山行記録: 鳳凰三山縦走

記録ID: 3163644

全員に公開

無雪期ピークハント／縦走

甲斐駒・北岳

鳳凰三山縦走

2011年04月29日(金) ～ 2011年05月01日(日)

nabekuni その他1人

GPS: 56:00
距離: 17.7km
登り: 2,172m
下り: 1,863m

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コースタイム

1日目

山行: 5:30
休憩: 1:25
合計: 6:55

7:10

45分

御座石鉱泉

7:55

8:10

65分

石空川渓谷分岐

9:15

9:30

65分

七合目

10:35

10:45

20分

11:05

11:25

65分

燕頭山

12:30

12:55

70分

14:05

鳳凰小屋

2日目

山行: 6:35
休憩: 3:35
合計: 10:10

6:05

45分

鳳凰小屋

6:50

7:05

20分

2620m

7:25

7:45

5分

賽の河原

7:50

7:55

50分

アカヌケ沢の頭

8:45

9:00

25分

鳳凰小屋分岐

9:25

9:45

25分

鳳凰山

10:10

10:40

65分

薬師岳

11:45

13:05

35分

南御室小屋

13:40

13:50

70分

苺平

15:00

15:20

55分

杖立峠

16:15

夜叉神峠

3日目

山行: 0:40
休憩: 0:00
合計: 0:40

6:50

40分

夜叉神峠

7:30

夜叉神峠登山口

天候	4/29:晴れ、30:晴れのち曇りのち雨、5/1:曇り時々雨
過去天気図（気象庁）	2011年04月の天気図
アクセス	利用交通機関：バスタクシー自家用車御座石鉱泉に駐車。夜叉神峠登山口に下山後タクシーとバスを乗り継いで回収。アクセスを調べる my出発地登録
その他周辺情報	ほったらかし温泉

写真

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2011年04月30日 07:42撮影 by NIKON D90, NIKON CORPORATION

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4/30 7:42

撮影機器：

D90 ニコン

装備

個人装備	長袖シャツ Tシャツソフトシェルタイツズボン靴下グローブ防寒着雨具ゲイター日よけ帽子着替え靴予備靴ひもサンダルザックザックカバー行動食飲料ライター地図（地形図）コンパス笛計画書ヘッドランプ予備電池 GPS 筆記用具ファーストエイドキット常備薬ロールペーパー保険証携帯時計サングラスタオルツェルトストックナイフカメラテントマットシェラフ
共同装備	調理用食材調味料ガスカートリッジコンロコッヘル食器調理器具ポールテント

個人装備

長袖シャツ Tシャツソフトシェルタイツズボン靴下グローブ防寒着雨具ゲイター日よけ帽子着替え靴予備靴ひもサンダルザックザックカバー行動食飲料ライター地図（地形図）コンパス笛計画書ヘッドランプ予備電池 GPS 筆記用具ファーストエイドキット常備薬ロールペーパー保険証携帯時計サングラスタオルツェルトストックナイフカメラテントマットシェラフ

共同装備

調理用食材調味料ガスカートリッジコンロコッヘル食器調理器具ポールテント

感想

nabekuni

4月29日　晴れ

　君津23:00-3:20御座石鉱泉

　御座石鉱泉7:10(45)7:55石空川渓谷分岐8:10(1:05)9:15七合目9:30(1:05)10:35 ? 10:45(20)
　11:05燕頭山11:25(1:05)12:30 2,250m? 12:55(1:10)14:05鳳凰小屋　(計5:30)

　天気は4/29-30は晴れ時々曇り、5/1は曇り一時雨の予報で、縦走中はOKだ。気温は明日は低く明後日は高い模様。
　荷物の重さは約20kg。23:00に出発、八重原で桂さんを拾う。アクアラインも首都高も節電で照明が消えていて真っ暗だが、走行には支障ない。一方、中央道は従来通り明るい。中央道の車は多く、サービスエリアの人も多い。震災直後の自粛ムードが変わってきたようだ。
　談合坂SAでは「復興ラーメン」を食べた。880円のうち100円が義援金になるそうだ。
　韮崎ICで降りて、御座石鉱泉に向かうが、幹線道路から山道に入ると道幅が狭くなり、両側が切れ落ちているのにガードレールの無い、ちょっと怖い道を走る。
　3:20御座石鉱泉に到着。広い市営の無料駐車場があり、トイレもある。1,2列のシートを倒して3:30に仮眠。外気温+1℃、空には満天の星が輝いている。

　5:45起床。少し寝過ごした。天気は晴れ、気温8℃。
　コンビニ朝食の後、身支度を整え、御座石鉱泉の玄関で登山者名簿に記入する。御座石鉱泉は32年ぶり3度目だが、建物はすっかり変わっていた。
　7:10出発、気温10℃。トイレ脇が登山道入口になっているが、いきなり急登が始まる。すぐにフリースを脱いでTシャツ姿になる。下はタイツなど穿くと暑いので、ブリーフの上に直接オーバーズボンを穿いているが、それでも暑い。
　暫くは雪は全く無く、七合目あたりからちらほら雪が出てくる。雪は次第に増えて、燕頭山の手前でツルツルに凍っており、スリップの危険が大きくなったのでアイゼンを着ける。
　燕頭山の山頂部は陽当たりが良いせいか雪は全く無くどろんこ状態だ。その後も雪があったり無かったりで、アイゼンを着けた状態では甚だ歩きにくいが、時々アイスバーンがあるので外せない。
　燕頭山から小屋までは急斜面のトラバースが多く、緊張を強いられる。
　14:05鳳凰小屋に到着。先着のテントは1張りのみ。テン場は平坦で雪は50cm程度だが、良く締まっているのでスコップによる整地なしで、そのまま設営出来た。
　水場はつい先ほどホースを引いたばかりで少し濁りがあるので、沢の大岩の下の水場で水を汲んだ。
　遅いランチはフレンチトースト。山で作るのは初めてだが、非常に美味しい。
　天気は良いものの時々雪が降って来る。おかしな天気だ。
　16:15現在テント内は10℃。テント内で休憩後、アジの干物を焼いてビールで乾杯！
　α米に寿司太郎で作ったちらし寿司に鰻の蒲焼きを載せた豪華な夕食だが、昼食が遅かった為、お腹一杯でやっとの思いで完食した。
　19:00現在テントは14張。外気温は-4℃。
　トイレに行った後、テン場と星空の撮影をした。少し雲があるものの星がきれいだ。
　外気温-8℃、テント内0℃、19:00就寝。下半身はタイツにオーバーズボン、靴下に羽毛ブーティー。上半身はTシャツにフリースとインナーダウンとヤッケ。それに薄手の羽毛シュラフとシュラフカバーだが、快適だ。

4月30日　晴れのち曇りのち雨

　鳳凰小屋6:05(45)6:50 2,620m 7:05(20)7:25賽ノ河原7:45(5)7:50赤抜沢ノ頭7:55(50)
　8:45鳳凰小屋分岐9:00(25)9:25観音岳9:45(25)10:10薬師岳10:40(1:05)11:45南御室小屋13:05
　(35)13:40苺平13:50(1:10)15:00杖立峠15:20(55)16:15夜叉神峠　(計6:35)

　3:30起床。テント内0℃、外は-4℃。天気はピーカンだ。
　薄手のシュラフとシュラフカバーでも寒くはなかった。コッヘルの水は凍っていないが、コップの底の水が凍っている。
　コーヒーを飲み、アマノフーズのFDカレーとオニオンコンソメスープの朝食。4:30朝食完。
　撤収して6:05出発。最初は樹林帯の急登。約30分で樹林帯を出て、広いザレの急斜面の直登になる。フル装備では辛い。大勢の人が地蔵岳を目指して登ってくるが、ほとんどが小屋からのピストンだ。
　途中の大きな岩の上で休憩。岩の上は傾斜が緩いので休憩には最適だ。
　出発時はピーカンだったが、次第にガスが出て来た。
　7:25賽ノ河原に到着。小屋から1時間05分だった。甲斐駒ヶ岳がきれいに見えるが、ガスが多くちょっと残念。でも地蔵岳のオベリスクは素晴らしい。下の方から見るとただの岩だが、稜線から見るとすっくと立ったオベリスクなのだ。
　意外にも賽ノ河原ではsoftbankが通じるので、オベリスクの写真と甲斐駒ヶ岳の「AR山」画像をSMSで丸山さんと古川さんに送った。AR山を実際に山で使ったのは初めてだが、ほぼ正確に甲斐駒ヶ岳を同定している。これは面白い。
　稜線に出た後も観音岳まではかなりの急登が続く。観音岳山頂にいる頃ヘリが上空でホバリングしながら何やら呼びかけている。どうやら遭難事故があったらしい。
　白峰三山を見ながらの稜線漫歩のはずだったが、ガスに包まれてかすかに見えるのみで残念だ。
　稜線上は雪があったり無かったりで、アイゼンを着けたままでは歩きづらいが、雪もあるので外す訳にもいかない。
　薬師岳の山頂はほとんど雪が無い。このあたりまで来ると大きな荷物を背負って縦走する人が目立つようになる。
　薬師岳から5分くらい下ると半ば雪に埋もれた薬師岳小屋がある。ここも昨日あたりから営業をしている。
　薬師岳から南御室小屋までは樹林帯で、ほぼ雪道が続く。
　南御室小屋は樹林帯にぽっかり空いた広い空間に建っている。テン場にはテントが13張あるが、みなここをベースに鳳凰三山を往復するのだろう。
　小屋の前のベンチでレトルトシチューとパン、コーヒーの昼食。今夜のキャンプ地の夜叉神峠は水場が遠い(往復30分)ので、ここで3㍑ほど汲んでいく。
　南御室小屋から先は雪があったり無かったりだが、次第に雪の無い道が多くなり、苺平から30分ほど下った所でアイゼンを外す。俄然歩きやすくなったが、その後も雪はあるので凍った所は慎重に歩く。
　夜叉神峠に着く頃にはかなり疲労困憊した。小屋でキャンプの申込みをしたが、泊まり客5人が炬燵に当たってゆったりしていた。
　テン場にはテントが1張だけあった。広くて乾燥している所を探して設営。
　テントを張ってひと休みすると既に夕暮れ。鯵の干物を炙り、ビールで乾杯！今日の夕食は豚の角煮丼とみそ汁、金時豆。
　夜叉神峠はソフトバンクは通じないが、ドコモはバリ3。桂さんのドコモ携帯で芦安観光トラベルサービスのタクシーを予約した。韮崎まで約40分で料金は7～8,000円とのこと。
　19:45就寝体勢。外気温5℃、テント内16℃、暖かい。

5月1日　曇り時々雨

　夜叉神峠6:50(40)7:30夜叉神峠登山口　(計40)

　夜叉神峠登山口7:55-8:30韮崎駅9:45-10:30御座石鉱泉10:50-13:10ほったらかし温泉14:30-19:55君津

　3:20頃目覚める。雨が降っているがすぐに止んだのでトイレに行ったが、とても立派なバイオトイレだった。3:40テント内7℃。4:30起床予定だったのでウトウトして気付いたら5:05、寝過ごしてしまった。
　マジックライスのエビピラフとドライカレーは1食づつ持参し、半分づつ食べる。どちらもまずまずだったが、調味粉末を充分にかき混ぜないと味に濃淡が出来てしまう。尾西でもエビピラフとドライカレーがあるので試してみよう。
　小雨の続くなか撤収し、カッパ代わりにオーバーズボンとヤッケで6:50出発。
　夜叉神登山口への下りはやや急だが、幅が広く歩きやすい。雨降りでも登ってくる人3人と出会う。不思議に思ったが、明日の天気予報が晴れに変わっているらしい。
　コースタイム通りの40分で登山口に到着。タクシーを予約した8:00まで30分あるので四阿で着替えをしていると、30分早くタクシーが来た。運転手さんに待って貰って着替えをしていると1人下山してきた。バスはこの時間無く、タクシーに乗りたそうだったので声を掛けて一緒に韮崎まで行くことにした。彼は昨夜夜叉神峠小屋にいた5人グループの1人で、御座石鉱泉まで縦走する予定だったが、体調が悪いので1人下山したそうだ。
　韮崎まで35分、7,280円だったが、割り勘以上の3,000円を頂き、得してしまった。
　バスは9:45なので、韮崎駅の待合室で75分の待ち合わせ。
　青木鉱泉行きのバスは韮崎駅の裏手から出ている。5月連休と夏休み、秋の連休の登山シーズンのみの期間限定運行だ。29人乗りのマイクロバスだが、乗客は我々2人のみ、貸し切りだ。
　10:30御座石鉱泉着。10:50出発。温泉は御座石ではなく、以前から行ってみたかった「ほったらかし温泉」へ。途中甲府市内のくるま屋でラーメンの昼食。
　ほったらかし温泉は山梨市のフルーツ公園のある棚山の中腹にあり、甲府盆地と富士山の展望が素晴らしい露天風呂が売り物だ。広大な駐車場があり、温泉は「あっちの湯」と「こっちの湯」の2つあるが、大きいほうの「あっちの湯」に入る。入浴料は700円とリーズナブル。
　残念ながら富士山の展望は無かったが、甲府盆地の見晴が素晴らしい。営業時間は日の出の1時間前から、というのが凄い。是非日の出時間や夜にも来てみたい。
　中央道は渋滞が激しそうだったので、大月まで甲州街道を走った。
　君津駅前のビッグボーイで夕食を食べて、19:55我が家に到着。