飯豊連峰周回縦走(石転び沢雪渓〜ダイグラ尾根)
- GPS
- 55:04
- 距離
- 30.8km
- 登り
- 2,582m
- 下り
- 2,579m
コースタイム
- 山行
- 6:13
- 休憩
- 1:46
- 合計
- 7:59
- 山行
- 5:26
- 休憩
- 2:04
- 合計
- 7:30
天候 | 1日目 晴れ時々曇り 2日目 ガスのち晴れ一時小雨 3日目 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・梶川出合は平水であれば渡渉は容易だが、増水時は危険。 ・雪渓はまだ比較的安定しているが、石転び沢出合いのすぐ上部は崩落しているので、いったん雪渓上を渡って右岸沿いに登り、崩落地点を過ぎてから再び雪渓に乗る。 ・中の島手前にクラックあり。 ・中の島上部から左へ雪渓をトラバースするところが核心部。距離は短いが傾斜がきついのでアイゼン・ピッケル必要。 |
その他周辺情報 | 宿泊協力金 梅花皮小屋2000円 本山小屋2500円 *一応予約しましたが、遅く着くと泊まれないこともある。ツエルト必携。 *水場あり *ビールは350缶で1000円 国民宿舎飯豊梅花皮荘 日帰り入浴500円 |
写真
感想
私は4年連続5回目の飯豊連峰でしたが、この時期に行くのは初めてでした。出発直前まで天気予報がイマイチで中止の気配濃厚でしたが、前日になって好転したため行くことに決定。結果3日間天気に恵まれ、とても楽しい山行となりました。
3:30北上金ヶ崎インターに集合して、1泊組と2泊組に分かれて車で移動(約4時間)、晴れてきて暑くなりそうな気配があり、最終コンビニでビールを買い足す。人数が多いため、買い物、トイレ、準備に時間がかかり、予定より30分遅い出発。
太陽が容赦なく照り付けとにかく暑い。この時期はもっと早く出発すべきですが、諸般の事情により前夜出発できませんでした。標高410mから出発し、梅花皮沢沿いの夏道を延々と進むもなかなか高度が上がらないので暑い。うまい水で一息つく。
途中何度も休憩して水分補給しながら何とか梶川出合。夜に雨が降ったりして増水していれば危険ということで補助ロープも持参しましたが、簡単に渡渉できました。その後も地獄の暑さに耐えながら出発から3時間半かかってやっと石転び沢出合。3年前は6月初旬だったためここまで暑くはないし、雪渓ももう少し手前から乗れたのでかなり楽でした(夏道はアップダウンが激しくて疲れる)。
雪渓上はひんやりと涼しくまるで天国のよう。出合の少し上の雪渓が崩落していたので、いったん右岸に渡りました。崩落地点を過ぎたところでアイゼン装着、いよいよ雪渓登りです。時折ガスがかかり涼しいのですが、あまりガスが濃いと落石に気づかず危険です。上部に行くほどガスが取れて晴れてきたのでほっとしました。涼しくなって皆元気が出たので、登りが遅い私は遅れがちでしたが、要所要所(落石の危険が少ない所)で待っていてくれました。上部を見ても他のパーティーは見当たりませんでしたが、下を見ると3人登ってきていました。本石転び沢出合を過ぎると落石危険地帯になり、いたるところに大小の石が転がっています。中の島上陸直前に落石が発生、Dさんが気づいて大声で叫びましたが、逃げた方向に石がはねてDさんの靴に当たりました。ケガしなくて本当に良かったです(3年前にもこのあたりで落石がありました)。
中の島の踏み跡はガレていて歩きづらかったですが、落石や踏み抜きを考えると雪渓を歩くよりは安全です。花が多く咲いているのには感動しました。上部で再び斜度45度の雪渓をトラバースしましたが、意外と短くてあっけなかったです。やはり6月とは全く違いました。トラバース後いったんアイゼンを外しましたが、草付きの急坂を登ると再び雪渓が。アイゼンを着けなくてもキックステップで登れますが、着けた方が楽だったと思います。
小屋の到着が予定より1時間以上遅くなりましたが、この日は空いていたので広々使うことができました。水を補給してからいよいよお楽しみの宴会。消灯まであまり時間がなかったためお酒がだいぶ余ってしまいましたが、残った酒は2泊組が引き受けました。
翌朝はガスガスのスタート。1泊組は北股岳を越えて丸森尾根を下山するので、小屋前で別れて出発しました。梅花皮岳、烏帽子岳と過ぎてもなかなかガスが取れません。縦走路はところどころに雪が残っていて、アイゼンは必要なかったですが、出口の夏道が見えずに下り過ぎて戻ったりしました。それでも出発から2時間ほどで時折ガスが取れてきて、その後完全に晴れて、飯豊本山や大日岳、北股岳方面も良く見えるようになってきました。昨年もガスがなかなか取れず御西小屋までは展望ゼロだったのですが、それよりはずっと良かったです。
昨年より荷物が重い(アイゼン、ピッケル、ヘルメット、ゲイターだけで2.2kg+余ったビール2本)せいで、私はだいぶ疲れていたので、大日岳は行かないで御西小屋で待っているつもりでしたが、他の2人も大日岳(往復3時間)はキツイのでパスするとのこと。晴れてきた分2日目もかなり暑くなってきたので、日陰で1時間ほど休憩しました。本山へ向かう途中イイデリンドウを見つけて感激。5回目で初めて見ることができました。途中雨が降ったりしましたが、あまりひどくならずに雲がかかったり晴れたりを繰り返しました。大日岳に寄らなかったため本山小屋には早く着きましたが、この日は混んでいたので早め到着で良かったです。水場までは少し遠いのですが皆で水を汲みに行き、ビール(合計8本!)を冷やすために水場にあった雪渓の雪を持ち帰りました。これであっという間にビールが冷えて、大変おいしくいただきました。のんびり宴会を楽しみ、時々外に出て景色も楽しむことができました。
3日目は快晴のスタート。ダイグラ尾根の下山は8時間くらいの予定でいましたが、暑さと荷物の重さで私のペースが途中からダウン、結局昨年と同じく10時間かかってしまいました。それでも景色やたくさんのお花に励まされながら無事下山できて良かったです。
一泊予定で…
これは7月の記録なので、あまり参考にはならないと思いますが、、、。5月はまだ林道が開通してないし、稜線上は雪が多くて大変かと思います。その分雪渓は安定していて下の方から乗れるので良いかなとは思います。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4379714.html
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