打保〜北ノ俣川の標高1300m川原(えせイグルー研修)

- GPS
- 15:18
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 1,205m
- 下り
- 1,200m
コースタイム
- 山行
- 7:48
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 8:18
- 山行
- 5:56
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 7:06
天候 | 二日とも快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 割石温泉 国八食堂 |
写真
装備
個人装備 |
薄手フリース長袖
ゴアテックスシェル(上下)
TSドライ上下
モンベルジオライン長袖薄手
ワークマン防寒パイル靴下2足
未脱脂毛糸手袋
ダウン長袖
ダウン短パン
TEMRES 02 Winter
3指ミトンオーバー手袋
3mm厚ネオプレーン手袋
ワークマン防寒バラクラバ
ソフトブーツ
オスプレー42+5lザック
メット
ビーコン
エキスパートジャパンのレッドパッド
刃27cm鋸
ゾンデ
コンパス
呼子
ヘッドランプx2
各種予備電池
ファーストエイドキット
ガムテ
針金
スマホ
高度計付腕時計
タオル
ストック
ウィペット
アイスアックス
アクションカメラ
防水デジカメ
Spark R&D arcビンディング
スプリットボード
百均ブラシ雪落とし用
シール
クトー
アイゼン
ハイドレーション
地形図
モンベル魔法瓶0.5l
寝袋モンベルダウン#3
シュラフカバー
エアマット
コッヘルx2
チキンラーメン
パン
キャラメル
塩分チャージ
その他食料
淡麗135cc
8環
環付ビナ
軽量ハーネス
Garmin etrex20x
ロンぺ
ティッシュペーパー
|
---|---|
共同装備 |
8mm15mロープ
ツェルト
ガソリンコンロ
SOTO燃料400mlボトル(レギュラーガソリン200〜250ml入)
焼酎20度ペットボトル500cc
|
備考 | ガソリンは30ml程度あまった。 ネオプレーン手袋、オーバー手袋、毛糸手袋の3つがあれば、防寒テムレス不要やった。 yoneyamaさんのイグルー研修受講キボンヌ💛 |
感想
・経緯など
・昨年末に購入したガソリンコンロを雪山泊で使いたかった。
・イグルー壁&ツェルト天井、で お泊りしたかった。
・前々から打保林道を神岡新道に入らず、ずっと東進したら どんな感じなのか気になってた。
・他の候補は小白山、白山別山方面などあったが、どちらも一泊で行くなら車2台でデポして行きたかった。で、今回2台でアプローチが無理っぽかったので これらの候補は また今度 に。
・facebook緩募投稿にgomaouさんが一緒に行くと連絡くれた。gomaouさんは、イグルー泊にビビってて、避難小屋泊可のルートに変えたがってた。
・超ドタ参、現地合流で匿名希望A同行。(年齢 性別 人種 使用 山道具など他全てマル秘)早くから分かってりゃ2台でデポルートいけたやん説。
・今回の核心
・金曜晩、前夜泊で呑み過ぎないようにすること。
・斜面と化した林道のトラバース。
・途中のコルで「もう ここで寝る」と宣言したgomaouさんをなだめすかして北ノ俣川本流まで降りさせるように仕向けること。
・風上で煙草吸われて臭いが漂ってきて、「風上で吸うな」と言っても「風?無風やん?」と言い返されてもキレ過ぎないこと。
・tail clipが いつの間にか無くなっても落ち込み過ぎないこと。
・本日の学び、気づき
・スプリットボードにはたくさんのネジがついてる。それぞれ定期的に増し締めするべし。ネジが取れてからでは遅い。
・前回のシールワックス&アイロンが効いてたのか、今回も雪団子なし、ただ、なんか、粘着力が落ちてきたような。濡れすぎ?!
・ハイドレーションの飲んだ量
2日目、水1.3l入れてって、ほぼ全部のみきった。気温高めの時は減りが早い。
・上半身、寝汗をかいた。就寝時 履いてた靴下が脱げてて、朝は指先が冷たなってた。
・土曜就寝時にヘッドランプをドコに置いたかを忘れて、日曜朝に探し回った。結局、ザックに入れてた もう1つのヘッドランプを使った。さぁ歩こうという段になって、服の間に挟まってたヘッドランプが腹部からポロんと落ちてきた。平らなところで落ちてきてくれてラッキーやった。渡渉時や斜面で落ちてきたら、そのまま転がったりしてしまって回収不能やったかもしれへん。今後はヘッドランプはファスナーのあるポケットに入れるか、ストラップを何かに結わえておくかしよう。
・クエン酸とビタミン剤を持ってってたのに、どこに入れたか分からず、のめなかった。下山後、車で荷物整理してたら出てきたw
・ブーツもビンディングも寝袋中に入れておけば、朝の行動はもう少し早く出来たかも。もしくはイグルー内でローソクでもつけておくとか。mountain-forcastの日曜朝 最低0℃予報を真に受けて特にビンディングを板につけたまま、外に出してたのはマズかった。
●山日記
●Day1
・打保除雪終了点→林道標高1335m付近
小雪が舞う中スタート。gomaouさんは「晴れるんちゃうーーん」とおっしゃってた。2015年12月の経験から除雪終了点は もっと手前やと思っていたが、今回は ここまでキッチリ除雪されており、2台横に並べてとめられるスペースがあった。
最初は、駐車地からスグ川に向かって地形図上記載の橋を渡るつもりだったが、橋脚があるだけで橋が無かった。昔はあったんかな。で、引き返して、少しアップダウンのある林道を ちょっとだけショートカットして行って、もう少し上流の橋を渡る。ここは2015年12月に通ってるし、2020年11月末には車で通ってる区間。橋を渡った後、林道がスイッチバックするところでショートカットを試みたが、林道をそのまま辿ったほうが早かった。この後、2〜3ヶ所、林道を横切る小沢で雪が切れてたが、スキーモードの板を外さずに通過できる程度やった。
廃道の神岡新道分岐を過ぎてから、林道の法面から雪が落ちて、林道自体が斜面と化しているところが3ヶ所あった。
標高1335mの林道が水線を渡るところで、渡った後、林道が どう走ってるのか分からなくなった。
・林道標高1335m付近→標高1635mコル
林道を無理くり追うのはやめて植林の中など、登り易そうなところを適当に選んで高度をあげていった。標高1450mでGPS的には地形図記載林道の上に戻ったが、木の生え具合から、ゆわれたら林道かもなぁというぐらいにしか林道感が無いところやった。トラバース気味に 木の間隔が広め、かつ、斜度緩めのところを選んでのぼっていく。最後、広い沢にズリズリゆっくり落ちた。落ち終わってからgomaouさんには「トラバースしてコルに出て」と伝えて、そのまま沢のど真ん中をコルに突き上げた。北ノ俣岳赤木岳黒部五郎岳の雄姿に感動。黒部五郎岳付近、稜線から雪煙が上がっている。寒そう。
だいぶ待って、gomaouさんもコル着。北ノ俣岳赤木岳黒部五郎岳の雄姿に暫し感動、の後、「もうここで終了」「ここで寝る」宣言が出る。え?もっと行きたいやん。。。「行けるとこまででエエゆうたやん」。。。はい、確かに私が出発前にそないいいました。
そこをなんとか、というか無理くり、北ノ俣川までは降りましょう。
「降りたら また登ってこなあかんやん。無理無理ーーー」と連呼するgomaouさんをなだめすかして?!強行。
・標高1635mコル→北ノ俣川本流 標高1300m
ここまでツボ足(途中からアイゼン)で登ってきてはって、結構 踏み抜いたりしてるから、そのたんびに「せっかく背負てきてるんやしワカン着けてみたら?」と言うが、「踏み抜いてない」とか「蹴り込めないから」と色々な理由でワカンを着けずにヤってきたgomaouさん。その根性は見上げたもの。
コルから東は さらなる踏み抜きが予想されるような斜面やったので、再度 ワカン装着を薦めたが、「下りは怖い」と却下。確かに、アイゼンのほうが、下りでも比較的 滑りにくいだろう。ワカンの構造的に下りは怖いかも。それは間違いではない。が、ワカンを使わなかったことで、かなり余計に体力を消耗したに違いない、と私は考えている。
標高1520mから 樹木やアップダウンで滑り難そうな尾根から外れて、谷地形も含む斜面をトラバース気味に滑って本流まで。やはり谷地形には目論見どおりエエ雪が保存されていて気持ちよくターン出来た区間もあった。あと少しで本流というところで、立っている右岸から左岸に渡ったが、最後の最後で、小滝が出てる横をトラバるところは だいぶ緊張した。なので、ひたすら俺のトレースを追っかけてきてたgomaouさんには その小滝横トラバースは避けるよう伝えた。ザックが重いということで、転がしてもらって受け取った。転がってる最中にスコップの柄がザックから射出されて危なかった。gomaouさんは迷ったりしてたが、最終的には、滝より少し上の、大木の倒木があるあたりでトラバースして あとはリッジ状を安全に降りてきた。結果としてはリスクを下げられたのでヨカッタ。
最後の最後、本流を渡るためのジャンプ渡渉。これが核心かな!?核心だらけ。
・イグルー壁ツェルト天井泊
ブロックは もう少しちゃんと切り出したほうがヨカッタのかもしれない。まぁでも、1時間弱で高さ140cmほどの三方ぐるりのイグルー壁が出来た。この後、ツェルトを天井にしようとするがサイズが足りない。2-3人用ツェルトを持ってくるべきところを1-2人用を持ってきてしもてた。仕方がないので、壁を少し狭めて なんとか天井張れるようなサイズにした。
gomaouさんが20度焼酎500ccをペットボトルで担ぎあげてくれてたので、お湯割りでいただく。ガソリンコンロは やはり、低温下でも火力強く、ガスよりも早く湯が沸かせる。でも火は前に使った時より安定しなかった。もう、説明書みなくても火を点けたり消したり出来るとおもう。多分。
川沿いで泊するメリット!それは、水を汲めるということ。コルから水流の音は聴こえてたので、必ず汲めるだろうと思ってた。
最初、gomaouさんが汲みに行った。イグルー内で待ってたので、正確な状況は分からないが、「手を伸ばしても水面まで届かなかったので汲めなかった。オマエなら背が高いから届くのでは?」と言う。「手を伸ばして汲む」ということ自体に無理がありそうなので、雪を崩してって、水面と同じ高さまで降りないと無理ですよ、と伝えたが、もう、やる気は失せてそうなので、水汲み第二トライ班長として出撃した。雪が段々に降りていくようなところがあり、最後、ショベルで少し崩して落としてから、水流中にある大きめの岩の上に降り立ち、水を汲んで戻る。
gomaouさんが「登山靴をシュラフに入れたほうがいいか?」と訊いてくる。weather-forecastの黒部五郎の標高1500mの日曜朝のLow0℃を見た記憶があったので、「入れなくても凍らないんちゃいます?」と返す。
就寝前にやるべきことが色々あったのだが、それをせず、20時過ぎに寝てしもた。で、gomaouさんの鼾で起こされる…。
●Day2
・泊地
4:15に目覚ましセットしてたが、安定のスヌーズで4:30→4:45となり、gomaouさんらに先に寝袋を畳んでもらうが、なかなか畳めない様子。ブーツは凍ってて履けない。gomaouさんはテントシューズでウロウロ。俺はヘッドランプが見つからなくてイライラ。1日のイイ出だし…とはお世辞にも言えないが、何度か お湯を沸かしたりして朝飯くらって片付けて出発。gomaouさんは最後までスパッツの切れた紐?を探していたが見つからなかった。
・北ノ俣川本流 標高1300m→標高1635mコル
ジャンプ渡渉は逆では使えないので、別の渡渉ポイントを探したが、、うまく見つけられた。が、片足、足首まで水没。渡渉後gomaouさんはワカン装着。だが、ずっと「急な斜面のぼるの?急な斜面登るの?」と訊いてきてた。行ってみないと分からない、こと。
尾根への取り付きは昨日降りてきた谷の右岸を斜上したが、シールでは登れず、ツボ足で上がる。少し標高を上げると斜度が緩くなりシール登行するが、ザラメ化したりガチガチだったり、の斜面は崩れやすかったりして、最低十回はツボ足に切り替えて登った。あまり、シールでギリギリまで頑張るよりは、とっととツボ足に切り替えて登ったり、場合によってはザックに板を装着せずに、手に持ってツボ足で登ったりしたほうが早く登れることもあった。
途中、林道っぽいところを横切った。後続を待つ間に斜上していく林道を少し辿って、登り易いか見てみたが、尾根どおしで行くほうが楽そうということで戻ってきた。だいぶ気温が上がってくるが、登り難さは変わらない。登ってる途中、ヘリ音が割と近くで聴こえた。遠くに、昨日は気づかなかった笠ヶ岳や乗鞍岳が見えてきてテンションが上がる。北ノ俣岳は今日も綺麗だがテカっている。カチカチ過ぎるんちゃう!?
標高1580mからはツボ足に切り替えずにシールで登れた。
・標高1635mコル→林道標高1335m付近
コルで「林道が行方不明になった地点(標高1335m)で落ち合おう」と分かれた。コル直下は腐ってない雪が残ってるところを選んでドロップした。
あとは沢沿いのトラバースメインで降りていく。途中2回ほど板を外して板を片手にツボ足で各20〜30mほど歩いた。なんとか地形図上の林道記載っぽいところを降りていった。標高1400mあたりの植林は、硬い雪の上に新雪が30cmほど積もっていて、ところによりターンすると、ガリっとなったりもした。また雪のブロックも転がってたり埋もれてたりして、新雪きもちよかとはいえ、スピードは出せない雪やった。
最後、兎跡に導かれて沢を渡り、林道に上がるところがグサグサの雪で、なんとか白トム式も繰り出して登ったけど結構つかれた。ここで待ち人来るまで大休止。半時間ほどでgomaouさんらも到着。
・林道標高1335m付近→除雪終了点P
gomaouさんらに「途中で追いつかれるかもしれんけど、調子よかったら このまま駐車地まで行くわな」と伝えて先行して出発。2〜3ヶ所の林道法面崩れて林道が斜面、の区間は片手で板もってツボ足で歩いた。他はスノボ肩筋走行で降りる。標高1185mの橋を過ぎたあたりで、シールとZip Stripsを貼り、クロカンスキー的な歩きで林道を降りていった。駐車地まで板を外すことなく降りられた。途中の快晴の中の雪山景色は素晴らしかった。土曜の俺たちのトレースは、日陰は残っていたが、日なたのところはほぼ消えていた。日射による融解パワーを思い知った。俺がP到着して1時間後にgomaouさんらも到着。俺が到着して間もなく、ワゴン車が1台やってきて、すぐUターンして戻ってった。運転手さんは会釈してくれてはったけど、、、あれはなんやったのか。駐車しっぱなしやったから車をチェックしにきた、とか?!
gomaouさん、コルまでで もういいゆうてはったのに無理さしてもうて すみませんでした。わがまま聞いてくれて有難う。
●大津⇔打保 旅程
2/26
20:08 大津フレスコ発
21:40頃 東海北陸道長良川SAで小休止
23:10頃 ファミマ飛騨古川店に寄る
23:40 道の駅 神岡 で車中泊
2/27
04:50 道の駅 神岡発
05:40 打保除雪終了点駐車地着
山ボードお楽しみタイム
2/28
15:25 打保除雪終了点駐車地発
16:21〜17:14 割石温泉
17:54〜18:46 国八食堂
高山で給油(宝塚より高い)
20:12〜20:24 関SAでお土産買う
21:52 大津で解散
京都東→吹田 が高速。豊中で給油&洗車
23:24 西チベ自宅着
●交通費
・高速代
大津→飛騨清見 5510円(割引なし)
飛騨清見→大津 3860円(休日割)
・ガソリン代
・630km÷10.2km/l×149円/l÷2人=4600円/人
・合計 9285円/人
●総括
ガソリンコンロ使うのミッションの一つやったこともあり焚き火までには頭が回らなかったし時間もなかったが、冷水が汲める川原泊で沢ノボラー的なエセイグルー研修を遂行できた、よかったよかった、という説。
コメント
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chukiさん、楽しすぎるわ!
当事者が真剣で一生懸命なほど、周りは笑えますねw〈失礼しました
良い友人をお持ちで羨ましい。
毎度、コメント有難うございます。
非喫煙のスプリットボーダーで こういった徘徊系の遊びに付き合ってくれる人を鋭意募集中です。
最初、山ボー同人●▲米倶楽部を立ち上げましたが、反応ゼロでしたので
昨日か今日か、ネオ山ボード研究会を立ち上げました。
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