シャスタ山(Mt. Shasta) - Clear Creek Trail
- GPS
- 14:48
- 距離
- 19.9km
- 登り
- 2,630m
- 下り
- 2,661m
コースタイム
9/5 町に戻り買出し、Clear Creek Trailhead Parking 15:20 - 17:50 Camp Area
9/6 6:00 Camp Area - 10:30 mushroom rock - 13:20 Mt. Shasta 13:25 -
14:50 mushroom rock - 17:15 Camp Area - 18:23 Trailhead
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ここからオフロードで、5マイルほど進み、左折してWidow Springs Road (Forest Road 41N15) へ。 そこからは道標に従って進めば、Trailheadに到着する。 Widow Springs Roadは途中でRoute31と交差するが、行きも帰りもRoute31に間違って入らないように注意すること。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場のトイレ左脇から登山道が開始。 TrailheadからCamp Areaまでは、斜度も緩く整備された道が続く。 Camp AreaからMushroom Rockまでの間は、足元が滑りやすいが慎重に登れば問題ない。 Mushroom Rock直前では地形の関係で風が強くなる場所のようで、台風並みの暴風。 Mushroom Rockから先、山頂までは砂礫の斜度が急な斜面を登る。 雪渓が残っている間は、アイゼンとピッケルを持参したほうが登りやすい。 雪がない場合は左側の岩のルートを登る。 ・天気予報: http://www.mountain-forecast.com/peaks/Mount-Shasta/forecasts/4317 ・トレイルの最新情報: http://shastaavalanche.org/ ・参考になった記録: http://www.summitpost.org/clear-creek-in-september/335094 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
地図
コンパス
笛
筆記具
ライター
ナイフ
飲料 6L
ティッシュ
三角巾
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
スパッツ
手袋
ビニール袋
替え衣類
時計
日焼け止め
非常食
アイゼン
ピッケル
日焼け止めリップ
オーバー手袋
インナー手袋
ヘルメット
サングラス
シュラフ
日焼け止め付きリップ
目出帽 車に忘れた
ネックウォーマー
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共同装備 |
テント
ファーストエイドキット
医薬品
カメラ
コンロ
ガスカートリッジ 車に忘れた
コッヘル(鍋)
|
感想
昨年アメリカにいたときに、登りたかったのに登る機会がなかったマウントシャスタに登ってきました!富士山と同じような単独峰で、クリスタルガイザーの水が出る山、パワースポットとしても有名らしいです(特にそこには興味ないのですが)。
一般的なルートは、ベストシーズンの6月ごろに南西側から登るルートです。9月になると雪が解けてボロボロの砂礫の斜面が出てきて歩行が困難になるため、距離は長くなりますがより歩きやすいClear Creek Trailの方がいいということでした。
高度順応のために、前日の夜にサンフランシスコから車を走らせて、Bunny Flat Trailの先にある駐車場まで行って、車の中で一泊。
翌日に一度マウントシャスタの町まで戻り、Fifth Seasonという山道具屋さんでガスを買いました。マウントシャスタの町にあるRanger Stationに立ち寄って、Wilderness Permit(登山届)とSummit Pass(10,000feet以上に行く時に必要。$20)、Human Waste Bagを手に入れて、山の状況を確認。上部はまだ雪があるので、アイゼンとピッケルは持っていったほうがいいと勧められました。ちなみにWilderness Permit, Summit Pass, Human Waste BagはいずれもTrailhead(登山口)にも置いてあります。
その足で、Clear CreekのTrailheadへ。Trailheadへの道は事前に下調べをしたにもかかわらず、間違えてRoute31に入ってしまい、気づかずに車を走らせ続けて1時間ほどロスしてしまいました。
アプローチ用のザックにアタックザックが入らず、車に置いていったのですが、せっかく買ったガス缶をアタックザックの中に入れていたことを忘れており、目出帽と一緒に車の中に忘れてしまいました。
その日はキャンプ場から2時間ほどのトレイルで、特に危険な箇所もなくキャンプ地に到着。キャンプ近くの水場を渡った後に左右に分岐があり、左側の道に行くと木に囲まれて風が凌げるいいテント場があります。
ガスがなくお湯が作れなかったので、しかたなく水をカップ麺に入れてかき回し、緩くなったところで食べてみました。ビーフ味のカップヌードルでしたが、まあ身体には入ったからいいのかなと。
テント場には若い男女2名のパーティが1つだけ。
挨拶を交わしただけで自分がついたあとにすぐに就寝してしまい、自分は9時頃に就寝しました。翌日に危険箇所があることが分かっており、気が張っていたことと時差ボケとが重なってなかなか寝付けませんでした。
翌日の早朝は天気が悪いとのことだったので、5時過ぎに起床し6時に出発しました。同じ場所に泊まっていたパーティは、2時から3時ごろに音がしていたのでその頃に出発したようで、遠くで光るヘッドランプを見るとキャンプ地から1000メートル程度上の位置にいるように見えました。
急いでテントをたたんだあとに食器類と余った水をデポして出発。レンジャーの方から水は多めに持っていくように、というアドバイスを受けていたので、4.5リットルの水を持って行きました。実際は半分ぐらいしか飲みませんでしたが。
登りは砂礫の道が続き、歩いた足あとが残っているのですが、道が多く分岐しています。急な道は下りで使う道なので、直登ではなく回り気味に歩く道をよく探していくと登りで使える道が見つかります。
風は午後にはマシになるという話だったのですが、歩けば歩くほど、たぶん高度が上がるからですが風が強くなっていき、標高4000m弱の位置にある目印の岩(マッシュルーム岩)の所に着く直前では、たまに耐風姿勢を取る必要があるほどの風が吹いていました。目出帽を忘れたので、ネックウォーマーとゴーグルを着けて風による体温低下と巻き上がる砂を凌ぎます。
先行パーティはこの岩の先まで行って、引き返して来ました。この時点で今日このルートを登るのは自分一人になったので、もし何かあって歩けなくなったときには諦めてビバークして次の日に登ってくる人を待つしかない状況になりました。
この強風に向かって登るときは体力を一気に削がれてしまい、高所なので心臓もバクバク。息も切れやすく、岩についたころには精神的に登頂を諦めたくなりました。とりあえず岩の陰で少し休むと、精神・体力ともに回復したので、まずは行けるとこまで行ってみようと決断しました。
そこから先は右側の斜面に回りこんで、道なき道を登ります。岩場ではなく雪渓に向かうのですが、雪渓に到着するまでにはボロボロの斜面を登る必要があります。斜度は45度ぐらいでしょうか。砂の上に岩が載っている状態なので、石や岩の上に足を乗せるとそのまま地面がずり落ちるような状態です。砂の部分をキックステップで登っていくことで何とか雪渓の場所までたどり着き、そこからはアイゼンとピッケルで登りました。
雪渓は固まって氷になっており、滑落すると止まれそうにないような斜面でした。雪渓は上部までは続いておらず、切れ切れになっているため、崩れやすい砂礫の斜面と雪渓を慎重に交互に登っていきました。岩の状態を見る限り、岩場の方もおそらく崩れやすい状態になっているのではないかと思います。
右上にずっと進んでいくと、少し傾斜が急になり大きな雪渓のエリアに着きます。ここまで来るともうあとひと登りです。この時点で1時。行動リミットを1時半と決めていたので、なんとかあと30分で山頂まで行きたい。でも山頂の手前に大きな岩が出てきて、また気持ちが削がれます。
スピードをあげるためにここでデポして空荷で山頂を目指します。山頂は大きな岩の左と右のどちらからか回りこんで登れそうに見えるので、登ってきた道に近い右側の道に行ったのですが、これが大間違い。裏に回ると急な岩の斜面がでてきてしまい、クライミングをする羽目になりました。左側から回りこむように登ると、もう少しラクな斜面になります。
山頂についたときには、13時20分。登り始めて7時間半で山頂に着きました。山頂付近は相変わらずの強風で、体力的にも精神的にも限界に近い状態でした。しばらく山頂に倒れこんだあと、急いで写真を撮り、下山を開始しました。
下りも足を置くと道が崩れ続けるような状態で、慎重に下ります。マッシュルーム岩までたどり着いたときには何とか戻れたことにホッとしました。
ただここからも長い。天気がなぜか悪くなってきたので、急ぎ足で、かつ慎重に下り続けます。トレッキングポールを持ってきていたので、下りは安定して歩くことができました。
キャンプエリアまで戻ってくると、山ガールネットの企画でシャスタ登山に挑戦される加賀屋はつみさんのグループとお会いしました。時間も押していたので、簡単に挨拶した後パッキングし、急いで下山しました。
加賀谷さんの一行も無事翌日登頂されたとのことでした。
下山してからは、サンフランシスコに向けて車を走らせ、200マイルほど南に行ったVacavilleという町の宿(Holiday Inn Express)で休むことにしました。
スマホのオフライン地図が携帯できるアプリ(AlpineQuest GPS Hiking)を準備していたおかげで、道には迷わずに行けました。特に下りに登ったときの道がわかるため、安心を得るという意味で重宝しました。
また、トレイルがはっきりしない場所では、危険なルートを取っているのかどうか本人は判断がつかないため、現地の経験の豊富なガイドさんがいたほうがより安全に歩けたのではと思います。
とにかく疲れましたが、登頂できてよかったです。ひとりで行くのは精神的にとてもツラいものでした。現在地が分かるアプリにとても助けられました。
もしもう一度行く機会があれば、誰かと一緒に、雪の残っているベストシーズンにしたいです。
当日のヤマメモはこちら。写真は同じですが、動画もあります。
http://www.yamareco.com/modules/yamamemo/tripinfo.php?trip_id=1378333166&uid=67
GoProも持参したのですが、なぜかバッテリー切れでほとんど撮影できませんでした・・・。
後日動画を上げようと思います。
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