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記録ID: 295577
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ハイキング
奥武蔵

武甲山〜小持山〜大持山

2013年05月09日(木) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
13.6km
登り
1,337m
下り
1,253m

コースタイム

浦山口駅8:00−橋立8:15−登山口9:10−長者屋敷の頭10:10−11:10武甲山11:20−シラジクボ11:40−小持山12:30−大持山13:15−ウノタワ13:40−ウノタワ入口14:30ー15:40名郷16:52−17:47飯能
天候
過去天気図(気象庁) 2013年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
西武池袋線秋津6:04−6:32飯能6:42−7:33西武秩父ー御花畑7:49−7:56浦山口
名郷16:52−17:50飯能(国際興業バス)
コース状況/
危険箇所等
武甲山から大持山までの縦走路は急なアップダウンの繰り返しで道も細く滑りやすい。思っていた以上にタフな道。
妻坂峠と鳥首峠分岐は展望が開けて気持ちいい。そこから鳥首峠への下りはじめはしばらくザレた急な下りで歩きにくい。
ウノタワの下り口がわかりにくい。標識から薄い踏み跡をたどるとすぐに湿地のような所で踏み跡が判別しにくくなる。左手前方に棒が建っており木にテープがつけられている。高みの奥に看板が見えて踏み跡も現れる。看板まで行けば後はいろいろな種類のテープに導かれて迷わないが、ザレた道で歩きにくい。
静かな浦山口駅
2013年05月09日 08:01撮影 by  DMC-TZ7, Panasonic
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5/9 8:01
静かな浦山口駅
橋立鍾乳洞
2013年05月09日 08:13撮影 by  DMC-TZ7, Panasonic
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5/9 8:13
橋立鍾乳洞
林道終点丸木橋
右の橋は通行禁止
武甲山登山口
2013年05月09日 09:07撮影 by  DMC-TZ7, Panasonic
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林道終点丸木橋
右の橋は通行禁止
武甲山登山口
一気の急登を終えて尾根に乗る
2013年05月09日 09:38撮影 by  DMC-TZ7, Panasonic
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5/9 9:38
一気の急登を終えて尾根に乗る
スゲ沢を挟んで小持山
2013年05月09日 09:52撮影 by  DMC-TZ7, Panasonic
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スゲ沢を挟んで小持山
長者屋敷の頭
右の道はシラジクボへ
2013年05月09日 10:10撮影 by  DMC-TZ7, Panasonic
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長者屋敷の頭
右の道はシラジクボへ
頂上近くの登山道
2013年05月09日 10:56撮影 by  DMC-TZ7, Panasonic
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5/9 10:56
頂上近くの登山道
ちょっと味気ない山頂
2013年05月09日 11:13撮影 by  DMC-TZ7, Panasonic
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ちょっと味気ない山頂
すぐ足元まで採掘されていた
2013年05月09日 11:13撮影 by  DMC-TZ7, Panasonic
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すぐ足元まで採掘されていた
眼下に羊山公園の芝桜
2013年05月09日 11:14撮影 by  DMC-TZ7, Panasonic
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眼下に羊山公園の芝桜
山頂直下の分岐あたりから大持、小持山
2013年05月09日 11:26撮影 by  DMC-TZ7, Panasonic
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山頂直下の分岐あたりから大持、小持山
小持山山頂からの武甲山
堂々と秩父の盟主にふさわしい山容だ
2013年05月09日 12:32撮影 by  DMC-TZ7, Panasonic
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小持山山頂からの武甲山
堂々と秩父の盟主にふさわしい山容だ
大持山手前の岩場からの眺望
奥秩父の山並み
2013年05月09日 12:55撮影 by  DMC-TZ7, Panasonic
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5/9 12:55
大持山手前の岩場からの眺望
奥秩父の山並み
妻恋峠分岐から武蔵野方面
2013年05月09日 13:21撮影 by  DMC-TZ7, Panasonic
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妻恋峠分岐から武蔵野方面
ダケカンバが群生している
2013年05月09日 13:36撮影 by  DMC-TZ7, Panasonic
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ダケカンバが群生している
ウノタワ付近の新緑
2013年05月09日 13:39撮影 by  DMC-TZ7, Panasonic
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ウノタワ付近の新緑
ウノタワ
2013年05月09日 13:44撮影 by  DMC-TZ7, Panasonic
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ウノタワ
地名由来の看板
2013年05月09日 13:47撮影 by  DMC-TZ7, Panasonic
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地名由来の看板
横倉林道終点
2013年05月09日 14:29撮影 by  DMC-TZ7, Panasonic
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5/9 14:29
横倉林道終点
撮影機器:

感想

 家の近くから西北方向に奥多摩から奥武蔵方面の山並みが見える。左から右へ少しづつ標高を下げながら長々と続く山並みの中で、一線を画すようにきれいな三角錐を見せる堂々とした武甲山と、寄り添うようにして聳える大持、小持山を見ることができる。。北側の秩父の町からみると武甲山はいかにも無残な容姿をさらしているが、反対側の小持山あたりから眺めると堂々たる独立峰の威容を見せる。奥武蔵の山々の中では抜きん出て、雄といわれるだけの山容だ。遠く離れて武蔵野台地の果てにシルエットとして武甲山を見ていると、昔の儘でいるからまた登りに来いと誘そわれているような気になってしまう。
 奥武蔵に親しんだのは少年時代だ。その頃は西武線は吾野とか正丸までしか通じてなくて、そこから歩くか、飯能からバスで名栗方面に入って歩いていたので、武甲山はなかなか遠い山だった。武甲山は50年以上前にまだ中学生の頃に熊谷から秩父鉄道で御花畑で降りてそこから初登頂。その頃は羊山公園あたりから尾根道を山頂にたどるルートがあったのだ。あのルートはいつごろ途絶えたのだろう。その後西武線が秩父まで延びた時に横瀬から生川コースを一度登ったままの山だ。
 武甲山は今回が最後になるだろうとの思いから、大持山、小持山を絡めて一気に縦走する計画を立てた。いくつかコースを考えたが、いずれにしても距離は長いし、標高差もあるので陽の長いこの時期に予定していた。天候が安定し、気力も充実しているのでこの日に行こうと前日に決定した。
 朝4時起床。電車を乗り継いで武蔵野線で新秋津に出て、西武線の秋津から飯能、西武秩父、御花畑から浦山口に降り立ったのが8時。1時間ほどの林道歩き、登山口からすぐに急登になる。30分ほどあえぐと尾根に乗り一息つく。暑い。尾根に乗ったら長者屋敷の頭は近いと思い込んでいたので、その間がとても長く感じた。
 ここまではまずまずのペースで来れた。ここから山頂まで標高差300mほどある。すぐに急な登りになる。はやる気持ちを抑え抑えしながら登るがともかく暑い。一息入れる回数が増える。やっとの思いで頂上直下の分岐にたどり着く。長者屋敷の頭から1時間ほどだからそんなに悪いペースではない。気を取り直して山頂に向かう。
 ついに積年の山頂にたどり着いた。そこは鉄柵で仕切られて真下にむき出しの石灰岩が露出していて、思わず息をのむ光景だ。眼下に秩父の町が広がり、眺望は広いが柵越しに見る景色は落ち着かない。リュックを下ろす気にもなれずに先を急ぐことにする。
 シラジクボには一気の下りだ。200mほど下って同じだけ登り返す。登りがきつくなってくると岩っぽくなり道も細くなり歩きにくい。おそらくここが今日の山場だろうと気合を入れる。しかし、暑くて疲れる。振り返ると武甲山が立派な姿でそびえている。「おゝ・・武甲山!」そう声を掛けてあげたくなる。小持山山頂で武甲山の写真を何枚も撮った。「お前は立派だ。奥武蔵の盟主。まさしく秩父のシンボルだ。」
 再び急な、落ちるような下りが始まる。そして登り返し。あれが山頂かと思ったらそこは展望が開けた岩場。奥秩父方面の山々が望めるが、もやって霞んでいる。新緑が美しく、高度感があって気持ちがいい。大持山がすぐそこに見える。厳しい登りも終わったようだ。大きなアップダウンで累積標高差は1300mは越えたろう。久しぶりによく歩いた。後は下るばかりだ。安心感も手伝ってしばし安らぐ。
 大持山を過ぎて、妻坂峠の分岐まで来ると思い切り開放的な景色が広がる。西武ドームが見える。あとはもやって判別できない。ここから鳥首峠への道はまた一気に下っている。広い尾根上の道だが砂のように乾いた滑りやすい下りがいつまでも続く。妻坂峠の方の道を選ぶべきだったかな等と思いながら下る。この道は登りたくない等とも思ってしまう。
 下りきってやっと周りに目が行く余裕ができて、行く先に目をやればみずみずしい新緑が尾根道を覆っている。これまでの疲れが一気に吹き飛ぶような満ち足りた気分に満たされる。もうウノタワは近いはずだ。この地名には何か魅かれるものがある。そしてここからの沢道は苔むして美しいと聞く。登りに使うか下りにするか迷ったが、いずれにしてもこの道は歩きたいと思っていた。
 なるほどウノタワは広い草原のようだ。薄い踏み跡をたどって踏み入るとたしかに湿地が干上がったような地肌をしている。その中心に向かって歩いていくと踏み跡を見失ってしまった。ウノタワは「鵜の田」から来ている。「昔ここは大きな沼になっていて、山の神様の化身の鵜が住んでいた。・・・」とウノタワの伝説の大きな看板が立てられている。この看板は登山道の道標からは見にくく、少し奥まった左手の林の中に立っている。その向かい側に踏み跡があり、分岐したり、消えかかったりして心もとないが、10m足らずの間隔で何種類かのテープがついているので、それを目安にいけば林道まで導いてくれる。
 ここもなるほど沢の源頭らしくガレた急な下りがつずく。枯れた沢を思い切り下ってやっと水の流れに出会う。その水を手ですくって渇いたのどを潤すが、3度ほど掬うと手がかじかんでしまうほどに冷たかった。ここから苔むした岩の中の流れに沿って下って行くが、流れに沿う道は思ったほどに長い距離ではなかった。
 林道まで出ればあとは単調な舗装道で1時間ほどで名郷に出る。
 いつかまた、かっこいい武甲山に会いたくなったら、今度は名郷から妻坂峠、武川岳、二子山のコースを歩いて見ようと思う。
 
 

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コメント

shinsengumiさんこんばんわ
武甲山の裏参道のコース懐かしいですね。

お花畑駅から羊山公園を抜けて約一時間の準備運動、
あのコースはとっくに都会のビルに変身しています、

頂上には茶店もあってそこに「ニッポンビール」と書いた看板があったのを覚えています、

裏参道は確か頂上が下に降りたときに廃道となったように覚えています、あのルート好きだったんですけど。
2013/5/24 20:10
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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