記録ID: 2998869
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無雪期ピークハント／縦走
霊仙・伊吹・藤原
竜ヶ岳・藤原岳 1day 単独 - 厳冬を乗り越えたあとの春の宴
2021年03月15日(月) [日帰り]
aramasa
体力度
5
1泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 08:03
- 距離
- 19.9km
- 登り
- 1,834m
- 下り
- 1,831m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
日帰り
- 山行
- 7:24
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 7:52
15:30
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2021年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
写真
今回の装備はこんな感じ。予定のコースタイムから判断し、ゆっくりお湯を沸かしている余裕はなさそうなため、保温ボトルにしましたが、結局使わず下山。欲張って交換レンズ3本です。
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3/14 17:28
今回の装備はこんな感じ。予定のコースタイムから判断し、ゆっくりお湯を沸かしている余裕はなさそうなため、保温ボトルにしましたが、結局使わず下山。欲張って交換レンズ3本です。
今回予定している山域をアクセス路より確認。少し雲が張り出していますが、お昼までには掃ける予報。
青川峡キャンピングパーク公園の無料駐車場を利用しました。平日のためかほぼ貸切り、下山時も2-3台のみでした。
タチツボスミレ（立坪菫 Viola grypoceras）かな。花の色と葉の形のみで判断しているので自信ありません。大鉢山へ向け、南・中・西ルートの3登山口があるようですが、今回の中ルートはとても急傾斜でオススメできません。
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タチツボスミレ（立坪菫 Viola grypoceras）かな。花の色と葉の形のみで判断しているので自信ありません。
大鉢山へ向け、南・中・西ルートの3登山口があるようですが、今回の中ルートはとても急傾斜でオススメできません。
大鉢山へ向け、南・中・西ルートの3登山口があるようですが、今回の中ルートはとても急傾斜でオススメできません。
萼裂片が平開し先が尖り気味、雄しべの数から判断し、ヤマネコノメソウ（山猫の目草 Chrysosplenium japonicum）かと。
急登を振り返ってみたキャンピングパーク。日-月曜にかけてですが、賑わっているようでした。
大鉢山への急登をこなしたあたりから孫田尾根方面を見たところ、藤原岳がチラリズム。稜線左側から治田峠、藤原岳を経て孫田尾根から下ってくる計画です。
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3/15 8:14
大鉢山への急登をこなしたあたりから孫田尾根方面を見たところ、藤原岳がチラリズム。稜線左側から治田峠、藤原岳を経て孫田尾根から下ってくる計画です。
大鉢山の手前におそらくバイケイソウ（梅�濮� Veratrum album subsp. oxysepalum）群落地。
アセビ（馬酔木 Pieris japonica subsp. japonica）の花序が朝陽を浴びて眩しい。ほんのり曙色。
宇賀渓からの遠足尾根ルートと合流しました。下山の際、こちらの大鉢山ルートへ迷い込まないよう、虎ロープで注意を促してありました。
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3/15 8:58
宇賀渓からの遠足尾根ルートと合流しました。下山の際、こちらの大鉢山ルートへ迷い込まないよう、虎ロープで注意を促してありました。
遠足尾根の向こうに竜ヶ岳がチラリズム。稜線へ出たため、風のあたりが突然強くなりました。
縦走路への分岐点です。10時までに着けそうなので、竜ヶ岳頂上へ行くことにしました。
竜ヶ岳頂上から南方へも広がる鈴鹿の縦走路♡
霞んではいますが、鎌ヶ岳のトンガリが見えてそうな感じ。
霞んではいますが、鎌ヶ岳のトンガリが見えてそうな感じ。
最初のメジャーピーク竜ヶ岳（1,099m）から望む、今回の縦走ルート。手前から、静ヶ岳（1,088m）-銚子岳(1,019m)-藤原岳展望丘(1,145m)。さらに向こうには御池岳が。
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3/15 9:52
最初のメジャーピーク竜ヶ岳（1,099m）から望む、今回の縦走ルート。手前から、静ヶ岳（1,088m）-銚子岳(1,019m)-藤原岳展望丘(1,145m)。さらに向こうには御池岳が。
今年の羊たちはいかに？
竜ヶ岳頂上から速攻で、治田峠分岐へ戻りました。
竜ヶ岳頂上から速攻で、治田峠分岐へ戻りました。
セキオノコバの一帯に小規模な池が点在していましたが、これらからの飲用水の確保は躊躇します。風が無く静かなためか、キツツキやカラ類の野鳥がたくさん居たのが印象的でした。望遠レンズはあれど余裕なしのため撮影せず。
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3/15 10:22
セキオノコバの一帯に小規模な池が点在していましたが、これらからの飲用水の確保は躊躇します。風が無く静かなためか、キツツキやカラ類の野鳥がたくさん居たのが印象的でした。望遠レンズはあれど余裕なしのため撮影せず。
静ヶ岳(しずがたけ1088m)にて小休止し、おにぎり1つを消費しました。
風の音に交ざり、水の音が聞こえました。少し谷側に踏み込んでみると、なんと予期せず沢を発見！静ヶ岳の東側に位置する貴重な水場候補地です。興味のある方はGPXデータをご覧ください。
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3/15 10:59
風の音に交ざり、水の音が聞こえました。少し谷側に踏み込んでみると、なんと予期せず沢を発見！静ヶ岳の東側に位置する貴重な水場候補地です。興味のある方はGPXデータをご覧ください。
青川の最上流部稜線から下流側を眺望。ちょうど同河川の分水線に沿って右岸側から登り、左岸側へ下山する行程となります。
なんとか午前の時間帯のうちに治田峠（はったとうげ）に辿り着きました。本当は茨川へのルートも把握しておきたいところですが、またの機会に。
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3/15 11:49
なんとか午前の時間帯のうちに治田峠（はったとうげ）に辿り着きました。本当は茨川へのルートも把握しておきたいところですが、またの機会に。
治田峠から青川へのルートは生きていそうな気配でしたが、設置標識によると通行止の様でした。
「迷い尾根」が何故迷い尾根なのか、確認することも今回の山行の主目的の一つでした。
霧や雨など見通しが利かない条件で、治田峠方面へ南進する際は非常に見落とし安いポイントになりそうです。足取りは自然と、そのまま尾根伝い西側のp845そして茨川へ向かってしまいそうです。
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3/15 12:05
霧や雨など見通しが利かない条件で、治田峠方面へ南進する際は非常に見落とし安いポイントになりそうです。足取りは自然と、そのまま尾根伝い西側のp845そして茨川へ向かってしまいそうです。
正面が多志田山(たしたやま)への尾根道、向かって左側が藤原岳へのトラバース道。
今年もまたセツブンソウ（節分草 Eranthis pinnatifida）をこの山域で観ることができました。
陽の光がよく差込む場所に群生しやすいようです。登山道がある事で、繁殖しやすい場所が局所的に形成されているのかも知れません。ただしこの画像では、石で囲われている様子から、踏み荒らされないよう保護されていることがわかります。
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3/15 12:42
陽の光がよく差込む場所に群生しやすいようです。登山道がある事で、繁殖しやすい場所が局所的に形成されているのかも知れません。ただしこの画像では、石で囲われている様子から、踏み荒らされないよう保護されていることがわかります。
フクジュソウ（福寿草 Adonis ramosa）も元気に咲いていました。太陽大好きで、訪花昆虫の到来を待っています。人間が近くにいるとこの絶好のタイミングに虫が来ないので迷惑そうです。
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フクジュソウ（福寿草 Adonis ramosa）も元気に咲いていました。太陽大好きで、訪花昆虫の到来を待っています。人間が近くにいるとこの絶好のタイミングに虫が来ないので迷惑そうです。
藤原岳頂上直下のガレガレ急登。そそられます。でもほぼ一本のフォールラインに、多人数パーティーが並ぶことになります。真下に人が居ないか、上から誰か降りてこないか、かなりヒヤヒヤします。
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3/15 12:51
藤原岳頂上直下のガレガレ急登。そそられます。
でもほぼ一本のフォールラインに、多人数パーティーが並ぶことになります。真下に人が居ないか、上から誰か降りてこないか、かなりヒヤヒヤします。
でもほぼ一本のフォールラインに、多人数パーティーが並ぶことになります。真下に人が居ないか、上から誰か降りてこないか、かなりヒヤヒヤします。
ガレ場の急登をこなし後ろを振り返ると、今回こなして来た縦走路を一望することができました。残雪の見える中央のピークが竜ヶ岳なのでかなりの距離感です。
9
3/15 12:54
ガレ場の急登をこなし後ろを振り返ると、今回こなして来た縦走路を一望することができました。残雪の見える中央のピークが竜ヶ岳なのでかなりの距離感です。
今回の下山路とした孫田尾根。多志田山-草木-丸山-登山口へとつながります。平日ですがこのルートに乗った途端、人の気配が急増しました。
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3/15 12:54
今回の下山路とした孫田尾根。多志田山-草木-丸山-登山口へとつながります。平日ですがこのルートに乗った途端、人の気配が急増しました。
あら、3つ前とほぼ同じ構図の画像を載せてしまいました。気持ちが既に、この南方へ広がる鈴鹿セブンの縦走に向いているからだと思います。
6
3/15 12:55
あら、3つ前とほぼ同じ構図の画像を載せてしまいました。気持ちが既に、この南方へ広がる鈴鹿セブンの縦走に向いているからだと思います。
おおよそ予定通りの時間に藤原岳展望丘(1140m)へ到達しました。人の賑わいもここがピークでした。
はるか北に見える能郷白山や白山にはまだ雪が残っているようです。伊吹山にもかろうじて。
おや、きっとヒオドシチョウ（緋縅蝶 Nymphalis xanthomelas）ですね。
ヒオドシチョウは、国内では都・いくつかの県で、環境省レッドリストの指定（絶滅寸前または絶滅危惧種）を受けているようです。
鱗粉や複眼の様子を撮影させてもらいました。近づくにはちょっとしたコツが要ります。
孫田尾根にて下山を開始しました。ここからは花撮りモードのため、30mm単焦点 F3.5 Macroにレンズ交換。センサー面から9.5cmまで寄れるので、前玉にほぼビタ付けできます。まずはフクジュソウ。
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孫田尾根にて下山を開始しました。ここからは花撮りモードのため、30mm単焦点 F3.5 Macroにレンズ交換。センサー面から9.5cmまで寄れるので、前玉にほぼビタ付けできます。まずはフクジュソウ。
よくみると10輪あるので、ハッピーテン。
おぉ！福が10個でフクジュソウ。
おぉ！福が10個でフクジュソウ。
セリバオウレン（芹葉黄連 Coptis japonica var. dissecta）かな？葉をよく観てないのですが、コセリバオウレン（C. j. var. major）かも知れません。
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セリバオウレン（芹葉黄連 Coptis japonica var. dissecta）かな？葉をよく観てないのですが、コセリバオウレン（C. j. var. major）かも知れません。
葉が互生しているようなので、先と同様ヤマネコノメソウ（山猫の目草 Chrysosplenium japonicum）かな。
葉の様子から判断し、ミスミソウ（三角草 Hepatica nobilis）だと思いますが自信ありません。
丸山はセツブンソウの大群落となっていますが、虎ロープによる柵の様子から見ても、大規模な保護繁殖が行われている様子です。
きっとヒロハノアマナ（広葉の甘菜 Amana erythronioides）でしょう。これまた近縁種との区別に自信ありません。
今回の山行開始時、大鉢山へアプローチした崩落地スレスレのルートを振り返りました。圧倒的に西口からのルートをお薦めします。
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3/15 14:52
今回の山行開始時、大鉢山へアプローチした崩落地スレスレのルートを振り返りました。圧倒的に西口からのルートをお薦めします。
いなべ市の街並みがハッキリ見てとれるようになり、一安心です。長〜い下りで、太腿や膝にかなりの負担を感じつつの下山となりました。
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3/15 14:52
いなべ市の街並みがハッキリ見てとれるようになり、一安心です。長〜い下りで、太腿や膝にかなりの負担を感じつつの下山となりました。
孫太尾根登山口から駐車地へ向け、ショートカットルートを利用しました。オリエンテーリングのポストの設置があったので、立ち入り制限されている様子ではありませんでした。農業用水路の集水桝が取り付きの目安となり、帰着時はブーツの土を、、、。
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3/15 15:27
孫太尾根登山口から駐車地へ向け、ショートカットルートを利用しました。オリエンテーリングのポストの設置があったので、立ち入り制限されている様子ではありませんでした。農業用水路の集水桝が取り付きの目安となり、帰着時はブーツの土を、、、。
装備
| 個人装備 |
ザック22L
ミッドカットブーツ
トレッキングポール
長袖インナー
コンプレッション系タイツ
ロングパンツ
靴下
毛糸帽子
グローブ
保護手袋
レインウェア上下
ダウンジャケット上
バラクラバ
サングラス
ツェルト一式
ウエストポーチ
計画書
携帯電話
デジカメ2
ハンディGPS
紙地図
コンパス
筆記具
ヘッドライト
予備電池(単三2・単四3)
使い捨てカイロ
タオル
保温ボトル500mL
チタンDWマグ
おにぎり2
行動食
アルファ化米1
ペットボトル飲料1
ハイドレーション1L
スポーツドリンク粉末
ビクトリノックスナイフ
保険証
ファーストエイドキット
|
|---|---|
| 備考 | 装備総重量：9.4kg（水含む、トレッキングポール・ブーツ含まず） 不使用装備：保護手袋, レインウェア下, ダウンジャケット上, バラクラバ, サングラス, ツェルト一式, 紙地図, コンパス, 筆記具, ヘッドライト, 予備電池(単三2・単四3), 使い捨てカイロ, 保温ボトル500mL, チタンDWマグ, 行動食, アルファ化米1, ビクトリノックスナイフ, 保険証, ファーストエイドキット |
感想
鈴鹿セブンの縦走路の中で、今まで未踏だった治田峠（竜ヶ岳-藤原岳）の状況を把握することを最大の目的としました。
事前に、皆さんの多くのヤマレコを参考にしました。迷い尾根あたりは近年、案内標識が丁寧に設置されていること。銚子岳への登りは、地形図からの予想より相当キツく、心が折れそうになること。水を確保するには、セキオノコバ周辺に散在する池から浄水器を用いる覚悟がいりそうなこと、などなど。
残雪・凍結・ドロドロ用装備で悩みましたが、雪や凍結は皆無でした。芽吹き前の林床部は暖かい陽が差し込み、また風を適度に防いでくれていたので、ご機嫌で歩みを進めることができました。一方、竜ヶ岳と藤原岳の頂上エリアは風の吹きさらしが強かったので、休憩は陽の差し込む森の中で、鳥の囀りを聴き花を観ながらをオススメします。
厳しい冬を乗り越え、春先のこの一瞬に開花し、種を脈々と継承し続けるスプリング・エフェメラルの生き様を見ると、癒しと同時に元気を与えられました。今の社会で強いられている我慢を乗り越え、次代に継承できる何かを見つけることが大事だということを教わったような気がします。やはり大満足の山行となりました。
＜下記の感想は本レコ未完成時の内容です＞
（未完成公開：3月15日22時、完成：3月18日19時）
ご訪問ありがとうございます。
特にこの感想欄と各画像の書添文が不十分で、近日中の完成を目指します。もし完成版にご興味を持っていただいた場合、見出しタイトル末の（未完）が削除されるのを見計らってご再訪ください。なお、おもに植物のクローズアップ画像のExif情報を削除しておりますが、悪しからずご了承ください。
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