剱岳 高所恐怖症を乗り越えて

2021年08月01日(日) 〜 2021年08月02日(月)

• GPS: 14:59
• 距離: 14.7km
• 登り: 1,721m
• 下り: 1,726m

コースタイム

1日目

• 山行: 3:21
• 休憩: 0:25
• 合計: 3:46

9:06 スタート地点
9:18 9:18 みくりが池
9:22 9:22 みくりが池温泉
9:34 9:34 雷鳥荘
9:39 9:40 雷鳥沢ヒュッテ
9:46 9:46 雷鳥沢キャンプ場
9:51 9:54 浄土橋
11:21 11:42 剱御前小舎
12:52 剣山荘

2日目

• 山行: 9:20
• 休憩: 2:03
• 合計: 11:23

4:13 剣山荘
4:41 4:42 一服剱
5:33 5:36 前剱
5:57 5:58 前劔の門
6:26 6:28 平蔵の頭
6:40 6:57 カニの横バイ
7:02 7:03 カニのハサミ
7:43 7:45 剱岳
7:48 7:50 カニのハサミ
8:01 8:19 カニの横バイ
8:29 8:38 平蔵の頭
8:58 8:58 前劔の門
9:10 9:16 前剱
10:16 10:25 一服剱
10:58 11:45 剣山荘
13:22 13:26 剱御前小舎
14:32 14:32 浄土橋
14:52 14:52 雷鳥沢ヒュッテ
15:05 15:05 雷鳥荘
15:24 15:24 みくりが池温泉
15:27 15:28 みくりが池
15:36 ホテル立山

天候

剣山荘までの往復がガスガスで、山頂までの往復が晴れ！
しかも前週まで灼熱だったのに比べるとそんなに暑くなく夏にしてはさわやか。これ以上望めないくらいの最高のコンディションでした。

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車 ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

平日なので待ちはなく、扇沢⇔室堂は行きも帰りも1時間半で行くことができました。

コース状況／危険箇所等

重度の高所恐怖症の私。
スカイツリーどころか東京タワーも怖くて登れない。
クルマでレインボーブリッジやベイブリッジも怖くて走れない。
このままだと百名山も99で終わっちゃう、、、(*_*;
医者にも行って剱岳に登りたいからクスリをください
とお願いしても一笑に付されただけ。
八方塞がりを打開しなくちゃ進めない。
果たして剱岳はホントに怖いのか!?

沢山のYouTubeを見たものの、ほとんどが危険さのモリモリ。
そんな中で唯一にして最高に役に立ったのが
「とやまソフトセンター」の「剱岳 クサリ場完全ガイド」。
初めて剱岳に登る人に向けての鎖場ガイドで、アクションカメラだけでなくドローンでも撮っているので、地形がわかったうえで採るべきアクションがわかります。
これは絶対におススメ。

「剱岳クサリ場 完全ガイド①」
（剱沢キャンプ場〜平蔵の頭）
https://youtu.be/mkd03NlKSlw

「剱岳クサリ場 完全ガイド②」
（カニのタテバイ〜登頂）
https://youtu.be/7QUPckP6Hyk

「剱岳クサリ場 完全ガイド③」
（カニのヨコバイ）
https://youtu.be/NsZ5n4jMJak
※最初の右足のステップがわかりづらくて少し残念

ガイドブックとしては、Amazonの有料会員ならprime readingで無料で読むことのできる「ワンダーフォーゲル」2018年8月号の特集「北アルプス岩稜案内」が、すべての鎖場を詳細に図解していて超わかりやすかったです。
写真も豊富で絶対おすすめ。
https://www.amazon.co.jp/ワンダーフォーゲル-2018年-8月号-雑誌-ワンダーフォーゲル編集部-ebook/dp/B07F9JRKS3/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&dchild=1&keywords;=ワンダーフォーゲル+2018年8月号&qid=1627988762&s=digital-text&sr=1-1

これらを見ると剱岳のことがまあまあわかり、怖いものは何もなくなりました。
実際に登った感想も高度感ゼロ、恐怖心ゼロ。
高所恐怖症の私でも心から楽しむことができました。！

写真

8/1 9:13

室堂出発
ガスガスで山が隠れてるものの、日射を遮ってくれてうれしい

8/1 9:14

チングルマ
あまり写真撮らなかったけど、終始高山植物の宝庫でした

8/1 9:19

みくりが池にはまだ残雪

8/1 12:23

ちょっと飛んで、剣御前小屋まで登りました
剣山荘への最短ルートを行きます

8/1 12:26

5ヶ所の雪渓をトラバース
せっかく持って行ったチェーンスパイクを使ったものの、雪渓ごとにつけ外ししなくてはいけないため使ったのは2回だけ
他のパーティは誰もつけてませんでした

8/1 12:41

1時間足らずで剣山荘が見えて来て

8/1 12:41

前剱はガスの中
予報通りなのが明日の好天の裏付けとなってうれしい

8/1 12:41

剣山荘に向かって降下

8/1 12:53

クモイケイソウの当たり年

8/1 12:54

かなり素敵な山小屋

8/1 12:55

8/1 12:56

良い感じのテラス

8/1 13:02

別山もガスガス

8/1 13:07

重くても欠かせない、キンキンに凍らせて飲み頃のお気に入りのビール

8/1 13:36

売店にもいろいろ売ってます

8/1 13:36

8/1 13:36

8/1 13:37

噂のシャワー
シャンプーやせっけんは使えないもののお湯が豊富
男女それぞれ3ブースあり、13-17時に使えます
もの凄くうれしい!!!

8/1 13:38

2段ベッド

8/1 13:38

コロナの影響で人数制限してるとか
この日は平日で上段使用なし、下段は隣の人まで5メートル以上離れてました

8/1 13:38

廊下

8/1 13:52

隣との間にはビニールシートの覆い

8/1 14:44

シャワーの後も

8/1 16:42

布団はひとり1枚で使い捨ての不織布のシーツと枕カバー付き
山小屋によっては有料のところもあるのでこれもうれしい

8/1 16:42

8/1 16:43

ザックやヘルメットは廊下のロッカーに

8/1 16:43

翌朝剱に向かうときもこのままでいいとのことで
これもうれしい

8/1 16:57

おいしい夕食もうれしい

8/2 3:37

翌朝早いので、朝食はお弁当に

8/2 3:38

出発前に食堂で食べると、粉末スープとお茶の用意も
これもうれしい剣山荘

8/2 4:18

空が明るくなって来たものの日の出前のスタート
剱沢小屋から続々と登って来るのが見えます
30分アドバンテージがあるのもうれしい

8/2 4:30

ほどなく1番目鎖場
ツアーのひとたちにガイドさんが丁寧に説明してやや渋滞
ウォーミングアップなので問題なし

8/2 4:38

8/2 4:39

2番目鎖場
一服剱直下の岩場のトラバース

8/2 4:45

明るくなって来て

8/2 4:46

8/2 4:46

一服剱でご来光

8/2 4:46

8/2 4:48

カシャ

8/2 4:48

良い感じ

8/2 5:04

8/2 5:08

御前がややモルゲンロート

8/2 5:09

コルの写真ってそういえば1枚も撮ってない

8/2 5:17

8/2 5:19

ここもかんたん

8/2 5:19

8/2 5:29

ここもかんたん

8/2 5:30

8/2 5:33

まっすぐ行けちゃうものの前剱に登るのが上りの正しいルート

8/2 5:37

しばし写真タイム

8/2 5:37

8/2 5:47

初めて姿を現した本山

8/2 5:49

いよいよ本番開始

8/2 5:49

ラクショーの鉄橋

8/2 5:50

5番目鎖場
前剱の門

8/2 5:50

足場がしっかりあって恐怖心も高度感もゼロ

8/2 5:56

8/2 5:56

8/2 5:57

良い感じの五竜岳と鹿島槍ヶ岳

8/2 6:18

8/2 6:18

ヘイゾウノズコ
読めるとうれしい

8/2 6:18

8/2 6:20

8/2 6:29

いよいよ平蔵谷(ヘイゾウタン)も
これも読めるとうれしい

8/2 6:31

これまでのところ怖いところや難しいところは皆無

8/2 6:31

8/2 6:36

うれしい表示

8/2 6:38

ラスボス登場

8/2 6:38

斜度は思ったより緩いぞ

8/2 6:40

垂直の壁というよりは急な階段に近い
とまでは言い過ぎかな

8/2 6:48

たてばいの上の名もなき鎖場
ステップがなくて実は地味に難しい
工夫が必要

8/2 6:53

8/2 6:53

写真でみるよりずっと安心感があります

8/2 6:59

山頂が見えて来て

8/2 7:08

早月尾根との合流点の白柱も見えて来て

8/2 7:12

ウイニングロード

8/2 7:14

登頂！！！

8/2 7:22

山頂こんな感じ

8/2 7:25

三角点

8/2 7:25

8/2 7:39

富士山もクッキリ！

8/2 7:39

正面別山
室堂もクッキリ
槍ヶ岳、笠ヶ岳から裏銀座方面も

8/2 7:46

五竜岳と鹿島槍ヶ岳

8/2 7:47

8/2 7:47

8/2 7:47

8/2 7:47

8/2 7:47

富山湾
もうすぐ8/7から始まるTJARのスタート地点

8/2 8:10

8/2 8:12

よこばいに向けてのアプローチで微かに渋滞

8/2 8:21

よこばいの下の長いハシゴ場

8/2 8:26

使われていないトイレ

8/2 8:28

平蔵谷と剱岳に日が当たり出して来た

8/2 8:28

8/2 8:30

写真で見ると怖そうに見えなくもないけど実際には安心感たっぷり

8/2 8:32

8/2 8:32

8/2 8:36

8/2 8:36

8/2 8:36

8/2 8:47

8/2 8:54

8/2 9:03

8/2 9:05

8/2 9:05

8/2 9:05

8/2 9:15

8/2 9:17

8/2 9:25

8/2 9:31

8/2 10:06

8/2 10:11

8/2 10:20

8/2 10:31

ようやく剣山荘が見えて来て

8/2 11:24

休憩
カレーライス1000円
おいしくてうれしい

8/2 11:44

室堂最終16:30に間に合うように

8/2 11:44

8/2 12:15

8/2 12:16

振り返るとが早くもガスって来た前剱

8/2 13:05

日射を遮ってくれてうれしい

8/2 13:13

8/2 13:33

8/2 14:45

雷鳥沢まで下りてきました

8/2 15:00

地獄池

8/2 15:00

ツライ登りの階段

8/2 15:20

地獄池
まあまあ有毒ガスもキツくてつらい

8/2 15:31

みくりが池に戻って来て

8/2 15:42

剱が見えなくて残念だけど、、、
さようなら！
ありがとう

撮影機器：

EOS M6 ボディ CANON

感想

HAL9000yi

一般登山道最難関とか日本百名山最難関との枕詞で称されることが多い剱岳。
実際には何も怖いところはなく、鎖場のテーマパークのように楽しむことができました。

難所として取り上げられることの多いポイントの感想は、

▼5番目鎖場 前劔の門の前の4mの鉄のブリッジ
幅が30cmくらいしかなく両側が切り立っていてしかも傾いていて怖い、
とうたわれることが多いものの、全く怖くありませんでした。
怖かったら前だけを見ていれば大丈夫。

▼5番目鎖場 前劔の門
切り立った崖のトラバースで、地獄の恐怖のように見える動画や写真が良くあります。
が、実際には足場が30cm前後あり、崖の斜度も大したことなく高度感もほぼ感じませんでした。
せっかく持って行ったハーネスは、こことカニのよこばいで使いましたが、費用対効果を考えるとムダなアイテムだったと思います。個人の感想です。

▼9番目鎖場 カニのたてばい
ステップがしっかりあって、斜度も大したことなく全く怖くありませんでした。
石鎚山の鎖場の方が斜度も高さもあって、それでいて足場が小さくてはるかに怖かったです。
ただ、登り切る直前の最後の鎖1本分はステップを探して迷うことがあるようです。

▼10番目鎖場 カニのよこばい
最初の1歩は「右足」を赤いペンキの矢印に沿って真下に下せば難なく下りられます。
この最初の一歩の足の置き場が見えないという話があるものの、実際には鎖に頼って身体を岩から離せば、赤いペンキで塗られたステップが良く見えました。高所恐怖症でもこの動作は難なくできるし、実際に身体を離してよく見た方が怖さがなくなります。因みに左足は右足のすぐ横に置きます。

あと、あまり取り上げられることがないものの、しっかり気を付けなくてはいけないのが、前劔の大岩の下から武蔵のコルまで続く不安定なガラ場/ザラ場の下山です。
剱岳を通じてこここそが最大の難所のように感じられました。

また、多くの人が書かれているように意外と堪えるのが、最後の雷鳥沢のキャンプ場から室堂までの階段の登り。
体力の温存が必要ですね。

剱岳、最高に楽しかったです！
日本百名山95座目。

コメント

ktgimmick

高所恐怖症を返上ですね♪朝焼けも、途中の青空もほんと美しいです。意外と楽勝とのコメントですが、写真かなり急でビビりました。剣山荘のシャワー、トキメキました。平蔵のホニャララのところが、長谷川平蔵を想像して和みました。

HAL9000yi

コメントありがとう🤗
高所恐怖症は返上はできないの。ベイブリッジもレインボーブリッジも伊勢湾自動車の橋も怖くて運転できないから💦
写真は急斜面に見えるだけ。丹沢で鎖を使った3点支持に全く問題なければ大丈夫🙆‍♂️
シャワー完備のステキな山小屋で是非剱岳に挑戦を👯‍♀️