2013年立山ライチョウ調査 〜立山にかかる虹〜


- GPS
- 61:00
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,136m
- 下り
- 1,147m
コースタイム
天候 | 15日:曇り→暴風雨→晴れ、16日:快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
まだまだ雪深い立山です。 雄山までの登山であればアイゼンはいらないとは思いますが、朝早いと凍ってて大変だと思います。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
3年ぶりに参加したライチョウ調査。
ちなみに、ライチョウ調査は5年に一度大規模な一斉調査を行い、毎年小規模な調査をしています。
今年は小規模な調査(といっても、広大なエリアではありますが…)。
大規模調査の結果は富山県のHPから。
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1709/kj00011327.html
6月はライチョウ♂が縄張りを持つ季節。
♂は雪から出た数少ない植生を縄張りにして、他の♂が入ってこないか見晴らしのいい岩で見張りをしています。
縄張りをもつ♂は♀も寄ってきてペアとなり、卵を産みます。
なので、調査方法は…ただひたすら歩く!!
立山に出ている植生の周囲をぐるっと歩いて、ライチョウの足跡、ウンチがないか探していきます。
ウンチにも大きく3種類あって、それによって♀が抱卵しているかどうかも判断出来ます(初めて知ったときはびっくりしました)。
今年の調査の集計はまだ出ていませんが、自分たちが歩いた箇所では計30羽のライチョウを確認できました。
雪解けの度合いによってライチョウの恋の季節はズレがあるので、ここ2週間くらい、継続調査が必要です。
また、立山のライチョウには足輪が付いている個体があります。
足輪個体の調査で、今までわかっていなかった生態がたくさんわかり、逆に理解できない行動をするライチョウもいてさらにわけわからなくなったり…
過去には立山でつけた個体が次の年に立山とは逆の爺ヶ岳で見つかったり、はたまた槍穂周辺で見つかったりと、行動範囲もかなり広いのも分かって来ました。
富山では冬場に標高1,200m付近まで下りてきているのは確認できているようです。
2年前に白山で70年ぶりにライチョウが見つかったと話題になりましたが、冬に移動するのはごく自然な事なのかもしれません。
調査に関しては様々な意見があるかもしれませんが、ライチョウの生態を知り、保護に役立てようと一生懸命調査しています。
環境省、富山県、立山周囲の山小屋関係の皆様、そして観光で来られる方からの情報もデータに生かし、推定生息個体を算出しており、立山だけではなく、白馬、槍穂、朝日、妙高、南アルプスでも調査を行なっています。
ライチョウがこれからも安心して過ごせる環境を維持出来ますように。
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