浅草岳/鬼ヶ面の絶壁とヒメサユリの周回コース
- GPS
- 11:31
- 距離
- 17.4km
- 登り
- 1,529m
- 下り
- 1,452m
コースタイム
06:22 田子倉眺め
07:00 鬼ヶ面眺め 07:08
08:55 浅草岳山頂 09:10
09:40 前岳
10:22 狢沢カッチ 10:50
11:56 鬼ヶ面山 12:15
12:50 南岳 13:10
13:50 マイクロウェーブ中継局 14:10
14:54 六十里峠登山口 15:00
16:31 白沢トンネル出口
天候 | ガス→晴れ→雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
小出IC→田子倉P 50km 1時間ちょっと コンビニは小出IC近辺で寄っておくこと! 田子倉Pには簡易休憩所・トイレあり。六十里には電話BOXあり。 田子倉、六十里越ともに登山口に登山ポストあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・田子倉眺め〜鬼ヶ面眺め間は痩せ尾根だが樹木もあり特に問題ない。 ・鬼ヶ面眺め〜浅草岳はかなりの急斜面を九十九折りに登っていく。場所によってはやや注意を必要とする岩場のトラバースになるので気を付ける事。 ・前岳〜南岳は厳しい所は無いが、片側が切れ落ちている箇所が多く、ふわふわしていてどこまでが安定した地面かはっきりしていない箇所も多いので、端に寄らない方が良い。 ・虫はそれ程多くは無かった。トンボが出ていたので大分片付いたのでしょう。 ・下山後の温泉は小出の薬師の湯。露天は男女1日交代のようです。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ 1
予備電池 1
ガイド地図 1
GPS 1
笛 1
筆記具 1
保険証 1
飲料 2.5l
ティッシュ 1
バンドエイド 1
タオル 1
携帯電話 1
計画書 1
雨具 1
ストック 1
時計 1
非常食 1
|
---|---|
共同装備 |
ツェルト 1
ファーストエイドキット 1
医薬品 1
カメラ 2
車 1
|
感想
前々から紅葉の時にでも行ってみたいと思っていた浅草岳。
田子倉から登って鬼ヶ面山を回って行くと面白そうだけど、その後田子倉へ戻る交通手段はあるのだろうか?とか、そもそも日帰りで行くには遠いし、コースタイムも厳しそう、等々考えていて行ってませんでした。
しかし、ここ最近、kiyoshiさん、3taroさん、miuraj2さん、alpinismoさん等沢山の人のレコと素晴らしい写真を見て、行こう!という事になりました。
●出発前
1つ目の問題(六十里峠から田子倉への移動)は単純に歩く事にしました。約7kmの車道歩き…考えるだけでゲンナリしますが、雨が降っても日没しても歩けば何とかなるので。折り畳み自転車とかあれば良いのですけどね、多少楽に出来ればと思いシューズをデポしておきます。
2つ目の問題、時間が無い事については、余りやった事が無い前日移動と車中泊により明るくなったら直ぐに出発できるようにします。
さて、前の日19時頃に登山口に到着しましたが、困りました。途中でコンビニに寄って食料を買い込む予定でしたが、小出ICから少し走るとコンビニはその後現れる事はありませんでした…。田子倉近辺には人の住んでいる気配は無く真っ暗です。地図を見ると只見まで行くと少し町らしきものがあってヤマザキショップのマークがあります…ヤマザキショップか、怪しいな…夜間は閉じているか、店自体が閉鎖していそう、と思いましたが行ってみます。…やはりコンビニ跡らしき建物しかありませんでした。
どうするか。先に進むと会津若松まで行ってしまいそうなので戻ります…小出から50kmくらい来ちゃったんだよなー。山道を50km往復100kmで2時間くらいか。家を出てからだと5時間半、遠い山だ(自分のせい)。
結局のところ45km戻った地点にコンビニがあり食料・水が調達出来ました。真っ暗で寂しい(ダム湖沿いってそんな感じありますよね)登山口駐車場へは戻らず、途中の道の駅で仮眠します。ところでここの道の駅にはアヒルが居ます。
●山登り
3時半に起床。4時に道の駅出発。4時40分には登山口到着。準備して5時出発です。睡眠時間は4.5時間位でしたが快調なようです。家と違って何もやる事が無いから良く眠れたようです。
本日の天気は、晴れの予報でしたが曇りのようです。太陽と青空は見えません。仕方なし。
樹林の中を登って行き、田子倉眺めで尾根上に上がります。田子倉眺めからは田子倉湖が眺められるそうですが一面真っ白です。うわあ30m先が見えないですよ。これなら家から1時間の武甲山でも一緒ですね…、いや今日はヒメサユリが見れれば、等と思っていると白いモヤの中に山の端が浮かんでいるのが見えました。あれは…。そして次第にモヤが晴れると、鬼ヶ面の絶壁が見えて来たではありませんか!最初隠しておいて鬼ヶ面眺めに到達するタイミングでそのヴェールを取るなんて憎い演出です。これは…ひと月前に一の倉沢を松の木沢の頭から見た時よりも迫力ありました。鬼ヶ面までの距離が近いからですかね。
空も晴れて気分良く快調に登って行くかと思われましたが、ペースダウンします。どうも暑くてオーバーヒートしているようです。暑いのは苦手です。
昭文社地図のコースタイムは鬼ヶ面眺めまでは甘めで、その先山頂まではかなり厳しくないですか?標高差500mで1時間10分は結構な速さだと思います。…そんなことをツワモノがゴロゴロしているヤマレコで呟いて見ても詮無い事でした。
鬼ヶ面眺め〜山頂は地図を見るとかなりの急斜面を登って行くのですが、道が上手く九十九折りに作られており無理なく登れました。ただ一般登山道としてはかなり手厳しい部類だと思います。登っている時に太股と脹脛が少し攣りました。あと、バランスを崩してストックで体勢を立て直す時に肩と脇腹も攣りました…、体調はイマイチのようです。
山頂は人がいっぱいだったので、山頂より少し外れた所にあるヒメサユリのポイントへ向かいました。登って来る途中にも幾つかはあったのですが、ちょっとヨレヨレだったので写真には撮って無かったのです。咲いていました。でもつぼみが多いですね。
山頂に戻ると人が捌けていて落ち着いて休憩できました。浅草岳の山頂は見晴らしは良いのですが、鬼ヶ面の岩壁も隠れてしまうし、今日は霞んでいて遠望が効かないので山も見れず、という事で今一つでした。
登って来たハイカーと話をすると、六十里峠からきたとのことでした。アップダウンが多く大変だけどもヒメサユリが沢山咲いていたとのこと。
体調・体力は少し心配ですが、想定の時間よりは早い時間だったので鬼ヶ面方面へ行く事にします。
浅草岳本峰から前岳へは途中小さな湿原になっている所や雪田が残っていたりもして気分の良い道でした。前岳にはシラネアオイも咲いてました。
前岳から降りてゆくと、次第に鬼ヶ面の岩壁が目の前に見えるようになります。鬼ヶ面眺めから眺めるのも良かったですが、この辺りから見る岩壁はさらに迫力が増しています。来て良かったよ…。
途中キスゲが咲いていたのですが次に見かけたら撮ろうと思って写真を撮らなかった。どうもキスゲはその場所にしか咲いて無かったようです。残念。
狢沢カッチという小ピークからの眺めが良かったです。前方には鬼ヶ面の岩壁が続き、振り返れば前岳と本峰が見え、見下ろすと緑の森に白い雪渓が這っていて、北西には守門岳が見えます。ここでパノラマを撮影。30分程休憩をとります。
休憩後に再出発した直後に異変が発生。両腿が攣りました。いつもは少し筋肉を延ばしたりしてると復活するのですが、今回は足を伸ばすと直ぐにまた攣ってしまいます。うーん。少し広い場所で腰を降ろし、マッサージすると攣りは直りました。まあ、ゆっくり行けば大丈夫そう?という事でここからはこまめに休憩をとりつつ進みます。そこからのコースタイムは超ゆっくりです。
それにしてもこのコース、かなりの部分で切れ落ちた崖のすぐ脇を通るのでずっと眺望が良いです。ただ、下をのぞきこもうとして余り端に寄らない方が良いです。安定した地面のように見えてもふわふわした不安定な箇所が結構あります。alpinismoさんのレコによると踏み抜く箇所もあるのだとか。恐ろしいです。
鬼ヶ面山の前後で素晴らしいヒメサユリの群落が幾つかありました。まだつぼみも多かったので暫く楽しめるのではないでしょうか。浅草岳山頂よりはこっちの方が沢山見れます。
最後のピーク、南岳は標高も少し低いしおまけのように考えていましたが、尖っていて樹林も無いので見晴らしは一級でした。また南岳から少し鬼ヶ面山方面へ降りた箇所には、一番大きなヒメサユリの群落がありました。
そんなこんなで何とか六十里越登山口に下山できました。最後は写真を撮るのにしゃがむのも億劫になる程疲れましたが、天気にもそこそこ恵まれ、最高の景色と花たちに囲まれ、楽しく歩くことが出来ました。第1部完。
●第2部
楽しい山歩きは無事終わり、登山靴をデポしていた靴と履き替えて車道歩き7kmの始まりです。
何とかなるだろーという軽いノリでこちらへ降りてきてしまいましたが、南岳から田子倉駐車場のあたりはかなり遠く見えて、さらに遠ざかるように降りてきているのです。
ま、しょうがないので黙々と歩きます。トンネルがちょっと嫌ですね。バイクのエグゾストノイズがここでは轟音となって響き渡ってうるさいです。ちなみにヘッドランプは必携です。これが無いと暗いトンネルの中で対向車にうっかり轢かれかねません。
かなりの部分をスノーシェッドの下を歩きます。また、終点付近には明かりの無い真っ暗なトンネルがあって精神的にも疲れるなあ。
真っ暗トンネルを抜けあとようやく1km程、というところで後ろから来た車が停まって、「乗って行きませんか?」とのこと。ありがたく乗せてもらいました。後部座席には先客のハイカー2名が居て、私と同じように六十里越から歩いているところを拾ってもらったのだそうだ。運転手さんは只見で働いているとのことで、途中にこのようなハイカーを見つけると、只見のイメージアップのためにも積極的に声を掛けているのだとか。私的にはかなりイメージアップしてしまいました。また紅葉の時にでも拾ってもらおう・・・じゃなくて、紅葉の鬼ヶ面もぜひ訪れてみたくなりました。やはりデポ用の自転車欲しいです。ちらほら使いたいルートもありますしね。
浅草岳遠いしなー、と思っていた私の背中を押してくれた素敵なレコと作者さんたちに感謝!
浅草岳の山頂って、こんな風になってるんですね
同じ日に鬼が面経由で、カッチ手前でリタイヤしたので、山頂踏んでないんです
なーんて実は、鬼が面の山頂で「 いかがですか?」って言った者です(笑)
写真を拝見してて、b-gripのお兄さんかな?って思ってたら、そうでしたね
興味のあるアイテムだったので、どんな感じか聞こうと思いつつ、 に気を取られ。。。です(;^ω^)
予想以上にハードな山でしたけど、来年のヒメサユリのシーズンに、リベンジしたいと思います
こんばんは。
の方ですね、憶えていますよ! 物凄い心惹かれましたので(笑)
山頂で雪田で冷やしたなんて空けたら美味しいでしょうねー。でも下山するの面倒臭くなってビバークするはめになってしまいそうです・・・
b-gripは1年半くらい使ってますが気に入ってます。山で50回位使用しましたが特に事故はありません。私はミラーレスの小さいカメラですが、元々は一眼用のもので強度も十分です。カメラの着け外しも楽ですがしっかりしています。1万円くらいしてしまいますが、取り回しが楽になってお勧めです。
ヒメサユリ、キレイですね!
そしてかなりの数、咲いているのですね
お山の姿も素晴らしくカッコいい!!
しかし、良いお天気で羨ましいです
同じ新潟でもこんなにお天気が違うとは〜
靴のデポは、いいアイディアですね!
流石です
自転車デポはできないので、今度やってみよう〜
お疲れ様でした〜
コメント ありがとうございました
画像小さくでしたが 載ってます載ってます(^^)v
も良くて 暑すぎなくて・・雪風に助けられました。。
麗しいお姫様の姿に同行者はやられてましたケド
ヒメサユリもですが あの稜線歩きが なんとも素晴らしかったです。
逆コースはキツそう・・などと話しながらだったんですよ。。
お疲れさまでした
こんにちは!
八海山行ってらしたのですか。こちらは4時くらいまで雨が待ってくれたので、下山するまで猶予がありました
浅草岳、大迫力でカッコイイですよー。こんなギザギザですが危険な箇所も無いので是非お二人でどうぞ!
稜線歩きは確かに素晴らしかったですね〜。片側は遮るもののない「丸見え」の部分が多かったですからね。
私は逆に時計回りコースはきつそうだなー、と思いながら歩いてました。狢沢カッチから見上げる浅草岳が大きく見えて、逆方向の人はこれからあれを登るのか大変だな…と思って見ていました
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