天塩岳トレッキング(天塩岳ヒュッテin/out)


- GPS
- 07:04
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,229m
- 下り
- 1,228m
コースタイム
- 山行
- 5:26
- 休憩
- 1:37
- 合計
- 7:03
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
天塩岳ヒュッテまでの林道は、道幅は狭いですが、整備された車で走りやすい道です。登山口となる天塩岳ヒュッテはキャンプもできるため、トイレも水場もキレイで快適です。西天塩岳直下の避難小屋(田中陽希さんも7/17に利用したばかり)も、室内及びトイレがとってもキレイ、清潔でした。 山中は迷いポイントは一切なく、最初のうちは沢を横切るため、エキノコックス対策の浄水カートリッジがあれば、水も補給できます。前天塩岳と西天塩岳はガレ場を直登するので、トレランシューズより、ミドルカット・ハイカットシューズのほうが安心して登れますね。 |
写真
ここからしか見えない天塩三山(左より前天塩岳、西天塩岳、天塩岳)のトライアングルショット♪
感想
本日、当初は三百名山・ニセカウに行く予定で前夜寝ましたが、朝1時半に起床した時点で、ニセカウより天塩岳のほうが天気がよいので、急遽行き先変更。そうそう、万葉の湯の日付変更線が朝2時なので、この日も、翌日も、朝1時半起きで、2時前に旭川を発ちます。どの山も登山口まで2,3時間かかるので、ちょうどよいんですよね(笑)。
買い出し時間や道中の仮眠時間とか除いても、旭川から登山口となる天塩岳ヒュッテまで2時間半位かかりましたね。ただ、天塩岳ヒュッテまでのアクセス道は悪路ではなく、走りやすい道でよかったです。そしてヒュッテのトイレもとっても清潔で心地よいです。
天塩岳は二百名山ですが、山と高原地図に収録がなく、ヤマレコ内のレポの9割以上は、連絡道を使った不完全周回縦走ばかりで、連絡道を使わずにキレイに円を描いた周回縦走のレポがほとんど上がっていません。なので、後世のために(笑)、天塩四山を巡る一筆書きの周回縦走にチャレンジしました!
入山から20分ほどで連絡道分岐です。今日は往路も復路も連絡道は使いません。最初のうちはいずれ天塩川となる沢を何度も越えていきますが、緩やかに登っているだけで中々標高が上がりません。登山口の標高が760m位ですが、ダラダラと長い樹林帯歩きが続き、標高1,000mを超えた辺りからやっと急傾斜になり、標高稼ぎが始まります!。
前天塩岳手前の迂回分岐点(前天塩岳を巻いてしまう近道)辺りまで、なんの眺望もありませんが、そこを越えると、振り返ると天塩岳〜西天塩岳〜天塩円山の天塩四山のうちの3座が見え始めます。青空の下で峰々を見るのは暑寒別岳以来2日ぶり、快適です!
分岐点から20分、入山から2時間強で、天塩四山の1座目となる前天塩岳へ。前天塩岳の山頂まではガレガレの岩場を登っていきます。そして栄養分がほとんどないであろうこの岩場にだけ、シーズン最終盤と思しき白とピンクのコマクサが咲き誇っていました。前天塩岳ではかなりの強風で、半袖短パンだと寒いくらいなので、短い滞在で天塩岳へ向かいます。天塩岳へは、標高を200mほど下げて、また同じだけ登り返す感じです。チロロ林道口から登る幌尻岳も、戸蔦別岳以降、200m下げて200m登るが繰り返されたことを思い出しましたよ♪。
天塩四山の道中の案内板はみんなドギツイ赤色で、遠方からでも目立ちます。下っていく途中にある前天塩迂回分岐点の案内板は、前天塩岳から見下ろした時に、最初誰かビバークした人のテントかと思ったくらいです。
前天塩岳から鞍部まで下り、登り返すこと50分、入山から3時間弱で天塩四山の主峰・二百名山の天塩岳へ到達!二百名山としては37座目となります。ちょうど登頂時、前天塩岳やこれから向かう西天塩岳がガスって来てしまったので、のんびりと山頂クッキングを開始。やはり風が強いので、山頂付近のハイマツ帯の風が来ないスポットを見つけてくつろぎます。
食べ終わる頃には雲も掃け、天塩ブルーが広がります。ただし、近くに見えるであろうニセイカウシュッペ山や大雪山系までの望遠は効きませんでした。そして、後方に前天塩岳を入れる形で自身のバックショットを三脚で撮るには高さが足りないなー、仕方ないよなー、と思っていたまさにその時、天塩岳ヒュッテ(登山口)で挨拶をした地元のおじさん+犬1匹が登頂してきました!結局、入山〜下山まで、この1組にしか出会っていないので、ミラクルな”撮影者”登場です!おかげさまで、意図した構図で天塩岳でのバックショットを撮ってもらえました。聞けば、宗谷から4,5時間かけて運転し、ヒュッテに前泊して登ってきた、と。道北には他に高い山がないから、何十回も犬と一緒に登っている、とのことでした。恐れ入ります!
山頂へ1時間ほど滞在し、次は3座目となる西天塩岳へ。一旦鞍部まで下って西天塩岳まで登り返しとなりますが、この鞍部が、振り返ると前天塩岳&天塩岳のコンビが、正面には西天塩岳&天塩丸山のコンビが見え、道中で一番の絶景ポイントかもしれません。4座を1つの構図に収めるのはドローンでもないと不可能ですが、4座を2枚に収めるなら、この鞍部が最良ポイントだと思いますよー。
西天塩岳までの登山道は明瞭ですが、ヤマレコMapにも、西天塩岳までの登山道は引かれていません。みんなの足跡は太く付いていますが。この西天塩岳へ向かう道中に、エゾカンゾウ(ニッコウキスゲ)が咲いていました。今回の北海道山遠征で、エゾカンゾウが見れたのはこの山域のここだけでした。緑が終わると、前天塩岳同様、ガレガレの岩場歩きとなります。ここはホワイトアウトするような気候だと、方向感覚がなくなり、遭難しそうな場所です。視界が悪い日は西天塩岳へ行くメリットはないので、やめたほうがいいですね。
天塩岳から30分強、入山から3時間半で天塩四山の3座目、西天塩岳へ到達。西天塩岳から前天塩岳&天塩岳を見ると、双耳峰のように見えます。天塩岳山頂で出会ったおじさん(&犬)は、30回ほど天塩岳へ登りながら、西天塩岳へは登ったことがないと言っていましたが、晴天下の西天塩岳は、天塩岳の最高の展望台として、このレポ読者には、是非登ることをお薦めします!
西天塩岳の直下には、田中陽希さんも最近利用した山頂避難小屋があります。そこへ下りる道中、天塩岳がキレイな三角錐に見えるポイントもあり、やはり西天塩岳へ登ると、色々と発見が多いです。山頂避難小屋はトイレ用と宿泊用で、二等辺三角形のキレイな三角錐の小屋が2棟建ってます。どちらも、本当にキレイで、とっても快適な小屋&トイレです。
小屋から歩くこと10分ちょっと、入山から4時間弱で、天塩四山の4座目、天塩丸山へ着きます。丸山という通り、山頂は平らです。ここからは踏破してきた、残りの天塩三山が間近に見えます。あ、前天塩岳は見えなかったかも!?
天塩円山からは、ひたすら下山するだけ。40分ほどで連絡道分岐で、9割方のハイカーはここから連絡道に右折するようですが、私は周回縦走を完成させるため、直進します。
ここまで下ってきたのに、連絡道分岐からいきなり登りになります!そして、ヒグマの糞も見かけます。やはり、あまりハイカーが歩いていないのでしょうね。ただ、登山道は明白で、迷いポイントはありません。そこそこ登って小ピークを越えると、あとはひたすら下りです。結構な傾斜で下っていくので、逆向きに登ると、ここは激坂と言えるポイントかもしれません。眺望は一切ないので退屈な樹林帯歩きとなります。
連絡道分岐から40分ほどで新道コース登山口という天塩岳ヒュッテまでの舗装路(アクセス道)の途中に出ます。朝は、ここに登山口があることに気づかずに通り過ぎていました。ここからは約1km、朝は運転したアクセス道を緩やかに登っていきます。15分も歩けば、周回縦走の完成となる天塩岳ヒュッテまで戻れます。ヒュッテ前には山頂で写真を撮ってくれたおじさん(と犬)がまだいたので、追加でおしゃべりしました。
天塩岳は天塩四山をグルッと周回縦走してこそ、山の懐の深さ、というか良さがわかる山域だと思います。ニセカウはあまりよい天気でなさそうだったので、起床時の山域変更がプラスに働きました。一筆書き縦走がお好きな方は、是非連絡道を使わない、周回縦走にチャレンジしてみてください!
Day6〔ニセイカウシュッペ山〕へ続く)
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