白山(砂防新道〜室堂〜お池めぐり〜御前峰〜観光新道)
石川県
岐阜県
camii
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- GPS
- 10:30
- 距離
- 14.5km
- 登り
- 1,485m
- 下り
- 1,486m
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| 天候 | 晴れのち曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス 自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
別当出合から室堂までは砂防新道、観光新道ともに迷い易い不明瞭な道はなかったと思います。室堂からのお池めぐりでは室堂-御前峰の参道を除いて、一部、岩場で踏み跡が不明瞭な場所もありますので、濃霧や悪天候の時は迷い易いかも知れません。 登山ポストは別当出合にありました。 別当出合に自販機、室堂ビジターセンターに食堂と売店がありました。 トイレは別当出合、中飯場、甚之助避難小屋、室堂にありました。 |
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感想
9月になり、2週続きの最初の3連休です。7月に立山、8月に富士山と登ったからには、日本三霊山の白山に登らない訳にはいかないでしょーってことで、加賀の霊峰、白山に行って来ました♪
関西から白山に登るのにポピュラーな登山口は別当出合なのですが、登山シーズンの週末はマイカー規制されている為、5kmほど手前の市ノ瀬からシャトルバスに乗ることになります。
前日の金曜日に自宅を出発して、市ノ瀬の無料駐車場に深夜1時に到着。シャトルバスの始発が5時なので、早々に車内で仮眠をとりました。朝4時過ぎに起きて準備をして、まだ暗いバス停に向かうと、3連休の初日ということもあってか、既に数十人のバス待ちの行列ができていました。
バス停前で乗車賃の400円を払って、始発のバスに何とか乗り込めました。バスには座れませんでしたが、ほんの20分ほどで別当出合に到着しました。始発のバスで着いた数十人が一斉にスタートする中、私たちも5:30に出発です！
別当出合からは砂防新道と観光新道の2つの登山道がありますが、登山者の8割が登りに使うらしい最短コースの砂防新道を選びました。
砂防新道は登山口からすぐに全長117mの吊り橋を渡ります。この吊り橋は2004年の土石流被害で一度破壊された後に新しく架けられたそうです。吊り橋の真下の別当谷にはその時の土砂が堆積されていました。
吊り橋を渡ると、暫くは鬱蒼としたブナ林の中を歩きます。ブナ林を抜けるとスタートから30分ほどでベンチとトイレのある中飯場に着きました。ここで最初の休憩をして、6時を過ぎて明るくなってきた道を、始発バス組の皆さんと抜きつ抜かれつ挨拶を交わしながら登ると、別当覗という案内板の場所に出ました。
別当覗にはベンチもあり、西側には別当大崩れの露出した山の斜面と、その上には観光新道の稜線が見れました。この辺りから道の脇に様々なお花が見れるようになります。お花を見つける度に立ち止まって写真に撮ろうとするものの、登山道は狭い所もあって後から来る方の迷惑になるので、全部のお花を撮るのは難しかったです。
やがて登り始めから2時間、まだ新しい建物の甚之助避難小屋がありました。ここにはトイレと水場もあり朝食休憩(？)されている方もいました。標高1960mで距離的にもちょうど室堂までの中間点になると思います。
甚之助避難小屋を過ぎてからは更にお花の数も増えてきて、アキノキリンソウやフウロやトリカブトは先週の伊吹山を思い出します。ただ高度が上がってくると、道は岩場の急坂が増えて、段々とお花を見る余裕もなくなってきました。
十二曲りと呼ばれる急坂をなんとか登りきると、とりわけ大きな岩の前に沢山の人が休憩している場所に出ました。ここが黒ボコ岩で観光新道との合流点になっています。
黒ボコ岩からは今までのキツい道が嘘のような、なだらかで広い草地の弥陀ヶ原を歩きます。植生保護の木道のが真っ直ぐに伸びる先には、白山最高峰の御前峰の山容が見えました。弥陀ヶ原を暫く進むと、大きな石の階段の五葉坂を必死に登ってやっと室堂に着きました。
室堂ビジターセンターは700人収容の宿泊施設で、標高2448mにある広い施設の中には食堂や売店は勿論、神社や郵便局、診療所まである一大登山基地です。
室堂到着は9:30でまだ時間に余裕もあったので、少しの休憩のあと、お池めぐりに行くことにしました。お池めぐりの順路は、室堂センターの奥にある白山比�弯声匍�祷殿の右脇から御前峰を目指すコースなのですが、私たちは人が少なそうな逆回りのコースで歩くことにします。
室堂の西にある水場から木道を北西に進み、山裾のなだらかな道をゆっくりと高度を上げていくと、あちこちに色とりどりのお花畑が広がっていて、幸せな気持ちになります。
この日の天気予報では、台風18号が太平洋側から近づいてきていて、午後から崩れるとのことだったんですが、お池めぐりではとても良いお天気でした。
最初の百姓池から五色池、万年雪の千駄ヶ池を過ぎると、道は赤茶けた岩稜地帯に変わってきました。大汝峰との分岐で少し悩みましたが、早朝からの登りで疲れもあったのでそのまま御前峰を目指します。
険しい剣ヶ峰が先に見える血の池からガレ場を登って行くと、ひときわ美しい翠ヶ池が姿を現します。翠ヶ池は7つあるお池めぐりの中の最大の火口湖で、その名の通り翡翠のような美しい湖面と、その先に見える神々しい雲海から顔を出す白山連峰の山々とのコラボが神秘的で、今日一番の景色を堪能しました。
翠ヶ池から一度高度を下げて、紺屋ヶ池と、油ヶ池の最後の池を見終わった後は、御前峰への急坂を登り返します。ガレた登り坂は踏み跡が不明瞭で、唯一の頼りの赤いペイントマークを探しながら慎重に足を運びます。
やがて岩場の先に人の姿が見え始め、室堂から1時間40分で白山の最高峰、御前峰の頂上にたちました！山頂には沢山の人達が満足感一杯の表情で休憩中でした。
山頂の脇には白山比�弯声勹�宮があり、無事に下山出来るようにお参りです。眼下には室堂センターがはっきりと見えました。この時に山頂を踏んでホッとしたのか、急にお腹が空いてきて、室堂へは沢山の人が登ってくる中を大急ぎで下りました。
室堂の広いベンチで昼食休憩してから、12:30に下山開始。17時の最終バスまでは余裕もあったので、下山は観光新道で下りることにします。
観光新道は最初の内は快適な尾根を下りますが、道はどんどんと狭く急になっていき、道が崩れてる場所もあったりで、一緒に下る人と励まし合いながらゴールを目指しました。
そして遂に16時ちょうど、約4時間で別当出合に到着です。バスが出発間際だったので大急ぎで駆け込んで市ノ瀬に向かいます。このバスでもギリギリだったので、やっぱり座れなかったけど、さすがに10時間以上の登山の後はキツかった…
市ノ瀬から車で金沢に向かって、この日は金沢で一泊。翌日は朝から大雨で、夜に大阪に着いた時は台風18号が猛威を振るっていました。
今回は運良く晴天に恵まれた白山でしたが、日帰りが厳しいと言われる、長い道のりの見返りは綺麗なお花と雄大な景色でした。またひとつ素敵な山に登ることができました。
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