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記録ID: 319702
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トレイルラン
白馬・鹿島槍・五竜

祖母谷温泉〜白馬岳 往復

2013年07月12日(金) [日帰り]
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GPS
10:00
距離
29.1km
登り
2,664m
下り
2,654m

コースタイム

祖母谷温泉AM03:30〜不帰避難小屋〜清水岳〜白馬岳AM08:30〜清水岳〜不帰避難小屋〜祖母谷温泉PM01:30
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2013年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 自家用車
宇奈月温泉から黒部峡谷鉄道で欅平へ。
徒歩で祖母谷温泉まで移動。(前泊)
コース状況/
危険箇所等
 祖母谷から登山道を登り始めて最初の沢は両岸から雪が張り出しています。スノーブリッジが真中だけとけた状態。大きく下流に迂回して沢の中を歩き対岸に渡るしかありません。白馬方面から下りで来た場合、疲れがピークの時に崩落寸前の張り出しの下を行く事になり、雪が軟らかくなる午後は特に注意がいります。雨が降っていて増水で渡渉出来ず、両側は雪のオーバーハングで取り付けないという事で進退窮まる可能性があります。避難小屋に引き返す体力は残っていないと思いますので、くれぐれも下る前に、小屋などに確認をとって下さい。
 近いうちに完全崩落すると思います。グループで行く場合20mぐらいのロープがあると安心だと思います。ブリッジがある内はアイゼン必携です。
間もなく明るくなるAM03:30にスタート。
間もなく明るくなるAM03:30にスタート。
途中の沢で苦労したがようやく最初の水場に到着、冷たい水を飲む。よく注意していないと解りません。
途中の沢で苦労したがようやく最初の水場に到着、冷たい水を飲む。よく注意していないと解りません。
清水尾根が遠望できるようになると、百貫の大下り逆行も終わり。
清水尾根が遠望できるようになると、百貫の大下り逆行も終わり。
不帰岳避難小屋に到着。雨が降りそうな雲行きなので、休まずにゆきます。
不帰岳避難小屋に到着。雨が降りそうな雲行きなので、休まずにゆきます。
小屋のすぐ下に水場。
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小屋のすぐ下に水場。
清水尾根に入るとまだ雪が多くあります。
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清水尾根に入るとまだ雪が多くあります。
この尾根一面に咲くチングルマが見たくて来たのですが…。秋は草紅葉で赤い尾根に変わります。
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この尾根一面に咲くチングルマが見たくて来たのですが…。秋は草紅葉で赤い尾根に変わります。
『労多くして楽しみ多し。』ユニークな標識が目立つ。
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『労多くして楽しみ多し。』ユニークな標識が目立つ。
清水岳に到着。(しょうずだけ)と読みます。
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清水岳に到着。(しょうずだけ)と読みます。
清水岳から小旭岳へ向かう。ルートは小旭の南斜面(写真右側)を巻いてゆく。
清水岳から小旭岳へ向かう。ルートは小旭の南斜面(写真右側)を巻いてゆく。
稜線に沿う登山道に合流。右側は大雪渓へ。左側は祖母谷方面へ。北側に登ると白馬岳。南側に稜線を行くと不帰方面に。白馬岳頂上は間もなく。
稜線に沿う登山道に合流。右側は大雪渓へ。左側は祖母谷方面へ。北側に登ると白馬岳。南側に稜線を行くと不帰方面に。白馬岳頂上は間もなく。
白馬岳頂上はガスの中。新田次郎の「強力伝」で主人公が担ぎあげたとされる石板。実在する富士山の強力が担ぎあげました。一枚200kg弱の石板2枚を運んだ。
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白馬岳頂上はガスの中。新田次郎の「強力伝」で主人公が担ぎあげたとされる石板。実在する富士山の強力が担ぎあげました。一枚200kg弱の石板2枚を運んだ。
稜線に咲くタカネツメクサ。
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稜線に咲くタカネツメクサ。
雪解け後間もなくツクモグサが咲きますが、それと入れ替わるようにウルップソウが咲きます。もうじき見ごろは終わりです。
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雪解け後間もなくツクモグサが咲きますが、それと入れ替わるようにウルップソウが咲きます。もうじき見ごろは終わりです。
イワウメ。
常に露をまとっているイメージのミヤマオダマキ。
常に露をまとっているイメージのミヤマオダマキ。
ミヤマシオガマは大小様々な株がアチコチに咲いています。
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ミヤマシオガマは大小様々な株がアチコチに咲いています。
祖母谷温泉への復路はユックリと景色や高山植物を楽しみながら戻ります。特に白馬〜清水尾根上部までは、お花の宝庫。
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祖母谷温泉への復路はユックリと景色や高山植物を楽しみながら戻ります。特に白馬〜清水尾根上部までは、お花の宝庫。
キバナシャクヤク。左奥にぼやけて見えるのは朝日岳。
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キバナシャクヤク。左奥にぼやけて見えるのは朝日岳。
ミネズオウ。
ミネヤハズハハコ。
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ミネヤハズハハコ。
水滴で透けるチングルマの花びら。
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水滴で透けるチングルマの花びら。
コマクサ。
可憐です。清水岳手前にザレた平地がありますが、ここに沢山咲いていました。
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可憐です。清水岳手前にザレた平地がありますが、ここに沢山咲いていました。
イワカガミと小旭岳。
イワカガミと小旭岳。
小旭の前後や巻き道は高山植物が多い。
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小旭の前後や巻き道は高山植物が多い。
右の三角が雪倉岳。真中が朝日岳。朝日岳から右へ伸びるのが栂梅新道。
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右の三角が雪倉岳。真中が朝日岳。朝日岳から右へ伸びるのが栂梅新道。
ハクサンイチゲ。
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ハクサンイチゲ。
登山道の右がハクサンイチゲ、左側がシナノキンバイ。
登山道の右がハクサンイチゲ、左側がシナノキンバイ。
今年はコバイケイソウが多く咲いています。遠目に見ても
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今年はコバイケイソウが多く咲いています。遠目に見ても
劍岳を背景に。コバイケイソウ。
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劍岳を背景に。コバイケイソウ。
左から白馬鑓、天狗の頭、五竜、鹿島と連なる稜線。
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左から白馬鑓、天狗の頭、五竜、鹿島と連なる稜線。
ナナカマド。
どこを歩いても良い景色と美しい植生。
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どこを歩いても良い景色と美しい植生。
清水岳の前にザレた空き地があります。風の強い場所です。ここにはコマクサの群落がみられます。
清水岳の前にザレた空き地があります。風の強い場所です。ここにはコマクサの群落がみられます。
まだ遠慮がちに咲いていますが、ハクサンコザクラは清水岳付近を埋め尽くすほど咲きます。
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まだ遠慮がちに咲いていますが、ハクサンコザクラは清水岳付近を埋め尽くすほど咲きます。
『お花畑で体調リフレッシュ。名にし負う黒部峡谷へのダウンヒル。スリップ注意』清水岳の標識。
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『お花畑で体調リフレッシュ。名にし負う黒部峡谷へのダウンヒル。スリップ注意』清水岳の標識。
シナノキンバイのつぼみ。
シナノキンバイのつぼみ。
ハクサンシャクナゲ。
ハクサンシャクナゲ。
清水尾根上部の一コマ。
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清水尾根上部の一コマ。
オオバキスミレ…だと思います…
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オオバキスミレ…だと思います…
イブキトラノオは8月中旬ごろから清水岳周辺を埋め尽くします。
イブキトラノオは8月中旬ごろから清水岳周辺を埋め尽くします。
変わり種オオカサモチ。
変わり種オオカサモチ。
今となっては平地でタンポポの固有種を見るのは難しくなりましたね。タカネタンポポ。
今となっては平地でタンポポの固有種を見るのは難しくなりましたね。タカネタンポポ。
オオサクラソウ。
オオサクラソウ。
キヌガサソウ。
シラネアオイ。
清水尾根をグングンと下ってゆきます。奥は不帰岳(かえらずだけ)。
清水尾根をグングンと下ってゆきます。奥は不帰岳(かえらずだけ)。
アカモノ。
森林限界より下がるとウラジロヨウラクツツジが咲いています。
森林限界より下がるとウラジロヨウラクツツジが咲いています。
そういった植生が目立ってくると不帰岳の避難小屋に到着。内部は意外と綺麗になっています。
そういった植生が目立ってくると不帰岳の避難小屋に到着。内部は意外と綺麗になっています。
サンカヨウ。
ゴゼンタチバナ。
ゴゼンタチバナ。
ツマトリソウと一緒に咲く事が多いマイヅルソウ。
ツマトリソウと一緒に咲く事が多いマイヅルソウ。
ムラサキヤシオツツジ。
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ムラサキヤシオツツジ。
清水尾根は終わり不帰岳を巻いて下ってゆきます。その先は百貫山の大下りへと続いてゆきます。
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清水尾根は終わり不帰岳を巻いて下ってゆきます。その先は百貫山の大下りへと続いてゆきます。
ギンリョウソウ。別名ユウレイソウ。
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ギンリョウソウ。別名ユウレイソウ。
祖母谷直前に横切る最後の沢。下りだと右から左に渡りたいのですが…。両側からハの字に巨大な雪塊が張り出しています。崩落直前です。雪が無ければ沢にある大きな黒岩の上方を歩いて渡ります。この状態では一旦沢に入って写真の下まで沢を下り迂回して左岸に取り付きます。
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祖母谷直前に横切る最後の沢。下りだと右から左に渡りたいのですが…。両側からハの字に巨大な雪塊が張り出しています。崩落直前です。雪が無ければ沢にある大きな黒岩の上方を歩いて渡ります。この状態では一旦沢に入って写真の下まで沢を下り迂回して左岸に取り付きます。
沢に降りて、流れを50mほど下った地点。どちらによっても崩落で“お陀仏”となります。間もなく崩落すると思いますが…。
薄暗い早朝に通過したときは、ルートの見極めも含めて30分ほどかかりました。チョッとしたバリエーションでした。
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沢に降りて、流れを50mほど下った地点。どちらによっても崩落で“お陀仏”となります。間もなく崩落すると思いますが…。
薄暗い早朝に通過したときは、ルートの見極めも含めて30分ほどかかりました。チョッとしたバリエーションでした。
先ほどの沢をクリアすれば段々と祖母谷の沢音が大きくなってきます。そして、河床にある入山口にでます。
先ほどの沢をクリアすれば段々と祖母谷の沢音が大きくなってきます。そして、河床にある入山口にでます。
ご覧の河床の右岸に取り付き点がありますが、暗い早朝に出立する場合は、前日に確認をした方が無難です。
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ご覧の河床の右岸に取り付き点がありますが、暗い早朝に出立する場合は、前日に確認をした方が無難です。
祖母谷左岸沿いの工事用林道。一番最初にあるロックシェッドの手前を山側に分け入る、踏み跡があります。
祖母谷左岸沿いの工事用林道。一番最初にあるロックシェッドの手前を山側に分け入る、踏み跡があります。
祖母谷温泉にゴール。峡谷鉄道の本数は余裕があるので一っ風呂。
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祖母谷温泉にゴール。峡谷鉄道の本数は余裕があるので一っ風呂。
そして欅平へ。まだ観光客は多くない。
そして欅平へ。まだ観光客は多くない。

感想

 登山道の登り談義で引き合いに出される「北の読売新道」と「南の黒戸尾根」。(黒戸は未経験ですが)個人個人の印象で違うと思いますが、私は読売新道の方が走りやすかったと思います。山と高原地図マップルのHPで「笊ヶ岳の実力」という記事によると、日本一の標高差は欅平〜白馬岳となっています。ちなみに、同じく欅平〜唐松岳は標高差9位となっています。
 栂海新道や読売新道あたりも含めた黒部峡谷支流域。黒部峡谷の景観、植生、静けさ、寄り付き憎さなど、本当に飽きることがありません。

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