六甲全縦走西コース(塩屋〜市ケ原)


- GPS
- 12:30
- 距離
- 22.8km
- 登り
- 1,625m
- 下り
- 1,565m
コースタイム
天候 | 晴れ時々くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路:JR三宮駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
コース全体に道はよく整備されていて、特に危険箇所はなかったと思います。 六甲全縦走道は随所にある市街地歩きや、交わるルートとの分岐点が多いですが、その都度、「六甲全縦」と書かれた案内があるので、案内標識と合わせて見逃さないように注意していれば迷わずに歩けると思います。 市街地では自販機、売店、コンビニもあるので、飲食料の調達に困ることはありませんでした。 トイレはJR塩屋駅、須磨浦山上遊園、おらが茶屋、高取神社参道の広場、菊水山手前の下水処理場、その他市街地のコンビニ等にありました。 |
写真
感想
GW後半の連休は、皆が遠くの観光地に行って、都会のお山が穴場かも知れないという安易な発想で、神戸の六甲山に行くことにしました。
調べてみると、六甲全山縦走路という、西は須磨から東の宝塚まで約50kmコースがあるらしく、健脚者は1日でこのコースを走破するらしいですね。
私たちにはとても1日では無理なので、京都一周トレイルのように、このロングコースを何回かに分けて歩いてみることにします。
そしてこの日は六甲全山縦走路の本来の起点といわれる、JR塩屋駅を午前8時にスタートしました。
海が見える駅から山を登るなんてなんて贅沢なんだろうと思いながら、塩屋駅から少し住宅街を歩くとすぐに山道に入ります。
やがて視界が開けたと思うと、そこが須磨浦山上遊園でした。
プールや遊戯施設のある公園で一休みして、また歩き始めると本日最初のピーク旗振山(252.6m)に到着。
旗振山は沢山のハイカーが休憩中だったので、そのまま通り過ぎると2番目の鉄拐山(237m)のピークへ。
海からほんの1〜2kmほどで200m越えの山が続いているのに驚きです!
そのあと綺麗な花壇のある須磨寺公園と、食事やコーヒーの看板に目を惹かれるおらが茶屋が見えてきました。
トイレや展望台のあるおらが茶屋で休憩したあとは、高倉台団地の住宅街に下りていきます。団地の間を歩いてしばらく、今度は延々と続く階段を登ります。
400あるという階段を上がって少し歩くと栂尾山(274m)、栂尾山から少し下って登り返すと横尾山(312.1m)の頂上です。
横尾山から10分ほどで、いよいよ今日のメインの須磨アルプスの眺望が一気に広がります。
須磨アルプスの名所「馬の背」は風化により露出した花崗岩の岩尾根で、尾根の両側が断崖絶壁の岩稜地帯を歩くスリル満点の人気ポイントです。
急な岩場を上り下りしますが、要所には階段も設置されていて、慎重に歩けば誰でも歩けるようで、実際にこの日も子供達が沢山、岩場を楽しんでいました。
馬の背を過ぎると東山(253m)のピークですが、ここから次の高取山に向かう為に、一気に高度を下げて、横尾住宅の市街地を歩きます。
この辺りでちょうどお昼だったので、横尾団地の中の公園で昼食休憩にしました。
昼食後、高取山への登りは午前中の山々に比ると険しくて、まだスタートから4時間くらいなのに、ここまでの何度かのアップダウンの影響なのか、足に違和感を感じ始めました。
やがて高取山の1つめのピークの荒熊神社のあと、高倉神社の山頂に続く階段を横目に見ながら(笑)、お茶屋の続く高取神社の参道を下りていきます。
途中の分岐を間違えて、違うルートから引き返したりのロスもありましたが、再び丸山の市街地に下りてから、随所にある「六甲全縦」の案内標識を頼りに、長く複雑な街歩きの末、神戸電鉄の鵯越駅に着きました。
この時、時間は14時30分。
足に不安があったのでここで終わりにしょうかと思ったのですが、地図で確認すると、次の菊水山から鈴蘭台駅に下りるエスケープルートもあるようなので、先に進むことにしました。
鵯越駅からは舗装道をしばらく歩き、途中にある下水処理場でトイレ休憩をしたあと、今日一番辛かった菊水山のきつい登りです。
登り口に山頂まで900mの手書き看板があったのですが、登っている最中はいつまでたっても頂上が見えず苦しかったです。
どうにかこうにか30分で菊水山(458.8m)に辿り着きホッと一息。
広い山頂には、小さいお子様連れの若いお母さんもいたりして、神戸の方々の健脚ぶりに驚きです!
菊水山から下りた分岐道で他のハイカーの方と話をしたら、市ケ原から新神戸駅に下りる道は夜でも外灯が灯くので、暗くなってもヘッドランプなしで十分歩けるよとのこと。
持っている地図での市ケ原までの標準所要時間は約2時間。
この時に16時だったので多少ペースが遅い足でも18時30分頃に着ければ、まだ明るさは残ってる筈と思って、鍋蓋山に向かいました。
菊水山からの下りは最初はそうでもなかったのですが、どんどんと急になっていって、コースを間違えてるんじゃないかと思い、地図を見ると「やせ尾根ガレ・危険」との表記が…
そういえば登りも急だったと妙に納得して先に進みます。
菊水山を下りて天王吊橋で国道を渡ると、今日最後の山に登ります。
決して楽じゃない登り道を、痛む足を必死に上げて17時40分に鍋蓋山(486.5m)に到着しました。
日没が近いので山頂での休憩もそこそこに、菊水山よりはなだらかな道を下りますが、ペースはまるで上がらず、1時間かけて大龍寺山門に下りてきました。
大龍寺から林道を下る途中で初めてのヘッドランプを装着して、市ケ原に着いた19時には日はすっかり落ちてしまいました。
市ケ原ではテント泊をされている方が何組かおられる中で、薄暗い河原で猪が徘徊しているのを見てびっくり!
始めはテント泊の方のペットの大きな犬かと思ったのですが、2mほど近くで見て確かに猪でした。
河原を渡って、お茶屋の並ぶ道に出てから、表に居られたお茶屋の女性に先程の猪のことを告げると『この辺りにはよくいるよ〜』とのこと。
山で初めて猪を見たけど、六甲では有名みたいですね。
このお茶屋辺りからは菊水山でハイカーの方に聞いていた通り、ずっと道なりに外灯があって、ヘッドランプなしで十分歩くことができました。
布引貯水池では暗闇の橋を渡り歩くだけで何も見えず、ただ怖いだけでしたけど…
布引では外灯の明りの安心感で、過酷な六甲縦走路で疲れた身体で歩むペースは更にゆっくりになり、布引の滝近くの見晴し台で休憩もして、JR新神戸駅に到着したのは20時30分でした。
この後は三宮に向かう途中の温泉で疲れを癒してから帰路に着きました。
今回は反省だらけだったけど、海、岩場、猪との遭遇、これぞ縦走という山々への上り下りと、中身が盛り沢山な内容にどっぷりと疲れた身体以上に満足した一日でした。
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