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Yamareco

記録ID: 31644 全員に公開 沢登り白神山地・岩木山

白神山地・川原平→大川→キュウベイ沢→粕毛川下りの沢→三ガイ沢→赤石川カネマサコ沢→滝川西の沢→奥入瀬川逆川→ウズラ石沢→白神岳→黒滝沢→津梅川カンカケ沢→大間越

日程 1993年07月30日(金) 〜 1993年08月09日(月)
メンバー , その他メンバー4人
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白神山地・川原平→大川→キュウベイ沢→粕毛川下りの沢→三ガイ沢→赤石川カネマサコ沢→滝川西の沢→奥入瀬川逆川→ウズラ石沢→白神岳→黒滝沢→津梅川カンカケ沢→大間越

1993/7/30-8/9(9-2)

L:石崎啓之(4) AL:古川浩司(9) M:岩田浩一(1)、藤井信彦(1)、小野寺純(1)

7/29 ババアさんちでC0。

 週間天気予報はむこう1週間、パッとしない天気を告げているが、待っていても埒があかないので入山を決意。

7/30 ババア宅→川原平(10:15)→堰堤(12:00)→ジョウトク沢(13:00)→オリサキ沢出合C1(17:00)

 地図にない林道分岐で沢に下りると堰堤の下であった。堰堤は踏み跡があって巻く。ジョウトク沢でジョウトク様に挨拶して本流をつめる。標高290 から函状。タカヒグリと呼ばれるところ。最後ALがザイルひっぱって泳いだが、他は胸までつかってジャブジャブ歩く。途中シュリンゲを1回たらす。今回は増水していたが、水量少なければなんともないのだろう。オリサキ沢を少し入ったところにC1。

7/31 停滞 C1=C2

 夜半強く降ったが、日中は小降り。

8/1 雨 C2出発(9:15)→ヨドメの滝引き返し(11:15-45)→C3(13:00)

 昨日より10cm減水、しかし入山時よりは多い。なんとか歩けそうなので出発。ヨドメの滝はものすごい水量。対岸のルンゼを偵察したが、爆風で吹っ飛ばされそうになった。右岸の巻き道を使って巻く。下ははっきりしないが、上へ出ればすぐわかる。滝の少し上で渡渉困難なところがある。Lが先の様子を見に行くが、時間も遅いし引き返す。オリサキ出合の本流側には、切り開かれたいい天場がある。天場を移して釣りして遊ぶ。

8/2 C3(6:10)→キュウベイ沢(7:10)→コル(11:10-25)→粕毛本流C4(16:00)

 前日一度歩いているので、あっという間にキュウベイ沢出合。キュウベイ沢はなんともないという話であったが、出合からして3mの滝。フリクションでひたひた登る。しばらく行くと5-6mの滝が4個ほど出てくる。すべて直登。Mのためシュリンゲを1回垂らす。話と違うじゃないか、うれしいやら困ったやらで歩くことしばし、標高600付近へ来るといよいよ核心突入といった風情になってくる。何が出てもおかしくないという感じ。標高600は、でかいチョックストーンが詰まっていて、脇が滝となっている。その上にはさらに20mの滝。左岸の草付きへ登ってみると、その先にもナメ滝があるみたい。ひょっとしてヤバイんじゃないかと思いつつ、チョックストーンはLが空身で抜け、ザック吊り上げ、シュリンゲ垂らす。20mの滝は右岸のブッシュ帯を容易に巻けた。あとはひとしきりナメ床が続いて源頭となり、ほっと一息、源頭にもヌルッたナメ滝があり、シュリンゲ垂らしたりする。キュウベイ沢はヤブ漕ぎもなく、非常に快適。地図のような崩壊もない。雰囲気はヌピナイ左股に似ている気がした。あとは下り沢を駆け下るだけ。源頭には急なナメがあり、気が抜けない。この沢も何もないはずであったが、しばし河原を下ると滝がいくつも出てくる。小さいが、いずれも巻くのはめんどうがかかる。細かいことは忘れたが、何でも漁入沢に酷似している。あの函の巻きをやらしくするとこの沢になる。天気図の時間ドンピシャリにようよう本流に到着。一本上流の支沢にC4あたりはひっそりとしたブナ林。河原はういういしくさえある。夜更けまで焚き火を囲む。月夜だ。

8/3 C4(7:50)→ウトウ沢出合(9:10-11:20)→三ガイ沢上二股C5(12:50)

 昨夜は夜が遅かったので寝坊する。ウトウ沢までいいペースで来たので釣りして遊ぶ。大して釣れない。ウトウまでは河原と淵で水量も結構なものだが、ここから水量はぐっと減る。三ガイ沢は上二股標高510までだるい河原が二筋、三筋となって流れている。途中に三ガイ滝があるつもりでいたのだが、実は二股上にあった。おかげでいい休養になった。

8/4 快晴 C5(7:10)→二つ森(10:30-11:10)→カネマサコ源頭(13:30)→赤石沢本流出合C6(16:00)

 三ガイ滝は15m2段、左岸のガレからブッシュに入るとかすかな踏み跡がわかる。前日偵察済みで難なく通過。続く5mの滝はシャワークライム、 8mの滝は右岸ガレからブッシュへ。これも踏み跡。高く登るわりには下り口は滝の下り口。あとは概ね小汚い河原。小ナメ滝がいくつかあるくらい。予定ではピーク西のゆるい傾斜のとこに出るはずだったが、ピークよりに1本間違え、ヤブに入るのが早かったこともあって、1時間ほどもがいた挙句にピーク下の夏道に出る。夏道は地図にはないが、いいのがついている。八森に「ブナっ子ランド」なるものがあるので、人がけっこう入っているのだろう。ピークから西のコルへ下り、青秋林道刈り分けを使ってカネマサコ源頭に向かう。が、刈り分けとは名ばかり、踏み跡のようなものに化している。すぐ見失っちゃうし、これは使えません。大高巻きでもしているかのようでした。カネマサコ源頭は、急で小滝がいくつも出てくる。M空身にして、いちいちクライムダウンしていると非常に時間がかかる。巻いたほうが早いかもしれない。左股に入ったつもりが実は右股を下っていた。うねうねと蛇行しており、どこにいるのか分からない。泊まりの平もなんだかわからない。二股すぎると滝がいくつも出てくる。ヌラリと光る黒いナメ滝が本流出合付近まで続いている。左岸をさくさく巻いていく。今日も天気図ぴったりに行動終了。本流出合はいい天場。ブナの巨木の下でなんかマタギちっくだ。

8/5 C6(6:00)→ヨドメの滝(7:30-8:00)→石滝(9:30-11:00)→赤石川二股(12:10-14:10)→西の沢出合C7(15:30)

 苔むした河原をあっという間にヨドメまで。ヨドメはフィックスロープにシュリンゲつなげてクライムダウン。落ち口付近は高度感あり。石滝まではところどころ岩盤もある。トンボがいっぱいいて、のんきな河原だ。石滝は右岸を巻く。楽勝。ここでしばし釣りを楽しむ。ALが「でけえの逃がしたぁ」と嘆いていたが、釣れなきゃ同じだ。確かにでかいのがいる、この辺は。ポクポク河原を下って二股。遅いMを待つ間に火をおこして蕎麦をいただく。最近の若者はバトルしようといっても盛り上がらないので、上品に食う。Mに地図読みさせつつ、西の沢出合へ。倒木が邪魔だが、まぁいい天場だ。

8/6 C7(6:05)→コル(7:40-8:00)→追良瀬川本流(9:50-12:10)→ウズラ石標高650C6(14:00)

 西沢は伸々のブタである。ヌルった小滝が2-3個出てくる。シュリンゲ1回。コルへのヤブ漕ぎは楽。逆川源頭に7mの滝。残置シュリンゲもリーダースタッフのシュリンゲ全てつなげて降りる。すぐ下にも5m位の滝、左岸を巻く。ガケマークのところとおぼしき滝も左岸を巻く。溝みたいなところを過ぎると、しばらくして本流に出合う。ここの流れはあくまで穏やか。所々岩盤。そうこうするうちに本流。本流も逆川を分けると小さい。下流は結構大きい。ウズラ石核心は両岸が急な草付きで中に小滝が3個ほど出てくる。5mの釜滝は左岸をへつるようにして通過。ぐにゃぐにゃとひん曲がった滝は左岸のフィックスロープにシュリンゲ足して通過。しかし、このロープはボロの上、頼りない根っこにフィックスされており、あと何人通過できるか私は知りません。標高610 にC8。ここは人が多い割にはバコバコ釣れる。しかも小さくても20cmはある。C8にしてついに念願の天丼にありつく。ビールまで出てきた日にゃあ泣けた。

8/7 C8(6:00)→白神岳(8:30-9:40)→C8(11:15-12:00)→ウズラ石出合(13:30-14:00)→ニセ白滝沢出合(15:00)→黒滝沢出合C9

 白神岳ピークまでなにも出てこない。源頭の詰めは「迷ったら右へ」という意味不明な迷信があるが、素直に地図読めば大して外さないだろう。迷信にだまされ、一度間違うが小屋の下にひょっこり出た。しかし、ピーク直下には水場の沢が突き上げており、下った折に分かったことだが、この沢にはご丁寧にデポ旗やらケルンやらがある。しかし、この沢を下った酔狂な輩も我々くらいなもんではなかろうか。途中で会ったおっちゃんたちは「どうしたの?」なんて驚いていた。核心のぐにゃぐにゃした滝はフィックスロープでクライムダウン。5mの釜滝はMクライムダウンさすのに気を使う。あとは今日の天場、白滝沢へひらすら歩く。我々は標高520の二股を白滝沢と信じ込んでいたが、実はこれはニセモノ。そうとは知らずに日暮らしの滝を見に行く。土砂で埋まった岩盤があって「うおお、日暮らしの滝も地震で崩壊かぁ?」なぞと大騒ぎしたが、何のことはない1本上流の二股にしっかりあった。この二股(黒滝沢出合)でC9。追良瀬川は我関せずといった面持ちでひょうひょうと流れている。夜、蛍が現れる。ああ、山行も終わりだなぁ、なぞと感じ入ることしきり。

8/8 C9(7:15)→コル(9:25-55)→津梅川(15:30)→標高320C10(16:00)

 標高560付近から小滝がいくつか出てくるとその先、標高600に黒滝20m。左岸は切り立っており巻けない。右岸を大巻き。上の小滝も一緒に巻いた。途中デポ旗が数本あるが、あてになるものではない。標高640は変形した三股となっている。中股にデポ旗がある。溝みたいな所をどんどんつめていくと途中にもデポ旗が何本も出てくる。津梅川カンカケ沢の二本並んだ支沢のうち、北側のそれに入ると大変そうなので、追良瀬源頭は南西に向かってつめる。予定のコルに出たと思いきや、実はガケマークあたりに出たらしい。そうとは気づかずに真西へ下っていく。源頭から急なナメ滝が続く。源頭はまあこんなもんかな、と小さく巻いて下っていく。が、下るにつれ、滝というより露出した岩盤といった感じになってきて、沢中はほとんど下れなくなる。この辺で間違えたかなあと疑問をさしはさむ余地はあったのだが、下って下れないこともあるまい、と下りつづける。しかし、沢中はほとんど下れず、右へ左へ縫うように巻くことしきり。ルートファインディングにかなり時間と神経を要す。小尾根を越え、支沢を渡り、おそらく標高500とおぼしき二股についたのが14時過ぎのこと。この辺にくるとようやくまともな沢になってくる。すぐ下の滝は懸垂下降で下る。見通しつかなければ、尾根をこいででも登り返そうとい話もあったが、なんとか下れそうだ。標高380らしき二股までくると泊まれるとこもあって安全圏という感じだ。しかし、現在地は確信できない。なにしろ、どこをどう下ったか見当がつかないので。しばらくすると滝が出てきて行く手を阻む。標高320を切り開いて泊まる。またしてもきっかり16時であった。

8/9 C10(6:00)→小又沢出合(7:30-8:00)→林道終点(8:30)→大間越(9:30)

 天場すぐ下の滝は10m、1年目にはクライムダウンはシビアそう。左岸をぐるりと巻く。途中ブッシュ薄くツタを使ったりした。あとは3-4個滝が出てくる。いずれも5-10m。全て右岸を巻く。うち2つにははっきりした踏み跡がついているが、つかむものはない。1時間半で小又沢に着いた。リーダースタッフは顔を見合わせほっと胸をなでおろす。大又沢出合まで林道。日本海に出てビール飲んでボーとした。元気が取り得のMは、さみいさみいといいながら泳いでいた。

山域概略

 計画段階では白神はどこでも泊まれるという評価であったが、ここが特に天場が多いというわけではない。ただし天場とされているところはすべて開かれた良い天場である。薪は豊富でよく燃えるが、カンバはないので工夫がいる。我々は枯れたササをつぶして使うマタギスタイルで火をおこしていた。側面にササはない。巻きはほとんど潅木の中であった。さして困難なところはなかったが、部分的に薄いところもあるので注意。稜線に近づくにつれササが多くなり、ヤブ漕ぎは必ずしも楽なわけではない。大川は確かに水量の増減は早そうだ。ただし、赤石、追良瀬と比して、という意味である。この山域は全般的にいって減水は遅いといえそうだ。赤石川のヨドメの滝を我々の写真と岳人の写真で見比べると、我々のときはかなり増水気味であったことがわかる。3日間の晴天の後である。ブナ林の保水性というやつだろう。まあ、行動に支障はなかったが、大雨直後の行動は避けたほうがいいだろう。下流域では、どの沢も水量はけっこうなものである。粕毛川もウトウ沢出合あたりまでは、増水したらまず動けまい。魚はなるほど、賢い。三ガイ滝、ウズラ石以外はほとんど釣れなかった。白神には正確な意味での魚止めは存在しないといえる。魚止めといわれる滝よりもかなり上でも魚はいるので。
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