【編笠山・権現岳】青年小屋テント泊
- GPS
- 30:15
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 1,394m
- 下り
- 1,379m
コースタイム
※20Kg超の重荷のため、当初のコースタイム予想が大幅遅れる。
09:00 観音平登山口
10:25 雲海展望台
11:40 押手川分岐12:10
14:20 青年小屋(テント設営)
15:30 乙女の水
【8月23日(金)】
04:00 青年小屋
04:30 のろし場
05:35 権現小屋
05:45 権現岳山頂 05:50
07:10 青年小屋
07:50 編笠山 8:10
08:40 青年小屋
08:45 朝寝・テント撤収 11:00
11:05 青年小屋(巻き道で下山)
12:45 押出川合流 13:00
13:40 雲海(雨支度)13:50
14:45 観音平駐車場
天候 | 8月22日 晴れ 8月23日 曇りのち雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
簡易トイレ2基:水洗(ブルーレット)、ペーパー有り |
コース状況/ 危険箇所等 |
【観音平駐車場〜青年小屋】 ・特に危険箇所は無し ・押出川から巻き道で青年小屋を目指す 巻き道とは言え、結構ハードな登りで ゴロ石の上を歩く 【青年小屋〜乙女の水】 ・小屋から5分程度、テントサイトの中央部より ・水量は細く、実測したところ、ほぼ毎分1リットル ・水場周辺に極小の羽虫の群れが発生中 【青年小屋〜権現岳】 ・のろし場より先が岩場 ・岩場のトラバースが鎖場となっているため慎重に ・鎖場箇所は戻り時のほうがより慎重を要す 【青年小屋〜編笠山】 ・小屋横から大きな岩の上を登る ・岩に朱書きの「○」・「→」印に沿って行く ・岩場から先、山頂までが樹林帯の中の直登 ・途中に「ひかり苔」の表示があり、付近に生息箇所あり |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ 1
予備電池 1
1/25,000地形図 1
ガイド地図 1
プロトレック 1
笛 1
筆記具 1
保険証 1
飲料栄養ゼリー 4個
ティッシュペーパー 1
シュラフ 1
シュラフシーツ 1
エアマット 1
ウレタンマット 1
携帯電話 1
雨具 1
防寒着 1
ストック 1
ハイドレーション 2L 1
時計 1
菓子類 1
サンダル 1
タオル 2
スパッツ 1
Tシャツ・ロング 各1
手袋 2
膝サポーター 2
腰サポーター 1
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共同装備 |
テント(ドマドーム2) 1
ファーストエイドキット 1
ライター 1
カメラ 1
ガスコンロセット ジェットボイル 1
水 1L
食糧 5食分
携帯テーブル 1
イス エーライト 1
アルコールストーブ 1
燃料 1
シェラカップ・マグカップ 各1
スプーン・フォーク・ナイフ 1
ラジオ 1
MEDIAS 1
電燈 1
|
感想
遅めの夏休み、休み前から何処へ行こうかといろいろ思案。
南アルプス、北アルプスなどにも行ってみたい。
体力や未踏の地へのソロ山行への不安、
ガイド本を沢山買い込むが、なかなか決まらない。
連日の記録的な酷暑、結局のところ休みの前半は、
エアコンの効いた涼しい家で、世界陸上と高校野球三昧。
高校野球も終盤となり、盛り上がって来たところで、
何やらややこしいルール、「カット打法禁止?」、
何だ、今頃ここに来て何言っているの・・・、
『臭い球はカットして、好球必打』は常套手段ではないのか!
何か急に甲子園熱も覚めてしまった。
決勝戦は見ること無く、急遽、八ヶ岳へ。
先月、「入笠山」「笠取山」と行ったので、
「笠」シリーズ、第三弾、という訳でもないが、
今回は高速のICから登山口も近い、「編笠山」に決定。
ヤマレコでもチョイチョイ登場する「青年小屋」のテン泊。
青年小屋テントをベースキャンプにして、
「編笠山」・「権現岳」・「西岳」の無雪期ピークハント。
ところが、甘くは無かった。
例のごとく、テン泊装備は1泊でも20Kg超え、
八ヶ岳とは言え、22日は快晴で陽射しも強く、とても暑い。
歩き出し30分で汗だくで体力も消耗。
途中の「雲海」で、当初60分を見ていたが実際は90分。
「押出川」分岐からは当然、巻き道から「青年小屋」を直接目指す。
この巻き道が結構ハード、この間は当初90分程度と見ていたが
実際は130分で、結局のところ、この時点で二時間オーバー。
ヘロヘロのバテバテで、初日はピークハントは無しになった。
テント設営もたらたらと時間が掛かった。
設営場所は二番目の到着で、サイトの片隅の整地されている場所、
ベストポジションを確保。
設営後、先ずは「乙女の水」まで水汲みに行く。
5分ほどの道のりだが、大きなアップダウンも無く有難い。
水量は多くは無いが冷たくてとても旨い。
先ずはマグカップで2杯をがぶ飲み、生き返った。
ハイドレーションの補給、炊事、手洗い洗面用にと
今回のために百均で買い求めた3Lのコック付きジャグに、
合わせて5Lを5分掛けて給水、約毎分1リッターの水量である。
水場付近にとても小さな羽虫が群れていて結構気になった。
テントに戻り、明るいうちに夕餉の準備を済ませ、
いよいよ一人宴会(?)、至福の時である。
家から凍らせて持ってきたプレミアムビールと赤ワインも
程好く解凍され、冷え冷えの飲み頃、「乙女の水」よりも冷たい。
先ずはプレミアムな気分でビールを一気飲み、見事に旨い。
五臓六腑に染み渡る。
次に冷えた赤ワインをシェラカップでガブ飲み、これまた実に旨い。
定番となっている魚肉ソーセージと良く合う。
昼夜兼用となった夕餉は、「尾西のえびピラフ」と「にゅうめん」。
風は爽やか、陽も落ちはじめ、編笠山上空の雲も色付いて来た。
まったりとした穏やか時間が過ぎて行き、いい感じ。
時おり小鳥の鳴き声が響き渡るが全くの静寂。
分厚い雲の層が風に流されて来てはいるが、
満点の星空を期待して、テントに潜り込み爆睡。
トイレで目が覚めたのが21時半、月明かりで辺りは充分に明るい。
風が強くなっていて、雲が流れて集まって来ているのが判る。
どうやら星空は無理な感じである。
風が冷たくなり、再びテントで寝ることにする。
テント内温かい、シュラフは使わずにシュラフシーツだけで充分。
バーボンウィスキーをストレートで煽り、眠る。
が、風音が気になりなかなか寝付けない。
加えて、未だ星空の天体ショーが気になっている。
一時間半おきくらいにテントの外の様子を窺う。
月は完全に雲にのまれ、闇夜になった。
結局、熟睡出来ずにam3:30に着替える。
真っ暗闇の中、ヘッドランプを点け、
レインジャケット着て「権現岳」を目指し出発。
空身で軽快かと思いきや、筋肉痛が残っていた。
夜明け前の暗みの中、30分ほどで「のろし場」に着く。
風が一段と強くなり、ガスの流れの中に大粒の水玉が
顔を打つ、ランプの灯りにキラキラと反射する。
ギボシをトラバースする岩場の地点まで来たときに
ようやく薄明るくなって来たが、ガスの中で視界はゼロに近い。
人の気配も全く無い、最初の鎖場で引き返すか否か、一瞬思案。
「慎重に、慎重に」と声出して己に呼びかけ、先へ進む。
完全に夜が明ければ、一瞬でも眺望が開けるのではないかと、
限りなく淡い期待を抱いて先に進む。
ペースは極めてゆっくりと、鎖場を何か所か経て先へ進む。
すると、ガスの中にいきなり建物が現る、「権現小屋」だ。
あっけなく着いてしまった。しかし、相変わらず視界はゼロに近い。
ここから、権現岳はどう行くのか判らない、周囲が見えない。
小屋泊りしていたと思われる人影が上の方に見えた。
上に向かうと、「←赤岳・三つ頭方面→」の道標を発見。
「権現岳」が・・・無い、仕方なく右へ更に登る。
ガスの中、左上方の岩陰に道標らしき物を目にしたので、
よじ登って近着く、そこには「権現岳 Mt.Gongen 2715m」と記されてあった。
「権現岳」山頂であった、ヤマレコでも良く目にした錆びた剣もあった。
視界は全く無く、風は強く、大粒の水玉が飛んでくる。
眺望無いどころか、自分の居る辺りも全くピンと来ない。
「権現小屋」まで戻る途中で、何人かの人影があり、
「赤岳」方面に消えて行った。
数名が「青年小屋」方面へ向かったらしく、話し声が聞こえてきた。
彼らの後を追うように、自分も「青年小屋」へ戻ることにした。
完全に夜が明け、少し明るくなってきた。
行きは気が付かなかったが、あちこちに色鮮やかな草花が咲いている。
写真に撮る余裕も少しできて、強風の中揺れる被写体をカメラに収めた。
ガスは消えてないが、明るくなった分、辺りの様子も見えてきた。
その分、鎖場を通るときに行きよりも恐怖感が増した。
下りの方が難しく感じた。
すっかり明るくなってきたときに「青年小屋」が見えてきた。
「青年小屋」の右奥の空が明るく開けていた。
薄らと遠くの山影も見えている。
往復三時間半ほど掛けて「青年小屋」まで戻ると、
小屋泊りして居たボーイスカウト隊が帰り支度をして集合している。
その横をすり抜けて、そのまま「編笠山」山頂を目指す。
小屋横から大きな岩の上を、朱書きの「○」や矢印に従って進む。
振り返ると、「青年小屋」の全貌と取り残されたマイテントが見える。
岩場が終わると、樹林帯の直登、結構な勾配がある。
途中に「ひかり苔」を見ることが出来た。
山頂はやはり風は強かった。
しかし、どんよりとした曇り空と雲海の間に眺望があった。
周囲の山影が近くに見えていた。
写真では解り辛いが、雲の中に大きな富士山のシルエットも確認できた。
まぁ、善しとしよう。
テントに戻り、しばし休息を決め込み、一時間ほど朝寝。
それから朝食の仕度をしようとしたが、空模様が益々怪しい。
雨が降りだす前に撤収することにし、この時点で「西岳」はパス。
パッキングを済ませたザックは、酒や食糧分は明らかに減っているが、
シュラフなどが湿気おびたせいか、軽く成っていない。
むしろ重くなっているような気もする。
am11:00時過ぎに巻き道にて下山開始。
苦手なゴロ石の上を重荷を背負って慎重に降りる。
「押出川」の合流まで休まずに順調に降りてくる。
「雲海」の分岐で少し休憩を取るつもりだったが、
ザックを下した途端に、雷音と同時に大粒の雨が降り出した。
ザックにレインカバーを掛け、スパッツを着け、
レインジャケットを着こんだ。
ここから一時間、樹林の中をズブ濡れになって黙々と歩いた。
どこで逸れたか判らないが登り出した時とは違う、
駐車場の右手奥からのゴール。
駐車場には未だ5〜6台の車があった、トイレ脇に止めた
マイカーを見つけ、ようやくホッとする。
今回、星空も開けた眺望も目にすること無く、
大きな疲労感が残ったのだが、夕暮れ時の贅沢な時間の流れと、
無事に下山が出来たことで、小さな達成感もある。
休み中、もう一度テント背負って八ヶ岳に来るつもりである。
basemanさん、こんにちわ。
2日目は生憎の天気のようでしたが、充分楽しまれたようですね。
ビールにワインにバーボンですか。
いいですねぇ。
何年か前に小生も青年小屋にテン泊しましたが、
その時の乙女の水はもっと勢いよく流れてました。
それにしても平日山行の静かさはいいですよねぇ。
羨ましいなぁ。
keith-kさん、こんばんはです。
天気予報を意識していたので、本当は体力があれば、
22日にテント設営後に【権現岳】ピストンを予定していました。
そうすれば、天気も良く眺望もあったので残念でした。
毎回、体力に似合った荷物の軽量化も考えるのですが、
どうしてもテントの時間を長く楽しみたいので、
ついつい重荷になってしまいます。
広々としたテントサイトはとても良かったです。
広さの割には整地された部分が限られているので、
平日で空いていて良かったです。
年間通しての休暇日数は皆さんと同じくらいかと思うのですが、
ピーク時には日曜祭日の仕事もあるため、夏期休暇はそこそこ適当にとれるので、
平日を利用できてラッキーです。
来週は9月になってしまいますが、北八ヶ岳方面計画中です。
昨年のkeith-kさんの「みどり池」泊も候補です。
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