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Yamareco

記録ID: 3283416
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日光・那須・筑波

庚申山〜鋸山〜皇海山 束の間の梅雨の晴れ間に古道行

2021年06月17日(木) 〜 2021年06月18日(金)
情報量の目安: S
都道府県 栃木県 群馬県
 - 拍手
体力度
9
2〜3泊以上が適当
GPS
18:50
距離
43.6km
登り
2,848m
下り
2,855m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:29
休憩
0:26
合計
4:55
距離 14.7km 登り 1,142m 下り 273m
9:36
128
スタート地点
11:44
11:53
41
12:34
17
12:51
3
12:54
13:09
4
13:13
13:14
67
14:21
14:22
9
14:31
2日目
山行
12:27
休憩
1:13
合計
13:40
距離 28.9km 登り 1,736m 下り 2,582m
4:26
28
4:54
5:07
25
5:32
5:33
5
5:38
5:48
10
5:58
20
6:18
8
6:26
6:27
24
6:51
7
6:58
7:00
49
7:49
7:56
28
8:24
52
9:16
9:36
33
10:09
36
10:45
43
11:28
11:29
6
11:35
11:38
129
13:47
13:48
9
13:57
13:59
7
14:06
48
14:54
4
14:58
13
15:11
39
15:50
16:02
124
18:06
天候 晴れのち曇
過去天気図(気象庁) 2021年06月の天気図
アクセス
庚申山一丁目標
足尾鎮守 磐裂神社内 文久三年
最終目的地は猿田彦神社跡の百十四丁目
2021年06月17日 09:57撮影 by  iPhone X, Apple
6/17 9:57
庚申山一丁目標
足尾鎮守 磐裂神社内 文久三年
最終目的地は猿田彦神社跡の百十四丁目
旧小滝橋
こんな立派な鉄橋が必要ほど鉱山は栄えていたわけで…
旧小滝橋
こんな立派な鉄橋が必要ほど鉱山は栄えていたわけで…
庚申山猿田彦神社
安全登山を祈願
庚申山猿田彦神社
安全登山を祈願
国民宿舎かじか荘 登山情報
庚申山荘の受付と登山届を提出する
2
国民宿舎かじか荘 登山情報
庚申山荘の受付と登山届を提出する
庚申七滝
下に降る階段は通行止め
庚申七滝
下に降る階段は通行止め
一の鳥居
此処から登山道が始まる
一の鳥居
此処から登山道が始まる
ムラサキヤシオツツジ
雨降りの中の一服の清涼剤
ムラサキヤシオツツジ
雨降りの中の一服の清涼剤
庚申山荘
今夜は貸切です
庚申山荘
今夜は貸切です
クリンソウの群生
山荘の周りで咲き乱れ
クリンソウの群生
山荘の周りで咲き乱れ
庚申山荘を出発
すっかり晴れて岩壁もあらわ
庚申山荘を出発
すっかり晴れて岩壁もあらわ
朝日に染まる雲海
もう少し早起きしても良かったかな
朝日に染まる雲海
もう少し早起きしても良かったかな
庚申山山頂
木々に囲まれているので早々に先にある展望地へ
庚申山山頂
木々に囲まれているので早々に先にある展望地へ
皇海山と鋸山
滝雲が流れていく
4
皇海山と鋸山
滝雲が流れていく
皇海山
たしかに登頂意欲を駆り立てる山容です
2
皇海山
たしかに登頂意欲を駆り立てる山容です
日光白根山
雲海に悠然と浮かぶ
1
日光白根山
雲海に悠然と浮かぶ
男体山及び日光連山
横から見ると男前度が下がる気がする
男体山及び日光連山
横から見ると男前度が下がる気がする
尾瀬の至仏山と燧ヶ岳?
方角的にたぶん
尾瀬の至仏山と燧ヶ岳?
方角的にたぶん
庚申山から一旦下ってからの鞍部の尾根道
さっきの滝雲の中を進んでいるはず
庚申山から一旦下ってからの鞍部の尾根道
さっきの滝雲の中を進んでいるはず
皇海山に雲が立ち始める
嫌な予感…
皇海山に雲が立ち始める
嫌な予感…
これから進む鋸山の峰々
一番手前からどこ登るの?
これから進む鋸山の峰々
一番手前からどこ登るの?
鋸山後半は鎖場が続く
鎖やロープが複数用意されています
鋸山後半は鎖場が続く
鎖やロープが複数用意されています
長梯子もあります
アトラクションは多種多様
長梯子もあります
アトラクションは多種多様
鋸山山頂
すっかりガスってます
鋸山山頂
すっかりガスってます
シャクナゲ
時期的に最後の残り
シャクナゲ
時期的に最後の残り
不動沢のコル
沼田市側の看板がつよい
不動沢のコル
沼田市側の看板がつよい
シラビソの林を登る
ガスって雰囲気上がる
シラビソの林を登る
ガスって雰囲気上がる
皇海山山頂
かろうじて青空がのぞく
1
皇海山山頂
かろうじて青空がのぞく
六林班峠経由の下山道は本当に長かった…
ひたすら笹
六林班峠経由の下山道は本当に長かった…
ひたすら笹
六林班峠経由の下山道は本当に長かった…
それと沢
六林班峠経由の下山道は本当に長かった…
それと沢
石垣が続く小滝の集落跡
かつては建物が立ち並ぶメインストリート
石垣が続く小滝の集落跡
かつては建物が立ち並ぶメインストリート
撮影機器:

感想

皇海山のいわゆる‘クラシックルート’を踏破してきました。前回に引き続き「南総里見八犬伝」ゆかり山行(庚申山)でもあり、久しぶりの山荘ぼっち宿泊でした。

わたらせ渓谷鉄道の1両編成列車で通洞駅に到着。とりあえず足尾観光案内所で情報収集してから出発する。
鉱山関連の古い建物を横目で見やりながら、まずは磐裂神社へ。庚申山一丁目標がある。
庚申川沿いの車道を緩やかに上っていく。この道は庚申ダムといった現役の建造物もあるが、半世紀前に廃された鉱山施設や集落の跡(ひな壇状の石垣、橋梁、トンネル)が点在していてかつての繁栄を偲ばせる。写真を撮りながらぷらぷらと歩いて、出発から2時間ほどで銀山平に着く。
まずは猿田彦神社に安全登山の祈願に参拝。その後、国民宿舎かじか荘で庚申山荘宿泊の申込と登山届を提出する。山の細かい情報も教えてもらえる。
そこから長い林道歩きになる。一の鳥居に着いたのは1時間後。近くにある庚申七滝で昼食休憩をとる。
一の鳥居からは山道兼参道。所々に石段が施されている。しばらくすると雨が降り出す。一気に土砂降り。慌ててレインウェアを装着する。
ぬかるんだ道を1時間進むと、猿田彦神社跡の
平坦地に着く。かつての庚申山信仰の中心部で、参詣者は麓の一丁目標から此処を目指した。
庚申山荘はすぐそこ。濡れ鼠状態で飛び込む。むろん誰もいないが、デポしてある荷物がある。濡れたキットを干しながら空模様を窺うが、雨は止みそうにない。予定では身軽になって、‘八犬伝’で出てきた奇岩群のお山めぐりをするつもりだったが仕方なく諦める。
しばらく雨音を聞きながら、小屋にあった深田久弥の皇海山の記述のコピーや持参の本を読んだりして過ごし、日の入り前に夕食をとり始める。ちょうど食事時、デポの主の二人組が帰ってくる。雨の中を時間も時間なのでピックアップだけして慌ただしく下山して行く。
19時頃に辺りは真っ暗。2階の布団に潜り込み、ライトを頼りにまた本を読み、眠くなってきたら早々に消灯する。雨音は止まない。

二日目。すっかり空は晴れ上がっている。山荘裏の岩壁が朝日に照らされている。ほぼ日の出時刻に出発する。
庚申山への登山道でも奇岩群は多少楽しめる。石門を通り、大きくせり出した岩肌を沿い、ルンゼを梯子で上る。さすがに胎内くぐりはせず。徐々に明るさが増していく中、1時間ほどで到着する。
庚申山山頂は木々に囲まれているので、早々に先にある展望台へ。パッと目の前が開けて、皇海山が現れる。前日読んだ深田久弥の記述通り。立派な山容。登頂意欲を駆り立てられる。広がる雲海に浮かぶように日光連山や遠くに尾瀬の山々も望める。素晴らしい絶景ポイントである。後ろ髪引かれながらも10分の滞在で先を急ぐ。
これからは鋸山へ至る破線ルート。前半は緩やかにアップダウンの繰り返し。まだまだ余裕。問題は後半、アスレチックな仕掛が待ち受ける。鎖、ロープ、梯子をつたい、何度となく岩場のアップダウンを繰り返す。それ自体は楽しい部類で歓迎なのだが、いかんせん雨上がりで濡れていて滑り易く、どうしても手が泥だらけ。細々と気を遣いながらも2時間安全に完遂する。問題は雲が出始めた空模様。
そうしてたどり着いた鋸山山頂はガスって真っ白。展望は良さげなのに残念。感慨に耽ることもなく先に進む。
皇海山へは最初岩場をロープで下り、長いなだらかな鞍部を歩く。不動沢のコルを過ぎると登り返しが始まる。先程までの鋸山へのルートの感触が残っているので、もの凄くマイルドな印象を受ける登り。実際はそこそこの急坂だと思うのだが。シラビソの林が美しい。
皇海山山頂到着。木立に囲まれて展望は無いが、とても静かで何だか心地よい。若干青空ものぞき、のんびりと補給タイム。
来た道を戻る。何人かの登山者と行き交う。
鋸山から六林班峠経由で下山開始。このルートがやたら長かった。峠までは笹原を抜けていく尾根道。峠からがとにかく辛かった。基本的に巻道なのだが、入り組んだ沢を渡る為にひたすら曲がりくねる。足元は笹の根でかなり滑り易く、そちらも気が抜けないのにひたすら曲がりくねる。まさに‘The Long And Winding Road’ 後で聞いた話によると、元々材木などの物資運搬の為に拓かれた道、山道の楽しみなんて考慮されてる訳もない。2時間、体感としてその倍くらい、黙々と歩き続ける。
庚申山荘に戻る。ホッとするのも束の間、これからも長いので、トイレだけ済ませて先を急ぐ。昨日来た道を引き返す。
かじか荘に戻ったのは2時間後。受付で下山報告。スタッフの方々と少し話をするが、もちろん話題は六林班峠ルートのこと。
雨もポツポツと落ちる中、通洞駅まで2時間。夕暮れ時で鉱山関連の遺構が更に哀愁を増す。猿田彦神社と磐裂神社にも安全山行のお礼参りを忘れずに済ませる。

休みは決まっていたので、直前まで天気予報にやきもきしてましたが、珍しく(普段の行いが悪いので)梅雨の晴れ間に当たることができました。
クラシックルートは長くて厳しいという謳い文句でしたが、なにせ一番キツかったのは、古からの修験道の山道ではなく、近代に拓かれた作業道だったというオチでした。

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体力レベル
4/5

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