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Yamareco

記録ID: 3347145
全員に公開
ハイキング
甲信越

明神岳主稜 前穂高岳

2021年07月16日(金) 〜 2021年07月17日(土)
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
12:31
距離
12.6km
登り
1,835m
下り
1,829m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
5:34
休憩
1:59
合計
7:33
8:42
4
12:00
12:00
27
12:27
12:42
47
13:29
13:29
4
13:33
14:01
18
14:19
14:51
3
14:54
15:04
36
15:40
16:14
1
16:15
宿泊地
2日目
山行
4:03
休憩
0:52
合計
4:55
5:05
67
宿泊地
6:12
6:41
3
6:44
7:05
88
8:33
8:33
43
9:16
9:18
31
10:00
ゴール地点
天候 晴れ時々くもり
過去天気図(気象庁) 2021年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
支点・FIXロープを使用するときはまず十分に強度を確認するように。踏み跡はいくつか交錯しているので、ルートファインディングの能力が必要。ルーファイができれば難しいところは殆どない。

三峰のトラバースでルートミスをした。トラバースは適切なルートを見つけるのが難しいと思う。自分は、途中で下降する踏み跡にひかれて下側を巻こうとしたが、がれとざれがひどかった。上を見上げると、三峰基部すれすれに、紫色のフィックスを発見。ここまで登り返すと踏み跡ががっちりとあり、簡単に通過できた。このフィックスはすでにボロボロで使用には耐えないが、ルート探しには良いと思う。

バリエーションなので自分の思い通りに行きたい道を楽しむのが正しいと思う。ただし、これまでの登山者のルートをたどるのであれば、がれ過ぎていたり、浮き石が多すぎるところ、手をかけた岩がすべて動くところ、不自然な岩の積み重ねに遭遇したら、ルートを見直した方が良いと思う。明神主稜は結構歩かれているので、過去のトレースをたどれば岩も足場もそこそこ安定してる。そこから外れるとすべての石が浮き、がれている状態となる。これも判断次第で、バリエーションは自分の道を作るもの、と考えるのであれば敢えて人の踏み跡をたどる必要はないと思う。
あかんだな駐車場。金曜日なので車は少ない。
2021年07月16日 07:05撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/16 7:05
あかんだな駐車場。金曜日なので車は少ない。
上高地。少し雲が出て、登るのには丁度いいかな?
2021年07月16日 08:49撮影 by  DSC-TX30, SONY
1
7/16 8:49
上高地。少し雲が出て、登るのには丁度いいかな?
7番看板からはいります。
2021年07月16日 09:29撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/16 9:29
7番看板からはいります。
乗鞍がきれい。
2021年07月16日 10:42撮影 by  DSC-TX30, SONY
1
7/16 10:42
乗鞍がきれい。
急登が続きます。水5Lが重い。
2021年07月16日 10:52撮影 by  DSC-TX30, SONY
1
7/16 10:52
急登が続きます。水5Lが重い。
岩が出てくるようになってきた。
2021年07月16日 10:55撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/16 10:55
岩が出てくるようになってきた。
痩せ尾根が続きます。花房山みたい。
2021年07月16日 11:00撮影 by  DSC-TX30, SONY
2
7/16 11:00
痩せ尾根が続きます。花房山みたい。
柱状節理。
2021年07月16日 11:10撮影 by  DSC-TX30, SONY
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7/16 11:10
柱状節理。
上高地があんなに下に見える。
2021年07月16日 11:31撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/16 11:31
上高地があんなに下に見える。
穂高も見えてきた。
2021年07月16日 11:31撮影 by  DSC-TX30, SONY
3
7/16 11:31
穂高も見えてきた。
どっぴーかんだったら、ここで死んでいたとおもう。汗だくです。
2021年07月16日 11:31撮影 by  DSC-TX30, SONY
2
7/16 11:31
どっぴーかんだったら、ここで死んでいたとおもう。汗だくです。
五峰台地。ここで泊まりたかったけど、まだ12時にもなっていないので先に進む。
2021年07月16日 11:46撮影 by  DSC-TX30, SONY
1
7/16 11:46
五峰台地。ここで泊まりたかったけど、まだ12時にもなっていないので先に進む。
何度見てもきれいだ。
2021年07月16日 11:46撮影 by  DSC-TX30, SONY
2
7/16 11:46
何度見てもきれいだ。
来月は会のメンバーをつれて、西穂奥穂に行かねばならん。
2021年07月16日 11:46撮影 by  DSC-TX30, SONY
2
7/16 11:46
来月は会のメンバーをつれて、西穂奥穂に行かねばならん。
2021年07月16日 11:50撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/16 11:50
梓川。徳沢園がみえる。
2021年07月16日 12:27撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/16 12:27
梓川。徳沢園がみえる。
2021年07月16日 12:27撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/16 12:27
五峰ピッケルに到着。
2021年07月16日 12:28撮影 by  DSC-TX30, SONY
2
7/16 12:28
五峰ピッケルに到着。
四峰に向かう。
2021年07月16日 12:28撮影 by  DSC-TX30, SONY
1
7/16 12:28
四峰に向かう。
四峰のコルに向けて降りる。道は左側(岳沢側)についている。
2021年07月16日 12:29撮影 by  DSC-TX30, SONY
2
7/16 12:29
四峰のコルに向けて降りる。道は左側(岳沢側)についている。
四峰までは普通の登山道だが、地味に登っているので結構疲れる。
2021年07月16日 12:30撮影 by  DSC-TX30, SONY
1
7/16 12:30
四峰までは普通の登山道だが、地味に登っているので結構疲れる。
五峰を振り返る。
2021年07月16日 12:58撮影 by  DSC-TX30, SONY
2
7/16 12:58
五峰を振り返る。
2021年07月16日 13:07撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/16 13:07
キヌガサソウだっけ??
2021年07月16日 13:10撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/16 13:10
キヌガサソウだっけ??
2021年07月16日 13:16撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/16 13:16
三ー二ー主峰と続く。とにかくかっこいい。
2021年07月16日 13:19撮影 by  DSC-TX30, SONY
2
7/16 13:19
三ー二ー主峰と続く。とにかくかっこいい。
2021年07月16日 13:19撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/16 13:19
三峰は巻きます。
2021年07月16日 13:31撮影 by  DSC-TX30, SONY
1
7/16 13:31
三峰は巻きます。
三峰の巻道でこの2つの岩の間を通った。
ここまでは良かったと思う。トラバースの途中で踏み跡に誘われて下降したが、基部に張ってある紫色のフィックスを狙って上々に進まねばならなかった。このフィックスは切れかけており頼ってはだめなので、目印程度で。
2021年07月16日 13:34撮影 by  DSC-TX30, SONY
2
7/16 13:34
三峰の巻道でこの2つの岩の間を通った。
ここまでは良かったと思う。トラバースの途中で踏み跡に誘われて下降したが、基部に張ってある紫色のフィックスを狙って上々に進まねばならなかった。このフィックスは切れかけており頼ってはだめなので、目印程度で。
巻道が終わると二峰まではすぐ。
2021年07月16日 13:49撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/16 13:49
巻道が終わると二峰まではすぐ。
三峰。尾根線を通したほうが道はわかりやすいと思う。
2021年07月16日 13:57撮影 by  DSC-TX30, SONY
1
7/16 13:57
三峰。尾根線を通したほうが道はわかりやすいと思う。
二峰の懸垂後、ロープ回収中。懸垂の支点はしっかりしています。
2回目の懸垂支点の補強に、150cmスリングとカラビナ2個を追加しておきました。
2021年07月16日 14:37撮影 by  DSC-TX30, SONY
7
7/16 14:37
二峰の懸垂後、ロープ回収中。懸垂の支点はしっかりしています。
2回目の懸垂支点の補強に、150cmスリングとカラビナ2個を追加しておきました。
懸垂壁を振り返る。
2021年07月16日 14:46撮影 by  DSC-TX30, SONY
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7/16 14:46
懸垂壁を振り返る。
2021年07月16日 14:53撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/16 14:53
主稜に到着。二峰からすぐ。
2021年07月16日 14:53撮影 by  DSC-TX30, SONY
1
7/16 14:53
主稜に到着。二峰からすぐ。
2021年07月16日 14:53撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/16 14:53
二峰を振り返る。
2021年07月16日 14:53撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/16 14:53
二峰を振り返る。
前穂に向います。
2021年07月16日 14:54撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/16 14:54
前穂に向います。
主峰からは左側を下ります。ここは普通に降りられます。
2021年07月16日 14:55撮影 by  DSC-TX30, SONY
1
7/16 14:55
主峰からは左側を下ります。ここは普通に降りられます。
2021年07月16日 17:04撮影 by  DSC-TX30, SONY
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7/16 17:04
2021年07月16日 17:04撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/16 17:04
今日のお家。
2021年07月16日 17:09撮影 by  DSC-TX30, SONY
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7/16 17:09
今日のお家。
雲の流れがきれいでした。
2021年07月16日 17:10撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/16 17:10
雲の流れがきれいでした。
2021年07月16日 17:20撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/16 17:20
2021年07月16日 17:24撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/16 17:24
2021年07月16日 18:46撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/16 18:46
2021年07月16日 19:06撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/16 19:06
2021年07月16日 19:08撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/16 19:08
2021年07月16日 19:08撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/16 19:08
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7/16 19:09
2021年07月16日 19:10撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/16 19:10
2021年07月16日 19:10撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/16 19:10
光と雲のアート。
2021年07月16日 19:11撮影 by  DSC-TX30, SONY
3
7/16 19:11
光と雲のアート。
左の入道雲から、下の雲に向けて雷が落ちていました。
きれいでした。
2021年07月16日 19:11撮影 by  DSC-TX30, SONY
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7/16 19:11
左の入道雲から、下の雲に向けて雷が落ちていました。
きれいでした。
夕日を浴びた東側の空。幻想的でした。
2021年07月16日 19:12撮影 by  DSC-TX30, SONY
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7/16 19:12
夕日を浴びた東側の空。幻想的でした。
2021年07月16日 19:13撮影 by  DSC-TX30, SONY
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7/16 19:13
2日目の朝。寝床から。
2021年07月17日 04:22撮影 by  DSC-TX30, SONY
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7/17 4:22
2日目の朝。寝床から。
2021年07月17日 04:22撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/17 4:22
穂高もきれい。
2021年07月17日 04:38撮影 by  DSC-TX30, SONY
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7/17 4:38
穂高もきれい。
2021年07月17日 04:39撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/17 4:39
モルゲンはあっち側で起こっていました。
2021年07月17日 04:43撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/17 4:43
モルゲンはあっち側で起こっていました。
2021年07月17日 04:51撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/17 4:51
2021年07月17日 04:51撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/17 4:51
前穂に登ります。
2021年07月17日 04:51撮影 by  DSC-TX30, SONY
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7/17 4:51
前穂に登ります。
主峰と二峰を振り返る。
2021年07月17日 05:07撮影 by  DSC-TX30, SONY
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7/17 5:07
主峰と二峰を振り返る。
2021年07月17日 05:16撮影 by  DSC-TX30, SONY
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7/17 5:16
よく登ってきました。
2021年07月17日 05:25撮影 by  DSC-TX30, SONY
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7/17 5:25
よく登ってきました。
ケルンちゃんありがとう。
前穂への最初の岩峰は登りあげますが、このケルンのある道が登りやすいと思います。
2021年07月17日 05:27撮影 by  DSC-TX30, SONY
1
7/17 5:27
ケルンちゃんありがとう。
前穂への最初の岩峰は登りあげますが、このケルンのある道が登りやすいと思います。
2021年07月17日 05:29撮影 by  DSC-TX30, SONY
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7/17 5:29
ラストスパート。
2021年07月17日 05:44撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/17 5:44
ラストスパート。
2021年07月17日 05:49撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/17 5:49
2021年07月17日 05:53撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/17 5:53
2021年07月17日 06:00撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/17 6:00
富士山。
2021年07月17日 06:01撮影 by  DSC-TX30, SONY
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7/17 6:01
富士山。
2021年07月17日 06:04撮影 by  DSC-TX30, SONY
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7/17 6:04
2021年07月17日 06:04撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/17 6:04
一般道と合流。
2021年07月17日 06:05撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/17 6:05
一般道と合流。
前穂に到着。これで今回の山行は達成。
2021年07月17日 06:09撮影 by  Pixel 4 XL, Google
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7/17 6:09
前穂に到着。これで今回の山行は達成。
素晴らしい景色だ。
2021年07月17日 06:11撮影 by  DSC-TX30, SONY
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7/17 6:11
素晴らしい景色だ。
2021年07月17日 06:11撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/17 6:11
穂高から槍。素晴らしいの一言。
2021年07月17日 06:14撮影 by  DSC-TX30, SONY
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7/17 6:14
穂高から槍。素晴らしいの一言。
2021年07月17日 06:14撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/17 6:14
白山様。
2021年07月17日 06:15撮影 by  DSC-TX30, SONY
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7/17 6:15
白山様。
吊尾根。帰りに奥穂に寄ろうか迷ったが、脚の筋肉が限界といっていたので、帰ることにした。
2021年07月17日 06:15撮影 by  DSC-TX30, SONY
2
7/17 6:15
吊尾根。帰りに奥穂に寄ろうか迷ったが、脚の筋肉が限界といっていたので、帰ることにした。
2021年07月17日 06:17撮影 by  DSC-TX30, SONY
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7/17 6:17
前穂の山頂は広く、テントも数張り晴れそうだ。今度ここにテントで来ようと思う。
2021年07月17日 06:23撮影 by  DSC-TX30, SONY
1
7/17 6:23
前穂の山頂は広く、テントも数張り晴れそうだ。今度ここにテントで来ようと思う。
2021年07月17日 06:42撮影 by  DSC-TX30, SONY
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7/17 6:42
昨日の幕営地が見える。
2021年07月17日 07:18撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/17 7:18
昨日の幕営地が見える。
明神岳の稜線。
2021年07月17日 07:18撮影 by  DSC-TX30, SONY
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7/17 7:18
明神岳の稜線。
重太郎新道の下りが意外と核心部かも。
2021年07月17日 07:32撮影 by  DSC-TX30, SONY
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7/17 7:32
重太郎新道の下りが意外と核心部かも。
2021年07月17日 07:32撮影 by  DSC-TX30, SONY
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7/17 7:32
岳沢小屋。
2021年07月17日 08:32撮影 by  DSC-TX30, SONY
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7/17 8:32
岳沢小屋。
7番看板に帰ってきました。
2021年07月17日 09:25撮影 by  DSC-TX30, SONY
7/17 9:25
7番看板に帰ってきました。
上高地がすごくきれいでした。
2021年07月17日 10:00撮影 by  Pixel 4 XL, Google
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7/17 10:00
上高地がすごくきれいでした。
かっぱ橋から焼岳。
2021年07月17日 10:01撮影 by  DSC-TX30, SONY
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7/17 10:01
かっぱ橋から焼岳。

感想

明神岳主稜、ソロ。その他のパーティも全くはいっていなかったので、本当のソロだった。5峰から主峰を経て前穂高岳まで縦走。金曜日、土曜日の2日間。

明神はバリエーション。五峰から主稜、前穂に抜ける主稜線を歩く。懸垂以外はロープが必要ない初級のバリエーションルートだ。ソロではビレイが必要な東陵には行くのは難しいため主稜とした。上高地の明神から見える五峰の姿にいつも惹かれていたので、ここを歩けるのは嬉しい。

岳沢7番看板から急登を経て明神の稜線に乗り上げる。樹林帯の急登で汗だくだ。おまけに5Lの水と幕営装備、ロープとガチャ+酒を背負っているので、荷物が重い。それでも、バスターミナルから五峰台地までは3時間ちょいでついた。五峰台地は展望よく、広々として気持ちがいい。しばらくゆっくりとした。ここで幕営したいが、まだ12時前なので先に進むこととした。憧れの五峰山頂でちょいまったりし、四峰に向かう。四峰までは一般登山道のようにわかりやすい。

三峰は峻険なので巻くことにした。ただし、トラバースは道を見つけにくい。今回、唯一ここでルートミス。下降の踏み跡に引かれて降ったら、やたらがれ・ザレ・浮石が多くなったので、踏み跡を外したと気づく。道を探して上を見上げると岩の基部に紫のフィックスが張ってあった。このフィックスを目指して登りあげて踏み跡をたどった。バリルートなので下のルートを開拓してもよかったが、ハイマツと低木を漕がねばならなかったので、上の踏み跡に合流した。ここは踏み跡もしっかりしている。フィックスはほつれているので頼りにしないように。

三峰を巻くと目の前すぐに二峰。登りあげてハーネス装着。ここから2ピッチ、20m・15mの懸垂下降。最初の支点はしっかりしていた。2番目の支点がすこし古そうだったので、150cmのスリングとカラビナ2個で補強しておいた。計画ではここで幕営であったが、明日の朝、ハーネスを再装着するのがめんどくさいので、主峰から奥明神沢のコルまで下ることにする。

コルから主峰までの登りはすぐ。まずは明神すべてを縦走し感無量。山頂からは360度の景色が広がる。東陵もきれいに見える。今度は東陵で登ってみたいが、途中にクライミングの要素があるので、ビレイが必要になる。今度パーティで入ろう。

一峰からの下りは明瞭。踏み跡を進んでいくと、奥明神沢への下降になる。奥明神沢の下降点は支点からFIXが張ってあり(このFIXはどこまで信用できるかはわからない)、そこから50mほど下降する。最後の15mほどの下りが急峻なため、懸垂で降りた。クライムダウンもできると思うが、今回は慎重にした。

奥明神沢についた。前穂までの縦走の予定でもあるので少し登り返した幕営適地でビバークした。ビバーク地は夕方の雷に備えて岩峰のコルを選んだ。幕営準備のときに遠雷が鳴っていたが、結局雨も雷にも遭うことはなかった。のんびり酒を飲んで、本を読みながら、流れる雲と星空を楽しんだ。縦走で受けた日差しのせいか、体が火照って1時まで眠ることができなかった。

翌朝4時起床。寝袋の中から朝の景色を堪能。今日はめちゃくちゃいい天気。位置的に日の出は見ることができなかったが素敵な朝だ。前穂に向かって進む。ここからの道はわかりやすく岩も安定している。前穂から明神へ登る人が多いからだろう。前穂山頂からの景色は快晴の空のもと素晴らしいものだ。ここでバリエーションのルートは終了。重太郎新道で下るが、ここは急なので、疲れた体にはここが一番の核心部かも。

上高地についたらすごい人だった。今日は天気が素晴らしく良いのでかっぱ橋からの長めも素晴らしい。みんな遊びに来るわけだ。

明神主稜は素敵な縦走路だと思う。登山道が無いので不遇の山と言われるが、周りを取り巻く穂高の峰々に比べると確かに魅力に欠けるところがあると思う。しかし、そのおかげで北アの中心で静かで簡単なバリエーションルートを残していてくれるのは本当にありがたい。登山道が無い故に魅力が上増していることは事実だ。

主稜のルートは、ほぼ掴んだので、夏であれば人を連れて登れると思う。次は残雪期にトライしたい。

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この記録に関連する登山ルート

アルパインクライミング 槍・穂高・乗鞍 [2日]
奥穂高岳南稜(重太郎新道から下山)
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
5/5
体力レベル
4/5

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