候だけに、ゴンドラはすいていて、一人乗車だった。水滴+氷で景色は見えず、途中からは風に大揺れ。案の定、次のアルペンクワッド、グラードクワッドいずれも強風運休していた。もう帰ろうかとも思ったが、八方池山荘まで行けば、何とかなると思いなおし、アイゼン、ピッケルで吹雪の中登る。スキーでは中級者ぐらいのコースで、新雪となると結構なラッセル。グラードクワッドの終点駅直下では、吹き溜まりが腰ぐらいまであり、泳ぐように小屋へ上がった。
 初めての山荘泊。満員と聞いていたのでいろいろ心配していたが、リフト運休でキャンセルが相次ぎ、5人利用の下段区画を独り占め。何もすることなく午後と夜を過ごすのは何年ぶりだろうか。マンガよりやはり山の小説で時間をつぶした。暴風で、山荘が壊れると思うほどの揺れと種々大きな風音が一晩中続いたが、翌朝の回復を期待して何とか眠ったようだ。
 翌朝、天気は回復してきているようだが、暴風は続いている。風音は昨日より大きい気もする。昨日、丸山で風にあおられて敗退したという方が、空身なら登れるかもしれないというので、名古屋から写真を取りに来たという御人と一緒に空身で偵察に行く。八方山まで登る稜線では、這い上がってくる地吹雪で体が浮くような感覚になる。しかし、風で雪がつかないためか、足元はしっかりしているし、何となく、風がおさまってきた感じも。やはり、唐松岳を目指すことにし、山荘に戻る。
 こうなると、偵察の1時間強はもったいない時間となる。加えて、このところ持久力が弱い左膝のことを考える。いずれにせよ、行けるところまでしか行けないのだから、まずは登ろう。八方山までは、さっき来た道。さらに、顔の八方ケルン、第3ケルンへ。第3ケルンでは、名古屋からの御人が「今日はここまで、明日再度挑戦する」といい、下山。その後は、単独になったが、尾根道は分かりやすい。ただし、先行者は数人いるはずなのに、全くトレースが無い。自分の足跡を見て驚いたのは、数メートル後ろのトレースがもう消えかかっている。強い風がふちを削り、風によって運ばれた雪が埋めている。
 稜線を進むと、目の前に白い坂が。何とかなると思ったが、結構な傾斜で、ここでもトレースは見えず。2歩に1歩はずぶずぶと沈む。もがきながら登っていくと、もうすぐ登りきる寸前で、左上方に丸山が見えてきた。天候は本当に回復して来ている。あれを登りきると、唐松小屋は目の前のはず。後ろにソロの方が登ってくる。私のトレースが少しは役に立ってくれればと思う。ピーク頂上で力強く追い抜いていった。
 ここで、時間計算をする。ゴンドラ駅まで15:30に戻らなければならない。この膝では、クワッドやゴンドラが止まっていれば、自力下降は無理。八方池山荘は、今日こそ満員であろう(リフト終点にあるため、通常の山荘と違い、「満員御礼この次またね」のケースは珍しくないとのこと)。ということは、正味の残り時間は4時間強。行けるかもしれないが、下りで膝を痛めると厳しい。。唐松小屋はなぜか29日からの営業(GWなのに何故?)。。ここは安全策で敗退か。。
 暴風は強風、そして弱風にかわり、空は快晴に。下山しながら、心はすっかりハイキングモードに。途中、コーヒーをいれて白馬三山、不帰キレット、大黒岳、白岳を眺めた。北には白馬の町、その後ろには妙高、燧ケ岳をはじめとする連山。やはりスケールがすごい。今日は見られなかった五竜岳、そして剱岳を思う。
 クワッドを2本とゴンドラで下ると桜が満開だった。剱岳はこの次に見ることにしよう。でも、それはいつのことだろうか。雷鳥もみたかったな。

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コメント

伝言ゲーム
情報発信源は・・どこですかぁ・・

>。。唐松小屋はなぜか29日からの営業(GWなのに何故?)。。

途中、登山者から「唐松小屋は明日から」って情報が流

れて下から登る方が混乱されてましたね。

わたしは28日と理解していましたが、小屋に行って営業

してなければと撤退した方もいらっしゃいました。

わたしは小屋で着替えました。営業してましたよ。

あれ怖いですね。口伝えで「小屋は雪かきで明日からし

か営業していない」と聞きました。誰が流した情報なん

でしょうね。こんな情報化時代に不思議な話ですね

          でわでわ
2013/5/1 0:54
そうなんですか
 uedayasujiさん、こんにちは。

 私は前日八方池小屋で談笑していたグループの方々から聞きました。GWの前半が過ぎてからの営業開始には違和感がありました。
 今、唐松小屋頂上山荘のページを確認したら、
 http://karamatsu.jp/photos2013.html
「2013年4月29日(月)快晴 本日より営業させていただきます。」となっていました。案外、情報としては正しく、しかし、天候なども考慮して、28日は臨時営業していたのかもしれませんね。それにしても、ややこしい。時に命に係わることですから、どこかで情報統一してほしい感じがします。
2013/5/1 6:25
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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