快晴の南ア聖岳 林道開通の便ヶ島から
- GPS
- 15:32
- 距離
- 17.6km
- 登り
- 2,531m
- 下り
- 2,530m
コースタイム
7:51便ヶ島-8:33西沢渡8:51-8:59小屋9:07-9:31標高1320m9:39-10:25標高1660m10:33-11:32苔平(2030m)12:15-13:22薊畑13:27-13:40聖平小屋
歩行時間 4時間19分、行動時間 5時間49分
5/6
5:50聖平小屋-6:22稜線上(2520m)6:40-7:03小聖岳7:21-8:24聖岳8:32-8:44奥聖岳8:59-9:14聖岳9:46-10:15小聖岳10:25-10:52聖平小屋11:58-12:21薊畑12:28-13:02苔平13:13-14:11西沢渡14:15-14:41便ヶ島
歩行時間 6時間42分、行動時間 8時間51分
天候 | 両日とも晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
松川ICから林道分岐まで1時間、そこから更に1時間 天竜峡ICからでも同程度 林道は開通したとはいえ、落石多いので注意。17:00-8:30は一部区間夜間通行止めですが、(あまりよくないかもしれませんが)バリケード退かして元に戻せば通過は可能です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●便ヶ島〜西沢渡 信じられないかもしれませんが、本ルートの核心部です。聖岳東尾根を登られた知り合いもここが核心部と申し上げておりました。林道の崩落トラバースが怖すぎです。 ●西沢渡人力ロープウェイ 単独だったら渡渉した方が明らかに楽です。慣れていれば飛び石で濡れずに行けます。ロープウェイで15分かかりましたが、飛び石で1分でした。 ●西沢渡〜苔平(標高2030m) 夏道で危険箇所なし。倒木で道が塞いでいる箇所も5箇所程度しかなく快適。標高1600m辺りまでは急登で一部登山道細いのでやや注意は必要ですが、よく整備されていて滑落の危険を感じることはない。 ●苔平〜薊畑 標高2000m辺りから雪がちらつき始め、標高2100mくらいからは全面雪です。登りは割とよく締まっていたのでそんなに踏み抜かずにすみましたが、下りでは締まっているにも関わらず踏み抜くので痛いです。因みに登りではアイゼン使わず。 ●薊畑〜聖平 道やや不明瞭ですが、迷うこともないでしょう。 ●聖平〜小聖岳 残雪期は水場の沢を直登して尾根に取り付くのがオススメ。多分20分くらいは短縮出来ます。小聖岳山頂付近は雪ありません。 ●小聖岳〜聖岳 概ね夏道通して行けます。夏道が出てしまっているところも多々あります。この日はピッケル不要でした。 ●聖岳〜奥聖岳 登りに使った南尾根以外は残雪豊富。体持ってかれそうなくらい風が強かったりするのでピッケルはあった方がいいとは思います。 |
写真
感想
便ヶ島までの林道開通ということでGW後半は聖岳に登って来ました!
20時15分に家を出て、殆ど休憩せずに運転したにも関わらず便ヶ島についたのは26時15分。どうみても遠過ぎです。本当にありがとうございました。4時間半は寝たかったので翌日は7時半頃出発することに決めて車中泊します。聖光小屋の主人は既にいるので車中泊料500円は取られます。
翌日8時ちょっと前に出発。西沢渡までの林道が本山行の核心部。正直このまま廃道にならないか心配ですが、最悪川沿いを歩いて西沢渡まで行けそうな気もしました。
西沢渡から薊畑まで下山者12人とすれ違います。やはり5/3-5の3日間で入られている方が多いようです。知り合いのジョアさんたちともすれ違い、また何とGW前半に鹿島槍ヶ岳で出会ったおじさんともすれ違います。
この日は結局4時間半も歩かずに14時前に聖平小屋に到着。のんびりと休むことにします。夜は畑薙から2泊3日の行程で来ているというお二方と非常に盛り上がり、楽しく過ごすことができました。
翌日は6時前に出発。どうやらこの日聖岳に登ったのは僕だけだったように思われます。南尾根は夏道が殆ど出ていて手こずるようなところはありませんでした。でも山頂に着くと凄い強風。
そして赤石岳がドーンと姿を現します。もうデカ過ぎで、赤石岳の名前を取って赤石山脈と名がついているのも分かる気がします。農鳥岳から見る間ノ岳のデカさにも驚きましたが、聖岳から見る赤石岳はその更に上を行くような?
そして、悪沢岳を見たい気持ちに駆られて奥聖岳まで歩いてみることにしました。
奥聖岳からは狙い通り悪沢岳も見られました。景色は前聖からより奥聖からの方がいいでしょうか。赤石岳〜聖岳の稜線とそこへ向かう数多の谷が作る景色が非常に素晴らしい。振り返ると上河内岳や光岳も見られますが、ここから見る上河内岳も絶品でした。南岳からの展望が非常にいいと聞くので、積雪期に是非登ってみたいところですね。
さて、名残惜しいですが、風も強いですし運転も大変ですから10時前には下り始めました。下りはドンドコドンドコと行けて聖平小屋まで1時間程度、薊畑から西沢渡も1時間半程度でした。下山時には西沢渡では飛び石して対岸に渡りましたが、これが何と楽勝でした。行きで野猿利用したのは愚かだったとしか・・。
下山後下栗の里から本日登った聖岳を確認することができました。このスポット兎岳から茶臼岳の稜線がよく見えるので非常にオススメです。
今年のGWは前半も後半も快晴の中素晴らしい山歩きをすることができてよかったです!もう大満足!!!
コメント
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Evergreenさん、こんばんは。
素晴らしい記録どうもありがとうございます。
猛烈な健脚ですね 登りも降りもはやすぎです。
そして、「核心部は便ヶ島〜西沢渡」同意です
聖平〜小聖は残雪期は沢の直登可能とのことですが、
何か気を付けることはありますか?
小屋のところは結構な水量ですし、穴が開いてたりしないでしょうか?
雪はずっとついていましたか?
あそこが直登できると、かなり楽ですね!
ebi0813さん
こんばんは。またしても南ア南部でニアミスでしたかw
笠松尾根、尾根の名前すらあると知らずに地形図と実際の地形を見ながら行けそうだななどと思っていたのですが、やっぱり尾根に取り付けば目印のようなものはあるコースだったのですね。兎岳といえばかつては弁天岩から兎洞を経て登るルートがあったようです。
沢直登コースですが、下りであれば全く問題ないでしょう。登りではおっしゃる通り序盤は雪が薄く沢が狭くやや深いので、50mくらいは樹林の中を歩くことになりました。下りではこのポイントは明確でしょうが、登りだと難しいでしょうね。雪は一箇所(3m程度)を除いて全面ついていました。
さっそくのご回答どうもありがとうございました。
聖平〜小聖の沢直登、タイミングによって積雪状況も異なるだろうし、
やはりそう簡単ではなさそうですね
いつもあそこの通過で難儀しているので、次回、時間をとって
偵察してみたいと思いました。
弁天岩から兎岳ですか 初めて知りました。
地形図では建物があるみたいだし、兎洞林道の開通以前ならば
笠松尾根取付の拠点になりそうですね!
今となっては兎洞林道も一般開放される雰囲気もありませんし、
笠松尾根まで上がる方法は研究の余地があって面白いです
夏期一般道ではない山歩きをはじめると、沢歩きの知識や経験が
必要だな〜と思うようになりました。
Evergreenさんのように両刀使い目指して頑張ります。
また記録も楽しみに拝見させていただきますね
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