静寂の秘峰「尾瀬・笠ヶ岳」（奈良俣ダムから）

2021年05月14日(金) [日帰り]

• GPS: 07:17
• 距離: 18.7km
• 登り: 1,376m
• 下り: 1,378m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:07
• 休憩: 1:04
• 合計: 7:11

4:30 林道ゲート
4:46 4:47 林道出合（四差路）
5:44 5:50 ワラビ平
6:38 6:43 咲倉沢ノ頭避難小屋
7:48 7:48 片藤沼
8:05 8:51 笠ヶ岳
9:04 9:04 片藤沼
9:49 9:55 咲倉沢ノ頭避難小屋
10:28 10:28 ワラビ平
11:23 11:23 林道出合（四差路）
11:41 林道ゲート

天候

晴れ時々曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

●奈良俣ダムの林道ゲート前に駐車
・ゲート前の駐車スペースは5台程度
・トイレは、奈良俣ダムサービスセンターに有り

コース状況／危険箇所等

★登山道整備度：-（良5・4・3・2・1悪）階段や木道、鎖等の整備度
★体力難易度　：4（難5・4・3・2・1易）歩行距離、累積標高差、急登等
★技術難易度　：2（難5・4・3・2・1易）アイゼン、ピッケル等の頻度や時間等
★登山道の眺望：3（良5・4・3・2・1悪）
★山頂の眺望　：5（良5・4・3・2・1悪）


【すれ違った登山者の数：0人】


◆ルートの状況
・5月6日〜6月30日まで、至仏山の登山道は閉鎖しているが、笠ヶ岳も入山規制と明記された登山サイトが一部ある。しかし、至仏山保全対策基本方針には、笠ヶ岳ルートは公に明記されておらず、現地に規制等を示す標識等もなかったので、笠ヶ岳までならOKと判断した。
　https://www.oze-fnd.or.jp/ozd/sb/
今のところ登山道以外は完全に残雪を利用できるので、植生を傷めることはないが、尾瀬国立公園ということで、今後は、残雪が少なくなれば、十分に配慮した方が良いだろう。
・わらび平から咲倉沢ノ頭避難小屋間は急登があるので、下山時は注意が必要だが、特段に技術難度の高い箇所はない。
・現在、標高1450m以上から残雪が見られ、P1715から笠ヶ岳の山頂直下まで完全に残雪歩きとなる。急登が少なく滑落するような箇所はないものの、樹林帯で稜線が明瞭でないため方向感覚が分かり難く道迷いに要注意。
・山頂直下は、急登の岩場を登っていく。濡れていると滑りやすいので下山時はスリップ注意。

写真

5/14 4:26

奈良俣ダムから800mほど進み、林道ゲート前に駐車。

5/14 4:39

では、出発しよう！
まずは、林道を1.2kmほど歩くと、湯ノ小屋温泉から登るルートと合流。

5/14 4:43

更に400mほど林道を歩くと、林道出合（四差路）に到着。
正面の小さな梯子から入山する。

5/14 5:07

小さなアップダウンを繰り返しながら稜線に沿って進んでいく。

5/14 5:28

林道出合（四差路）から50分ほど進むと、再び林道（廃道状態）に出るが、

5/14 5:30

林道を進まず、すぐに稜線へ。

5/14 5:41

林道終点のわらび平（標高1250m）に到着。
林道ゲートから約80分、アプローチが長かった〜

5/14 5:58

わらび平から急登の尾根をガシガシ登っていく。

5/14 6:15

標高1450m付近から残雪が見られ始める。

5/14 6:29

でも、基本夏道を歩くことができ、普通にツボ足で進む。

5/14 6:35

標高1678mの咲倉沢ノ頭避難小屋に到着。

5/14 6:35

扉が壊れ、利用するのは非常時だけかな。
でも、屋根の上に登ると、

5/14 6:36

朝日岳や巻機山等の上越国境や

5/14 6:37

上州武尊が良く見渡せる。

5/14 6:37

本日は、谷川岳周辺も候補にしたが、山頂部はやはり雲が多そう。

5/14 6:50

P1715まで登ると、一面の雪原に変わり夏道が分からなくなる。

5/14 6:56

雪面の勾配緩いのでツボ足で歩けそうだが、せっかく持ってきたアイゼンをここから装着。

5/14 6:57

ついに捉えた笠ヶ岳の頂。
近くに見えるが右側から周りこむように登っていく。

5/14 7:02

基本、夏道の位置をGPSで確認しながら雪面がつながるように歩く。

5/14 7:08

樹木が多いうえに、稜線が明瞭でないため、道迷いに要注意な感じだ。

5/14 7:15

残雪が全てつながって歩きやすい。

5/14 7:24

雪面も程よく締まって、ワカンも必要ない感じ。

5/14 7:37

P1962に到着。
と言っても樹林に覆われ何もない。

5/14 7:44

お〜、ついに現れるラスボス。
片藤沼周辺から笠ヶ岳の山頂が登場‼

5/14 7:44

先日訪れた至仏山も見えてきた。

5/14 7:52

山頂部は雪が全く無いので、アイゼンを外しアタック開始。

5/14 7:55

夏道の急登を登っていく。

5/14 7:59

岩場もあるが、特に技術難度の高い箇所はなく普通に登れる。

5/14 8:02

ようやく、山頂に到着！

5/14 8:08

ピンク色の標識は珍しいよね〜

5/14 8:07

三角点？にもポチっと。

5/14 8:18

山頂から至仏山を眺める。
至仏山は現在は入山禁止になっているので、静かだね〜

5/14 8:47

至仏山の右側には燧ヶ岳。

5/14 8:36

至仏山の左側には平ヶ岳。
左手前には、先日登った赤倉岳、右手前はスズヶ峰。

5/14 8:41

西側には、上越国境の稜線が一望。

5/14 8:42

3月に歩いた柄沢山（左）から巻機山（右）の稜線。

5/14 8:43

巻機山のアップ。
まだ雪が多いね〜

5/14 8:45

更に上越国境を見渡すと、小沢岳（左）と下津川山（右）。

5/14 8:40

谷川岳も雲が少し取れ、両耳が見えてきた。

5/14 8:46

朝日岳はなかなか雲が取れず、山頂部は隠れたまま。

5/14 8:07

出発地の奈良俣ダムが眼下に遠く見える。

5/14 8:05

山頂の東側の眺望。

5/14 8:05

東側には、ポツンと抜きに出る日光白根山。

5/14 8:06

そして、南側には武尊山が間近に見える。

5/14 8:34

とりあえず、武尊をバックに記念撮影して、

5/14 8:48

下山しよう！

5/14 8:54

下山も湯ノ小屋温泉方面にピストンで戻る。

5/14 9:01

片藤沼周辺の積雪は1〜1.5mほど。
花のシーズンはまだ先になりそうだ。

5/14 9:19

下山もGPSで道を外れないように確認しながら歩く。

5/14 9:47

山頂から1時間ほどで避難小屋に到着。
下山はあっという間だね〜

5/14 9:48

ようやく見えてきた谷川岳と

5/14 9:48

朝日岳。

5/14 9:52

あとは、急登を下り、眼下の緩やかな稜線へ。

5/14 10:12

イワウチワや

5/14 10:28

タムシバを眺めたり、

5/14 10:33

新緑のブナに癒されながら、ゆったり下る。

5/14 10:35

あと4kmか〜
わらび平から長く感じるね〜

5/14 11:20

林道出合（四差路）に到着。

5/14 11:34

あとは、舗装された林道を戻り、

5/14 11:38

林道ゲート前に到着。
お疲れさまでした！

5/14 11:49

帰りに奈良俣ダムに寄ってみた。
スキーのジャンプ台のような放水路。

5/14 11:50

至仏山が良く見える立派なダムでした。

撮影機器：

PowerShot G5 X Mark II CANON

感想

Joker

本日はいい天気。
今週末は忙しいので、久しぶりに仕事を休んで山にレッツゴー！
登る山は、先日、至仏山から見えて、気になっていた笠ヶ岳に登ることにしました。

湯ノ小屋ルートは、アプローチが長いうえに、基本、樹林帯歩きで眺望はイマイチですが、片藤沼まで登ると急に視界が開け、笠ヶ岳の山頂がドーンと現れます。
また、ひっそりと佇む山頂は360度の大展望が見渡せ、尾瀬の山々をはじめ、上越国境の峰々や武尊山が良く見えて最高でした。