唐松岳ー丸山にも登れず


- GPS
- 06:07
- 距離
- 7.3km
- 登り
- 702m
- 下り
- 713m
コースタイム
天候 | 未明から朝は曇りで、一瞬体が浮くほどの強風+地吹雪。その後、徐々に収まり、昼過ぎには快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
夏はメジャーなトレッキングコースなので、当日朝の強風、吹き溜まりでの膝を超す新雪が難儀な以外は、問題なし。当日遅めに登り始めた人々は、トレースもしっかりして楽しい登山になったはず。ただ、下山時は雪が緩み、踏み抜きやビシャビシャの道に難儀したかも。 |
写真
感想
前日夜に白馬村北城に入った時は小雨だったが、夜からみぞれに変わった。翌朝、車のフロントガラスには全面雪が張り付いていた。7時にはまた雨に変わり、雷も鳴り出した。少し様子見をすることにして、雷が収まった8時半頃、ゴンドラ駅に向かった。天候が天候だけに、ゴンドラはすいていて、一人乗車だった。水滴+氷で景色は見えず、途中からは風に大揺れ。案の定、次のアルペンクワッド、グラードクワッドいずれも強風運休していた。もう帰ろうかとも思ったが、八方池山荘まで行けば、何とかなると思いなおし、アイゼン、ピッケルで吹雪の中登る。スキーでは中級者ぐらいのコースで、新雪となると結構なラッセル。グラードクワッドの終点駅直下では、吹き溜まりが腰ぐらいまであり、泳ぐように小屋へ上がった。
初めての山荘泊。満員と聞いていたのでいろいろ心配していたが、リフト運休でキャンセルが相次ぎ、5人利用の下段区画を独り占め。何もすることなく午後と夜を過ごすのは何年ぶりだろうか。マンガよりやはり山の小説で時間をつぶした。暴風で、山荘が壊れると思うほどの揺れと種々大きな風音が一晩中続いたが、翌朝の回復を期待して何とか眠ったようだ。
翌朝、天気は回復してきているようだが、暴風は続いている。風音は昨日より大きい気もする。昨日、丸山で風にあおられて敗退したという方が、空身なら登れるかもしれないというので、名古屋から写真を取りに来たという御人と一緒に空身で偵察に行く。八方山まで登る稜線では、這い上がってくる地吹雪で体が浮くような感覚になる。しかし、風で雪がつかないためか、足元はしっかりしているし、何となく、風がおさまってきた感じも。やはり、唐松岳を目指すことにし、山荘に戻る。
こうなると、偵察の1時間強はもったいない時間となる。加えて、このところ持久力が弱い左膝のことを考える。いずれにせよ、行けるところまでしか行けないのだから、まずは登ろう。八方山までは、さっき来た道。さらに、顔の八方ケルン、第3ケルンへ。第3ケルンでは、名古屋からの御人が「今日はここまで、明日再度挑戦する」といい、下山。その後は、単独になったが、尾根道は分かりやすい。ただし、先行者は数人いるはずなのに、全くトレースが無い。自分の足跡を見て驚いたのは、数メートル後ろのトレースがもう消えかかっている。強い風がふちを削り、風によって運ばれた雪が埋めている。
稜線を進むと、目の前に白い坂が。何とかなると思ったが、結構な傾斜で、ここでもトレースは見えず。2歩に1歩はずぶずぶと沈む。もがきながら登っていくと、もうすぐ登りきる寸前で、左上方に丸山が見えてきた。天候は本当に回復して来ている。あれを登りきると、唐松小屋は目の前のはず。後ろにソロの方が登ってくる。私のトレースが少しは役に立ってくれればと思う。ピーク頂上で力強く追い抜いていった。
ここで、時間計算をする。ゴンドラ駅まで15:30に戻らなければならない。この膝では、クワッドやゴンドラが止まっていれば、自力下降は無理。八方池山荘は、今日こそ満員であろう(リフト終点にあるため、通常の山荘と違い、「満員御礼この次またね」のケースは珍しくないとのこと)。ということは、正味の残り時間は4時間強。行けるかもしれないが、下りで膝を痛めると厳しい。。唐松小屋はなぜか29日からの営業(GWなのに何故?)。。ここは安全策で敗退か。。
暴風は強風、そして弱風にかわり、空は快晴に。下山しながら、心はすっかりハイキングモードに。途中、コーヒーをいれて白馬三山、不帰キレット、大黒岳、白岳を眺めた。北には白馬の町、その後ろには妙高、燧ケ岳をはじめとする連山。やはりスケールがすごい。今日は見られなかった五竜岳、そして剱岳を思う。
クワッドを2本とゴンドラで下ると桜が満開だった。剱岳はこの次に見ることにしよう。でも、それはいつのことだろうか。雷鳥もみたかったな。
情報発信源は・・どこですかぁ・・
>。。唐松小屋はなぜか29日からの営業(GWなのに何故?)。。
途中、登山者から「唐松小屋は明日から」って情報が流
れて下から登る方が混乱されてましたね。
わたしは28日と理解していましたが、小屋に行って営業
してなければと撤退した方もいらっしゃいました。
わたしは小屋で着替えました。営業してましたよ。
あれ怖いですね。口伝えで「小屋は雪かきで明日からし
か営業していない」と聞きました。誰が流した情報なん
でしょうね。こんな情報化時代に不思議な話ですね
でわでわ
uedayasujiさん、こんにちは。
私は前日八方池小屋で談笑していたグループの方々から聞きました。GWの前半が過ぎてからの営業開始には違和感がありました。
今、唐松小屋頂上山荘のページを確認したら、
http://karamatsu.jp/photos2013.html
「2013年4月29日(月)快晴 本日より営業させていただきます。」となっていました。案外、情報としては正しく、しかし、天候なども考慮して、28日は臨時営業していたのかもしれませんね。それにしても、ややこしい。時に命に係わることですから、どこかで情報統一してほしい感じがします。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する