御嶽・西ヶ嶽・小金ヶ嶽周回 名残のクリンソウ

2021年05月29日(土) [日帰り]

• GPS: 06:59
• 距離: 14.0km
• 登り: 1,273m
• 下り: 1,279m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:42
• 休憩: 1:16
• 合計: 6:58

8:28 多紀連山登山者駐車場（無料）
9:05 9:06 大岳寺鳥居堂跡
9:35 9:37 大岳寺跡
10:05 10:13 三嶽
10:56 11:00 西ヶ嶽
11:38 12:02 三嶽
12:32 12:44 大タワ駐車場
13:24 13:47 小金ヶ嶽
14:15 14:17 畑山
15:26 15:26 多紀連山登山者駐車場（無料）
15:26 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

多紀連山登山者駐車場に駐車。駐車時には1台のみ駐車されていました。下山してきたときも、満車にはほど遠い状況でした。

コース状況／危険箇所等

●全体的によく整備されており、案内表示も適切で迷うことはありません。クリンソウの群生地への案内もあり、群生地の入り口に案内パンフレットが置かれています。

●御嶽から西ヶ嶽の間は、アップダウンがかなりあり、思ったより時間がかかります。2時間程度は予定しておかないといけないでしょう。小金ヶ嶽の山頂周辺は岩場が多く、鎖が多数設置されています。鎖を使用しなくても大丈夫なところが多いですが、鎖があるので安心感があります。福泉寺跡を過ぎ、沢に下りてくると、徒渉を何度かするところがあり、少し荒れているところもありますが、通行困難なほどではありません。下山後に、小金口から駐車場までの舗装路歩きが、1.5kmぐらいあります。

その他周辺情報

●多紀連山登山者駐車場には何もありません。、トイレも自動販売機もありません。
この駐車場から先は、工事のため車は通行できませんが、歩行者は通行可能です。
●御嶽山頂直下のトイレは戸が開かず、使用できませんでした。大タワ駐車場のトイレは使用可能です。

写真

5/29 8:08

(kumakumo)きょう登る小金ヶ嶽が奥に見える

5/29 8:33

(kumakumo)ユキノシタ

5/29 8:34

(kumakumo)遠くから覗いている御嶽(みたけ)

5/29 8:34

(kumakumo)御嶽登山口

5/29 8:36

(kumakumo)エゴノキ

5/29 8:38

(kumakumo)ゲートを抜けたら階段

5/29 8:38

(kumakumo)鳥居堂跡1.3km 御嶽山頂2.8km 「火打岩」は「ひうちわん」と読む

5/29 8:40

(kumakumo)延々続く階段

5/29 9:02

(kumakumo)階段のあと、のん気に歩く山道

5/29 9:06

(kumakumo)鳥居堂跡

5/29 9:13

(kumakumo)クリンソウ群生地に立ち寄るため左側の道へ

5/29 9:16

(kumakumo)孤高の九輪草(クリンソウ)

5/29 9:17

(kumakumo)夫婦橋。もとは丸木二本のみの橋だったからか？　いまは子だくさん！？

5/29 9:21

(kumakumo)名残の九輪草

5/29 9:23

(kumakumo)かろうじて二段目の花も残る九輪草

5/29 9:25

(kumakumo)五輪塔(地水火風空)

5/29 9:36

(kumakumo)大岳寺跡(みたけじあと)

5/29 9:50

(kumakumo)岩に上ってみると、この展望

5/29 9:50

(kumakumo)西ヶ嶽も

5/29 9:56

(kumakumo)役行者(えんのぎょうじゃ)の祠

5/29 9:59

(kumakumo)モチツツジ

5/29 10:08

(kumakumo)牢屋？

5/29 10:09

(kumakumo)簡単に開く扉の奥に役小角(えんのおづの)＝役行者

5/29 10:09

(kumakumo)これもモチツツジ

5/29 10:11

(kumakumo)あとでまた戻ってくる御嶽山頂793m

5/29 10:12

(kumakumo)藤の花は媼のごとく……

5/29 10:17

(kumakumo)名も知らぬ赤い実

5/29 10:17

(kumakumo)地面にもたくさん

5/29 10:18

(kumakumo)目指す西ヶ嶽

5/29 10:24

(kumakumo)目の前に立ちはだかる偽の山頂

5/29 10:27

(kumakumo)振り返って御嶽

5/29 10:29

(kumakumo)偽の山頂攻略

5/29 10:31

(kumakumo)石楠花が咲いていたらしい

5/29 10:37

(kumakumo)分岐　右へ行くと栗柄(くりから)

5/29 10:41

(kumakumo)大きな岩の右を行く

5/29 10:49

(kumakumo)栗柄ダム(五坊谷池)が見える

5/29 10:56

(kumakumo)西ヶ嶽山頂727m

5/29 10:57

(kumakumo)西ヶ嶽山頂から見た御嶽

5/29 10:57

(kumakumo)北方の山々

5/29 10:58

(kumakumo)篠山の街

5/29 11:01

(kumakumo)大変急な下り道

5/29 11:20

(kumakumo)ツツジが似合う岩

5/29 11:26

(kumakumo)鎌柄(カマツカ)？

5/29 11:41

(kumakumo)御嶽山頂に戻ってきた

5/29 11:41

(kumakumo)御嶽山頂からの眺望(北東)

5/29 11:59

(kumakumo)一等三角点

5/29 12:02

(kumakumo)解読不能の石板(妄想)

5/29 12:06

(kumakumo)いまから向かう小金ヶ嶽

5/29 12:12

(kumakumo)大岳寺跡

5/29 12:14

(kumakumo)一度下りてあの道を渡ってまた上る

5/29 12:22

(kumakumo)どこまでも下りて行く

5/29 12:25

(kumakumo)谷空木(タニウツギ)かな？

5/29 12:34

(kumakumo)多紀連山(兵庫)県立自然公園　おおたわ広場

5/29 12:34

(kumakumo)ここを下りて来た

5/29 12:43

(kumakumo)「雲海ポイント」だそうだ

5/29 12:44

(kumakumo)「フォレストアドベンチャー・丹波ささやま」を抜けていく

5/29 12:45

(kumakumo)コンクリートブロックで囲われた弘法大師の祠

5/29 12:56

(kumakumo)立浪草(タツナミソウ)

5/29 12:59

(kumakumo)右側から木を咥える木(妄想)

5/29 13:08

(kumakumo)鎖場の鎖はけっこう重い

5/29 13:13

(kumakumo)小金ヶ嶽は岩山の向こう

5/29 13:17

(kumakumo)ヤマツツジ

5/29 13:17

(kumakumo)ヤマツツジの蕾

5/29 13:17

(kumakumo)振り返れば御嶽

5/29 13:24

(kumakumo)小金ヶ嶽

5/29 13:24

(kumakumo)北側に西紀、京都三和町方面の眺望

5/29 13:29

(kumakumo)小金ヶ嶽山頂725m

5/29 13:30

(kumakumo)幾重にも連なる稜線

5/29 13:45

(kumakumo)お帰りは小金口へ

5/29 13:53

(kumakumo)ゴツゴツした岩を掴みながら下りる

5/29 13:53

(kumakumo)岩の間を行く

5/29 13:55

(kumakumo)下りて来た岩

5/29 13:58

(kumakumo)高級感のある黒きのこ

5/29 13:59

(kumakumo)岩から木！？

5/29 14:06

(kumakumo)下りて来た階段

5/29 14:06

(kumakumo)分かれ道

5/29 14:06

(kumakumo)おおたわ。小金口側から見たところ

5/29 14:07

(kumakumo)おおたわ峠への道はこんな感じ

5/29 14:10

(kumakumo)まっすぐ畑山へ

5/29 14:15

(kumakumo)畑山山頂595m

5/29 14:17

(kumakumo)山頂は岩ひろば

5/29 14:27

(kumakumo)福耳のお地蔵さん

5/29 14:28

(kumakumo)福泉寺(ふくせんじ)跡

5/29 14:36

(kumakumo)ここにも九輪草の形跡

5/29 14:45

(kumakumo)谷川と一緒に下る

5/29 15:02

(kumakumo)白い花を纏った堰堤

5/29 15:04

(kumakumo)ここを下りて来た　その1

5/29 15:06

(kumakumo)ここを下りて来た　その2

5/29 15:07

(kumakumo)エゴノキがお出迎え

5/29 15:12

(kumakumo)さようなら御嶽

撮影機器：

FinePix JX300 富士フイルム

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ 靴下 グローブ 日よけ帽子 靴 サブザック 昼ご飯 行動食 飲料 地図（地形図） GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル カメラ

感想

sayup18

　つい先日、深山の山頂から北方の山々を望んだとき、御嶽・小金ヶ嶽が目に止まり、行ってみたいと思いました。調べてみると、クリンソウの群生地があるようだが、時期的にはすでに終わっているようで、まったく期待していませんでした。そのため、残っていたクリンソウを目にすることができて得をした気分になれました。

　小金ヶ嶽の周辺には鎖場があるというので、ワクワクしてましたが、思った以上に本格的な鎖が連続しており、冒険気分を満喫できました。もっとも、ほとんど鎖は使用しませんでしたが。

　それにつけても、やっぱり私は貧乏性だと思いました。行けるところは全部行っておかないと損みたいに、西ヶ嶽・畑山にも寄り道を。その結果、西ヶ嶽の往復には心理的にやられました。眺めは良かったのですが、1時間弱で簡単に往復できると思っていたのに、アップダウンが激しく、次々に目の前にピークが現れるのには心が折れそうになりました。

　それでも、山行中に知り合ったヤマップユーザーしのしのさんのおかげで深山や六甲山も確認できましたし、愛宕山や大江山なども遠くから眺めることができ、楽しい山行となりました。

kumakumo

九輪草は最上階の花を残し、互いのディスタンスを保つかのように
直立していた。往生際の定まらぬ人間とは違い、この潔さがなけれ
ば花はやっていけないのだ。
御嶽山頂では、一塊の藤が枯れ木に絡んでいた。色はすっかり褪せ
ていたが、どう見ても藤だとわかるほどに花の形を保っている。
百年の眠りの呪いにかかった藤娘のようだ。

御嶽の山頂が近いと聞いて斜面を駆け上っていくと、石を積んで拵
えた建物が。入り口の鉄格子が牢屋のようだ。そっと押してみると
難なく開く。奥には石になった役行者(えんのぎょうじゃ)！　
そういえば途中で見てきた大岳寺跡(みたけじあと)は丹波修験道の
本拠地だったが、室町時代に本山である吉野大峰山の怒りを買い、
山伏ら300人の来襲を受けて焼失したという。行者や僧たちは、
厳しい修行からいったい何を学んでいたのだろう。

御嶽〜西ヶ嶽間の山道は、赤い実が多数落ちているかと思えば白い
小さな花びらが散らかっていたり、隠れるように咲いているモチツ
ツジやヤマツツジを見つけるのもおもしろい。
そのプロセスを飛ばし、ときおり御嶽を振り返るか西ヶ嶽を見据え
てただ前進あるのみなら、心身の鍛練コースである。ゴツゴツした
岩道の下りや急な上りを繰り返し、歩く割にはなかなか山頂にたど
り着けない。

小金ヶ嶽への鎖場には、本格的な鎖が設置されている。これがなか
なかの重量で、腕でこの鎖を持ち上げつつ自分の体重をも運ぶには、
相応の二の腕を要する。あまり律儀に鎖を持たないでも、へき開性
のある岩を掴みながらの方がより上りやすいように思う。
岩をよじ登っている最中コガネムシを発見。さすがに小金ヶ嶽(コ
ガネガタケ)というだけある。ただしコガネムシは黄金虫で、岩の
上にて赤茶緑に輝いていた。

下山の際、福泉寺跡を通ることになるが、この寺の焼失もまた大峰
山僧兵の仕業だという。山伏も所詮は「人間だもの」？　寺跡とは
いえ人の手になる建造物は跡形もなく、それらしき配置の岩や土の
みぞ残れる。谷川の流れを諸行無常と聞きながら、小金口まで下っ
た次第。