平標・仙ノ倉山ーお花畑は昨年より早い開花ー


- GPS
- 07:36
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 1,362m
- 下り
- 1,358m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コース上、危険箇所は特にないが、仙ノ倉山まで足を伸ばすと、アップダウンもあり、登山口まで三時間近いロングコースになるので、コースマネージメントに注意、特に炎天下では、きつく、脱水症状にならないよう、十分な水分補給が必要。水は1.5〜2リットルは持っていくべきだろう。暑さに苦しむハイカーが多かったし、私自身も水が足りなかった。なお、下山コースとしては往路を下るのと、平標山の家経由で下るのとは、時間的には大差はない。山の家経由の方がアップダウンがない分楽だが、距離は少し長く、特に林道歩きがやや長い。しかし考えてみれば山の家には水場・休憩所もあり、水が足りない場合、こちらから下山するのが正解だろう。15:50のバスを利用する場合、林道を早歩きになる。 |
写真
感想
台風の後、梅雨に逆戻りだが、一日だけ天気よさそうなので、平標に出かけてみた。昨年の今頃、初めて歩いて、お花畑に感動、今年はどうかなーー
登山口の駐車場に8時前につくと、すでに多くの車があった。やはり、この好天に誘われたのだろう。何組かは出発準備をしている。ここで登山届けを提出し、いざ出発。最初の目標の鉄塔までは標高差450mくらい。結構な急登だ。ヤマツツジ、アカモノ、ニガナ、タニウツギなどの花に癒されながら進む。鉄塔まで55分、松手山まで35分くらいで歩く。ここまでで距離では平標までの約半分だ。標高差では600m以上上っており、3分の二近く登っている。
松手山から少し進むと、イワカガミ、ムラサキヤシオ(終わりかけ)などが現れ、さらに進むと、昨年シラネアオイを見た場所に出るが、今年はない。代わりにオオバキスミレ、ミヤマキンバイ、ハクサンチドリなどが楽しめる。松手山から30分ほどで、ハクサンイチゲの最初の大群落が現れる。ここで休憩を兼ねてしばらく撮影。ハクサンイチゲは日本の山岳の条件にあったのか、多くの山岳地帯出大きな群落を作っている、ある意味平凡な植物だが、私の大好きな花。数年前、庚申山ー鋸山の稜線の岩陰で見つけて以来のファンだ。その年は飯豊や朝日連峰でハクサンイチゲの追っかけになった。その後、キタダケソウやツクモグサなど、より希少な高山植物を見ることになったが、イチゲファンであることには変わりない。
撮影を終え、再び平標に向けて登る。ここから傾斜はやや急になり、階段が増える。ヨツバシオガマが現れ、ハクサンイチゲの第二第三の群落を見ていると、前方に平標の稜線が現れ、仙ノ倉から平標に向かって登る大勢のグループが見えたー。あれはもしや山天のグループではないか?と思いつつ、仙ノ倉山に向かう。ハクサンイチゲ群落の続く道で、下山してくるグループとすれ違う。先頭を歩くのは「山岳気象大全」の著者で山天の代表者だった。顔見知りのハイカーもいて、挨拶。A社のツアーガイドも同行していた。今日がその山天ツアーの二日目であることは承知していた。あわよくば、山頂付近でお天気の講義でも盗み聞き、と思わないでもなかったが、残念、もう下山らしい。「山天講義」はあきらめ、まず平標に出る。山頂の向こう側にお花畑がある。ハイカーでいっぱいかと思ったがさほどでもない。早朝に来たマイカー登山者はもう下山している。天気は晴れではあるが雲も多く、晴れたり曇ったりしている。丁度お花畑に着いた時は一瞬の晴れ間、写真を撮っているとすぐに曇り始めた。ここで、昼食弁当(200円弁当)を半分食べ、晴れ間を待つ。花好きの女性ハイカーと話をする。ここはよく来ているようで、今の時期はシラネアオイは終わりの時期という。昨年は遅くまで寒くて雪が残り、花が遅かったので、今の時期にシラネアオイが残っていたという。なるほど、納得。
空は晴れ間がなかなか出てこず、曇りっぱなし。仕方なく、仙ノ倉山に向かう。相変わらず、ハクサンイチゲは続くが、お花畑というほどではない。
大したアップダウンではないといっても、疲れが出てきてけっこう辛くなる。なんといってもこの暑さの中で水が少なかった。500mlボトル二本だけでは足りなかった。脱水症状に近く、足に来ている。12時15分、予定より少し遅れてなんとか仙ノ倉山に到着。仙ノ倉の向こうから3名くらいのハイカーグループがやってきたので尋ねるとやはり谷川岳からの縦走者だった。たずねるとこの先の笹原にまだシラネアオイがたくさんあったという。そこで、自分の目で確かめるべく、エビス大黒方面に下っていった。昨年はガスで見えなかったかまぼこ型避難小屋が見えてくると、その先の笹原に紫の花が見えた。シラネアオイだった。もう終わりに近かったが、それでも見れて感動。シラネアオイの他に、ヤセ尾根にイワハタザオも見ることができた。一通り撮影し、急いで戻る。昨年歩いているので、少し甘く見ていたのか、水分補給が足りなかったのか、仙ノ倉山から平標に戻る途中、平標への最後ののぼりで、左足が痙攣、水分補給をし、ストレッチなどで少し休憩し、5分ほどで再び下山開始。平標を越えれば、さほどの登り返しはない。登りが早ければ2時台のバスに間に合うかどうか、などと思ったが、とてもそれどころではなくなり、笑うべき妄想だった。
平標山頂を13時20分過ぎに通過したので、15時50分のバスに遅れる心配はなさそう。足を痛めたので、無理せず下山開始。松手山までは軽いアップダウンの続く快適な道だが、足を痛めているとずいぶん長く感じる。ミヤマキンバイ、イワカガミ、ハクサンイチゲ、シャクナゲなどの咲く潅木と笹原草原の気持ちのよい道を進むと、急な階段の続く道となる。最初のハクサンイチゲの群落まで戻り、ハクサンチドリやオオバキスミレ、イワカガミなどの咲く岩稜帯を過ぎると、ムラサキヤシオのある樹林帯となり、50分ほどで松手山に出た。ここから樹林帯の急なくだりとなり、鉄塔を遠くに見ながら、数組の下山者を抜いて鉄塔を越え、1時間ほどで登山口に戻った。コースタイムより少し早い程度で、体調が万全でないとこれ以上早く下るのは大変だ。駐車場、バス停に向かう途中、二居川に降。
りる場所があり、水が切れてしまったため、山側から二居川に注ぐ枝沢で水を補給、ボトルにつめて一気に飲む。この上に別荘などいくつかの施設があるのが気になるが、ほかにないために水を補給し、顔を洗う。駐車場に水道があるかと思うが、沢の水は冷たくておいしい。駐車場では多くの車がすでに去り、バス停でも数組のハイカーがバスを待つ。花好きの女性ハイカーと高山植物談義をしながらバスを待つ。
越後湯沢駅では昨年、一時改装工事でお休みだった「ぽんしゅ館」の利き酒のお店「越乃室」を訪問し、越後のお酒の近況をたずね、お勧めの夏のお酒を味わう。コイン5つで、「良寛」の純米無ろ過原酒などや、鶴亀純米酒などの他、コイン2枚の秘酒「壱醸」をいただく。販売はなし。お隣の販売所で、良寛と鶴亀の純米酒など3種を購入し、一本遅い新幹線に乗って、お酒を楽しみながら帰宅。
反省点:夏場の2000m級の山では水は最低1.5リットル、できれな2リットルは準備すべきだ。谷川連峰の稜線では小屋のある場所以外は水を補給できないことを留意すべきだ。
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