三峰山〜大山(2回目)


- GPS
- 09:49
- 距離
- 12.1km
- 登り
- 1,499m
- 下り
- 865m
コースタイム
- 山行
- 7:45
- 休憩
- 2:04
- 合計
- 9:49
天候 | 曇りのちガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
○車の回収はバスと電車を乗り継いで行いました。 <ヤビツ峠−バス→秦野駅−電車→本厚木駅−バス→清川村役場前> |
コース状況/ 危険箇所等 |
○雨上がりだったこともあり、煤ヶ谷から物見峠分岐までヤマヒルの猛攻撃を受けた。その先も主稜線に合流するまで、少しヤマヒルがいた。 ○三峰山前後は尾根が痩せてるところがある。クサリ場は多数あるが、斜度があったり、段差が大きいものはないと思う。 ○イタツミ尾根の中間に石がゴロゴロしているところがあり、転びやすく歩きにくい。 |
写真
感想
2021年05月23日(日)【三峰山〜大山】
丹沢で未踏の山のひとつである三峰山。大山まで繋いで縦走すれば、足の早くない私にとってはロングルートになりますが、面白そうだし、ハイカーも少なそうに思われました。ヤマヒルのシーズンに入ってますが、日が長い時期でもあり、5月24日の日曜日の貴重な晴れ間を活かして歩いてきました。
当日、1時半に起床し、山の天気予報を確認すると、午前10時頃までは曇り、それから晴れという予報に変わっていました。樹林に覆われた山稜を歩くルートで展望もあまりないので、問題はありませんでした。
自宅から登山口に向かう道中では小雨に振られましたが、道の駅清川に着く頃には雨も上がり、雲が多いものの明るくなっていました。
道の駅清川の駐車場は車中泊と思われる車で8割ほど埋まっていたが、ハイカーの車はあまりないように感じました。
5時頃、煤ヶ谷の集落を抜けて登山道に入りました。しばらく進むとヤマヒル忌避剤が置いてありましたが、全て空っぽでした。これでヤマヒルにはショートスパッツとストック?だけで立ち向かうことになりました。
雨上がりで蒸し蒸した薄暗い登山道を進むと、登山靴の上でなにやら動くものに気がつきました。ヤマヒルの襲撃がやはり始まりました。
上着を脱ぐために、不用意に地面に置いたストックから手にも移ってきました。
ガスの漂う植林帯はまだ薄暗いので、登山靴に次々に上がってくるヤマヒルが判りにくかったのですが、ストックの先で丁寧に潰して落としていきました。
とにかく足元に集中しなければならないので、周囲を眺める余裕もなく、危険地帯を抜けるべく自然と足も速くなりました。
登山道が山腹のトラバースから尾根の上に移り、物見峠への分岐まで登って来ると、ようやくヤマヒルの断続攻撃もなくなりました。
山稜はまだガスに包まれたままでした。
散発的なヤマヒルの襲撃をかわしながら未だ薄暗い森を登っていくと、物見峠から上がってくる主稜線に合流しました。
鮮やかな新緑の広葉樹が多くなった稜線は広くなったり、西側斜面の崩壊で狭くなったりしました。ようやくガスもとれてきて崩壊箇所から青空と向かい側の山稜が見えました。
テーブルが2つある広いところを過ぎると急坂になり、山稜は再びガスに包まれてしまいました。
狭いコブに登りきったところあたりから稜線が直角に左へ曲がり、クサリ場が始まりました。
痩せた稜線は小さなアップダウンの繰り返しで、次々と現れるクサリ場をこなしていきました。
最後に短い急坂を登るとひょっこりとテーブルが一つあるだけの樹林に囲まれた狭い三峰山の山頂に着きました。ここまで誰にも会わず、野鳥達の盛んなさえずりだけが聞こえていました。
まだまだ続く大山までの長い山道に備えて、パンで腹ごしらえしてから山頂を後にしました。
クサリ場をいくつかこなして、短い急坂を下ると稜線は広がり緩やかになりました。登山道は不動尻へ向けて稜線の左側斜面を下っていくようですが、稜線通しに唐沢峠へ向かうルートを示す道標もなく、踏み跡もよく分かりませんでした。そこで稜線に上がってみたところ、踏み跡を見つけることができました。
快適な広い稜線を進んで行くと、今日初めてハイカーとすれ違いました。一つ目のコブに着きましたが、平坦な広いところで踏み跡がはっきりしなくなりました。ルートを探して東側の尾根に入りそうになりましたが、踏み跡がないので引き返してうろうろ歩き回っていると、南側に伸びる稜線と踏み跡を見つけることができました。
緩やかに続く稜線を進むと2つ目のコブの865mピークに近づいてきました。踏み跡がはっきりしませんが、コブの東側を巻くような踏み跡を追ってみました。ピンクテープが珍しくあったので、正解かと思いましたが、巨木の根っこが急な斜面に張り巡らせているところで下れなくなりました。巨木の上の方を見てみるとロープが目にとまり、無事に巨木の根っこを回り込んで、下ることができました。
なおも緩やかな稜線に歩を進めると、不動尻からのルートが合流する丘のようなところに着きました。広葉樹の森が広がっていて、ちょうど陽もさしてきて気持ちの良いところでした。
唐沢峠へ下ったあと、急坂の登りになりましたが、長くは続かず穏やかな稜線になりました。
緑の下草が敷き詰められた広い稜線の疎林の中をゆく登山道はまるでプロムナードのようでした。
行く手には大山が見えると思われますが、ガスにすっぽり包まれているようでした。
しばらく続いた緩やかな稜線も障害物走のような木の階段に変わり、黙々と登りました。背の低い樹林の間からガスが取れた三峰山が姿を見せてくれたのはせめてもの慰めでした。
見晴台からのメインルートに合流すると、一気にハイカーの数が増えて、写真も撮りにくい状態になりました。昨年の冬、降雪直後に訪れた時は素敵な霧氷の森だったところを通り、最後の登りをこなすとハイカーでいっぱいの大山の山頂に着きました。
相変わらず山頂はガスに包まれていましたが、時折ガスが薄くなって、陽がさしたり、相模湾が見えたりしました。
三角点の傍に場所を確保して、レジャーシートを敷いてお昼にしました。騒がしくて落ち着いた時間は過ごせませんでした。
小一時間ほど過ごしたのち、山頂の北側を回って
ヤビツ峠に向けて下山を始めました。ガスは依然取れていなかったので、残念ながら展望案内板からの展望はありませんでした。
まだまだたくさんのハイカーが登ってくる表参道を下り、25丁目の分岐からイタツミ尾根に入りました。先ほどまでたくさん歩いていたハイカーはどこへやら。想像以上のハイカーの少なさに驚きました。
木道の下りが終わり、石がゴロゴロした歩きにくい中間部を抜けると、平坦なところが2,3箇所あり、ガスが漂う鮮やかな新緑の森がいい感じでした。
最後の木の階段を下るとヤビツ峠に出ました。綺麗なお店がオープンしていて、テラスでビールを飲んだら気持ち良さそうだった。
計画では蓑毛まで歩く予定でしたが、バス停の時刻表を見てみたら、次のバスは10分後に出るということだったので、そのままバスに乗ってしまいました。
おしまい。
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