ハライド〜国見岳〜御在所岳(腰越道〜県境稜線〜中道で周回)


- GPS
- --:--
- 距離
- 9.5km
- 登り
- 1,014m
- 下り
- 1,004m
コースタイム
ヤシオ尾根,腰越峠分岐(8:40)〜腰越峠(9:35)〜ハライド(9:45/10:10)
〜ヤシオ尾根併せる(10:50)〜茸岩(11:20)〜青岳(11:30/12:15)〜
国見岳(12:30/12:40)〜国見峠(12:55/13:00)〜御在所岳山頂(13:15)〜富士見岩(13:55) 〜
キレット(14:35/14:50)〜中道登山口(15:40)
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
北谷の堰堤直下の新しい小屋は再開間近の「日向小屋」のようです。 手持ちの地図(山と高原地図)で腰越道は「通行止」になっていますが、少々荒れた状態ですが通行可能でした。 割谷を横切った先からしばらくは、ルートが不明瞭ですので慎重に指標や、テープ目印を探して下さい。 割谷を横切る辺りで水は確保しておきたい。 スカイライン旧料金所付近で工事中の駐車場は6月中旬より使用可能のようです。 |
写真
感想
G/Wから仕事続きだったが、やっと休暇が取れた。
微妙な時期だがアカヤシオとシロヤシオが同時に見られないだろうか?
ならば可能性の高いコブ尾根から県境稜線を辿るコースで出掛けよう。
緑が濃くなった北谷沿いの裏道で藤内小屋へ向かう。
裏道も久し振りだ。
完成した堰堤のすぐ下に新しい小屋が建っていた。どうやら日向小屋の再開も近そうだな。
今日は風も無く、素晴らしい快晴に恵まれ、暑くなりそうだ。
増築工事が進む藤内小屋裏から北谷右俣(不動谷?)の右岸に沿って岳不動へ向かう。
右俣右岸につけられた薄暗い樹林中の切り開きをしばらく行くと、三岳寺跡を忍ばせる 五輪搭が目に留まる。
踏み跡は落ち葉に覆われている。この道は余り歩かれた様子が無いようだ。
右岸に近づくと岳不動・朝明の分岐となる。右俣に掛る橋を左岸へ渡り腰越峠を目指す。
左岸に入り杉木立の台地・三岳寺跡を抜けコルへ上がると「鐘突堂跡」の指標を見る。
はるか昔はこんな山中まで参拝のため、谷や峠を越えたんだな。
そんな思いがよぎる歴史を感じさせる場所だ。
ハライドへ向かうにはコルを左折(北)だが、まずは右折して割谷の頭を往復するして来よう。
コイワカガミが咲き始めた尾根を辿って割谷の頭(790m)に出ると「界石」を見る。
【この「界石」とは、古く江戸時代から山の財産を巡って菰野部落と千種部落で争いが続いた事から、
昭和の時代になって、国見尾根上の「界石」とここを結ぶ線が、山の財産を分ける境界線として定められた物である。】
コイワカガミが群生するピークから、梢を透かすと青空の下に御在所岳と国見尾根の眺めが素晴らしく、
崩壊が進んだ北谷や、割谷の様子がよくわかる。
コルへ戻り小尾根を急登して三岳寺跡から直登する谷を捲いた後、痩せた尾根のしっかり踏まれた道をしばらく行くと、
ヤシオ尾根との分岐に出る。ヤシオ尾根コースを見送り、右へ腰越峠を目指す。
谷側の縁に絡んだ道は落ち葉で覆われ滑りやすい道で尾根を乗り越し、岩場に出たらすぐに右へ山腹を急降下し
杉木立を抜けると、やがて割谷が近づく。
2008年の豪雨で荒れたまま(と思われる)の割谷右岸を慎重にへつって行く。
しばらくすると左岸へ横切って谷筋を離れるので、ここで水を補給しておく。
左岸をわずかに戻り、尾根を乗越して、石楠花も見られる山腹を急降下して再び谷を横切った後、
降下した高度を取り戻すように一気に登ると、しっかりした踏み跡のコブ尾根に乗り、ハライドと国見岳の分岐になる。
ここまで来れば後は明瞭な尾根歩きになるので、シロヤシオや花を楽しみながら行こう。
腰越峠から目の前に聳えるハライドに取付く。
峠に下りかけるとすぐに咲き始めたシロヤシオに気づく。満開にはまだ日が有りそうだが、見られた事で良しとしよう。
腰越峠からザレを踏んでハライドに出ると素晴らしい展望だ。
入道ヶ岳〜御在所岳〜県境稜線〜釈迦ヶ岳が一望だ。
抜けるような青空、無風の山頂で、展望を楽しみゆっくりと過ごしたいが、
残りの距離を考えると余り長居はできない。
腰越峠へ下り今度はコブ尾根で県境稜線へ向かう。
長く苦しい登りが始まる。我慢の登りが続き、やっと傾斜がゆるむと、ヤシオ尾根への道を左へ分け、
アカヤシオに囲まれたのびやかな尾根道となるが、
残念ながら花はすでに終わって、足元に落下したピンクの花びらを見るのみだ。
ブナ清水分岐〜ヌタ場を過ぎると尾根のビューポイント「茸岩」に出る。
茸岩に立って、新緑が濃くなった朝明方面〜雨乞岳や、県境稜線を越えて御池岳〜藤原岳の
展望を楽しむ。
茸岩を過ぎると、コブ尾根は終わり県境稜線に併さる。
良く踏まれたゆるやかな稜線に出て、青岳に着くと誰も居ないので、予定通り昼食にしよう。
国見岳北面を飾るアカヤシオを見ながら食事をしたかったが、一週間程遅かったね。
青岳から名残のアカヤシオやフデリンドウの群生を見ながら、人で賑わう国見岳を越え国見峠へ下り着くと
ここも賑わっているので、上水晶谷源流の台地で小休止としよう。
台地からは、最近は「ハンバーガー岩」と呼ばれる岩越しにイブネがすっきと望まれ、御在所岳のゲレンデに
直接出られるガレが伸びている。
フデリンドウの群生が連続するガレを詰めてゲレンデ経由で山頂に出た後、ハライド・国見岳・御在所岳と周回した最後は
中道経由で下る。 平日のせいかいつもの渋滞は無く、快調に下る。
キレットを過ぎ、いつものように立岩に寄って戻ると、目の前をカモシカが横切りゆっくりと樹林へ消えていくのが見えた。至近距離でカモシカに遭遇する貴重な体験だった。
アカヤシオは終わり、シロヤシオにはまだ早い中途半端な時期で残念だったが、湯の山から朝明に抜ける腰越道は、
歴史を感じさせる道だった。
最高の天気に恵まれ、久し振りにたっぷり汗をかいたが、緑鮮やかな展望と春の花を満喫できた一日だった。
久々にリフュレッシュされたご様子でなによりです。
ハライドからの21の写真ですが、御在所と国見岳は
判るのですが、手前の山が判らなくて悩んでおりましたが
onetotaniさんの注釈でやっと理解出来ました。青岳は
角度的に見えないと思っておりましたもので・・。
コブ尾根ということで解決ですありがとうございました。
38の花はミヤマシキミのようにみえますが違うのでしょうか?
ちなみに最後の岩はアラスカサーモンのように見えます。
higurasiさん、今晩は。
花の名前を教えていただき有難うございます。
「きれいだな」だけではつまらないので、調べましたがわからなくて・・・。
コブ尾根の範囲は明確ではありませんが、東は風越峠あたりから腰越峠を経て、青岳付近で県境稜線に併さるまでと考えていいと思います。
最近、ハライドから国見岳・御在所・ブナ清水のコースを歩かれる方が最近は多くなったような気がします。
ちょっと前、このコースは荒れていて「道迷い」になりやすいと聞いていましたので行くのを躊躇っていました。
これからはヒルも出てきそうなので、紅葉の時期に行ってみようかな。
確かに、ブナ清水と言う名前に惹かれて訪れる人が多いようですね。特にご婦人の人気が高いようです。
伊勢谷の源が岩から流れ出る場所は、ブナに囲まれて静かな雰囲気を感じます。
過度なテープや指標も無く、じっくり歩けるコースだと思います。
人が適度に少なくて、自分のペースで
ふだん混雑してるルートを歩けるのは
平日登山の特権かもしれませんね。
青空に、花の色もとても映えてますね。
こんな日に登りたかったです。
先回の御在所は、山頂がガスガスだったので。
komakiさん、今晩は。
やっと仕事から解放され、出掛ける事が出来ました。
咲き誇るアカヤシオの時期は逃しましたが、半年振りに歩いた御在所周回コースは花に溢れていました。
裏道からハライド・国見岳・御在所岳の周回コースは、比較的人も少なく展望にも優れて好きなコースです。
今回のように快晴に恵まれた平日登山は、ちょっと得した気持ちになりました。
追伸:
今度の奥秩父山行は天気に恵まれるといいですね。
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