【雲取山】奥多摩小屋でテン泊、気温低く富士山もクッキリと
- GPS
- 29:12
- 距離
- 23.7km
- 登り
- 1,765m
- 下り
- 1,766m
コースタイム
7:30 駐車場 8:00
8:05 登山口
10:00 堂所
11:00 七つ石小屋下
12:00 巻き道でブナ坂
13:15 奥多摩小屋
【二日目】
4:15 奥多摩小屋
4:45 小雲取山
5:00 雲取山荘巻道分岐、巻道経由
5:35 雲取山荘 5:40
6:05 雲取山山頂 6:15
6:30 雲取山荘巻道分岐
7:00 奥多摩小屋 9:40
10:00 ブナ坂
10:35 七つ石小屋下
12:25 登山口
12:30 駐車場
天候 | 5月6日:晴れ-風雨-晴れ 5月7日:晴れ-強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・山麓近くのトラバース箇所、踏み荒れしていて所々極細箇所あり。 ・泥濘なども無く歩きやすい。 ・山頂近くの雲取山荘への巻道は残雪も残り凍結箇所は滑る。 |
写真
感想
GW中の混雑を少し避け、6日・7日で雲取山へテント担いでの山行、
昨年のGWのテン泊デビュー以来、雲取山テン泊は3度目になる。
雲取山は3月の初めの花粉の季節に日帰り山行して以来二ヶ月ぶり。
今回は新緑の季節、陽射しも強くフレッシュグリーンが眩しい。
6日は気温も高く、日中、東京は「夏日」であった。
歩きだして直ぐに汗ばみ、ヤッケを脱ぎ、半袖でになる。
何度歩いても【堂所】までの距離感が曖昧になってしまうのだが、
テン泊装備の重荷を背負って予想時刻の約2時間、順調な歩き出し。
今回のザックの中身はテント・寝具・食料・酒類・水などで約18Kg、
ポーチにはカメラ・地図アプリタブレット・携帯電話など2Kg強、
合わせて約20Kg、かなりの重さにあるが持っていた物はすべて利用する。
テントの滞在時間を心身の充電時間に充てるのだから多少の重量感は承知のうえ。
それにしても重いのも確か、七ツ石小屋下の分岐点に到着までに
右前大腿部がピリピリとして来て今にもツリそうな感覚に見舞われる。
騙し騙し歩くも回復せず、大幅なペースダウン。
当然、七ッ石山を巻くコースを選択するのだが、この巻き道コースも
エンドレスの様に果てしなく長く感じた。
【ブナ坂】で小休止、息もあがっている。
ザックを下ろし10分ほど脱力休憩、
奥多摩小屋まであとわずか、気合を入れて、進行方向に視線を送る。
ここに来ると何故か毎回ホっとする景色が開けてくる。
気温が高く、富士山はボヤけてはっきりとは見えないが、
気持ちの良い風が吹き、いつもの開けた尾根道、気持ち良く歩ける。
巻けるところはすべて巻いて、漸く奥多摩小屋テン場に到着、
結局5時間強を要した。
テン場には本日一番乗り、昨日までの混雑模様が嘘の様、
しかし、到着と同時に風が強く吹き出して来た。
はじめ、水場へのアプローチに近い尾根沿いを確保しよと考えたが、
結局、多少風避け出来そうな林間サイトに幕営、
昨秋の紅葉時に来たときと同じ場所にした。
強風の中の設営作業でかなりの時間を要した。
テン泊手続きを済ませ、水を組みに行く。
「水場5分」とあるが、斜度があるので水汲み帰りは結構辛い。
気のせいか、水場の水量が過去2度に比べるとやや細い気がする。
テントに戻り湯を沸かし、リフィルカップ麺の遅めのランチの準備、
凍らせて来たビールもちょど呑み頃、一気に呑み干して生き返る。
しかし、急に冷えて来たので、テント中に潜り込む。
テント内で魚肉ソーセージにワインのラッパ呑み、この組合せ絶妙、
家ではこの組合せは無いのだが、ここのところテン泊での定番である。
このひと時が至福の時である。充電開始体制に入り、1時間半ほど爆睡。
17時半過ぎにトイレで目が覚めると、ご近所に男子二人組みのテントと
ツェルトテントの強者の一張りが立っていた。
あと少し離れた尾根沿いにテントが一張りで、今夜は男ばかりで5名の宿泊、
どう見ても私が最年長である。
風は益々強く吹き、気温もかなり下がってきた、とても寒い。
周囲は夕暮れで夕焼けに染まりつつあり、絶好の写真タイムであるが、
強風と寒さで外に長く立っていられない。
テントから半身を乗り出し横着な姿勢で、夕暮れ風景を何枚か撮ったのに留まった。
テント内は、ウレタンマットにエアマットの二段重ね、
ライトダウンジャケットを着て温かい。
前室で湯を沸かし、バーボンのお湯割りを煽りながら更に暖をとる。
強風に混じって雨が降り出し、テントを雨音が叩きつけるが、
18時半には完全充電体制に入った、3時間ほど爆睡。
22時半過ぎにトイレに立つと、風も静かに晴れ上がり、
満点の星空、寒くて長い時間見上げては居られなかったが、来て良かった。
ヘッデン着けて小屋前のトイレに向かうと、尾根沿いの闇の中に
獣の瞳の反射が二点づつ、あちこちに点在して光る、どうやらシカの群れ、
こちらが立ち止まると、彼らも立ち止まりこちらの様子を伺う息使い。
かなり近い距離、彼らに包囲された感もあり少々気遅れするが
尿意も限界で、気にしない振りをしてトイレに向かう。
用足し帰りには獣の気配は無くなっていた。
テントに戻り、残りのバーボンをストレートで煽り、シュラフに潜り込む。
シュラフは3シーズンタイプだが、シュラフカバーにシーツも
併用するとかなり温かく、午前3時半に目が覚めた時には、
暑くてシュラフから半身が外に出ていた。
そして心身ともに完全充電していた。
身支度して午前4時過ぎにテントを出ると、既に薄明るい。
東のほうが朝焼けで薄赤くなっている、風は強い。
足取り軽やかにヘッデン着けて山頂アタック、
小雲取山まで軽快に登るが、完全に夜が明けた。
山頂での日の出には間に合わなかった。
雲取山荘への巻道の分岐点に来たときに、朝日に誘われ、
無意識に巻道方向へ歩き出していた、雲取山荘には未だ行ったことが無い、
予定はしていなかったが、見分目的でそのまま進んだ。
新鮮な朝日を浴びて気持ちの良い山道が続いた。
途中に残雪地帯があり、山道も凍っていた。
分岐点から30分ほどで雲取山荘に辿り着いた。
初めて見る山荘は、想像以上に立派な建物で、
朝支度の大勢の泊り客で賑わっていた。
テン場の様子も見に行くと二張りあったが、谷合からの舞い上がる
冷たい強い北風を真ともに受けていて、かなり辛そうに見えた。
5分ほど見分し標識に従い、山頂方向に向かうと、いきなりの急登。
谷合からの強い風に吹き上げられ、山頂間近の岩場では思わず三点確保。
雲取山山頂に立つと、人影の気配が全く無く、山頂一人占め。
4回目の登頂で初めての経験、強風で澄んだ空気の中で
クッキリとした姿で存在感のある富士山、北アルプスを撮りまくる。
ミラーレス一眼カメラが欲しくなる。
避難小屋の外ベンチで温度計を確認すると午前6時で気温は零度、
陽射しは明るいが北風が強くとても寒く感じる。
しかし、空身とは言え、昨日の足取りと段違い、絶好調。
奥多摩小屋のテン場まで一気に下り、湯を沸かし朝食。
食後のカプチーノがとても美味く感じる。
強風の中、難儀しながらの撤収作業、かなりの時間を要した。
荷造りを終え、ザックを木々の間に立て掛けて一息付くと、
そのザック置いた木々越しに見える富士山に再び感動。
やはり、このテン場は良い場所であることを再認識。
ザックの重さは、消費した食糧、アルコールの分だけ
確実に軽くはなっている、2Kg前後であろうか。
しかし、それだけでは無く、体力も完全復調した分、
重荷も軽く感じ、下山はとても快調であった。
今回のGW、前半に休日出勤、2日に振休にするも、
急な会議で振休取り消し、振々休を7日に再設定と、
なかなか予定が立たず、チグハグしてしまったが、
最後に混雑を避け、リフレッシュ出来た良い山行となった。
【奥多摩小屋の水場の水量動画】
basemanさん、こんばんわ。
平日登山、羨ましいです。
休日の急な出勤も困りますが、災い転じて(?)平日山行ですね。
小生も夜の動物たちに遭遇しましたが、結構近くまで来るのは驚きでした。
満点の星空、青空に浮かぶ存在感のある富士山などの素晴らしく綺麗な景色、
それとテント内の至福のひと時、蘇ります。
今年こそ、keith-kさんの山行記録で気になっている「みどり池 」など、
八ヶ岳方面のテン泊山行チャレンジするつもりです。
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