甲斐駒ケ岳、鋸岳縦走


- GPS
- 27:13
- 距離
- 15.3km
- 登り
- 2,188m
- 下り
- 2,199m
コースタイム
07:35 駒仙小屋
08:19 仙水峠
09:26 駒津峰
10:32 甲斐駒ケ岳
11:41 六合石室
13:30 中ノ川乗越
2013.08.04
04:56 中ノ川乗越
05:23 第2高点
06:20 鋸岳(第1高点)
06:43 角兵衛沢乗越
08:30 戸台川出合
09:11 丹渓荘
10:48 北沢峠
天候 | 2013.08.03 晴れ後曇り 2013.08.04 晴れ後曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
04:20 甲府発広河原行き \2,000 06:20 広河原発北沢峠行き \750(荷物量\200含む) |
コース状況/ 危険箇所等 |
駒仙小屋〜甲斐駒ヶ岳:夏道。駒津峰より先、直登は滑落注意。 甲斐駒ケ岳〜六合石室:トラバース一か所、鎖場の降り一か所。基本的に稜線歩き。 六合石室〜三ツ頭:稜線と樹林帯歩き。樹林帯では数か所獣道の分岐があり、迷い込み注意。ピンクテープが一か所に何個も付いている場所は変な分岐があった。獣道もトレースはばっちりだが地面が柔らかい。5分以上歩いて次のピンクテープが見えなければ間違いだと思って最後にピンクテープを確認した場所まで戻ったほうが懸命。夜明け前の暗がりでヘッデン使っている時なんかはトレースにばかり目が行くと思うので注意が必要。 三ツ頭〜中ノ川乗越:稜線歩きと樹林帯歩き。同じくルートファインド注意個所あり。また、稜線上は南側が崩落しかかっている個所もあるため滑落注意。 中ノ沢乗越からの熊穴沢ガレを降るパーティーがいたが、ガラガラ音を立てていた。 中ノ川乗越〜第2高点:酷いガレの急登で落石注意。上部は草付き。ピンクテープあり。最上部の大岩を左に巻いて登り切ると間もなく第2高点。 第2高点〜鹿の窓:第2高点から南側(仙丈側)を見下ろすとピンクテープあり。そのままトレース沿いに降っていく。2か所ほど右側(稜線側)に細いトレースがあるが行先は不明。途中に地面に落ちている[第1高点]の看板があれば正解。 すぐにガレガレのガリーに到着する。対岸沿いに少し降るとガレた登りが右手に現れる。ほどなくして鹿ノ窓が見える。巻きながらの登りと直登が可能だが、直登は落石を起こさないように注意。 鹿ノ窓〜第1高点:鹿ノ窓を抜けて細いトラバースを進むと第1高点が見えてくる。小ギャップの降りはこのルートで一番長い鎖の降りだが、鎖のすぐ右に巻き道あり。どちらを使うかは自由だが、落ちれば結果は同じだろう。 登り返しの鎖はフリーで突破可能。あとは細い稜線を登り切れば第1高点。 第1高点〜角兵衛沢乗越:左側が崖の尾根を歩く。何が何でも左側に落ちないように。 角兵衛沢乗越〜戸台川出合:聞きしに勝る酷いガレ・ザレ。上部は右側、途中で左側にトラバース気味に降る。所々ピンクテープあり。 ガレを降り切ると樹林帯の降り。地味に長い。出合の入口に大きなケルン。 戸台川出合〜北沢峠:戸台川出合から対岸に渡ると看板。北沢峠へは左に進む。ピンクテープも多数あり、迷うことはない。一か所丸太の橋があるが、真ん中はよく滑る。丹渓荘から先は八丁坂の長い登り。途中15分ほど蜂に追いかけられる。 テント場:六合石室近くの稜線上の砂地。慰霊碑4個の前。 水場:仙水小屋、六合石室テン場から南側に5分。入口にピンクテープ。 トイレ:なし。駒仙小屋で出すだけ出すこと。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
連休の北鎌を前にザックの体合わせと訓練のため、どこか歩きに行こうと思っていた。
以前から気になっていた甲斐駒ケ岳から鋸岳への縦走をすることにした。
中央線や、北岳から見る鋸岳はそれはそれはかっこよくて素敵な山だと感じていた。
先月Wacklessと計画したが自分が仕事になり頓挫した。そこでもっかい声かけてみたが、どうやら南アルプス縦走をやるらしく、ではお互いソロで楽しむかということになった。
2013.08.03
04:20 甲府駅前バス乗り場。バス4台での出発となった。
06:30 広河原に到着し、急いで切符を買って北沢峠行きのバスに乗った。凄い人出だ。
07:00 北沢峠に到着。アンケートやピンチカード、携帯トイレの配布を行っていた。
07:35 駒仙小屋へ移動し、朝食べそびれた弁当を食す。腹いっぱいになったところで荷物を整理し、トイレを済ませていざ出発。
08:19 仙水小屋で水分補給してちょいと歩けば仙水峠。
09:26 駒津峰に着くころにはアサヨ峰の北側からガスが昇ってきた。甲斐駒ケ岳もガスに巻かれ始めている。甲斐駒ケ岳と鋸岳への稜線を見て興奮が止まらない。
10:32 甲斐駒ケ岳山頂。登山客で賑わっていた。ここで補給し、ヘルメットを装着、鋸岳へと降りて行った。人で賑わっている山頂を振り返り、ちょっと淋しいような感覚に狼狽してしまった。いかんいかん、人と歩くことに慣れ過ぎたか?
11:34 ガスの中、途中の鎖場も問題なく通過し、まもなく左手に六合石室が見えて来た。中は綺麗だったが、ゴミを捨てて行く輩がいてネズミが出るようになったとか。外は古い缶詰やガス缶などが打ち捨てられており、さらには糞とティッシュが散乱していた。
せめて尾根の反対側で掘って埋めてほしい。ティッシュは持ち帰るか燃やしてほしいと思った。
水場を探しても見当たらず、時間も早いし手持ちの水も2.5Lあったため先に進むことにした。幕営適所は石碑が4つほど置かれていて、ちと張るのは気が引けるな。
ここの南側の樹林帯にトレースとピンクテープがあり、水場と思って降ってみたら、はたして水場があった。親切なことにホースと漏斗がぶら下がっていたのでありがたく使わせてもらった。水量はまずまずだ。
12:32 烏帽子岳が正面に見える巻き道の途中でお花畑を直進したところ、やけに地面が柔らかいと感じた。2分ほど進んでピンクテープも確認できずやはりおかしいと思い、最後にピンクテープを見た場所まで戻ってみた。するとピンクテープが集中していた場所が分岐点になり、稜線上へ続く正しいトレースを発見した。ここは暗いとトレースに沿ってまっすぐ行きがちだから分かりづらいかも。
12:45 ほどなくして三ツ頭の木の棒と三角点に到着。ここら辺は左側が崩落している個所が多数ある為注意が必要だな。
12:45 烏帽子岳への分岐を左に曲がり、中ノ川乗越へ降る。結構な急坂で膝が痛み始めた。いかんいかん。
13:35 中ノ川乗越に到着。ガスっているし、この先は適所がなさそうな感じなのでここでビバークすることに。しばらく昼寝した。
熊ノ穴沢のガレを降っている人が遠くに見えるが、ガラガラと恐ろしい音を立てていた。
2013.08.04
03:00 起床。星空が素晴らしい。ラーメンを腹に収め、パッキングを開始するも暗いなか進むのは得策ではないと判断し、ゴロゴロして時間を潰す。
04:54 日の出を拝んでからいよいよ目の前のガレに取り付く。崩れる崩れる。慎重に進む。
下部のガレを抜けると上部は草付きで少しはマシになったが、急登のためなかなかペースが上がらない。しかし印がある為迷いはしないだろう。
05:23 登り切れば第2高点に到着。ここで初めて鋸岳第1高点が見えて思わず声を上げた。ワクワクしてきたぞ。
それにしても天気がいい。気分も爽快だ。よし、進もう。
南側の尾根に沿ってしばらく降りながら巻くようだ。途中で右に薄いトレースが分岐していたが気にせず直進。すると第1高点の看板が落ちていた。正解のルートだろう。
05:36 ほどなくしてガリーのような場所に到着。ここは上に詰めてヤバいトラバースをするのかと思ったが、よくよく観察すると少し降ったところに登り口があった。上を見ると有名な鹿ノ窓が確認できる。ここは巻きながら上がるようだが直登してみた。ただ、場所によってはホールドが脆いため気を使った。最後は疲れたんで鎖を使って一気に鹿ノ窓まで上がった。
06:01 鹿ノ窓を抜けるとこれまた細いトラバースで気を使った。
その先に小ギャップがあり、長い長い鎖の降りと、その後鎖の登りが見える。降りは右側にトレースがあり鎖を使わず下まで降りれる。登りはフリーで通過した。
あとは稜線を気を付けながら詰めるだけというところで、甲斐駒ケ岳方面からヘリの音が聞こえて来た。振り返ると、ホバリングを繰り返している。荷揚げかと思ったが飛び方が違うので、黒戸尾根で遭難でもあったのかと気を引き締めた。
06:20 鋸岳第1高点到着。『もう何も怖くない』のポーズを決めてバゲットで補給し、さっさと降る。
角兵衛沢のガレ沢は聞きしに勝る悪路で何度か尻もちをついてしまった。
08:30 戸台川出合で対岸に渡り、北沢峠に向けて歩いた。あまり人が歩かないようで心配だったが、トレースもピンクテープもばっちりで迷うことはなかった。
が、長くて登りが基本のため、最後には疲労困憊気味だった。
10:48 北沢峠に到着。久々に独りで歩いた充実感に満たされて帰路に着いた。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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今週末、同じルートを行こうと思っていましたので、大変参考になりました。
私とは順番が逆ですが、北鎌、気をつけて行ってきて下さい。
こんにちわ。
天気がよければ快適な歩きが楽しめると思います。
気を付けて充実した歩きでありますように☆
昨日、戸台から熊の穴沢経由、角兵衛沢戻り(日帰り)で行ってきました。yoginsさんのレコが一番具体的でポイントを押さえてあるので参考にさせて頂きました。結果は大正解。途中迷うこともなく、また誰にもあうことなく無事下山しました。熊の穴沢の登りはめげましたけど。ほとんど岩雪崩状態…。
hituzoさん、はじめまして。コメントありがとうございます。熊穴沢のガレは酷かったでしょうね(^_^;)
無事楽しめたようでなによりです。
何処かで遭遇したら、よろしくお願いします☆
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