《飛騨》 位山〜川上岳(天空遊歩道) 〜伝説の道を辿り、女神の待つ頂へ・・・


- GPS
- 10:40
- 距離
- 24.2km
- 登り
- 1,409m
- 下り
- 1,398m
コースタイム
06:30 登山口
07:00 リフト終点 07:05
07:15 三角点(1233.3m)
08:25 天の岩戸
08:45 天ノ泉 08:55
09:04 位山山頂
09:08 白山展望地 09:14
09:17 天空遊歩道分岐点
10:34 三角点(1443.7m)
11:42 川上岳山頂(昼食) 13:20
14:10 三角点(1443.7m)
15:20 天空遊歩道分岐点
15:21 白山展望地 15:24
15:25 位山山頂
15:29 天ノ泉 15:33
15:42 天の岩戸
16:18 三角点(1233.3m)
16:24 リフト終点 16:28
16:53 登山口
17:00 駐車場
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
県道98号線を道なりに進むと右手に現れるのが・・・ 『道の駅 モンデウス飛騨位山』 多数駐車可能 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●コース図● 手描きです。正しくない箇所も多々あるかと思います。 ●登山ポスト● ありませんでした。 ●登山道の状況● <登山口〜リフト終点> スキー場の右側(北西側)の隅をリフト終点まで登山道が延びる。 昼間は日を遮るものがない。 リフト終点から少し上がったところに展望地があり、御嶽山や北アルプスが一望できる。 <リフト終点〜天の岩戸> リフト終点からは樹林帯に入り、所々に名のついた大岩が鎮座する。 慢性的にぬかるんでいると思われる箇所もいくつかある。 残雪が数箇所あったが、通行に問題はない。アイゼン等も必要ない。 <位山山頂周辺> 天の岩戸より南下すると、御嶽山、乗鞍岳の展望箇所があり、更に南下した先には天ノ泉(湧き水)がある。 乗鞍岳展望箇所より少し南から、西側の位山山頂へ抜けられる。 位山山頂より北側へ少し進むと白山連峰が一望できる休憩場所がある。 白山展望地と位山山頂との間のところに、川上岳へと通じる『天空遊歩道』への分岐点がある。 <天空遊歩道> 『天空遊歩道』の名から想像するイメージとは少し違う。 アップダウンの連続が片道7.4km続く。 おおまかには、笹薮を切り開いた箇所と、樹林の箇所で構成されている。 ここにも残雪が数箇所あったが、通行に問題はない。もちろんアイゼン等も必要ない。 熊笹やネマガリダケを切り開いた跡にはそれらの残骸が散乱しており、滑りやすい。 更にそれらの切り口が上を向いているので、転倒でもしたら大変危険と思われる。 斜度の高い場所は特に細心の注意が必要。 『ツキノワグマ』の目撃例が多い。子連れで居る可能性も高いと思われるこの時期は、特に注意が必要。 ●トイレ● 『道の駅 モンデウス飛騨位山』の駐車場内、リフト終点、天ノ泉のそば(冬季使用不可)にあり。 ●下山後に立ち寄った温泉● せせらぎ街道から少し入ったところにある、『明宝温泉 湯星館』に立ち寄りました。 http://yuseikan.com/ |
写真
まだ半分ぐらいしか移動していない・・・
三等三角点(1443.7m)
こうなったらウォーズマン算(バッファローマン戦で使用された、驚くべき計算術)
を使うしかないな!
ストック2本で移動スピードが2倍に!睡眠時間がいつもの1/4で移動時間が更に1/4に!
・・・なわけないだろう・・・また馬鹿なことを書いてしまった・・・
感想
天空遊歩道・・・
かつて古の神の時代、川上岳の女神が位山の男神に逢うべく通ったと伝えられてきた道・・・
今回はそんなロマンティックな道を、ロマンティックとは程遠い男が歩き、そして走ります。
午前6時20分。場所は『道の駅 モンデウス飛騨位山』駐車場。
・・・迷っていました。
ここから車で林道を進み、山頂まで1.5kmの『位山巨石群登山道』を行くのか?
それとも男らしく正々堂々と、ここから山頂まで約4.5kmの『位山登山道』を行くのか?
もともとは前者の予定で考えていた自分でしたが、現場に着いてから気が変わりました。
今回はスキー場から往復24kmの道を歩きます。
スキー場を歩き始め、20分ほど経ったころだったでしょうか。あることを思い出します。
先程も述べましたが、元来は林道の先にある、山頂まで1.5kmの『位山巨石群登山道』を短時間で登るつもりでした。
頂上近くには『天ノ泉』なる湧き水があるので、水はそこで調達しようと考え、持ってこなかったのです。
そんなこともすっかり忘れてしまい、平均で2時間は掛かるというスキー場の登山口から登り始めてしまいました。
何と愚かなことでしょう・・・。頂上に着くまで水は一滴も飲めません。まるで昔の部活動みたいです。
荷物が軽い訳です。いつもより2kgも少ないのですから・・・。
ザックのポケットに入ったペットボトルに白い粉(合法)だけ入っているのが虚しくて仕方ありません。
とにかく頂上の水場までは、なるべく汗を掻かない、身体に負荷を掛けないことを意識して歩きました。
登山口スタートから2時間10分、『天ノ泉』に到着。
早速、ありがたく水を頂きました。コップに2杯も。軟らかくてとても飲みやすい水です。生き返りました。
スポーツドリンクのペットボトルにも空のパックにも水を満たし、展望地から巨大な白山連峰を見渡し、再スタートです。
川上岳まで通じる、総距離7.4kmの縦走路『天空遊歩道』。高低差も250m程度でそう厳しくはないだろうと
考えていましたが、それも間違いでした。細かいアップダウンが身体に応えます。
極めつけは縦走開始から1時間のところで現れた標識。『位山まで2.0km 川上岳まで5.4km』とあります。
はっ?何それ?この表示が正しいのならば、まだ1/4程度しか進めていないということになります。
これでは正午までには絶対に到達できません。さすがにこれには心が折られそうになりました。
が、気を取り直して歩行ペースを上げ、小走りも交えながら歩を進めます。
やはり表示は、実際とは違っていたようで、縦走開始から2時間25分。予定通り、無事に午前中に山頂に到着出来ました。
この日は前日の晩に雨が上がったばかりで空気も澄んでおり、いまだ雪を被ったままの
有名どころたちもはっきりと見渡せます。
朝から5時間歩いた疲れも忘れてしまいそうでした。
昼食の準備に取り掛かりだした頃に新たに二人連れの方が登って来られました。
『位山巨石群登山道』の方から登って来られたそうです。
というよりは、スキー場からここまで来る人の方が稀なのだそうです。
お話を進めるうち、男性の方が5月3日に岐阜県関市の高賀山に登られていたことが判明。
「頂上で五人連れの人たちの一人がうどんか何かを茹でていた。」との証言にはさすがに驚きました。
その5人連れは我々だったのですから・・・。
どこの山が良かったなどと話をしたり、食べ物を交換してみたりと、楽しい時間を過ごすことが出来ました。
ケーキと苺、美味しかったです。Yさん、Sさん、またどこかでお会いできる日を楽しみにしています。
復路はさらなるペースアップを試みます。登り以外は可能な限り小走り。
前日の仕事を終えて帰宅後に準備。真夜中の東海北陸道を車でひた走り、
ひるがの高原サービスエリアで1時間半の仮眠をとっただけの身体にはさすがに応えます。
縦走路を2時間で抜け、白山を見ながら水をがぶ飲み。再度、『天ノ泉』にて湧き水を頂戴してから位山を下りました。
これまで歩いた中で最も長い、そして少し辛い行程でした。
それ故であるのか、無事に下山できた時の満足感は、これまでに無いほどのものになりました。
帰り道・・・途中、東海北陸自動車道の川島PAにて力尽き、車内で仮眠のつもりが3時間以上も爆睡・・・
日付が変わってからの帰宅になりましたとさ・・・
最後まで目を通していただき、ありがとうございました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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天上の草原ロード、あいつ憧れのところではないですか。
距離が半端ないですね。
おそらくヤツは部分的に選び出すようにしてくれるんだと思います。
すみません、最近ようやく正規の使い方を覚えた「お気に入り」に収納させていただきます。
「白い粉(合法)」所持とのこと、こんなところまで、「キソウ」は来ないと思いますが警戒されてください。
NO37の写真・・
サイド7に見えたのは私だけでしょうか・・・
つまりパネルの下は宇宙で・・・
笹原に、くねくね伸びる一本の道。
気分爽快でしょうね。
展望も抜群ですね、
しかし、距離がすごいですね。
スタミナがすごいです。
fuararunpuさん、こんばんは。
当初、自分が選択する予定だった『巨石群登山道』。
こちらのルートを使えば、全行程18km・・・。
どちらにしても長い・・・。
けど、4月に小津から花房までの縦走を見事に成し遂げた
今の隊長さんの実力なら・・・やれると思います
本当に凄い子です
縦走路は長く、日に照らされる割合も多いので、
水分は出来るだけ多めに持って行かれた方が良いです。
自分もここの往復だけで1.5〜2ℓを消費しました。
月曜は、不覚にも仕事中に睡魔に襲われそうになり、
ここでも別のクスリ(合法)に頼ることとなってしまいました
ザクが暴れ出したら、コクピットだけを狙って破壊した方が良いですよ。
でないと空気が無くなってしまいますから
komakiさん、こんばんは。
『天空遊歩道』
ず〜っと続くかの様な一本道は、ある意味幻想的でもありました。
普段の行動域の西濃地方からは絶対に見られないスケールの
展望を得られて大満足の山行でした
こういうのは本当はいけないのですが、ほとんど寝ていない中、
体力と言うよりは気力で乗り切った感じです
夢中になって集中力が高まるからなのでしょうか?
温泉を出てからの帰り道、集中力が切れた後が大変でした
川上岳、私も昨年行ってきました。
といっても、私は山之口林道からの川上岳往復です。
非常に凸凹で狭い林道を途中で断念して、林道歩きをして登りました。
最初の徒渉地点で水量が多くて靴を脱いで膝くらいまで浸かって徒渉したのと、九十九折で嫌になっていた時に野生のカモシカに出くわしたりして、大変楽しい山行でした。
笹原の一本道はよく見る光景ですが、私の一番好きな景色です。
この山行の前日、遅い時間まで行き先を決めかねていました。
4月に訪れた小津権現山を花房山の登山口から目指すのか...
昨年から気になっていた天空遊歩道から川上岳を目指すのか...
前日の夕方には雨も上がり、翌日の天気は晴れの予報
冴え渡る展望を期待し、向かった行き先は飛騨位山
大正解でした
笹の中の一本道...誰もいない一本道...
人の人生を感じさせるのでしょうか?
不思議な魅力を持つ景色だと自分も思います。
一本道シリーズも良いかもしれませんね。
秋になったら竜ヶ岳にでも行ってみようかな
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