雄山から御前沢氷河滑降
Nishiden
体力度について
- GPS
- 04:23
- 距離
- 8.2km
- 登り
- 704m
- 下り
- 1,290m
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| 天候 | 曇り・霧 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2021年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス 自家用車
ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）
https://www.alpen-route.com/_wp/2021toyama_goto 室堂往復が4000円となり，さらに�．譽好肇薀麥�山利用券900円x2枚と�△�みやげクーポン1000円x2枚が付く．�，魯▲襯撻鵐襦璽半茲衒�に使えるので，今回黒部平から室堂に戻るのに使った．黒部平まで行ってから使う客は殆どいないだろうから，チケット売り場の駅員はどう処理するのか戸惑っていた． |
写真
拍手反射で日付が見えないが、「本日の天気」は昨日のもの。
今日はトラバースを選択。
一端板は外したが、ごく短い藪漕ぎで抜けられた。
タンボ平の滑走者は見つけられなかった。
感想
先週果たせなかった氷河御前沢滑降への再挑戦。
天気予報の変化が先週と似たパターンで、2,3日前から悪い方に変わって晴れマークがなくなり、雄山山頂では雪も降りそうだと。それに風が強く、3000m稜線では朝の内20m/sに達すると。明日日曜日の方が天気は良い様だが、既に用事があって無理。5月末は御前沢滑降して黒部平に抜けるには殆ど賞味切れ。今行くしかない。
朝一番のバスで室堂にやってくると、やはり霧。でも先週よりはましで、室堂山荘への案内ポールが3,4本は見える。前回早々とポールから離れたこともあって道を間違えたが、今日は忠実にポールを辿って、室堂山荘手前から一ノ越へのルートに入る。
トラバース右曲がり区間を過ぎて祓堂近くまで来ると、視界は改善して一ノ越の小屋が見える。最後の100mは夏道に乗って一ノ越に到着。以後雄山山頂まで全て夏道でアイゼン不要だった。次の難敵は風で、一ノ越に着いたとたんに突風の洗礼を受けた。一ノ越辺りでは時々耐風姿勢をとる程度で行動は可能な範囲。しかし3000mの稜線ではどれだけ強くなるか、不安を持ちながら歩き出した。スキーを担いだシートラは風の強弱で煽られるので、バランス重視でじっくり登る。幸いなことに、昼にかけて風は弱まる天候予測通りに、雄山に着いても大したことにならなかった。
雄山からの視界は悪く、御前沢が初めてなら怖くて飛び込めなかっただろう。真っすぐ下りるととても急と分かっているので、サル又のコルへと稜線沿いに下り、向きを変えて斜面に入り、ターンせずに斜滑降で進んでいく。岩が見えて一回ターン、そして標高2900を割ると多少視界が良くなり、斜度も緩んでやっとスラローム開始。雪質はやや湿ったザラメで曲がりやすい。
御前沢カールの主要部分では快適滑降を楽しめたが、次の心配は、標高下げると出てくる雪切れ。標高2600m辺りで下を眺めて思案。このまま沢底を下ると右手小尾根の2274標高点の下を回って行くが、その先の様子が見えなくて不明、周辺の様子から雪切れの可能性があると思い、そこからトラバースルートを選択。トレースに乗って、標高2400m辺りでタンボ平を見下ろす鉄塔尾根の稜線に到達。そこから直ぐタンボ平へは行けず、標高2150mの鉄塔位置まで下りる必要がある。
しばらく稜線上を下りて行けたが、鉄塔近くになると雪切れて藪になっているのが見える。一旦沢状の斜面を下りて回り込んで鉄塔まで行けるのではと、稜線を外れて下りてみる。回り込んで鉄塔が見える地点まで来ると、もう鉄塔と同じ標高にあり、表面ぐずっている今日の雪では標高を下げずに進むのは難しく、急斜面で滑落の心配もある。結局板を外して登り返し、稜線を外れた地点のすぐ下で稜線に戻った。そこから滑り降りて、雪切れ地点は鉄塔の60m手前。シートラになってかすかな踏み跡を見つけて下って行く。間もなく眼下に巡視道であろう、はっきりとした道が見えて、ほんの僅か数mの藪越えでその道に到達。辿って行って鉄塔直下で道は雪に隠れた。そこで大休憩。
鉄塔下からは楽勝、でもなかった。タンボ平に向けて一段滑り降りると藪地帯が長々と横たわっており、その下へは藪漕ぎが必至。どこからが出来るだけ楽に済むかと、藪の縁を歩いてみると、浅い沢状で雪がつながっている地点が見つかった。板を外して沢に入り、最初は枝を掻き分けて行ったが、10m程度で普通に歩ける状況になり、ほどなく幅が広がって滑れる斜面になった。以後は緩いタンボ平をクルージングして黒部平の駅直下に到達。露出した夏道を登り返してロープウェイ駅に着いた。
先週の帰り道はもやもやした気分だったが、今日は天気はともかく、計画達成出来て気分はすっきりだった。濃霧の雄山山頂滑降開始は緊張度が高かったが、以後は若干のアドベンチャー要素も含めて、十分楽しめた。
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