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Yamareco

記録ID: 3309789
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

南アルプス:芝沢ゲートから易老岳往復(面平キャンプ場泊)

2021年06月26日(土) 〜 2021年06月27日(日)
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
08:43
距離
14.3km
登り
1,900m
下り
1,456m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目: 芝沢ゲート 10:22 - 11:21 易老渡 11:34 - 13:01 面平 13:23
2日目: 面平 05:10 - 07:46 易老岳 08:46 - 10:34 面平 10:43 - 13:55 易老渡 13:55 - 13:57 ゴール地点
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2021年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
長野県飯田の遠山郷より芝沢ゲートまで車で移動。芝沢ゲートから易老渡登山口までは歩き。高巻きはなし(崩れていると高巻きルートを歩く必要があります)。

易老渡登山口には自転車が5台。道もほぼ整備されており、自転車アクセスも良さそうですが、落石もあるのでパンクにはご注意を。
コース状況/
危険箇所等
易老渡から光岳小屋までの行程では水場がないため、易老渡で3.5リットル水を汲みました。易老渡の橋を渡らずに少し過ぎて左手の沢で汲みます。

易老渡から1時間ほどは急登。しかも道幅も狭い箇所や不安定な箇所もあり、集中力が必要です。平坦な場所がほぼなく、アキレス腱がきつくなります。つま先を開いたり、ダイアゴナルで歩いたりと歩き方を工夫して、同じ筋肉・関節ばかり使わないよう対処しました。1時間ほど経つと平坦な箇所もあり、少し楽になります。この最初の1時間でいかに体力を使わないかが大事です。特に呼吸を荒くして水分を消費すると水の不足が心配です。

面平から上はちょっと急な登山道、といったところ。ところどころ荒れているので集中したほうがよいところもあります。

全般的に、道を示すテープはしっかりとついており、迷うことはなさそうです。
芝沢ゲート。ここから歩きます。ベンツやBMWも停まっていてびっくり。合計20台ぐらいでしょうか。
2021年06月26日 10:20撮影 by  Pixel 5, Google
6/26 10:20
芝沢ゲート。ここから歩きます。ベンツやBMWも停まっていてびっくり。合計20台ぐらいでしょうか。
きれいに整備されています。崩れることが多い分、整備されていてありがたいです。ガードレールもよく見ると(おそらく落石で)ひしゃげたところも。落石には注意しながら進みたいです。
2021年06月26日 10:29撮影 by  Pixel 5, Google
6/26 10:29
きれいに整備されています。崩れることが多い分、整備されていてありがたいです。ガードレールもよく見ると(おそらく落石で)ひしゃげたところも。落石には注意しながら進みたいです。
遠山川。きれいです。釣りの人もお二人ほど見かけました。
2021年06月26日 10:31撮影 by  Pixel 5, Google
6/26 10:31
遠山川。きれいです。釣りの人もお二人ほど見かけました。
2021年06月26日 10:52撮影 by  Pixel 5, Google
6/26 10:52
落石を観察するとスパッと切れています。ナイフ代わりになりそう。昔は易老渡登山口まで車で行けたそうですが、こんな岩を踏むとタイヤがパンクしそうですね。
2021年06月26日 10:59撮影 by  Pixel 5, Google
6/26 10:59
落石を観察するとスパッと切れています。ナイフ代わりになりそう。昔は易老渡登山口まで車で行けたそうですが、こんな岩を踏むとタイヤがパンクしそうですね。
易老渡登山口の橋。この橋を渡らず進んで左手の沢が水場。ここからは稜線(光岳小屋近辺)まで水場はなし。多めに汲んでおきましょう。
2021年06月26日 11:22撮影 by  Pixel 5, Google
6/26 11:22
易老渡登山口の橋。この橋を渡らず進んで左手の沢が水場。ここからは稜線(光岳小屋近辺)まで水場はなし。多めに汲んでおきましょう。
不思議な力で浮く木。
2021年06月26日 11:45撮影 by  Pixel 5, Google
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6/26 11:45
不思議な力で浮く木。
わかりづらいですが急登です。
2021年06月26日 11:49撮影 by  Pixel 5, Google
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6/26 11:49
わかりづらいですが急登です。
2021年06月26日 12:27撮影 by  Pixel 5, Google
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このナンバリングも飛び飛びだったりします。
2021年06月26日 12:34撮影 by  Pixel 5, Google
6/26 12:34
このナンバリングも飛び飛びだったりします。
面平!ハイペースだったので結構ヘトヘトです。1日で光岳小屋まで行くのは大変ですね…。
2021年06月26日 13:03撮影 by  Pixel 5, Google
6/26 13:03
面平!ハイペースだったので結構ヘトヘトです。1日で光岳小屋まで行くのは大変ですね…。
面平キャンプ場!の常設テント。3人用で中も広々。
面平キャンプ場は、2021年現在、講習を受けた地元ガイドの方としか利用できません。詳しくは南信州山岳文化伝統の会のWebサイトで。
2021年06月26日 13:07撮影 by  Pixel 5, Google
6/26 13:07
面平キャンプ場!の常設テント。3人用で中も広々。
面平キャンプ場は、2021年現在、講習を受けた地元ガイドの方としか利用できません。詳しくは南信州山岳文化伝統の会のWebサイトで。
森の中に無人のテントが並ぶ様は少し不思議です。
2021年06月26日 13:31撮影 by  Pixel 5, Google
6/26 13:31
森の中に無人のテントが並ぶ様は少し不思議です。
🐸
2021年06月26日 13:42撮影 by  Pixel 5, Google
6/26 13:42
🐸
水場探しに面平をウロウロ。コバイケイソウがあるということはこのあたりに水場が…?(結局水場は見つけられず)
2021年06月26日 14:31撮影 by  Pixel 5, Google
6/26 14:31
水場探しに面平をウロウロ。コバイケイソウがあるということはこのあたりに水場が…?(結局水場は見つけられず)
ギンリョウソウ。
2021年06月26日 15:12撮影 by  Pixel 5, Google
6/26 15:12
ギンリョウソウ。
夕飯はアルファ米にマッサマンカレー+ハンバーグ。美味でした。
2021年06月26日 17:08撮影 by  Pixel 5, Google
6/26 17:08
夕飯はアルファ米にマッサマンカレー+ハンバーグ。美味でした。
面平の主。
2021年06月26日 17:54撮影 by  Pixel 5, Google
6/26 17:54
面平の主。
朝食。パンにゴーダチーズを挟んでフライパンで焼いたもの。ゴーダチーズの濃い味が実に美味しい。
2021年06月27日 04:27撮影 by  Pixel 5, Google
6/27 4:27
朝食。パンにゴーダチーズを挟んでフライパンで焼いたもの。ゴーダチーズの濃い味が実に美味しい。
面平テントごとの装備。鍋、フライパン、蓋、まな板(ブス板?)、コンロ。銀マットの上にウレタンマットが敷いてあるため、テントマットは不要。ただし光岳小屋に泊まる予定なら、板間のため、テントマットは持参が必要です。
2021年06月27日 12:26撮影 by  Pixel 5, Google
6/27 12:26
面平テントごとの装備。鍋、フライパン、蓋、まな板(ブス板?)、コンロ。銀マットの上にウレタンマットが敷いてあるため、テントマットは不要。ただし光岳小屋に泊まる予定なら、板間のため、テントマットは持参が必要です。
2021年06月27日 05:11撮影 by  Pixel 5, Google
6/27 5:11
ドコモの電波かろうじてあり。面平より上の尾根は電波をキャッチしやすいようです。
2021年06月27日 05:23撮影 by  Pixel 5, Google
6/27 5:23
ドコモの電波かろうじてあり。面平より上の尾根は電波をキャッチしやすいようです。
ギンリョウソウ。
2021年06月27日 05:31撮影 by  Pixel 5, Google
6/27 5:31
ギンリョウソウ。
2021年06月27日 05:47撮影 by  Pixel 5, Google
6/27 5:47
2021年06月27日 05:55撮影 by  Pixel 5, Google
6/27 5:55
2021年06月27日 06:27撮影 by  Pixel 5, Google
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樹間から光岳のピーク。
2021年06月27日 06:32撮影 by  Pixel 5, Google
6/27 6:32
樹間から光岳のピーク。
倒木で木が真っ二つに。
2021年06月27日 07:11撮影 by  Pixel 5, Google
6/27 7:11
倒木で木が真っ二つに。
易老岳。視界はありません…。上河内岳方面へ5分ほど歩くと、多少開けます。
2021年06月27日 07:48撮影 by  Pixel 5, Google
6/27 7:48
易老岳。視界はありません…。上河内岳方面へ5分ほど歩くと、多少開けます。
上河内岳(右)と聖岳(左)。遠いですね…。
2021年06月27日 07:53撮影 by  Pixel 5, Google
6/27 7:53
上河内岳(右)と聖岳(左)。遠いですね…。
巨木!
2021年06月27日 09:59撮影 by  Pixel 5, Google
6/27 9:59
巨木!
2021年06月27日 10:03撮影 by  Pixel 5, Google
6/27 10:03
2021年06月27日 10:20撮影 by  Pixel 5, Google
6/27 10:20
戻ってきて余った食材でお昼ごはん。チーズ、良いですね。塩気とタンパク質を補充。
2021年06月27日 10:55撮影 by  Pixel 5, Google
6/27 10:55
戻ってきて余った食材でお昼ごはん。チーズ、良いですね。塩気とタンパク質を補充。
面平のねじれている倒木
2021年06月27日 12:05撮影 by  Pixel 5, Google
6/27 12:05
面平のねじれている倒木
下山後は旧木沢小学校で、持ち帰ったトイレを回収してもらいます。
2021年06月27日 14:58撮影 by  Pixel 5, Google
6/27 14:58
下山後は旧木沢小学校で、持ち帰ったトイレを回収してもらいます。
旧木沢小学校には山岳図書館があります。下山後に立ち寄ってみては。
2021年06月27日 15:01撮影 by  Pixel 5, Google
6/27 15:01
旧木沢小学校には山岳図書館があります。下山後に立ち寄ってみては。

感想

8/13-15に予定している光岳登山講習ですが、
https://www.yama-school.com/blog/2021-08-13-eco-tekari

その1日目に宿泊する面平キャンプ場に宿泊してきました!
https://www.mstb.jp/sangakubunka/campsite

面平キャンプ場は、南アルプス光岳へ向かう途中、標高1480mにあります。

通常、南アルプスの百名山 光岳へは、芝沢ゲートから単純標高差で1700mほど。しかも稜線にあがった易老岳から、さらに下がって上がるというハードな行程です。

その途中で宿泊できる場所が新設された面平キャンプ場。
こちらは2021年現在、講習を受けたガイドの方としか利用はできません。

山のキャンプ場となると大体の場合は、山小屋が付近にあって、その山小屋が管理する形ですが、ここは山小屋はなく、テントと、調理器具類、マットがあるのみ。トイレはトイレ用のテント内に簡易便座があるので、そこにビニール袋をかぶせて済ませるスタイル。もちろんトイレは持ち帰りです。

光岳登山の長いコースの途中に休める場所が欲しい、でも小屋を建てると環境へのインパクトが大きい。そんな問題を解決する新しいスタイルのテント場です。

環境へのインパクトが小さいためか、夜には鹿の「ピイーー」という警戒音も聞こえ、テント場すぐのところにアナグマも見かけました。

もしここに小屋を建てていたら、森を切り開き、ヘリポートも作り、発電機を動かすなどして、山への影響も大きいでしょう。

手を入れすぎず、可能な自然を残すスタイルは、私には新鮮に感じられました。
人間が山に入ることは少なからず山に影響を与えます(登山道もそもそも人が入歩かなければ植物が生えていたことでしょう)。宿泊する場所を作るとなるとなおさらです。
その中で、面平キャンプ場は人間側の都合よりも自然側に寄り添った着地点だと思います。
今後も同様のキャンプ場を聖岳方面へのルートにも作る動きもあるそうです。
面平キャンプ場のようなスタイルが広がることを期待しています。

もちろん環境へのインパクトが小さいことは不便もあり、水場がないこと(ガイドの方と1時間ほど探し回りましたが、近くの谷地形には水はなし。登山口の水場から担ぎ上げる必要があります。)、また夏場は虫が多いことが挙げられます(虫除けは必須と思います。)。

とはいえ、テントは2-3人用で広々。高さもあって登りの急登の疲れを十分に癒やすことができます。コロナ禍においては密回避もできて望ましいです。

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翌朝は易老岳へ。朝もゆっくり出発できるので、登るほどに現れる巨木を愛でる余裕もできます。
植林のスギはもちろん、ミズナラ、ブナ、シラカバ、ダケカンバの巨木も。
時間と体力に追われて必死に登るのではなく、こうやって余裕を持って山をじっくりと楽しみながら登ることができるのも、面平泊プランの魅力です。

今回の最高標高の易老岳は木々に囲まれ展望なし。
光岳方面へ行ってもしばらくは視界が悪いということで北の聖岳方面へ。
5分ほど歩くと、多少木に遮られますが、仁田岳、茶臼岳、上河内岳、聖岳の稜線が見えるスポットに。
ここでのんびり稜線を眺めた後、下山しました。

なお、面平からの下山も急斜面となるので、体力をしっかりと残しておく必要があります。崖というほど急ではないですが、急斜面ではあるので、足を滑らせると危ないです。

降りてきたら、易老渡登山口の水場で顔を洗うと気持ちいいですよ!

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百名山光岳に興味のある方、面平キャンプ場でエコ登山を体験したい方は、やまスクの講習にぜひご参加ください!
https://www.yama-school.com/blog/2021-08-13-eco-tekari

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