南アルプス:芝沢ゲートから易老岳往復(面平キャンプ場泊)
- GPS
- 08:43
- 距離
- 14.3km
- 登り
- 1,900m
- 下り
- 1,456m
コースタイム
2日目: 面平 05:10 - 07:46 易老岳 08:46 - 10:34 面平 10:43 - 13:55 易老渡 13:55 - 13:57 ゴール地点
天候 | 曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2021年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
易老渡登山口には自転車が5台。道もほぼ整備されており、自転車アクセスも良さそうですが、落石もあるのでパンクにはご注意を。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
易老渡から光岳小屋までの行程では水場がないため、易老渡で3.5リットル水を汲みました。易老渡の橋を渡らずに少し過ぎて左手の沢で汲みます。 易老渡から1時間ほどは急登。しかも道幅も狭い箇所や不安定な箇所もあり、集中力が必要です。平坦な場所がほぼなく、アキレス腱がきつくなります。つま先を開いたり、ダイアゴナルで歩いたりと歩き方を工夫して、同じ筋肉・関節ばかり使わないよう対処しました。1時間ほど経つと平坦な箇所もあり、少し楽になります。この最初の1時間でいかに体力を使わないかが大事です。特に呼吸を荒くして水分を消費すると水の不足が心配です。 面平から上はちょっと急な登山道、といったところ。ところどころ荒れているので集中したほうがよいところもあります。 全般的に、道を示すテープはしっかりとついており、迷うことはなさそうです。 |
写真
感想
8/13-15に予定している光岳登山講習ですが、
https://www.yama-school.com/blog/2021-08-13-eco-tekari
その1日目に宿泊する面平キャンプ場に宿泊してきました!
https://www.mstb.jp/sangakubunka/campsite
面平キャンプ場は、南アルプス光岳へ向かう途中、標高1480mにあります。
通常、南アルプスの百名山 光岳へは、芝沢ゲートから単純標高差で1700mほど。しかも稜線にあがった易老岳から、さらに下がって上がるというハードな行程です。
その途中で宿泊できる場所が新設された面平キャンプ場。
こちらは2021年現在、講習を受けたガイドの方としか利用はできません。
山のキャンプ場となると大体の場合は、山小屋が付近にあって、その山小屋が管理する形ですが、ここは山小屋はなく、テントと、調理器具類、マットがあるのみ。トイレはトイレ用のテント内に簡易便座があるので、そこにビニール袋をかぶせて済ませるスタイル。もちろんトイレは持ち帰りです。
光岳登山の長いコースの途中に休める場所が欲しい、でも小屋を建てると環境へのインパクトが大きい。そんな問題を解決する新しいスタイルのテント場です。
環境へのインパクトが小さいためか、夜には鹿の「ピイーー」という警戒音も聞こえ、テント場すぐのところにアナグマも見かけました。
もしここに小屋を建てていたら、森を切り開き、ヘリポートも作り、発電機を動かすなどして、山への影響も大きいでしょう。
手を入れすぎず、可能な自然を残すスタイルは、私には新鮮に感じられました。
人間が山に入ることは少なからず山に影響を与えます(登山道もそもそも人が入歩かなければ植物が生えていたことでしょう)。宿泊する場所を作るとなるとなおさらです。
その中で、面平キャンプ場は人間側の都合よりも自然側に寄り添った着地点だと思います。
今後も同様のキャンプ場を聖岳方面へのルートにも作る動きもあるそうです。
面平キャンプ場のようなスタイルが広がることを期待しています。
もちろん環境へのインパクトが小さいことは不便もあり、水場がないこと(ガイドの方と1時間ほど探し回りましたが、近くの谷地形には水はなし。登山口の水場から担ぎ上げる必要があります。)、また夏場は虫が多いことが挙げられます(虫除けは必須と思います。)。
とはいえ、テントは2-3人用で広々。高さもあって登りの急登の疲れを十分に癒やすことができます。コロナ禍においては密回避もできて望ましいです。
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翌朝は易老岳へ。朝もゆっくり出発できるので、登るほどに現れる巨木を愛でる余裕もできます。
植林のスギはもちろん、ミズナラ、ブナ、シラカバ、ダケカンバの巨木も。
時間と体力に追われて必死に登るのではなく、こうやって余裕を持って山をじっくりと楽しみながら登ることができるのも、面平泊プランの魅力です。
今回の最高標高の易老岳は木々に囲まれ展望なし。
光岳方面へ行ってもしばらくは視界が悪いということで北の聖岳方面へ。
5分ほど歩くと、多少木に遮られますが、仁田岳、茶臼岳、上河内岳、聖岳の稜線が見えるスポットに。
ここでのんびり稜線を眺めた後、下山しました。
なお、面平からの下山も急斜面となるので、体力をしっかりと残しておく必要があります。崖というほど急ではないですが、急斜面ではあるので、足を滑らせると危ないです。
降りてきたら、易老渡登山口の水場で顔を洗うと気持ちいいですよ!
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百名山光岳に興味のある方、面平キャンプ場でエコ登山を体験したい方は、やまスクの講習にぜひご参加ください!
https://www.yama-school.com/blog/2021-08-13-eco-tekari
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