那須・三斗小屋温泉
- GPS
- 32:00
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 1,088m
- 下り
- 1,088m
コースタイム
- 山行
- 3:45
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 5:00
天候 | 11/3:晴れのち曇り、11/4:快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありませんでした |
その他周辺情報 | 鹿の湯 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
行動食
飲料
地図(地形図)
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
|
---|---|
共同装備 |
調理用食材
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
|
感想
11月3日 晴れのち曇り
今回はママさんとそのお友達のご夫妻と那須・三斗小屋温泉へ。
アクアライン、東名、首都高・山手トンネル、東北道ともにスムースに走行、蓮田SAで休憩、上河内SAで夜食のラーメンを食べ、那須ICで降りて近くのコンビニで朝食を購入。
23:55峠の茶屋の県営駐車場に到着。160台収容の無料駐車場で、観光シーズンには夜明け前に満車になるが、紅葉シーズンも終わっているので先着車は5〜6台。
気温6℃。星が見えるが、雲も多い。かつては使えなかった公衆トイレはちゃんと使えた。女子トイレ入口にある多目的トイレはウォシュレット付なのが嬉しい!
シートを倒し、シュラフに潜って車中泊。
5:45起床。エンジン切って寝たが、寒くはなかった。
朝食を食べ、身支度をして7:00出発。晴れてはいるが朝日岳の山頂付近にはガスが掛かっている。
登り始めは樹林帯だが、落葉樹ばかりなので枝越しに展望がある。笹、スギゴケの緑、ガマズミの赤い実が目を楽しませてくれる。
30分程で樹林帯を抜けると風が強くなり、稜線に近づくにつれてさらに強まる。
50分で峰の茶屋跡避難小屋に到着。ここは強風の名所だけあってかなりの強風でよろける程だ。風を避けて小屋の中で休憩。中は大勢の登山者で混み合ってはいるが、座って休む事が出来た。
小屋の中には防災ヘルメットが置かれていた。昨年の御嶽山噴火を受けて今年から設置されたようだ。
峰の茶屋から茶臼岳へのルートも風が強く、風で体温が奪われる。強風に耐えつつも山麓の見晴を楽しみながら35分で茶臼岳(1,915m)に登頂。
360度の展望だが、山の稜線の高さにガスがあり展望はイマイチ。山頂の標識に付いている温度計は2.5℃だが、風が強いので体感温度は-10℃以下だろう。Tシャツとフリースだけでは少し寒いが、上着を着ると暑いのでこのまま行く。
山頂付近で何故かバランスを崩して倒れてしまい、左手の親指を突き指してしまった。
山頂噴火口のお鉢巡りをしてから峰の茶屋まで戻る。
激しい噴気の吹き出しを間近に観ながら茶臼岳西側の巻道を牛ヶ首に向かう。相変わらず風が強い。
牛ヶ首から姥ヶ平に下ると風は少し弱まった。姥ヶ平から見上げる茶臼岳は荒々しくてカッコ良い。
姥ヶ平は茶臼岳の展望抜群の広場でテーブルとベンチがあって絶好の休憩場所だが、今日は他に誰もおらず貸切だ。
山では昼はたいてい行動食だが、今回は小屋まであと1時間あまりなので、姥ヶ平でのんびりランチタイム。
おでんとビールの予定だったが、風が強くて寒いのでビールは止めてコーヒーに変更した。一正のおでんを食べながらスタバのコーヒーをすする。
ちょっと寒かったが、のんびりランチをしてから出発。しばらく下ったあと、少し登って峰の茶屋からの道と合流して少し行ったところに三斗小屋温泉がある。
12:00三斗小屋温泉着。煙草屋と大黒屋の2軒の温泉宿がある。山奥にもかかわらず立派な宿だ。
三斗小屋温泉は873年の歴史があり、江戸時代には会津中街道の経由地として栄え、明治の始めには5軒の宿があったが、明治維新の戊辰戦争で全戸焼けてしまい、現在は明治44年に進出した煙草屋と大黒屋の2軒だけになっている。
会津中街道は土砂崩れで通行不能になった会津西街道の代替として会津藩によって整備された街道で、三斗小屋温泉も宿場の一つだった。会津藩や越後藩が参勤交代にも使用したとのこと。現代の我々にとっては登山道だが、江戸時代には立派な幹線道路だったのだ。歴史を感じる道だ。
煙草屋旅館は5年ぶり4度目。3人はもちろん初めてだ。煙草屋旅館は100人収容の温泉宿。名前は旅館だが、場所が場所なので、旅館と山小屋の中間のような宿だ。
とはいえ部屋はすべて個室で、今回は4人で8畳間なのでゆったりだ。隣の部屋との仕切りは襖1枚のみだが、充分快適だ。宿泊料は2食付9,000円、テントもOKで幕営料は入浴料込で2,000円だ。
小屋の支配人はお婿さんで、本業は大工さんとのことで、宿の修繕は全部自分でやるとのこと。女将さんは今日はいないそうだ。
紅葉シーズンの週末は満室になるが、今夜の泊まり客は17人とのこと。テント泊の人も1人いる。
露天風呂は湯温が低めで14:00頃まで待った方が良いとのことで、皆で周辺を散策。大黒屋の前には鮮やかなピンク色の実を付けた「マユミ」があってとても綺麗だ。
露天風呂は混浴だが15:00〜17:00は女性専用なのでその前に英章さんと露天風呂へ。風呂には4〜5人しかおらずゆったり。英章さんが仲良しになったテントの男性もいたが、水上町の放射線技師とのこと。来年定年とのことで、年の近い3人で定年後の人生などについて盛り上がった。
2つに仕切られた浴槽の大きい方はまだ少し温いが、小さい方は丁度良い。
風呂上がりに英章さんが持ってきたペットボトル入りののバーボンで乾杯。山にはペットボトル入りが便利だ。
女性陣も夕食前に露天風呂へ。
16:30〜1階の広間で夕食。100人食べられる広間に17人なので少々寂しい。メニューは豚肉生姜焼、鮎の甘露煮などいつも通りだが、ご飯がとても美味しい。栃木産のコシヒカリだそうだ。
隣の席の東京から来たおばさま4人組は全員65歳だがとても元気で、国内外の山歩きをしているらしい。明日は三本槍岳に登るそうだ。
夕食後は内風呂へ。あまり広くはないが2人貸切なのでゆったりだ。浴室に掲示された効能書きには、なんと「ノイローゼ」まで書かれている。ホントか?
温泉で温まってから20:00頃就寝。部屋に暖房が無く少し寒いが、布団を多めに掛け、風呂上がりの温まった身体で眠りに付く。
11月4日 快晴
5:30起床。天気は雲一つ無い快晴、ピーカンだ!
まだ薄暗い露天風呂に行くと3:00頃から入っているという人がいてびっくり。
6:30朝食。シンプルながら美味しいご飯で、温泉玉子も付いている。
7:15出発。宿の裏手の石段を登ったところにある「三斗小屋温泉神社」に参拝する。
20分ほどで温泉の源泉に到着。白い蒸気がもうもうと上がり、地面が温かい。
あたりは未だ日差しが当たっていないので、登山道には霜柱が出来ている。
8:00過ぎに陽の当たる尾根に出ると、急に温かくなる。全員1枚脱いで体温調節をする。後ろから来た人達もみな1枚脱いでいる。
1時間15分で隠居倉に到着。1,819mのピークだが、稜線の一部で特に山頂らしくは無い。しかし展望は抜群で茶臼岳やこれから向かう朝日岳、遥か雲海の向こうに冠雪した飯豊連峰が美しい。
隠居倉から朝日岳までは緩やかなアップダウンの尾根道。昨日とは打って変わって快晴無風で汗ばむほどの陽気で楽しい稜線漫歩だ。
朝日岳まで来ると、今朝登って来た人が多くなる。朝日岳でも快晴無風で360度の展望が素晴らしい。間近に見える茶臼岳が特に素晴らしい。
朝日岳から下り、朝日岳肩の広場にあるベンチでコーヒーブレイク。
朝日岳から峰の茶屋への下りは鎖場が連続するので慎重に下る。
峰の茶屋からは昨日上ってきた道を下り、11:40に県営駐車場に到着した。
駐車場は平日にもかかわらずほぼ満車で、バスで来ているグループもあった。
駐車場から15分ほど下ったところにある「鹿の湯」で汗を流した。色々な温度の湯船があり、昔の湯治場のような風呂は中々楽しい。トリップアドバイザーの日帰り温泉ランキングで2013年に関東地方1位になっていた。全国でも4位だった。
風呂上がりに鹿の湯の向かい側にある「殺生石」を散策。「九尾の狐」の伝説の地であり、松尾芭蕉も句を詠んでいる史跡なのだ。
ランチは那須インターの手前、お菓子の城の向かい側にある「森のビール園」。サッポロビール那須工場内にあるサッポライオンのビアホールだ。
店内はもの凄く広く、全部で700席もあるのだ。今日はオフシーズンで時間帯も遅いのでほぼ貸切だが、夏場の昼時には満席になるそうだ。
バイキングは和洋中で品数も多く、スイーツまで充実していて1,980円でも充分リーズナブルだ。ついつい食べ過ぎてしまう。
帰路は上三川SAで宇都宮餃子をお土産に買い、羽生PAで江戸情緒のある街並みを楽しんで横浜に向かう。
山手トンネルが少し渋滞したが那須から4時間で横浜に到着。
今回は天候に恵まれ、山の秘湯と絶景を満喫出来てとても充実した山行だった。
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