久しぶりの雪山へ 北陸の名峰「笈ヶ岳」


- GPS
- 12:54
- 距離
- 26.1km
- 登り
- 2,392m
- 下り
- 2,382m
コースタイム
- 山行
- 10:58
- 休憩
- 1:52
- 合計
- 12:50
天候 | 晴れ☀ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
第5駐車場に停めさせてもらいました。 ジライ谷から登る方は先のゲートまで車で入れます。 そしてもうすぐ林道開通ですね。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<一里野スキー場〜山毛欅尾山> 第5駐車場に車を停めさせてもらいました。 谷に下り橋をわたって対岸に行くのですが橋が壊れて渡れないので堰堤の上を歩きました。梯子は急ですがちゃんとしてます。 対岸に渡ったら強引に登って林道に出る方もいるようですが自分は下に降りて壊れた橋の方に向かって歩きました。 送水管にぶつかったらその脇の階段をひたすら登ります。 急で一気に標高が上がります。 登り切ったらそのまま尾根に取りつき山毛欅尾山まではひたすら尾根道です。 雪は900mぐらいからちらほら出てきますが基本幼木を掻き分けて登って行く感じ。テープはありますが踏み跡は薄い。 1200mぐらいから雪がある程度繋がり、山毛欅尾山は雪の中。 <山毛欅尾山〜中宮ルート分岐〜笈ヶ岳> 山毛欅尾山からは尾根道をアップダウンしながら進みます。 アイゼン付けましたが途中雪が切れて藪の中を通過するのに邪魔なので外しました。 雪はありますが急斜面は歩かないので1300m以下はアイゼン不要だと思いました。 途中開けた場所でテントを張ったりする辺り(冬瓜山平)からは完全に雪がつながっていたのでアイゼン装着。 平坦な感じか緩やかなトラバースをひたすら歩きます。1400mぐらいから標高が全然上がらないです。 シリタカ山のトラバースで谷っぽい地形のところが雪崩れてました。 融雪が進むと所々起きそうです。 そこを通過したら稜線まで登り、中宮ルートに合流。 一旦下って小笈ヶ岳に向かって登り返します。稜線手前で一旦笹薮に突入しますがほんのちょっとだけです。 雪稜を小笈ヶ岳、ニセピークを超えて笈ヶ岳山頂。 <中宮ルート分岐〜中宮温泉ビジターセンター〜一里野スキー場> 中宮ルート分岐まで引き返し、中宮、ジライ谷ルートへ。 まずはシリタカ山、冬瓜山と小さなアップダウン。 冬瓜山の手前で雪が切れ、ナイフリッジを通過すればそこからは下り一辺倒。 岩のナイフリッジ通過の為にアイゼン外しましたがこちら側の斜面は陽当りがいいのかその先ほぼ雪の上を歩くことはなかったので快適でした。 1500m以下は雪の上を歩くとこは無いです。 ルートは明瞭。 一部幼木や藪っぽいところがありますが普通の登山道といった感じです。 1271P辺りからは急斜面で一気に標高が下がります。 下りだとちょっと急で怖いなと感じるようなところはだいたいロープがかかってます。全体的に速足で歩くと滑って転びそうなので慎重に。 下り切って沢を渡れば遊歩道。 一部崩れているところがあったけど高巻くか下って迂回するかで通過できると思います。 トンネルを二つくぐり、中宮温泉ビジターセンターに出たらひたすら舗装路歩きです。ゲートを超え残り1,5キロで一里野スキー場。 この感じだとGW頃は更に融雪が進み上部に藪が出てくるかもしれませんね。 |
その他周辺情報 | 新中宮温泉センター 380円 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
半袖インナー
フリース
ハードシェル
ズボン
靴下
グローブ
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ストック
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感想
この時期に登りたい山がありましたが昨年はコロナ、一昨年は休みとお天気のタイミングが合わず断念。
今年もGWは遊びに出るつもりはないので今のタイミングで休みとお天気がバッチリあったこの日に笈ヶ岳へ向かいました。
まず、アクセス面で太平洋から日本海までってのが遠い。で、時間がかかるから到着時間、登山開始時間が遅くなっちゃいけないってのがなかなか大変。
4時スタートの計画で4時ちょっと過ぎに登山口についたので若干の遅れはあるものの何とか計画は実行できそうです。
まず、沢を渡るところから。
一応下調べはしておきました。
橋が渡れないので堰堤を越えて行く感じです。
皆さんのレコで事前情報が会って助かりました。堰堤越えたらそのまま尾根をよじ登って林道に出てる方が多いようですが自分は下って回り込みました。
送水管の脇の階段をひたすら登って一気に標高を上げます。地味にキツいですね。
登りきったら尾根に取り付きます。
幼木の合間を縫うように進んでいきます。
最初は踏みあとがしっかりしてましたが次第にまばらになって行きます。
尾根道なので忠実に尾根を辿ればほぼまちがいないと思います。藪と言うより幼木の合間をぬって行く。
雪はチラチラと出てきますが繋がり始めるのは1200mぐらいから。山毛欅尾山辺りは真っ白いです。
お隣の白山が大迫力。
でも笈ヶ岳は怪しい雲の中なんだけど…
山毛欅尾山でアイゼン履いて雪の尾根を下ったり登ったりしながら進みましたが少し下ると雪が切れて藪やら幼木の中を歩かなきゃならないのでアイゼンは外しました。
テント泊で下山してきた方がいたので先の情報を聞いてみると冬瓜平辺りからは雪が切れてるとこはないとのことなのでそこまではノーアイゼンで。
冬瓜平の手前で休憩がてら装備チェンジして先に進みます。
山頂方面にかかってた雲も取れ、明るい雪の森の中を歩きます。
快適だけどなかなか標高が上がらないのでもどかしい。
シリタカ山の下あたりで雪崩れた跡があって雪が緩んでくる午後はこの辺通るの嫌だなと思いながら早々に通過。
そこから一気に登って中宮ルート分岐に到着。
ここまで人の気配はなかったけどここまで来たらテント泊で山頂に上った後引き返してくる人や、これから山頂に向かう人が数名見えました。
風の通る尾根を一旦下って小笈ヶ岳へ登ります。
稜線に出る手前で少しだけ笹薮の中へ。
あとは穏やかな雪稜を登るだけ。
すれ違う方にお話聞いたら皆さん3時台に出発してる模様。
4時半に出た自分はこの先登って来る方には一人も合わなかったのでこの日一番遅い出発だったみたい。しかも皆さん距離の短いジライ谷から来てるのね。
山頂で食事を取り、コーヒー淹れて休憩。
目の前に白山、御嶽山や乗鞍岳、北アルプスの山々から日本海まで一望です。
気持ちいいな。
さ、誰もいない山頂でのんびり休憩したら下ります。
下山はジライ谷から下ることにします。
中宮ルート分岐までは同じ道を引き返し、そこからシリタカ山、冬瓜山と小さなピークを超えて行きます。大きな登り返しではないので苦労することなく稜線を歩いてゆきます。冬瓜山の手前で大きな岩を巻くところ、冬瓜山の先の岩ナイフリッジの通過が少し高度感があるポイントでしょうかね。
バランス崩したり引っ掛けたりしないようアイゼンは外しました。
冬瓜山から先はほぼ雪はなく、それほど広い尾根じゃないのでルートもしっかりしていて普通の歩きやすい登山道で快適でした。
1271P、ジライ谷の頭からは急な登山道。
登りなら一気に標高が上がって楽しいだろうけど下りだと気を付けないと滑ったり転んだりしそうなので注意して下りました。
ただ、道自体はしっかりしてて、ちょっと危ないかな?
と思うようなところは大抵ロープがかけてあるので安心です。
ぐんぐん標高は下がりジライ谷出合へ。
飛び石で沢を渡り、ここからは遊歩道みたいな感じです。
2か所ぐらい道が寸断されてるところがありましたが上に登るか下に下るかして迂回すれば安全に通過できると思います。自分は雪が割れないか慎重に様子を見ながらそのまま通過しました。
中宮温ビジターセンターからは開通前の白山ホワイトロードをひたすら歩いてゆきます。
長い…
ゲートを通過し更に1,5キロ歩いてようやく駐車場に到着。ジライ谷経由の方が距離も短くルートも良いので早くて断然楽だけど最後の林道歩きが長かったぁ。
明るい時間に悠々と下山できたのでチェアを出してコーヒー淹れて下山後のカフェタイム。
近くの温泉に入ったら眠気が襲ってきたので車の中で眠りにつきました。
そういえば昨日から一睡もしてなかったんだった。
今年に入ってから雪山に登るのは初めてでした。
冬靴もハードシェルも久しぶり。
アイゼン、ピッケルとかも一年以上使ってなかったかな。
登り応えもあってとても良い山でした。
藪山としても名高いこの山、機会があれば季節を変えて藪漕ぎしながら登りたいな。
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