大好きな深い森の中へ 光岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 21.8km
- 登り
- 2,365m
- 下り
- 2,364m
コースタイム
16:30光岳小屋ー16:40光岳17:00ー17:10光石-17:30光岳小屋
21日 6:45光岳小屋ー7:00イザルヶ岳7:20ー8:45三吉平ー9:25易老岳9:50ー11:30面平ー12:05易老度
天候 | 20日 晴れのち曇り 21日 曇りのち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
今回自宅から水窪を通って遠山郷まで行きましたが道も意外と良く時間もかかりませんでした。今後、南信に行く時はこの道を使うと思います。 登山口の易老度、便ヶ島までは通行規制があります。 下記情報等を参考にしてください。 http://nashi-moto.jugem.jp/ 通行規制区間はダートと舗装路の半々ぐらい、落石等もありますので注意を。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<易老度〜易老岳> これぞ南アルプス!といった深くて大きな森の中を歩きます。 前半は九十九折れの登り、完全に森の中に入ってからは尾根の急登をこれでもかっていうぐらいひたすら歩きます。倒木も多いですがルート上はちゃんと切られていたりどかされたりしています。 眺望はほぼないと思った方が良い。 ルートはテープや踏み跡で明瞭ですが、暗い時などは踏み跡の薄めのところは分かりにくいことがあるかもしれません。 杉や桧やブナの大木と苔やシダが素晴しい。 <易老岳〜光岳小屋〜光岳(光石)> 基本尾根通しに森の中を進みますが、所々視界の開ける場所があります。 前半に比べれば傾斜は少し少なくなりますが、三吉平で150m下って、枯れた沢状の登りをを静高平まで300m程登ります。 静高平まで来ると雰囲気は一変。 緩やかな草原と亀甲状土のセンジカ原の中に敷かれた木道を進み光岳小屋に到着。 イザルヶ岳はセンジカ原から少し脇にに逸れた先にあるピーク。 山頂は小屋から10〜15分程先の樹林の中。すぐ先に展望ポイントがあります。 光石はそこから更に10分程先。 |
写真
装備
共同装備 |
ザック 1
テント 1
マット 1
コンロ 1
ガスカートリッジ 1
クッカー 1
食料 日数分
水 2〜3L
シュラフ 1
救急セット 1
防寒具 1
雨具 1
ライト(ランタン) 1
ヘッドライト 1
コンパス 1
地図 1
トイレットペーパー 1
ゴミ袋(ジップロック大・中・小) 数枚
ウエットティッシュ 1
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感想
20日〜22日まで何とか三日間の休みを作りました。
当初は裏銀座の縦走を計画していましたが、天気予報がすぐれません。
直前までいくつかのプランを用意しておいて、いつでも変更できるように準備しておきましたが結局予報は悪くなる一方。
なので晴天の予報が続く南アルプスに変更。
もともと好きなところなのでたまにはゆっくり歩くのもいいしね。
南アの南部は普段畑薙ダムから入りますが、たまには違うところから歩こうという事で易老度起点にしました。通行規制があり入山下山の時間が限られますが、のんびり歩きならその辺もあまり気にしなくていいし。
自宅から遠山郷までは水窪を経由して行ってみましたがこれが何とも近くて早い。
畑薙行くより運転は楽かも・・・。
道の駅で少し仮眠しゲートの開錠を待ちます。この日は釣りの方も含め10台程が待っていました。
時間通りに係の方がゲート鎖を外し通行できるようになります。
林道は舗装路とダートの区間が半々ぐらい。
パンクしないようにと、落石には注意が必要だと思われます。
お盆明けの平日ともあって空いてるだろうなと思っていたものの易老度の駐車スペースはほぼ満車。日帰りが難しいのでどうしても何日か停めておく方が増えてしまうんでしょうね。
何とかうまくスペースを作って駐車。
のんびり支度していたら皆先に出てしまい、一緒にゲートを通過した人の中では最も遅い出発です。こんなに遅い出発ってあまりないかも。
お天気良く登る前から汗かいてましたが、登り始めると更に汗が噴き出てきます。
少し歩みを止めると沢から吹き上げてくる風が少し冷たくて気持ちいいし、森の中は日が当たらないですが、それでも暑いもんは暑い。
予想はしていたので水は多めに担いでますが、それでもちょっと心配です。
分かってはいますが登りは総じて急です。
尾根に乗ると更に急になります。
下山してくる方、追いつく先行者とキツイですねぇ〜なんてお話ししながら一歩一歩進みます。おしゃべりの時間が休憩時間前半は下山者と多くすれ違うのでのんびりペース。
ひたすら登り続け一旦平坦なところに出るとそこが面平。
桧の大木や苔シダなどが美しい深い森の中です。
この辺りでほんの少しだけきついのぼりから解放されますが、本当にほんの少しだけ。
この先の尾根は更に急になります。
苔、シダ、倒木、急登・・・・。これぞ南アルプスの登りだって感じの登りがひたすら続きます。キツイです。重い荷物は食い込み、汗は流れ落ち・・・。
景色の変わらない樹林を登り続ける事数時間。
ようやく茶臼岳方面との分岐に到着。
分岐点からほんの少しずれたところに易老岳山頂があります。
何とかここで一息。
ここからは樹林帯ですが、尾根の上を歩く形になるので傾斜の緩いところが多く少しだけ楽になります。ただ、地味にアップダウンは繰り返されます。
少しだけ木々の間から聖岳や上河内岳などが見えます。
三吉平という開けたところに出ると光岳がようやく姿を表します。
まだ遠いけど。
この辺りから150m程下って森の中に入り、そして枯れた沢状の急な登りが300m。ここへ来てこの登り。トリカブトが群生しています。
朝早く出たらしき先行する団体さんを追い抜き静高平へ。
一気に風景が変わります。
草原のような静高平(2ヵ所ある水場は枯れていました)。そしてその先は亀甲状土のセンジヶ原の木道を歩きます。
なんて素敵なところなんだろう♪お隣茶臼岳と上河内岳の間の稜線とこの光岳の山頂手前のこの風景は山の上とは思えない素敵な場所です。
深い森ときつい登りを登ってきたご褒美でしょうかね。
平坦な稜線歩きがとっても気持ちいいです。
残念ながら雲が増えて来てしまいましたが後ろには聖、上河内、茶臼等がそびえています。
楽しい場所はあっという間に通り過ぎ、聖岳小屋に到着。
山頂は小屋の少し先で、すぐに行けるのでまずはテントの受付。
小屋の入り口付近の狭いテント場は2名程張っている方がいたので下のテン場でいいですか?と聞くと快くOKしてくれました。
この日は小屋泊まりの団体さんが結構いるようなので小屋から少し離れたところに張りたかったのです。貸切♪
と、ここで、年配の方が小屋のご主人と口論してました(団体さんのうちの一人?)。あまり詳しいことは書きませんが、ジュースの品ぞろえが悪い(この日は売り切れてました)とか、明日飲む水をもっとよこせ的な事を言ってました。
この稜線の小屋で1Lもの水をただで提供してもらってるのに・・・。
さすがにちょっとだけ注意させてもらいました。
テントを張ってビールで乾杯♪
時間に余裕があったのでサブザックで山頂へ。
小屋から10分弱で到着。
光岳よりも南に2500m以上の場所はありません2500峰の南限です。
少し先に展望台があるので景色を眺めながらごろり。
光石まで15分程で往復し、小屋に戻りました。
ちなみにハイマツは光岳の少し南側が南限。
世界中でここより南にハイマツは存在しません。
小屋の下に水場があり往復20分とありますが、ここが急なところで両脇は崩落しててちょっと怖いです。水は豊富で美味しかったです。
テントに戻ると全部で4張りになってました。
隣は朝出発が一緒だった方で、いろいろお話したりしながらご飯を作って食べ、翌日に備えて暗くなる頃には眠りに着きました。
テントを揺らす風で目が覚めると携帯にメールが。
確認すると姉から父が入院したと・・・
光のピストンにするか、お天気良ければ聖まで周回するか考えていたところですが迷わず下山を決定。
朝はそれなりに早起きして朝食を作り、コーヒーをいれて一息。
お隣さん達は山頂へ向かっていきました。
今日は午前中は曇り、昼から晴れの予報。
下山するだけなので出発は急がず少しでもガスが取れないかなぁと思っていましたが、なかなか晴れてくれません。
次々と小屋を発っていく方達を見送りながらテントを撤収。
山頂から戻って来た方とほぼ同時に出発。
聖平を目指す彼らは縦走路をそのまま進みますが、ボクはイザルヶ岳に寄り道。
ガスガスの山頂でしたが、時折雲が切れて青空が見える瞬間もありました。
声だけ聞こえて遭遇する事はなかったけど雷鳥の生息域の南限がこのイザルヶ岳付近と言われています。
センジヶ原はガスがかかって何だか幻想的でした。
あとはのんびり下るだけ。
途中、もう一人のテント場が一緒だった方と会い、しばらくお話しながら下りました。お天気も良くなってきて色々と話しながらのんびり歩くのも楽しかったです。
急な下りも少し楽に下りられた気がします。
面平からは先に一人で下山。
下に来るにつれて気温が上がって暑くなって来ましたが最後の激下りを終え12時ちょっとすぎに下山。
いや〜やっぱり登りも下りもきつかったけど、大好きな南アの森と三つの南限。
楽しかったなぁ♪
駐車場は結構空いていて、誰もいないので、結露で濡れたテントを干し、汗でびっしょりの服を洗い、同行していた方の下山をしばらく待ちましたが、ここは携帯が繋がらず、姉と連絡を取りたかったので遠山郷まで戻ることにしました。
で、父の様子はと言うと・・・
少し前に草刈をして怪我したとろをほうっておいたら化膿し、熱が出たそうで、病院にいったらすぐに元気になったそうですが、安静が必要で、自宅に帰ると動いて住まう性分なので入院する事になっただけだから全然平気だと言う事。
わざわざ戻ってこなくていいよと言われてしまいました。
まぁ、大事にいたらなかったのは良いことでしょう。
で、あと一日お休みがあります。
当初行きたかった北アの天気は?
あすの午後だけ晴れ。
行くか。
そうそう、下山後温泉に入ったんですが、脱衣場に入ると女性が??
間違えたか?と思って急いで外に出て確認したらやっぱり男湯でした。
彼女の間違いだったようです。ちょっと気まずいハプニングでした。
続く。
※追記
24日の最新情報では雨で林道崩落。通行止めだそうです。
入山してる方大丈夫でしょうか?
今後入山を検討されている方も最新情報を確認してから行かれるように。
光岳お疲れさまでした。
mamepyonさんにかかればちょちょいのちょいですね。
南アでも南部の雰囲気はやはりとてもいいですね。
光の山頂付近はあのような木道があるんですね。
小屋の方、ああいう人間がいるとはねえ。恥です。ね。
今の若者の方がよっぽど礼節があります。
ちょっと注意させて頂きました。
とmamepyonさん。優しいmamepyonさんが、
阿修羅に代わる姿を想像しました。
あと、むふふなハプニングがあったようで。
お父様、大事に至らないで良かったです。
ありがとうございます。
父親は大したこと無いようで良かったです。
小屋での一件はほんとにもう・・・。
今回はデカいザックを担いでたので、自分のザックをバンっと叩いて登山者だったら自分の使う水と飯ぐらい担いで登りなっ!
水貰ったらありがとうだろっ!
って言ったら静かになって引き返して行きました
ここはコンビニじゃないってのに
ぷんぷん。
とまぁそんな事があった以外はとっても素敵な山行が楽しめました。木道の敷かれたセンジヶ原は何だか別世界のようで素敵なところですよぉ
mamepyonさん、こんばんは。
まず、お父様、大事なくて良かったですね。
山で家族の一大事を知ったら、気が気ではなかったかと思います。
しかし、よいレコですねぇ。
写真が一枚もなくても、静寂と森の美しさ、森と大地の匂いに包まれてしまいます。
あぁ、行きたくなってきた、、、、。
しかし、そのあと笠日帰りを「クールダウン」とは。
恐れ入りました。
こんにちは〜
ありがとうございます。
父は大したことないようで安心です。
南部の森伝わりましたでしょうか?
あれを景色が変わらずキツクて面白くないととるか、静かで深く豊かな森ととるかricalonさんは完全に後者ですよねwボクも静かな森が大好きです。
笠ももちろん素敵な山で距離も長く登り応えもありますが、前日のキツさに比べればなんのその 楽しく稜線散歩ができました
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