立山:国見岳


- GPS
- --:--
- 距離
- 4.1km
- 登り
- 228m
- 下り
- 311m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
室堂ターミナル1階に登山案内所があり、登山ポストもそこにあります。係の方がいらしたら国見岳について聞きたいことがあったのですが、朝早かったので無人でした。28日に左側の急登をツボ足で直登している方を見ましたが、私はみくりが池温泉の庭で見た様子と地形図を見た上で、左側から巻いて山腹をトラバースし最後尾根上を山頂に向かいました。最後はナイフリッジと言う程ではありませんでしたが、狭い雪の急登をスキーはザックに付けて担ぎで登りました。クラックがありました。滑るのも、急斜面を滑って室堂に戻ることもできたのですが、急斜面は避けたかったので、天狗平側に滑り降りました。途中から、こちらも急斜面は避けて左側に移動し谷筋の比較的斜度が緩んだ所を滑りました。それでも今回の立山ツアーの中では一番充実した滑走を楽しむことができました。アルペンルートの道路沿いには目印のポールがありましたが、一部雪解けでハイマツ帯を通るようになっていました。上で目視で確認していたので、そこはポールから離れて雪のあるエリアを通りました。天狗平山荘の脇から道路に出ました。雪が繋がっていました。道路沿いでスキーとストックをきれいにしビニール袋に入れてバスに乗車できるように準備しました。 |
その他周辺情報 | みくりが池温泉は日帰り入浴もできます。9:00〜16:00、700円。下山後大町温泉郷の薬師の湯で入浴しました。(750円)露天風呂があります。浴室はサウナ風呂のようでしたが、露天風呂は気持ちの良い微風がありました。入館時にもらった割引券使用でソフトクリームを食べました。 (50円引きで250円)寝不足だったので長距離の運転に備えて休憩室で10分位仮眠しました。お陰で眠くならずに運転できました。 |
予約できる山小屋 |
天狗平山荘
|
写真
装備
個人装備 |
CWX
ゴーグル
|
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感想
前日の夕方からの晴天が朝も続いていました。午後には崩れる予報もありますが、昼頃には扇沢に下山予定なので今日は天気の心配は無用です。
ただ寝不足でちょっと眠いのが心配です。昨晩夕方から20時半頃まで暮れていく空と共に星空を時折外に出て何度か見ました。西には金星が見えていました。暗くなると西にはまだふたご座やぎょしゃ座など冬の星座も見えました。頭上には北斗七星が見え柄の曲線を辿ってうしかい座のアルクトゥルスとおとめ座のスピカらしき一等星も見えていそうでしたが、幾つか明るい星が見えていて特定は簡単ではありませんでした。それらしき星は瞬いていなかったので惑星かと思ったのですが、今調べたらその辺りに惑星はなかったのでアルクトゥルスだったようです。さらに頭上にはしし座のレグルスも確認できました。
暗くなってからは私の生誕星座のかに座も確認できました。天の川を見たいと思ったのですが、ようやく立山連峰の上にこと座のベガが見えるようになったばかりなので天の川も地平線近くにまだ横たわった状態でハッキリは確認できませんでした。一ノ越辺りの空間にさそり座も見え始めていました。
夜中にトイレに起きた時思い切って外に出てみました。東の空には明るいエリアがあったので月が登り始めているようでした。でも、それとなく
夏の大三角と共に天の川は確認できました。期待したほどではありませんでしたが、でも久し振りに天の川を見ました。部屋に戻った後目が覚めてしまって寝付けませんでした。でも、翌日のことを考えて4時までは横になっていました。あれこれ色々なことが頭を巡りました。時々何度かまどろんではいたようです。
さて、立山ツアー4日目最終日です。初日のリベンジで国見岳に登って滑ります。シール登行の登山も楽しむつもりで、左側の尾根を巻いて稜線から山頂を目指し、反対側の天狗平方面に滑り込む計画でした。1度室堂ターミナルに寄って不要な荷物はコインロッカーに預けました。登山案内所で聞きたいことが3点あったのですが、朝早かったので係の人はまだいませんでした。自分で判断するしかありませんでした。
室堂を発つときに、私が辿ろうとしている辺りのハイマツ帯の周りに規制のロープが張られているのが見えたので、このルートで進めるのか気掛かりでした。ハイマツ帯の先に急斜面が控えていてクラックもありそうでした。危険なので「立入禁止」と言う意味の規制ロープかと思いました。
もし進めないようだったら、上から迂回するつもりで登りました。
立札があったので近付いてみると、雷鳥の餌場の案内で、規制ロープ内への立ち入り自粛を求める内容でした。ホッとして、規制ロープ外を進みました。ただ、右下には急斜面が控えていたので、慎重に歩を進めました。この日一番緊張しました。急斜面の上を通過し先のハイマツ帯の下を回り込んだ台地まで進んだ所でようやく息を付けました。
初めてのルートなので、緊張と共にわくわく感がありました。刻々変わる景色も初めての景色でした。滑ったり歩いたらしい人の跡もあったのですが、それも安心と勇気を与えてくれました。誰もいない雪山を単独で行動しているからこその醍醐味でもありました。ツアーだったら、自分の感慨に浸っているような余裕はありません。
どのように進むのが最適かを考えながら登りました。あのピークにも行ってみたいとかこの斜面も滑ってみたいとかなどの思いも去来したのですが、誘惑を断ち切って国見岳に続く鞍部を目指しました。
鞍部では薬師岳や槍ヶ岳方面、白山も見えました。室堂山で見たのと多少位置が違っていました。室堂で見たよりもそこからの国見岳は険しく見えました。左側は切り立った岩壁で狭い雪稜を登らなければなりません。
温かいコーヒーを飲んでゆっくり休みました。スキーで登った人のトレースもあったのですが、私はスキーはザックに付けて担ぎで登りました。一段登るともう一段雪稜が続いていました。雪稜のてっぺんが国見岳のピークなのかその先の高い所がピークなのか分かりませんでしたが、先の高い所に進みました。そこをピークとしました。夏の登山道がない山なので雪がある時にしか登れない山なのだと思います。
さて、ここからはどこを滑るのが一番快適かが重要でした。取り敢えず北に伸びる快適な斜面を滑りました。地形図では尾根に沿って滑るのが良いと考えていたのですが、途中からハイマツ帯になっているので左に進路を変えました。ハイマツの間を滑れそうでしたが、急斜面だったので、左側の谷筋まで移動しました。ここならと思う斜面を滑りました。2〜3度休みながら滑り、アルペンルートの道路沿いにあるポールに辿り着きました。ポールに沿って行くとハイマツ帯を通らなければならないので、上で自分で確認していたルートを進み天狗平山荘の脇に出ました。山滑走終了です。
道路脇に出て、バスの時刻を確認しました。11:00です。時間はたっぷりありましたが、高原バスに乗るために、スキーとストックをきれいにした後ビニール袋に入れ荷造りしなければなりませんでした。終えた後
余裕があったので見たら、剱岳が独立峰として見えるようになっていました。室堂で見るよりやはり格好いいです。5分程遅れてきたバスはそれなりのお客さんで席もそれなりに埋まっていました。雪の大谷を通って室堂に着きました。半日足らずのツアーでしたが、充実した山スキーを楽しむことができました。
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