記録ID: 3074401
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雪山ハイキング
甲信越
【藪山レコ】無黒山 静かな展望峰
2021年04月11日(日) [日帰り]
新潟県
Forest21
体力度
2
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 07:06
- 距離
- 6.7km
- 登り
- 593m
- 下り
- 596m
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標高グラフを拡大コースタイム
日帰り
- 山行
- 6:05
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 7:06
距離 6.7km
登り 593m
下り 596m
●無黒山は夏道が存在しない藪山です。
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2021年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
●登山適期…周回するなら1〜3月末まで。序盤に登った950m峰までの尾根、そこから無黒山へ続く吊尾根は雪消えが早いです。 ●下山路の無黒山南東尾根は危険箇所がほとんど無く、雪消えも遅い。こちらのルートを往復するのがヤブ漕ぎも少なくおすすめ。 |
写真
関越自動車道・塩沢石打ICを降り、R291を南下。長崎集落にて無黒山が見えてくる。
清水集落から見上げた手前P950mと奥P1050m。「う〜む、結構ヤブが出ているかも…」
7時44分、民宿「雲天」そばに路駐。巻機山の冬季登山口のちょっと先。路肩は広いです。
後方、巻機山の冬季登山口方面を撮影。すでに50台以上の車がズラリ。「おぉ、巻機山は大盛況だ！」
本日の仲間たち。ワカン、6本爪アイゼン、Wストック、ピッケル、ゴム手袋、そして足元は長靴です。
【本日のルート全体】
�仝�794mの尾根を登ってP950を目指す��吊尾根にて無黒山ピーク�Ｆ酖貳�根にて下山、という予定(^^)
�仝�794mの尾根を登ってP950を目指す��吊尾根にて無黒山ピーク�Ｆ酖貳�根にて下山、という予定(^^)
民宿「雲天」を撮影。屋根の向こうに横たわる尾根を登って、右上の肩794mを目指します。
【無黒山・登山開始】
7時57分、登山開始。まずは民宿「雲天」の敷地内を通過して、右奥へ進みます。「お邪魔いたします…」
7時57分、登山開始。まずは民宿「雲天」の敷地内を通過して、右奥へ進みます。「お邪魔いたします…」
除雪された建物脇を進み、適当な場所から杉林へ入る。斜面を少し下るとすぐに西谷後橋が見えてきます。
【西谷後橋を渡る】
8時01分、西谷後橋を渡り、登川の左岸に移動。橋の上の雪は消えています。
8時01分、西谷後橋を渡り、登川の左岸に移動。橋の上の雪は消えています。
西谷後橋から登川を撮影。雪解け水で増水し、かなりの水量。橋が無ければ渡るのは不可。
登川右岸では、釣り人2名を目にしました。「イワナを釣ってるのかなぁ…」
西谷後橋から先のルート。雪の林道を歩き、ロクロ沢を橋で渡る。さらにスノーブリッジにて西谷後沢をパス直後に尾根に取り付きます。
杉林を抜け、ツボ足のまま雪で埋まった林道歩き。広々としています。これから登る尾根の末端へと回り込みます。
林道はロクロ沢右岸沿いに敷かれています。ロクロ沢の水は若干濁っていました。
さらにロクロ沢の対岸、後で登る尾根が目の前に横たわります。尾根上に雪は少ない。「雪が拾えるか心配…」
8時16分、小屋を通過し、さらにロクロ沢右岸を歩き続けます。右奥にロクロノ頭が見えます。
【ロクロ沢を渡る】
8時19分、雪で埋まった橋を渡り、ロクロ沢左岸へ移動。杉林を数m歩いて、すぐに右へ折れます。
8時19分、雪で埋まった橋を渡り、ロクロ沢左岸へ移動。杉林を数m歩いて、すぐに右へ折れます。
【入山者の皆さまへ】
杉林の中に看板アリ。無黒山はマイナーな山だと思っていましたが、案外入山者は多いのかも知れません。
杉林の中に看板アリ。無黒山はマイナーな山だと思っていましたが、案外入山者は多いのかも知れません。
【西谷後沢を渡る】
8時23分、スノーブリッジとなった西谷後沢を渡ります。左手側には、1つ西隣の尾根を撮影。
8時23分、スノーブリッジとなった西谷後沢を渡ります。左手側には、1つ西隣の尾根を撮影。
【尾根末端の様子】
進行方向、これから取り付く尾根末端を撮影。この辺りからトレースはナシ。
進行方向、これから取り付く尾根末端を撮影。この辺りからトレースはナシ。
8時32分、6本爪アイゼンを履いて尾根に取り付く。植林の急斜面。ジグを切りながら高度を上げる。
8時40分、尾根に上がりました。残念ながら尾根上は雪ナシ。ヤブ漕ぎを開始。「やっぱりね…」
現在地は高度650m。ここから肩794mを通過してP950mを目指します。この区間の80％はヤブが出ていました。
しばらくすると、右手側の視界が開けて巻機山塊の山々が見えてくる。ただし、巻機山本峰はニセ巻機の奥に隠れています。
【794m肩を通過】
8時48分、細いブナ林の794m肩を通過。尾根は太くヤブも薄い。この辺りは快適でした。
8時48分、細いブナ林の794m肩を通過。尾根は太くヤブも薄い。この辺りは快適でした。
イワウチワが咲いていました。晴れていたもののこの日は気温が低く、つぼみを多く目にしました。
9時38分、高度810m付近にて950m峰を確認。この日最もキツいヤブ。950m峰手前からトラバースせざるを得なくなる。
このとき右手側を眺めると、手前には荒々しい黒岩峰西尾根、その奥には金城山が見えました。
【左斜面トラバース】
10時03分、高度850m付近から先のヤブがひどい。左斜面トラバースに逃げます。
10時03分、高度850m付近から先のヤブがひどい。左斜面トラバースに逃げます。
【950m峰は通過せず】
この辺りのトラックログ。赤ラインが歩いた軌跡。左斜面が勾配がゆるめでトラバース可。P950mは通過せず。
この辺りのトラックログ。赤ラインが歩いた軌跡。左斜面が勾配がゆるめでトラバース可。P950mは通過せず。
トラバースしながら左手側眼下の谷間を撮影。「たとえ滑落してもヤブに引っかかるでしょう…」
10時40分、トラバースを終えて再び尾根に復帰。正面に見えるのがP1050m。しばらくヤブ漕ぎ。
【急斜面・ピッケル】
P1050mの直下を登ります。意外に急斜面。この日で唯一ピッケルを使用しました。
P1050mの直下を登ります。意外に急斜面。この日で唯一ピッケルを使用しました。
【1050m峰に到着】11時05分、1050m峰に到着。細長いピーク。トレースなし。進行方向には目線の高さに無黒山が見えます。
6
4/11 11:05
【1050m峰に到着】
11時05分、1050m峰に到着。細長いピーク。トレースなし。進行方向には目線の高さに無黒山が見えます。
11時05分、1050m峰に到着。細長いピーク。トレースなし。進行方向には目線の高さに無黒山が見えます。
1050m峰からは上越国境稜線が望めますが、木々が邪魔して見通しは良好とは言えません。「あの木が邪魔ですね…」
いよいよ無黒山ピークへ向かいます。1050m峰から吊尾根を辿って南東尾根と合流、そこから無黒山ピークと西峰までが最終目的地。
【吊尾根へ進む】
11時10分、1050m峰を後にして吊尾根へ進みます。6本爪アイゼンのまま。正面の三角が無黒山。
11時10分、1050m峰を後にして吊尾根へ進みます。6本爪アイゼンのまま。正面の三角が無黒山。
「うぅ、進まねー…」
下り始めるとすぐさま雪は消え、小鞍部から先は逆目のキツいヤブ漕ぎ。ウンウンと唸りながら進みます。
下り始めるとすぐさま雪は消え、小鞍部から先は逆目のキツいヤブ漕ぎ。ウンウンと唸りながら進みます。
【吊尾根から無黒山】
吊尾根からは右手の奥に無黒山が望めました。「山頂直下は雪がつながっているようです…」
吊尾根からは右手の奥に無黒山が望めました。「山頂直下は雪がつながっているようです…」
【南東尾根と合流】11時37分、無黒山南東尾根と合流。高度1000m。何と真新しいトレースを発見。「おや、先行者がいる！」
8
4/11 11:37
【南東尾根と合流】
11時37分、無黒山南東尾根と合流。高度1000m。何と真新しいトレースを発見。「おや、先行者がいる！」
11時37分、無黒山南東尾根と合流。高度1000m。何と真新しいトレースを発見。「おや、先行者がいる！」
たったいま歩いてきた吊尾根を振り返りました。先ほど登った1050m峰の奥には巻機山が聳えます。
【南東尾根からの登山者】
無黒山の山頂直下はやや急斜面。頭上には南東尾根から登ってきた男性2名が休憩中。
無黒山の山頂直下はやや急斜面。頭上には南東尾根から登ってきた男性2名が休憩中。
【無黒山に到着】11時53分、ついに無黒山(東峰)に到着。標高1050m。駐車場からは4時間。「ヤブに手間取りました…」
13
4/11 11:53
【無黒山に到着】
11時53分、ついに無黒山(東峰)に到着。標高1050m。駐車場からは4時間。「ヤブに手間取りました…」
11時53分、ついに無黒山(東峰)に到着。標高1050m。駐車場からは4時間。「ヤブに手間取りました…」
【無黒山山頂の様子】
山頂の様子を撮影。山頂はさほど広くない。すぐ下は雪庇跡の段差あり。休憩にうってつけです。
山頂の様子を撮影。山頂はさほど広くない。すぐ下は雪庇跡の段差あり。休憩にうってつけです。
展望はすばらしいものの、数本の木立が邪魔して撮影には惜しい感じ。「あの木さえ無ければなぁ…」
そこで、クリアな展望を求めてすこし奥の西峰へ向かいました。歩いて5分もかかりません。
【無黒山・西峰に到着】
12時01分、西峰に到着。北側を除き、全ての展望が開けていました。「おぉ、よく見える！」
12時01分、西峰に到着。北側を除き、全ての展望が開けていました。「おぉ、よく見える！」
進行方向、ロクロノ頭方面へと尾根が続いています。「いつかあの稜線も縦走してみたい…」
【無黒山にてランチ】
撮影後は再び無黒山・東峰に戻ってランチタイム♪奥には巻機山が輝きます。
撮影後は再び無黒山・東峰に戻ってランチタイム♪奥には巻機山が輝きます。
先行者のお二人はすでに帰り支度。南西尾根を下っていきました。「お気を付けて…」
「あぁ、いい天気…」
一人残された私は、ラーメンをすすりながら、上越国境に連なる雪山の風景をのんびり楽しみました。
一人残された私は、ラーメンをすすりながら、上越国境に連なる雪山の風景をのんびり楽しみました。
さて、下山路は往路を戻らず、南東尾根より周回する形で下山します。先行するお二人のトレースを辿ります。
【無黒山・下山開始】
12時54分、下山開始。東峰直下の急斜面、6本爪アイゼンを履いて下ります。「雪面がゆるんでるよ…」
12時54分、下山開始。東峰直下の急斜面、6本爪アイゼンを履いて下ります。「雪面がゆるんでるよ…」
【南東尾根へと下る】
13時01分、吊尾根との合流点を通過。そのまま直進して南東尾根を下り続ける。
13時01分、吊尾根との合流点を通過。そのまま直進して南東尾根を下り続ける。
南東尾根は雪たっぷりでヤブも無く快適。ただし急斜面が続くため、登りの際はピッケル持参を推奨。
左手側、東の方角には1050mから南東へ派生する尾根が見えます。打田�０譴気鵑�著書「続藪岩魂」にて登った尾根。
【オススメの尾根】
進行方向を撮影。下っている尾根は太く危険ゼロ。この尾根の往復ルートはオススメ♡
進行方向を撮影。下っている尾根は太く危険ゼロ。この尾根の往復ルートはオススメ♡
視界は開けており、すばらしい眺望。山座同定を楽しみながら下ります。「あれは檜倉山でコッチは威守松山…」
「やっぱりね…」
杉林に入るあたりから100mほどをヤブ漕ぎ。尾根も拡散するため、大体のあたりをつけて下ります。
杉林に入るあたりから100mほどをヤブ漕ぎ。尾根も拡散するため、大体のあたりをつけて下ります。
13時46分、杉の植林地を抜けて山麓の雪原に出ました。後方には難儀をした吊尾根が見えます。
現在地は652mを少し過ぎた場所。あとは西谷後沢右岸沿いに雪原を歩いて戻るだけ。堰堤を1ヶ所渡りました。
西谷後沢の右岸沿いを歩きます。だだっ広い雪原で開放感に溢れ、実に気持ちのいい場所でした(^^)/
【堰堤を渡る】
13時58分、右後方から合流してきた西谷後沢支流、堰堤手前をスノーブリッジにて渡ります。
13時58分、右後方から合流してきた西谷後沢支流、堰堤手前をスノーブリッジにて渡ります。
右岸側より堰堤を通過した直後に撮影。雪の斜面を下って沢沿いに降ります。何も怖いことなどありません。
【かつては牧場が存在】
美しい巻機山の姿を堪能しながら、静かな雪原を歩きます。かつてこの辺りは牧場があったそうです。
美しい巻機山の姿を堪能しながら、静かな雪原を歩きます。かつてこの辺りは牧場があったそうです。
14時19分、ロクロ沢まで戻ってきました。豊富な雪解け水、沢の向こうには割引岳。
足元にはロクロ沢から来る風とミストにあおられて、フキノトウがゆらゆらと揺れていました。
例の小屋を通過し、杉林の植林の中へ向かいます。遠くで、地元のおじいさんが、犬を連れて伐採作業中でした。
14時43分、西谷後橋を通過。味のある「にしやごばし」という文字が印象に残りました。
【無黒山・下山終了】
14時50分、民宿「雲天」から車道に出て下山終了。「展望のいい山でしたね…」
14時50分、民宿「雲天」から車道に出て下山終了。「展望のいい山でしたね…」
撮影機器：
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
防寒着
長靴
ザック
輪カンジキ
6本爪アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
飲料
水筒（保温性）
地図（地形図）
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
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|---|
感想
今年に入り、ヤマレコにて山行記録を作成するのが煩わしくなった。
なぜだか分からないが、とくかくやる気が出ない。
それでも、登山には時々行ってはいるのです。
無黒山に登ってからもう半年近くたちますが、展望のいい山だったなぁ。
【参考文献】
●『続・藪岩魂 ハイグレードハイキング』 打田�０戝� 山と渓谷社
【参考サイト】
●takayama2 さんのレコ『知られざる展望絶景峰 無黒山』
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1395179.html
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